ーティファニアー
マチルダ姉さんが全てを語り、リオンにどうするのか聞いた。私は不安にかられ、リオンを見上げる。リオンが味方だと確信はある。けれどリオンにとっては見ず知らずの世界。帰る方法を探す為に別れたいと言っても不思議じゃない。私の側に居れば狙われ続けるかもしれないからだ。
でも離れたくない。何処にも行かないで。そんな気持ちを込める様にリオンのローブを握りしめた。
「決まっている。この国を脱出し安全な場所を探して暮らそう。」
言われた瞬間、私は嬉しいのに泣きたくなった。なんでだろう。
ーマチルダー
リオンの言葉を聞き、テファの涙を溜めながらの笑顔を見たら『これはもう、しょうがないか〜。』なんて思ったよ。今まで隠れ住んでいたんだ。恋なんて知らないだろうから、教えてあげないとね。はぁ〜、私の王子様は何処にいるのかしらね。
ーリオンー
「聞かなきゃいけない事はまだ有る。この世界な情勢、それに《使い魔》だ。私の世界と此方の世界、《使い魔》の意味合いが違う可能性がある。」
「そうですね。此方の《使い魔》は召喚により呼び出し、契約を行います。」
「それは無理矢理の契約ではないのか?」
「一応召喚に応じたので反抗心が少ないらしいですよ?」
「無茶苦茶だな。制御出来なかったらどうすんだ。ちなみにマチルダの使い魔を見せてくれるかな?」
「私は召喚してないのよ。学校によっては義務にしているみたいだけどね。」
「リオンの世界はどうなの?」
「私の世界において使い魔とはパートナーを意味する。だから恋人や夫婦が互いに使い魔契約をする事もある。」
「へぇ〜。素敵な魔法だね。」
よし、テファは好意的に受け止めてくれた。
「例外としては《従者契約》なる物もある。この場合、《従者》が主人側に寿命があわせれる。完璧ではないがね。主にエルフが人間と共に生きる際にもちいられる。私の世界ではエルフは長命な種族だ。」
ーティファニアー
本当に素敵な魔法だし、《従者契約》も私に取っては必要だ。私はお母さんと無理矢理お別れさせられた。だから残される方の悲しみを知っている。もう1人になるのは嫌。だったらこれしかない。
「リオン、私に《従者契約》をして。一緒に生きて。」
気が付いていたら言ってしまっていた。
ーリオンー
ご都合主義万歳だね。どうやって其方に持っていこうか悩んでいたが、ティファニアから言ってくれるとはありがたい。これでマチルダからの反対意見はティファニアが聞かないだろう。
私はティファニアを幸せにするつもりだ。これだけは譲れない。
遅くてすみません。