深海の都の話   作:林屋まつり

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07/29 金剛視点修正。一人称でも片言だと変な気がしたので修正。


五話

 

 場所は鎮守府、目を覚ました大鳳から一通りの話を聞いて、夕立は頭を下げる。

「ごめんなさい」

「いいわよ。悪い夢を見てただけでしょ」

 さばさばと応じる大鳳。けど、

 どうしよう。

 家がなくなるのは、まあ、困ったっぽいけど、それ以上に、

 艦娘を破壊する。と、……夕立は、…………

 

 どうして?

 

「夕立、悪いけどしばらく鎮守府にいてもらうよ。

 大鳳からの話を聞くと、何とかなるまでは都で暮らしてもらうのは危険だからね」

「っぽい」

 頷く、むしろ有り難いっぽい。危険だー、って事で、…………いや。

「破壊は、しない、っぽい?」

 こんな危険な深海棲艦、破壊されても文句は言えない。

「僕は殺したくない。家族が死んで行くのはもう見たくないんだ」

「言仁くん?」

 その表情は、とても寂しそうに、辛そうに見えた。……ふと、言仁くんは顔を上げる。苦笑。

「夕立や、皆がどう思っているかは分からないけどね。

 けど、僕はこの都にいる皆を家族だって思いたいんだ。だめかな?」

 微笑む言仁くん。…………その笑顔は、なんていうか、……むぅ。

「う、ううん、……その、嬉し、い」

 うん、と隣にいる響が頷く。

「家族か、素敵だね。私が司令官のお嫁さんだね」

「響、ちょっと黙りなさい。いろいろな意味で、黙りなさい」

 笑えない冗談を聞かされたっぽい大鳳。

「そうだね。響がお嫁さんっていいね」

 そして、直球を直球で返す六歳児。

「そ、……それは、…………う、うん、ありがとう、そう言ってくれると、嬉しい」

 頬を染める響と、口をへの字にする大鳳。……まあ、それはいいけど。

「夕立、君は絶対に殺さない。夕立がそれを望んだとしても、僕はそれを否定する。

 身内が死ぬのはもう十分だよ」

「……うん」

 なにがあったんだろう、と。

 言仁くんの表情に嘘はない。同情はない。ただ、本気で嫌がっているのがよくわかる。

 もう十分だ、と。

「響、夕立を下の部屋に案内してあげて、夕立、申し訳ないけどしばらく下にいてもらうよ。

 ここには響や大鳳もいるから、……そうだね。拘禁みたいな扱いで申し訳ないけど、周りの皆を危険にさらしたくないんだ。解って欲しい」

「ううん、それでいいよ」

「あとで僕も行くから、そしたらしばらく様子を見るね」

「…………提督が直接っていうのも危険だから止めて欲しいのだけど。言っても聞かないよね」

「よく出来た秘書がいて僕は嬉しいよ。

 響、夕立の世話をしてあげて、不便があったら便宜をお願いね」

「了解、さあ、行こうか夕立」

「よろしくー」

 

//.大鳳

 

「えと、それで、提督?」

 連れだって出ていく響と夕立を見送って、私は提督に視線を向ける。提督は手招き。私は提督の近くへ。彼の表情は、「怒ってる?」

「当たり前だよ。前に言ったよね。なにかあったらすぐに連絡をする事、って。

 それなのに、なんで一人で飛び出したの? 確かに僕はこの場にいなかったけど、連絡は出来たよね?」

 頷く、艦載機を通じればすぐに連絡はとれた。けど、……

「けど、提督に危険な目に遭って欲しくないです」

「……はあ、それは平行線だろうね。だから、怒ってるけど、怒らないよ。ただ、」

 ちょいちょい、としゃがめ、と手で指示。

 言われるままに腰を落とす、そして、

 ぎゅっと、抱きしめられた。

「て、ていと、く?」

 私の頭を胸に抱きしめる。……鼓動が聞こえる、体温を感じる。…………凄く、心地いい。

「お願いだから、無茶をしないで、……もう、僕は家族が死ぬところを、見たくないんだ」

 泣きそうな、声。…………私は、その小さな背中に手を回す。

「大丈夫、提督をおいて、死んだりしません。

 ここが、提督の傍が私の居場所です。絶対に、ここに戻ってきます」

 ここにいるよ、と強く抱きしめた。

 

 …………そして、私は沸騰した。

「痛くない?」

「な、……ない、です。ないですけどお」

 というか、痛くてもなにも感じない。

 場所は浴場、響から応急処置は受けたけど、本当にそれだけ、薄汚れた姿で提督の前に立つのは抵抗あったけど、状況が状況だから仕方ない。

 それに、あくまでも応急処置、これで十分だとは思うけど、ちゃんと確認はしたい。だからって。

 一緒に、お風呂って、……提督に背中を洗ってもらいながら、俯く。

 後ろに裸の提督がいる。その現実を突きつけられたら熱暴走するかも、……あ。熱くなってきた。

 落ち着いて、落ち着いて、……っていうか、なんで提督、まったく抵抗ないの?

 解ってる。解ってるわよ。提督、その辺の機微は六歳のままだって、どうせ提督も入浴するし、ついでに、っていう程度の感覚だって、…………はあ。

 背中を丁寧に洗われる。

「あの、提督」

「ん?」

「その、……汚くない、ですか?」

「埃は大体落ちたよ。大きな傷もないし、けど、高いところから落ちたのかな、擦り傷が多いからちゃんと治療しないとね。

 んー」

「ひゃっ?」

 スポンジとはまた異なる感触。これは、手、……って、提督の?

「て、てて、提督っ?」

「と、あんまり暴れないで」

「あ、あの、……い、今何を?」

「傷口の近くを洗ってるの。

 ちょっと土がついてるから、傷口に触らないようにね」

「す、スポンジ、は?」

「傷口に触っちゃいそうで不安だったから。……ん? スポンジのほうがいいならそうするよ?」

「い、いいえっ、そ、そんな事ないですっ」

 提督に触れてもらえるのは、嬉しい。気遣ってもらえるのも、凄く、嬉しい。

 大切にしてもらえている、その実感。凄く、心地いい。

「そういえば、大鳳。

 大鳳って子供は嫌い?」

「は?」

「いや、昨日。金剛のところに行ったんだけど、なんで僕、小さいのかって言われてね。

 金剛はもっと大人のほうが好みみたいなんだけど、大鳳はどうなのかなって」

 ……金剛はあとでとっちめます。

「提督も、気になりますか?」

「いや、あんまり、……ただ、そういうものなのかなって思ってね。

 ほら、大人のほうが威厳とか、信頼とかあるし、僕みたいな見た目だと不信を抱かれるのかもしれない」

 金剛は後で思い切り叱ります。殴りこみも辞しません。

「提督は皆から信頼されています。

 ……それに、私は、提督の事、好きです、よ」

 この想いに疑いを持って欲しくない。だから、きっぱりと、……は、照れくさいから無理だったけど、ちゃんと伝える。

「よかった」

 後ろから、安心したような声。……けど、大人な提督、………………………………だめ、轟沈しそう。

 よからぬ妄想を振り払う。……大人な提督と一緒に入浴とか、本気で轟沈する。

「さて、背中はこんなところでいいかな。

 大鳳、こっち向いて、洗うから」

 …………いろいろ、だめです。ごめんなさい。それをやったらすごくだめな気がします。

 

 そういうわけで入浴。……それなりに広いけど、私は提督のすぐそばに、肩が触れるくらい近くに、このくらいの甘えはいいわよね。

 提督も優しく視線を向けるだけで容認してくれた。よかった。

「あの、提督」

「んー」

「提督の、家族、って」

 聞いてはいけない。そう思ったけど、聞かずにはいられなかった。

 あんな寂しそうな提督は、見たくないから。

「そうだね。大鳳には話してなかったね。

 うん、ほとんど殺されたよ。あるいは、自殺かな。僕の目の前で死んでいった家族も、殺された家族もたくさんいたよ。数えるなんてばかばかしいくらいね。あの頃は、砲なんて上等な物はなかったから、泥沼みたいな殺し合いだったな」

「殺された、……です、か」

 提督は、深海棲艦でなく魔縁、と自分の事を話している。

 私にはそれがどういう存在なのかわからない。だけど、こうも聞いている。

 死んだ人だ、と。

 実際、提督の口から祖母や祖父の話は聞いた事がある。もともと、人、だと知っている。

 その家族が、目の前で、数え切れないほど殺された、と。

 泥沼みたいな殺し合い。たぶん、私じゃ想像もできないような凄惨な体験だと思う。

 提督の表情は変わらない。いつも通りの、穏やかで、優しい表情。

 けど、その表情が少し、困ったように翳る。手を伸ばす。

「ごめんね。嫌な話をしたね」

 私の頬に触れる。その手にいつも以上の温もりを感じる。…………ああ、きっと、私、真っ青な顔をしてる。

 そんな事ありません。私こそ、嫌な事を聞いてごめんなさい。

 口に出そうとした言葉は唇がわなないて出てくれない。代わりに、子供みたいに首を横に振る。

 提督は少し困ったような表情。

「なかなか、……死んでもその記憶は消えないからね。

 家族を喪うのは、なんていうか、嫌なんだ。どうしても、あの壇ノ浦の地獄を思い出してね」

 人と人との殺し合い。凄惨な、地獄。……それを口にする提督は、いつもと変わらないのに、それでも、…………私は提督を抱きしめていた。

「大鳳?」

「私は、……絶対に、提督をおいて死んだりしません」

 壇ノ浦の地獄。私にはその意味はわからない。

 けど、

「ごめんなさい。提督の言いつけを破って、ごめんなさい。

 心配をかけてごめんなさい。……罰なら、なんでも受けます。提督の望む事なら何でもします。我が侭はもういいません。だから、お願いします」

 気がつけば、泣いていた。だって、提督が消えてしまいそうな、どこか、私が一緒に行く事の出来ない。遠くに行ってしまうような、そんな事を思ってしまったのだから。

 だから、私は敬愛する提督を抱きしめる。お願いします。

 

「私の前から、いなくならないで、ください」

 

//.大鳳

 

//.金剛

 

「ゲッ」

「…………顔を見て最初に言うのがそれ? 物凄く傷つくわよ。っていうか、女の子のだす声じゃないわよねそれ」

 来客に、戸を開けてみれば楽しそうに笑う顔見知りの深海棲艦。

 それも、私達が上で戦っていたような、艦娘としての特徴をほぼ完全に損失した彼女。

 その中でも、響みたいに白い肌に、烏の濡れ羽色の髪、黒いワンピースの彼女。

 戦艦棲姫、と、上で呼ばれていた彼女。名は、

「いぶき」

「ええ、こんにちわ。金剛」いぶきは片手に提げた袋からお菓子を取り出して「お茶に来たわ」

 

「どーぞデース」

「無愛想な給仕ねえ」

 面倒くさそうな態度に呆れた言葉。

「だ、れ、がっ! アナタの給仕デスかっ!」

「まあまあいいじゃない。

 ふふ、そんなに怒らないで、怒った顔も可愛いけど、貴女は笑顔のほうが似合っているわ」

 艶やかな流し眼で言われて、私は溜息。

「そういう言葉はテイトクから言われたいデース」

 彼女がとんでもない美女なのは認めます。けど、提督一筋な私にはそっちの趣味はありません。

「あのお方はお変わりなくて?

 変わられると悲しいわ。あの可愛らしくて幼い男の子、……ほんと、食べちゃいたいわ。あ、もちろん食事的な意味じゃなくてよ」

「……この紅茶を淹れるのに使った湯はまだ残ってマス。顔面にぶちまけまショウカ?」

 楚々として微笑みながらとんでもない事を抜かすいぶき。冗談、だとは解っていマスケドー

「怖い怖い。それじゃあ珠のお肌が台無しね。

 金剛にも可愛がってもらえないわ」

「可愛がって欲しかったらお気に入りのちび姫はどうなんデース?」

「ああ、彼女ね。

 寝ているところを見てたら、むらむらして、つい脱がしたら最近避けられてるのよねえ。…………ねえ、聞いて、私、最近小さいおっぱいでも興奮できるって自覚したわ。

 けど、大きいのも好きよ。ね、金剛?」

「アイアンボトムサウンドに沈みなさいイロボケ」

「艦娘と戦うとき、中破させると服、……艤装? あれが凄い事になるでしょ?

 実はあれを見たいがために戦っているのよ」

 そして、いぶきは私の手を握る。

「駆逐艦の娘っ、あんなにちっちゃいのにブラジャーつけてるのよっ!

 幼女が服をはだけさせてその向こうに見えるブラジャーっ! ああ、私、……戦ってよかったわ。

 今度、駆逐艦幼女の下着写真集でも作ろうかしら」

 打撃。

「い、いたぁあっ?」

「沈められた艦娘は本当に報われませんネ」

 やれやれ、と肩をすくめる。同様にいぶきは肩をすくめて、

「人の仲間は殺さないと。艦娘は可愛い娘が多いから好きだけど、人に助力するのだから仕方ないわよね」

「相変わらず、容赦ないですネエ」

 いぶきは、本気で残念そうに、悲しそうに語る。

 艦娘は可愛いから好きだけど、人に助力するから、殺す、と。

 人の根絶という想いを中核に存在する彼女。人を皆殺しにし、そして、それを助力する存在も例外なく殲滅する。

 その想いを持って彼女は形を成した。彼女は正しく、人の敵。

 けど、

「まあ、気持ちは解りますけどネ」

 私自身、その気持ちがないわけでは在りませんけどね。

「ふふ、解ってくれて嬉しいわ。好き、愛しているわ。金剛」

「同性に言われても嬉しくはありまセン」

 まあ、と。悪戯っぽく微笑むいぶきを見て内心で認める。彼女は十分に魅力的な女性、と。

「そう? けど、私は金剛にそう言われたら嬉しいわ。

 お嫁さんでも、お婿さんにでもなってあげる」

「願い下げデース」

 溜息。それよりも、

「で、どうして都に来たんデス?」

 彼女がこの都の事を気に入っているのは知っているけど、ここでのんびりするよりは上で人と、それに助力する存在を根絶することを優先している。

 それこそが己の存在意義と、そして、幸か不幸か、いぶきに勝利しうる艦娘はいない、深海棲艦を含めても、響くらいか。

 ゆえに、休憩という意味でもここに来ることは滅多にない。けど、

「あら? 私がいるのがそんなに不思議?」

「目的最優先の生き方をしているいぶきだからデース」

「まあ、それもそうよね。

 ここは好きだけど、……金剛がいるここは好きだけど」

「二度言わなくていいデース」

「金剛は好きだけどっ!」

「うるさいデスっ!」

 半眼を向けると、悪戯っぽく舌を出して笑う。

「久しぶりにお酒をって思ってね。

 奥様や坊やもいる事だし、……それにね。ふふ、坊やから面白い話もきけそうだしね」

「マエン、デスカ?」

「ええ、そうよ。……けど、金剛は知らないわね。

 まだ、この都を知って日が浅いから」

「これでも古株って思ってるんですけどネ」

「私、金剛がおばあちゃんでも愛する自信あるわ。綺麗だも、あいたっ?」

 失礼な事をほざいたいぶきを殴る。

「だ、れ、が、おばあちゃんデスカアァッァアアアアッ!」

 何気に気にしている事をっ!

「あ、あれ? 私地雷踏んじゃった?

 だ、大丈夫よっ、金剛っ! 艦齢食ってても金剛はおっぱい大き、あいたっ?」

「そんな事気にしてまセンっ!」

「おっぱいは重要なのよっ!」

「だったらうらのはどうなんデース?」

「あれは、……戦慄ね。

 聞いてよ、金剛、ちょっと顔挟んでみたら埋まったわ。あのおっぱい。本気ででっかいのよ。しかもあいつそのあと私の頭抱きしめたのよ。もう少しで凶器おっぱいで窒息死するところだったわ」

 興奮して手を振り回す姫。

「艦隊史どころか人類史でもまれな死因デス」

「私、夢を叶えたら、おっぱいで死ぬの。…………金剛の」

 殴った。

「うらのおっぱいで窒息死すればいいじゃないデスカっ!

 ワタシを巻き込まないでくだサイっ!」

「それは残念ね。金剛って可愛いし、美人だし、元気で明るいのにちゃんと気遣いしてくれるし、面倒見もいいし優しいし。

 そうね、すっごく魅力的な女性だから、ついつい会いたくなっちゃうのよねえ」

「…………ほ、褒め言葉として受け取っておきマス」

 あまりにも彼女が真剣に語るから、一瞬、本気で嬉しくなってしまいました。やっぱりこの姫は危険です。

「ふふ、それでいいわ。と、それはそれとして、

 大鳳だけど、負けたらしいわね。新入りに」

「ヘ?」

 新入り、……確か、

 思い出すのは、昨日来た駆逐艦の女の子。夕立。

 けど、

「大鳳が? ほんと、デス?」

「あら、その様子だと誰がかは知っているみたいね。

 どんな娘だったの? 可愛い? おっぱいはっ? 小さいのっ? 大きいのっ?」

 ぐいぐい迫るいぶき。私はカウンターで額に打撃。

「あいたっ?」

「駆逐艦の娘で、夕立デス。

 でも、なんで大鳳と喧嘩したのか、それは解りまセン」

「夕立。ねえ。

 ソロモンでヒャッハーしたやつよね。確か、……それなら地力もあるだろうし、深海棲艦として得た形次第なら、大鳳にも勝てる、か」

 もしそうなら、私では勝てませんね。

「勝てない、って思った?」

 微笑みながら私を見るいぶき。溜息つきで頷く。

「ワタシも、強くなりたいデス。

 貴女ほどでないにしても、それでも、やりたい事があるのデス」

 あの男を、ワタシは、絶対に、…………「何の真似デス?」

 くしゃくしゃと撫でられる。子供扱いに口を尖らせる。

「ううん、なんでもないわ。

 けど、気長に頑張りなさい。愛する金剛のためなら、いつでも手助けしてあげるわ」

 はあ、と一息。

 目の前にいるいぶきは強い。自分が知るなかで彼女に勝利できるのは、提督の傍にいる響くらい。

 けど、

「ソウデスネ、その時はムネを借りマス」

 そんな彼女に鍛えられるなら、都合がいいです。

「……私のおっぱいが欲しいのっ? いいわっ、さあっ、好きなだけ揉み、きゃっ?」

 とりあえず殴る。いぶきは笑って回避。ぐぬぬ。

「じゃあ、今夜、付き合わない?

 奥様と坊やを紹介してあげるわ。きっと、面白い話が聞けると思うし」

「ソウデスネ、よろしくお願いしマス。

 けど、面白い話、デスか?」

「ええ、呪詛っていう、……対象を遠距離から殺害する方法。

 要するに、手っ取り早く人を殺す方法があれば教えて欲しいのよね」

 興味あるでしょ? と、問ういぶきに私は頷きました。

 

//.金剛

 

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