プロローグ
ある晴れた8月の昼頃、両儀式は街の裏通りをただ歩いていた。どこにいく宛もなく、どこへ向かうわけでもなくただ暇潰しとして歩いていた。現在暇な理由それは………………。
「はぁー。最近は暇すぎる。ただでさえ何の依頼もなく暇なのにコクトーは、1ヶ月アメリカに旅行と来たもんだ。」
そんな独り言を喋りながら歩いていたそんな時、1枚の紙が式の目の前に落ちてきた。
「ん?」
ただ落ちてきた紙に何の疑問はないのだが、その紙は手紙だったらしく宛名には自分の名前である『両儀式様』と書いてあった。
「へぇ。どこの誰かは知らないけど、面白いことするじゃん。」
式は、手紙自体にも興味があったがこの手紙を送ってきた奴にも興味があった。
「 面白いものも見つけたし、 とりあえず橙子の所に行ってこの手紙を調べてもらおう。」
久しぶりに面白いことを見つけて、式の顔はどこかにやけていた。
場所ーーー伽藍堂 ーーー
橙子「あー。わざわざ来てもらって悪いが生憎まだ依頼はないぞー。」
どこか気だるそう喋る橙子。
式「いや、今回は俺から依頼だ。」
橙子「は?」
式「実はな、さっき歩いていたら俺宛の手紙が降って来たんだ。そこでその手紙を調べてもらいたい。」
橙子「手紙が降って来るなんて、お前どこのメルヘンな国を歩いていたんだ?」
少し笑いながら、疑ってくる橙子。
そこで式は、手紙を見せた。
その手紙を見たとたんに橙子は真面目な顔になった。
橙子「成る程…。式、お前の言っていたこと嘘じゃ無さそうだな…。」
式「魔術でもかかってたか?」
橙子「ああ。確かにこの手紙にはどこかへ転送する魔術…いや、魔法がかかっている…。」
式「へぇ。で、どこへ転送されるか分からないのか?」
橙子「……。難しいな。さっきも言ったが魔法がかかっている。外国に飛ばされるか、はたまた過去か、未来か、下手すれば異世界に飛ばされるかもしれないな。」
橙子の顔を見ると、どうやら冗談ではないらしい。
橙子「手紙にかかっている魔法をみる限り、よほどお前の手を借りたいらしい。」
式「?」
橙子「手紙を開くと同時に転送されるようになっているんだよ。で、どうする?行くかい?」
式「丁度いいじゃん、暇潰しとしては十分過ぎる。」
橙子「なるほど…。行くと言うことか。じゃあ、ちょっと待っててくれ良いものをやる。」
そう言って橙子は奥の方に行った。数分して橙子は色々持ってきた。
橙子「まず、お前に渡す予定だったルーンを刻んだナイフだ。お前にとって都合のいい術をかけてある。」
式「へぇ。見た目は普通のナイフと変わらないから使いやすいな。」
橙子「だろう。次はまぁ…。今つけてやろう。」
すると橙子は、義手になにかをし始めた。
式「?なにしてんだ?」
橙子「全身の力や身体能力を上げるルーンと此方と通信が出来る礼装を埋め込んだ。」
式「こんなのもあったんだな。」
橙子「本当は、もしものために取っておいたんだがな。」
そう言って橙子は少し苦笑いをした。
橙子「最後にこれを渡しておこう。宝石剣ゼルレッチだ。」
式「なんだこれ?」
橙子 「そいつは斬ることで、時空を歪ませることが出来る。つまり、好きなときに此方に帰ってくることが出来る。」
式「?転送されても、戻ってこれるんじゃないのか?」
橙子「生憎それは、片道切符でね。意図的か、偶然かはしらないが下手すれば戻ってこれない可能性がある。」
式「なるほど…。それでこの剣か。」
橙子「そういうことだ。そろそろ、行ってきたらどうだ?」
そう言って橙子は手紙を渡してきた。
式「そうだな。じゃあ、ちょっと遊んでくるよ。」
そう言って式は手紙を開いた。その瞬間、式は光に包まれた。
できるだけ速く続きを書いていきたいと思います。文章のミスもなるべくないようにしていきたいと思います。皆さんよろしくお願いします。