そして、呪詛があふれ出した。
「退避ーっ!」
主砲の砲撃で、自壊、沈むいぶきを見送って、曙達は回頭。《呪詛の御社》から最高速度で離脱。
呪詛、それも、目視できるほどの濃度で海に流れる。《がらくた》の威はそれを深海棲艦として造り変える。
垂れ流される呪詛は近くにいた深海棲艦さえ飲み込み、広がる。……止まった。
そこにあるのは、島のような、巨大な深海棲艦。
舌打ち。
「あれ、どうしろってのよっ!」
「とにかく退避じゃっ! 全容確認できるところまでなっ!」
広がるのは止まってくれたが。その範囲はまだ全容を確認できない。海を覆う、島のような巨大な黒。
無秩序に生えているのは砲塔。あらゆるところから飛び出すのは、艦載機か?
吾妻島は深海棲艦に覆われて潰されている。とにかく、
「これ、なんとかしないと、か」
「爆撃、有効でしょうか?」
滑り込んできたのは加賀。そして、ひさめがいる。
「とりあえず、それで「来たっ!」」
ひさめは機銃を向ける。銃撃。飛び出した艦載機を撃ち落とす。が、足りない。
深海棲艦の、あらゆるところから無秩序に生えた砲が、一斉に砲撃する。
そのうちの半分以上は射線上にあった砲を破壊し止まるが、それでも莫大量の砲弾が辺りにばら撒かれる。
舌打ち。
「ああもうっ、どうしろってのよこれはあっ!」
怒鳴る曙に、羽黒は無線からの入電を確認。
「皆さんっ! 聞いてくださいっ!
横須賀鎮守府の、吹雪さんと合流しますっ! 海域に展開する全艦娘で、協働しますっ!」
「確かに、それがいいわね」
皆で頷き、艦載機を討ち落とし、砲撃を回避しながら曙達は動き出した。
「う、……そ」
榛名は目を見開いた。眼前、大量の砲塔。
黒い島のようななにか。そこから、一斉に砲弾が放たれる。
「くっ」
霧島との戦闘で大破した榛名に、逃げるすべも、耐える事も出来ず、せめて、まだ意識を取り戻さない霧島を護ろうと、抱きしめて、…………爆発。
「さて、と。…………これはどうしたものですかね」
炎を纏う薙刀で砲弾を薙ぎ払ったのは、南朝の知り合い。
「護良、さん」
助けられた安堵の呟き、そして、駆け寄ってくる少女を見つけた。
「おおっ、護良かっ!
無事だなっ!」
「それはもちろんです。父様。
多少の傷、仏の加護を受ける私にとって大した事ではありません」
「…………そなたは、都合のいい時に仏教徒になるなあ」
すとん、と降りたのは尊治。彼女は忌々しそうに前を睨んで、
「誰かが《呪詛の御社》の封印を砕いたが、……その反動か。
よし、後で豊浦は殺そう。護良、榛名達を護るがよい」
「承知」
達、という言葉に榛名は反射的に霧島に視線を向ける。
感じたのは安堵。確かに敵対した。けど、見捨てたくはない、絶対に、
「では、私はちょっくら上に行ってくる。
こんな汚物に私の敵を殺させるのも不愉快故な」
法華経の影が伸びる。その先には、横須賀鎮守府。おそらくは、大将室。
飛び出した尊治を見送り、護良は砲弾を薙刀で叩き落とす。そして、
「《飛鉢法》」
ふわり、榛名と霧島が、浮いた。
「え? へ?」
「榛名さん。そっちの彼女を抱えていてください。
二人より、一人の方が楽です」
「あ、は、はいっ!」
そして、護良は走り出す。
目指す先は同僚のところ、そして、
「まあ、非常事態だし、大丈夫でしょう」
「お前らっ! 状況が変わったっ! 一時休戦だっ!」
正成の言葉に、彼と交戦していた陸軍の軍人たちは姿を現す。
状況が変わった。それは、誰の目から見ても明らかだ。一息。代表が手に持つ銃を落とし、休戦受け入れを態度で表明。
「大楠公、休戦は受け入れる。
あれの応戦に共闘を提案させてもらうっ」
「共闘しなくていいっ! あれは俺がやるっ!
お前らは、怪我人運び出して、あとは戦う事出来なさそうなご近所さまを避難させろっ!」
「了解っ!」
いくら敵対した相手とはいえ、英雄に対する敬意はある。その言葉に、納得が得られれば動かない理由はない。そして、
「助力、感謝する」
声、その主に軍人たちは敬礼。
「大将殿、ご無事でっ!」
「私はな」
溜息。彼の腕には一人の女性。
片腕を失い、歯噛みする彼女。
「中将っ!」
「怪我人として彼女も護送しろ。
無事な者は集まれ、これより、周辺住民の避難を開始する」
将門の言葉に、彼らの動揺が収まる。深く、強く、息を吸う。
「「「「「了解しましたっ!」」」」」
なんとなく、彼らも予想は付いている。
あれは、《呪詛の御社》の副産物だ、と。自分たちが護ろうとした物、それが、何らかの理由で暴走した結果だ、と。
だから、それで外に被害を出すわけにはいかない。誰ひとり、傷つけるわけにはいかない。
将門の指揮で、陸軍の軍人たちが動き出した。…………声。
「ああ、これが俺達の仕事だな」
と、誰かがぽつり、呟いた。
「ああもうっ、なんだってのよあのでっかいのはっ!」
満潮は誠一の手を引いて走る。彼は息も絶え絶えに続く。
元々、事務仕事ばかりの彼は走り続ける事になれていない。エレベーターでも使えば楽だろうが、いつ砲弾が飛んでくるかわからない現状でそれは自殺行為。
故に、二人は走る。満潮は毒づきながら、重荷を下ろす事だけは絶対にせず、
「…………」
重荷、……元帥である彼はそれを自覚し、けど、謝る事なく、置いていけ、と言う事なく黙々と走る。
言うべきではない、と解っている。その言葉は、手を引いて走る彼女の誇りを傷つける。
護るべき人をおいて逃げる。軍人である彼女にとって、これ以上屈辱的な事はない。
だから、せめて「な、なあ、満潮君」
「なによっ?」
置いていけ、と、そう言われる事を予想した満潮は苛立たしそうな声。もしそれを言われたら、後で全力で打ん殴る、と決意。対して、
「まあ、……その、な。
…………安物かもしれなくて、申し訳ないんだが、……明日、おやつに、ケーキを買おうと思うのだが、……どう、だろうかなあ?」
そんなあまりにも惚けた声に、一瞬。危機感も何もかも消し飛び、…………笑う。
「ばっかじゃないのっ! こんな面倒事の後なのよっ!
安物なんか許すわけないじゃないっ! 霧島とかに借金してでも美味いの用意しなさいっ!」
笑い、走る。明日への約束。それを思えば疲労程度で足を止める気にはなれず、
「…………本当に、そなたらは面白いなあ」
苦笑、その声の主を思い出し、満潮は足を止めた。
「あ、……貴女は」
「尊治、だ。覚えておけ小娘。
その大切そうに抱えている重荷の敵だ。これからも、そなたとの付き合いはあるだろうからな」
彼女は楽しそうに笑う。砲弾が迫る。一振り、御剣の一撃で砲撃を叩き落とす。
「どうだそなたら、私に命預けてみるか?
そうすればここから手っ取り早く脱出させてやるが? ん?」
にやにや笑う彼女に、満潮は舌打ち。誠一に視線を向け、
「…………その、だな。
た、頼もうかな」
彼は息が荒い。疲労が濃い。このまま逃げ切れるかわからない。
だから、彼女の提案に乗ろうと決めた。彼女はここにきて自分たちを害する事はしないだろう。と、
「よしっ、ならば来い。
そこの男っ! 満潮をお姫様だっこするなっ!」
「へあっ?」「な馬鹿な事させないってのっ!」
指を突き付けて変な事を言う尊治に、誠一は素っ頓狂な声をあげ、満潮が荒ぶる。笑う。本当に、楽しい連中だ、と。
手を引っ張る、法華経の道に乗せる。そして、そのまま一気にかけおりた。
砲弾を斬り砕きながら尊治は疾走する。そう、本当に、
「はは、……これで、《呪詛の御社》は砕けるか。
楽しい事になりそうだなっ! なあっ! 元帥っ!」
楽しそうに、魔は笑った。
「楽しそうって、あんた、これどうにかできるのっ?」
満潮の問いに、尊治は笑う。
「うむっ! 多分なっ!
私がやるわけではないが、まあ、大丈夫だろうっ!」
眼前に起動する。巨大な深海棲艦。
吹雪は、それを見て連装砲を構える。けど、
「……私、は」
これでよかったの? その疑問がぐるぐると頭の中を駆け回る。その疑問が、動きを一時縛り付け、砲撃。
「つっ?」
砲弾が飛んでくる。回避、それを考えて、……砲撃の音。
「無事ですか?」
「……いや、そういう雪風ちゃんこそ、無事じゃなさそうですね」
「あ、あははは、……正直、かなり辛いです」
入渠を、と思った矢先にこの事態だ。大破状態のまま。それでも雪風は吹雪の傍らに。
そして、綾波と時雨も傍に駆け寄る。一息。空を見上げる。艦載機が飛んでくる。
永い戦いになりそうだ。時雨は苦笑し、仕方ないか、と機銃を上に向ける。
これで、終わりかもしれない。それは悔しい、けど、
やらなくちゃいけないね、と。だから彼女は機銃を向けて、……深海棲艦の、黒い艦載機は横から飛び込んできた艦載機に撃破される。
「吹雪さんっ! 皆さんもっ!」
赤城。そして、一緒にいるのは初霜と若葉。
そこにいる誰もが、傷を癒す事も出来ず、それでも、弱さを感じさせない視線で眼前の深海棲艦を睨む。
「艦、と言うよりは島だな」
言い得て妙だ、と吹雪は苦笑。
「まったく、最後の最後になによこの馬鹿でかいの?」
「祭りの締めじゃなっ!」
うんざりとした口調の曙と、したり顔の利根。そして、ひさめは溜息をついて「もうちょっとのんびりと終わりたかったなあ」
「ままならないものですね」と、加賀も溜息。
彼女達の合流。曙は吹雪に視線を向け「あんたらは入渠してなさい。轟沈しても知らないわよ?」
「長期戦になりそうだ。早めに休んでおくといい」
入渠をしていたらしい、長門と陸奥が最後に合流し、展開していた艦娘は集まった。
永い戦いになる。敵はあまりにも巨大だ。けど、
吹雪は、首を横に振る。そう、だって、
「これは、……私達が起こした問題です。
だから、私達がけりをつけます」
例え、それが絶望的な戦いになろうとも、……それでも、自分たちの撒いた種だ。自分たちで刈り取る。
その覚悟、雪風と時雨、綾波も頷き、前を見据える。放たれる砲弾を睨み。ふと、前に影。
「子供が、強がるな」
海面から生えた、稲穂色の刃に砲弾が串刺しにされた。
「え?」
前には、二艘の小舟。
そのうちの片方に乗る青年が手を振る。刃がすべて砕けて消える。
きょとんとする吹雪に視線を向け、
「手に負えなくなったら大人に頼る事だ子供。
強がるな、お前たちの戦いは、さっき終わったばかりだ。そして、次の戦いはこの先だ。今、この後始末ではない」
そこに存在する彼に、さらに砲弾が叩き込まれる。対して、彼は手を振る。
そして、海面から飛び出す稲穂色の刃が砲弾を弾き、串刺しにする。莫大量の砲弾、そのすべてを防ぐ。
「そこで休んでろ。
顕仁、終わらせて来い」
「ふん」「わかった」
もう一艘、そこにいるのは屈強な男と、黄金の、鳶。
「為朝、露払いだ。潮の操作は私がやる」
「承知」
為朝は頷く。……ふと、顕仁は吹雪に視線を向ける。
「勘違いの小娘か。
子供が一人で背伸びしようとするからこうなるのだ馬鹿者。そこで大人しくしておれ」
顕仁、黄金の鳶は傍らにある二つの珠、干潮と満潮を操る竜宮の宝殊に視線を送る。そして、小舟が一気に走りだした。
「さて、……あとは、艦載機か」
稲刃の届かない空を舞う艦載機群。赤城と加賀が弓を取るが、彼は視線でそれを制し、
傍らの弓を取る。矢を放つ。
「悪禽、飛べ」
弓削の矢を放つ。放たれた矢は光の鳥となる。
「艦載、機?」
ぽつり、加賀が呟く。けど、その数は桁外れ。
一矢で千。光の鳥、悪禽が艦載機に食らいつき、突撃し、切り裂いて迎撃。四天王の加護さえ貫いた力の具現。深海棲艦の艦載機程度なら容易く破壊できる。
一矢で千。さらに矢を放つ。放つ、放つ、文字通り、空を埋め尽くす悪禽、数を万に届かせて連射を止める。
莫大量の砲弾は稲刃を超えられず、艦載機は悪禽に食い散らかされ、そこにいる誰もが、唖然と、それを成した彼を見る。
「…………貴方は、……なん、ですか?」
吹雪の問いに、彼は振り返らず応じる。
「物部守屋。魔縁だ。
これからも関わるだろう。どのようにかは知らないがな。……そうだな、挨拶代りとしておこう。海軍の長よ」
そして、為朝はその武を振るう。
かつて、最強と呼ばれた彼、大刀を振るい蹴散らし、弓を取る。矢を放つ。島が構築した深海棲艦を蹴散らしながら進む。
暴虐、竜巻のような戦い。けど、それは露払いでしかない。そう、本命は、
「そろそろよいか」
声に、小舟の動きが止まる。顕仁が潮流の操作を停止したのだろう。
「では、主」
「うむ。……さっさと終わらせる。
あの小娘の勘違いは不愉快だ。終わらせて、その勘違いを糺そうか」
「その後は四国に」
「そうだな」
為朝の言葉に、顕仁は笑った。
「楽しい事になる。な」
そして、飛翔する。
吹雪は、その光景を見る。
黒の島。深海棲艦の上を舞う、黄金の鳥。
「私の、勘違い、って?」
ぽつり、呟く。
言仁にも、尊治にも、そして、いぶきからも告げられた言葉。
勘違い、間違い。それが何なのか、解らない。……苦笑。
「後で顕仁辺りが教えるだろう。
覚悟しておけ、あいつは怒ると面倒だ」
「…………守屋、さんも、解るのですか?」
問いに、苦笑。
「一応、な」
物部、その姓を名乗り、大連としての位置にいた。見当はつく。
が、
「彼から直接聞くといい」
その先、黒い島の上を舞う黄金の鳶。ぞわり、と。その鳶を中心に、赤い文字が零れおちる。
「なんだ、……あれは?」
長門が呟く。守屋は溜息。
「よく見ておけ。
もしかしたら、だが、いずれ相対しなければいけない存在だ」
《華厳》、《大集》、《般若》、《法華》、《涅槃》。
血で書かれた五部大乗経の文字が敵対する存在の、すべてを覆う。
声が聞こえる。永く、もっとも恐れられた魔縁の声。すべてを滅亡へと導く、誓願の言葉。
「願わくは、上は梵天帝釈より、下は堅牢地神まで、この誓約に力を与えたまえ」
――――血書経。
「《天下滅亡》」
天の下に存在する万物万象、そのすべてを滅亡へと叩き込む血書の誓約。
それが、巨大な深海棲艦を滅ぼした。
「くだらぬ」
「おおっ、来たか顕仁っ!
相変わらず無駄に派手だなっ! 目がちかちかしたぞっ!」
絶好調の尊治に顕仁はうんざりとした視線。守屋は苦笑し「来たか、面倒事の元凶」
「心外だな。大体は豊浦のせいだ」
「……あいつは後で殺す」
守屋は頷く。元よりここに来るつもりはなかったが。顕仁の知り合いである睦月にその名を伝えられては、来ないわけにはいかない。
次見つけたら絶対に殺す。守屋は決意を固める。そして、
「尊治さん、……教えて、ください」
「ああ、そなたの間違いか?」
問いに、吹雪は頷く。尊治は笑う。
「民安かれ、……そなたはその祈りを胸に戦い続けた。な?」
「はい。
けど、その祈りが間違えているとは、思いません」
それは、絶対に許さない。断固として告げる吹雪の言葉に、尊治は苦笑。顕仁は呆れたような溜息。
「…………なんですか?」
じと、とした視線。
「そうだな、そうであるな。
そなたの言う事は間違えていない。……で、だ。吹雪。
そなたは、安かれと、その祈りを胸に刻みながら、なぜそなたは戦い続ける道を選んだ? いぶきから聞いているぞ? 戦いを好むような者ではないであろう?」
「なぜって、……それは、私は艦娘です。
平穏を護るために「それが間違いだと言うのだ大馬鹿者」」
――――民安かれ、その、尊き祈りの意味。
駆逐艦、吹雪の乗員が、自分達とともに戦ってくれた彼女に、最期に向けた言葉。
大切にしてくれた先輩であるいぶきが、本当に願った言葉。
…………彼女を大切に思ってくれた皆の、祈り。
「大元帥、その祈りを形にした帝とは、万物に霊性を認め、万象に神性を見出した者だ。現人神であるその存在にとって、鬼も河童も天狗も、付喪神も深海棲艦も艦娘も、神の下、万物、すべて等しく、民、として平穏を祈られる存在だっ!
その祈りを誰よりも大切に魂に刻みながらっ! そなたは誰よりもその祈りを蔑にしていたのだっ! 己自身の平穏を蔑にする事で、だっ!
それがそなたの間違いだっ! その祈りを叶えるために戦うと決めたのならば、それでよいっ! だが、それを理由に、そなた自身を蔑にするな大馬鹿者っ!」
大切な貴女が、安らかに生きて欲しい。
「……私、の?」
呟く吹雪に尊治は笑う。顕仁は言う事はない、と。視線をそらし、守屋は苦笑。
「そこにいる、そなたの友とよく考えておけ。
さて、」
その言葉に、呆然とする吹雪。尊治は視線を滑らせる。さて、一息。彼は笑う。祭りは終わった。ならば、次にやるべき事は次の祭り、そのための準備。
次の祭りのために、魔は笑って声をあげる。
「南朝総員に告げるっ!
今回の戦闘は我らの勝利だっ! 総員帰還っ! 体勢を立て直して、また、存分に遊ぶぞっ!」
遊びに向かう言葉。告げる。歩き出す。
若葉と初霜は己の提督たちにその言葉を届け、加賀は赤城と視線を交わす。そして、二人は、背を向けて別の道に進む。
吹雪は顔をあげる。尊治は、悪の秘密結社、その主は笑う。
祭りの終わり、そして、次の始まり。
「だから、まだ終わるには早すぎるぞ?
そなたが、これからも平穏を愛し、そのために、戦うのなら、……よい、私は、平穏を脅かす魔として、存分に相手になろう」