ティファニアの使い魔   作:ミルディン

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出国

ーリオンー

農家との交渉も無事に終わり、種イモを入手した私はどうやらホクホク顏らしい。テファが私の顔を見て嬉しそうにしている。

 

「リオンとても嬉しそうだね。さっきからずっと笑顔だよ。」

「ウム、上手く行けば暮らしが安定するからな。生活には金がいる。流石に魔法でお金を生み出す事は出来ないからね。お金の複製は犯罪だ。」

「そうなの?」

「お金を勝手に造っては経済が混乱するからな。皆がその意味を理解しているから価値がある。でなきゃあんな物、只の鉄屑だ。」

「ふ〜ん。」

 

この子は解ってないな。ま、此れから理解すれば良いか。

 

「それよりもお芋大丈夫かな?」

 

テファは心配そうにしている。そんな顔をする必要は無いのだ。

 

「問題無い、我が魔法は完璧だ。」

 

何処ぞのグラサン親父バリに自信たっぷり言い切る。

 

ーティファニアー

リオンが種イモ?を持って嬉しそうにしている。リオンの笑顔はたまにしか見れないからとても嬉しい。出会ってから今迄迷惑ばかり掛けていたから。

リオンはこの種イモからお菓子を作ると言ってたから楽しみだ。試食は1番最初にさしてもらおう。それに売り子をするんだから味の説明をきちんと出来る様にしないといけないしね。

 

けれどお菓子をすぐに作れる程お芋が立派に育つか不安でリオンに聞いたら

「問題無い、我が魔法は完璧だ。」と、自信たっぷりに言い切る。やっぱりリオンは凄い。あの時感じた安心感は揺るぐ事なく私の心にある。

 

「リオンはお菓子をどれ位作るの?」

「フム、最初は油と塩だけで出来る『ポテトチップス』に『フライドポテト』で様子見だな。その後売れたお金でチーズやバターを買い、それを使った物を作ろうと思う。私もそこまで料理が得意ではないが何度か見ていたのでいけると思うぞ。」

「塩?喉が渇かない?」

 

リオンがびっくりした顔をして私の方を見る。

 

「盲点だった。流石に水ではマズイな。何か果物を絞るか。いや、牛乳を使いミルクセーキもいけるか?もう少し市場を見て回ろう。何にしてもテファ、お手柄だ。」

 

そう言って頭を撫でてくれる、嬉しいけれど聞いてるだけではよく解らないし、料理が得意じゃないと言ってる割に色々と思いついてるリオン。難しいかもしれないけれどリオンがやる事なんだから大丈夫。

 

「リオン、試食はしなきゃいけないよね?お客さん達に頑張って説明する為にしっかり食べるよ。」

「ん、確かに必要だが余り食べると太るぞ。」

 

ぐっ……。リオンは女の子に言ってはならない事を言ってしまった。これは怒っていいとこだよね。

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