ーティファニアー
あの鏡みたいなのからから男の人が出て来た。その人が手を振るとお母さんの側にいた三人は何かに斬りつけられて蹲った。今の魔法?
そして、私を捕まえていた人が何か叫び、私に剣を近づけたがこちらに向き直り、手をかざすと後ろの人は一度震え私を捕まえている力が弱まったので振り払い、味方であろうその人に駆け寄った。
ローブに顔を埋め泣き喚くと頭を撫でてくれた。とても優しい感触だ。お母さんとは違うが解る。この人は私の味方で間違いないと確信した。そう思って顔を上げるとその人はとても悲しそうな瞳をして私を撫でていた。
その人は私に目線を合わせる為屈み込み名前を聞いて来た。
「ティファニア」
助けて貰っておいて簡単過ぎる自己紹介かもしれないと思ったがそれしか言えなかった。
「そう、ティファニアか。」と呟くと、もう一度頭を撫でてくれた。こんな状況なのに嬉しいと思った。そしておもむろに立ち上がると倒れている人達を見て、眼を閉じる様に言ってきた。言われた通りにしようとした時、倒れている男の人が叫ぶ様に「エルフの味方をするのか?」と喚いた。
その言葉を理解した瞬間掴んでいたローブを離し、耳に両手を添え隠した。
私が隠した耳を見ているのが解る。でも「だから?」と言う言葉を聞いて先程の確信をもう一度思いだし、耳から手を離しまたローブにしがみつき眼を閉じる。 絶叫が聞こえ、閉じていても解る位に光を感じた。
頭を撫でられる感触を感じ眼を開けると倒れていた人達は消えていた。
消えたのを見た後私はお母さんに駆け寄り揺すった。
「お母さん、お母さん」
でもお母さんは動かない、さらに揺すろうとしたが後ろから手を添えられ止められた。悲しそうな瞳で私を見て「すまない」と謝ってくる。
何故謝られたのかは解らないがお母さんが二度と動かないというのは理解した。
その人は私に目線を合わせたまま、綺麗な場所に埋めてあげるか、ここでお別れするか選びなさい。と言ってきた為ここでお別れする事を決めた。
別の場所に埋めてしまうと私がその場所から離れる事が出来なくなる気がしたから。なので彼を見上げ、ここでお別れすると告げた。
彼は一つ頷きお母さんを抱き上げベッドに寝かし、「外見だけでも」と言い治癒魔法?を使いお母さんの傷を消した。やっぱり、杖を使わないで魔法を使ってる。びっくりして彼を見上げれば困った様な顔をしながら頬をかき、「服、どうしよう」なんて言ってる。
あ〜、なんて思っていると後ろの扉が勢いよく開き、もう会えないと思っていたマチルダ姉さんが飛び込んで来た。
主人公名前が出てねぇ。