「リオン、私の名はリオン・オークウッドだ、よろしく」
ーリオンー
ふぅ、ようやく自己紹介出来た。ティファニアは「アゥアゥ」と言いながら涙目でへこんでる。マチルダは溜息をつきながらもほっこりしてる。
いや、ほっこりしてないで慰めてやれよ。
ーマチルダー
男は『リオン・オークウッド』と名乗った。家名らしきものを言ったので貴族であろうか?の割には杖を持たず、剣も佩いていない。テファは杖を持たずに魔法を使ったと言ってたが本当にそうなの?……いや、右手に指輪をしている。もしかしたらあれが発動体だとするなら……
「申し訳ないけどその指輪外して貰える?妹を助けた事は感謝してるけど、完全に信用は出来ない。」
「姉さん。」
テファは咎める様に私を呼ぶが貴女は殺されかけたのよ?現にシャジャルさんは殺され、我が家の使用人も殺されてる。追っ手が差し向けられてるかもしれないから急いでいるのよ。
彼は一つ頷くと指輪を外し、テファの方に差し出した。彼も私の事は信用してないであろうから、当然ね。
「ありがとう、改めて自己紹介するわ。私の名はマチルダ。マチルダ・オブ・サウスゴータよ。」
「リオン・オークウッドだ。」
「あの、ティファニアです。テファと呼んでくれたら嬉しいです。」
上目遣いでそう言うこの娘は反則的に可愛い。リオンもそう思ったのか目線をそらし咳払いしてる。こっちも可愛い所がありますね。そんな風に考えていたら、
「よろしくテファ。」
と、笑顔を見せながらテファを呼ぶ。テファは顔を綻ばせ、
「はい。」
と返事を返した。さて話合いを続けましょうかね、この現状から見て生き残りはこの部屋以外はいない。ならば着替えなんかを持って逃げるしかない。お父様達がどれだけ時間稼ぎが出来るか解らない以上急がなければ。そんな事を考えていた矢先にリオンが
「まずはテファの母親の着替えを頼みたい、これ以上彼女を侮辱されない為にもこの建物ごと焼いてしまうのが一番だと思う。過ごした屋敷と共になら彼女も本望だろう。」
確かにそうだ。違いはここがサウスゴータの屋敷である事だが彼は知らないのだろう。私は頷くとシャジャルさんに近付き確認すると全く外傷がない。肩口から斬られた感じで服が破れている為、乳房が多少露出している。
リオンの方へ視線を送ると彼はあからさまに目線を外し、ベッドとは反対側に歩いて行った。溜息をついていたらテファが不思議そうな顔をしながら私を見上げていた。この娘にもきちんと教育しなきゃ駄目だね。
全然話が進まない。
書きたいシーンの半分も描写出来ない。
物書きって難しいですね。