コラボ 激闘、絶対悪   作:ゆっくり無色饅頭

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修行1

次元神界では凌が待っていた。フランも気を失ったまま寝かされている。アマツは凌に近づき、ある場所に連れていった。

 

「凌、あなたと相性の良い次元神力を持っている彼女を紹介するわ。」

「え……コイツなのか……?いい思い出がねえなぁ」

「んー?なんだ、こないだ寝ぼけて襲った人じゃん。アマツーコイツに力貸すの?」

「貴女がそう思うならば……ね。」

 

ユグドラシルはジロジロと凌を見て、鼻で笑うと布団をしいて寝始めてしまった。

 

「ちょっ、寝るな!お前今見た目で判断しただろ!」

「はぁ……じゃあ何?私と戦うの?片腹痛いわ。出直しなさい。」

「やるならやるぜ、勝負だ!」

「はいはい、じゃあハンデね。このまま勝負よ。」

「くっ……なめやがってぇ……喰らえ、ガウスカノン!」

「樹海神壁。」

 

巨大な雷の大砲はいきなり生えてきた巨木の幹に妨げられた。次元神力を纏うその巨木は簡単に折れたり燃えたりしない。

 

「ほい。終わり。」

「うわっ!なんだこれ!」

 

地面から生えてきた木々が凌の身動きを取れなくする。更に木が槍の様になり首スレスレで止まった。

 

「……ッ!」

「やっぱり私より弱い。こんなんじゃ神人の方がよっぽどましよ。」

「……。」

「少しは本気を出しなさい。貴方は手を抜き過ぎよ。」

「……わかった、いいんだな。リミット7開放!」

 

バキバキと木を破壊して、凌は呪縛から開放された。リミット7まで解除したというのにユグドラシルは寝転がったままだ。

 

「トコトンなめてるな……」

「え?私に本気を出して欲しいの?アマツーいいの?」

「ダメです。次元神界をボロボロにする気ですか?」

「じゃあさ、なめてるなめてる言うなら別世界で……タタカッテアゲヨウカ?」

 

その瞬間ユグドラシルの次元神力の感じが変わった。今までは漂って居るだけだった感覚から、まるで皮膚を掻き毟られるようなおぞましい感覚へと豹変したのだ。しかも彼女の周りに可視化出来るほどの密度で次元神力が渦巻いている。気がつけば凌は恐怖していた。目の前に居るたった一人の少女に。

 

「……!」

「どうする?まだやる?それとも……諦める?」

「諦める……だと?」

「やるなら今すぐ別世界創って貰うけど。」

「いや、やめとく。勝ち目は無さそうだ。」

「……それが答え?」

「ああ」

 

しばらくの沈黙。ユグドラシルはニコリと笑うと歩み寄ってきた。そしてアマツを一瞥すると口を開いた。

 

「なら、認めたげる。貴方は自分の力がどれほどのものかしっかり理解している。」

「へ?じゃあ……!」

「私の次元神力、使うといいわ。侵食と繁栄の力を存分に振るいなさい。修行くらいならつけてあげる。」

「よっしゃぁ!助かる!ホントか!」

アマツは次に、晴夢のところへ行った。次元神界には所々に無機物が流れ着くことがあるスポットが存在する。そこの一つに晴夢は思いつめた表情で瓦礫に座っていた。

 

「晴夢さん……恋人を守れなかったのがよほど効いてるようですね。」

「なんであの時神人に手加減をしたんだろうな、俺は。」

「……」

「お前達が来る前に一度だけ、あいつを倒すチャンスがあったんだ。なのに、どうしても信じられなかったんだ。アイツが本心からこんな事をやるなんて思えなかったからさ」

「貴方は力を欲しますか?」

「……もう二度とこんな事にならない為にならな。」

 

アマツは晴夢の隣に座り自分の力について話し始めた。その時のアマツの顔はどこか寂しそうだが、懐かしそうだった。

 

「貴方の能力。それは私の次元神力の本質と似ています。」

「捕食する程度の能力と……か?」

「私の本質は『無』。無とは全てを飲み込み消滅させる力。しかし同時に『()』でもある、それが私の力です。」

「力……か。そう言えばあの時貰ったりんご、まだ使ってなかったな……」

「それには私の本当の力……その欠片が入っています。しかし、一時的にしか使えません。貴方が本当に必要とするなら、私の力を貸しましょう。」

 

その頃、スキアーはパラドクシスの所に居た。力を貸すかどうかで話をつけるためだ。パラドクシスは椅子に座り、メガネをかけながら本を読んでいたのを邪魔され少し不機嫌そうな顔をしていた。

 

「おい、力貸せ。あのアホ神人を殴りとばすからよ。」

「おいおい、イキナリだな。キミ如きじゃ近づくのすら無理じゃないかい?」

「だぁから借りに来たんだよ!クカカカカ!最初っからまともにヤリ合えるなんざ思ってもねぇ、だがな。一発殴らにゃ気がすまねえ。」

「それはそうと……また勝手に僕から引っ張り出しただろう?それが出来るのになぜ今更僕に協力をあおぐんだい?」

「てめぇ……分かって言ってんだろ。」

「僕から勝手に出してるから上手く扱えないんだーなんてマヌケな事をぬかす奴が目の前に居るのは知ってるねぇ。」

「ケッ、いちいち癇に障る野郎だ。」

「お互い様さ、まぁ良いだろう。僕も今の神人には一言物申したい。」

 

こうして、一人を除きそれぞれが次元神力の扱いを練習し始めるのだった……




もう出来たらすぐ載せるようにします。
時間かかるからアレですがね(^^;
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