流星のロックマン 思いつき短編集   作:悲傷

16 / 30
【CM】流ロクグッズ!!

「スバルくん、大変だよ!」

 

 扉を蹴破るようにしてミソラが飛び込んできた。

 

「どうしたの、ミソラちゃん? そんな慌てて」

 

 自宅で機械をいじっていたスバルは少しだけびっくりしながら尋ねた。

 

「オコワ!」

「はい?」

「オコワが復刊決定したよ!」

「なんだそりゃ?」

 

 ハンターVGからウォーロックが出てきた。

 

「オコワだよ。オフィシャルコンプリートワークス! 略してオコワ! 公式設定資料集が復刊するんだよ!」

「復刊っていうと、もう一度発売するってことか」

「で、何が復刊するの?」

「もう、鈍いわね男どもは」

「私たちに決まってるじゃない!」

 

 あきれるハープの隣で、ミソラはハンターVGで画面を開いた。

 

「『流星のロックマン』オフィシャルコンプリートワークス! 復刊決定!!」

 

 画面にでかでかと流星のロックマンの冊子が映った。

 

「どんな内容かっていうと、設定イラストに、グッズ用のイラスト。それだけじゃなくって、キャラクターの初期デザインやラフスケッチなんかも入ってるんだよ!」

「っていうと……僕たちの初期デザインとか、細かい設定とかも?」

「あるはずだよ! そんな素敵な本が、なんとたったの三千円!」

「流ロクファンにとっては、まったく惜しくない数字だね!」

「ア○ゾンとかの通販サイトだったら、プレミアがついて1万円もするんだ。期間限定で在庫限りだから、急いで注文しないと!」

「分かった! ありがとう!」

「まったく、情報が遅いのよあなたは」

「うわっ、委員長!?」

 

 いつの間にかルナが後ろに立っていた。

 

「その様子じゃ、フィギアの発売も知らないみたいね?」

「フィギア?」

「これをごらんなさい」

 

 ルナが取り出したものを見て、スバルが飛び上がった。

 

「僕!?」

「そう、流星のロックマン、4インチネルフィギア! たったの五千円よ! いろんなポーズをとらせることもできるんですから!」

 

 ウォーロックも身を乗り出してきた。

 

「左手が俺様になってるってことは、流ロク1&2仕様か?」

「え、ええそうよ」

 

 少し身を引きながらルナは答えた。

 

「流星のヒーロー、ロックマンさまがあなたの手元に……流星のロックマン、4インチネルフィギア、好評発売中よ」

「『流星のロックマン』オフィシャルコンプリートワークス……は、現在予約受付中! 数が決まってるみたいだから、早い者勝ちだよ!」

「僕の……僕たちの豪華グッズが二つも発売されるなんて……買うっきゃないよね!」

 

 フィギアを持ったルナ、オコワを見せるミソラに挟まれ、スバルはパソコンを開いた。

 

「ネットを使えば今すぐ買える! 予約ができる! さてと、今すぐ注文しなきゃ!!」

 

 

 

 

 

 

 

「はい、カット! いいよいいよ~」

 

 オクダマスタジオの監督ウィザードが手を挙げた。途端に周りのスタッフから緊張の抜ける声がした。

 

「うん、後は編集したら絵になるだろう。今日の収録終わり。三人と二体とも、ごくろうさま」

「ありがとうございました~」

 

 ミソラに習って礼をし、休憩スペースに移動する三人とウィザード二体。

 

「俺様ばっちり映ってんだろうな~」

「前に出過ぎよ。ミソラが見えなくなっちゃうじゃない」

 

 ハープに小言を言われてるウォーロックを横に、スバルはぐったりと椅子にもたれかかる。さすがのルナも緊張で疲れたのか、頭を押さえて辛そうだ。

 

「あれ、全国に放送されるのよね? 嫌だわ、変に映ってないかしら?」

「僕は顔が全国に映るっていうだけで……」

「もう、スバルくんは世界中に放送されてるのに」

「そうよ、あなたはしっかりなさい」

 

 ひどい言われようだ。別に有名になりたかったわけではないというのに。気を取り直して、ハンターVGからネットを開き、フィギアとオコワの販売ページを開いた。

 

「これだけ、僕たちの物語を愛してくれる人たちがいるんだね」

「嬉しいよね?」

「当然よ。ロックマン様の物語なんですから」

 

 ルナの言葉にうんうんとうなずき合う二人。

 ふと、スバルは気づいた。

 

「それにしても、良いの? CMなんかして」

「え、何か悪かった?」

「いや、小説でこんなことして」

 

 沈黙が流れた。10秒ほどたっぷりかかって、ルナが口を開いた。

 

「え、え~と……別にいいんじゃないかしら? 営利目的じゃないし」

「そうそう、売る側だって、無料で広告してくれたんだもん。大丈夫だよ、きっと!」

「確証はないんだね……」

 

 まあ、大丈夫かな……と、スバルはこれ以上は考えないことにした。




・4インチフィギア:2017年11月現在、ただいま発売中

・オコワ:2017/12/中旬ごろに配送予定



ってわけで、欲しい流ロクファンは買いましょう!
私? オコワは注文しました。フィギアは興味がないことと、両方買ったら8千円飛ぶので、やめました。

え、そんなことより落ちはどうしたのって?
思いつかなかったんだよ! 悪いかこの野郎!
あ? 悪いだと! よしお前、そこに立ちやがれ!

すいませんでした……orz ←ジャンピング土下座
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。