ティファニアの使い魔   作:ミルディン

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少女との出会い。5

ーティファニアー

リオンと名乗った彼はマチルダ姉さんと話を進めている、途中姉さんが指輪を外す様に言い信用出来ないとも言った。ちょっと酷いと思い姉さんを呼んだが一切取り合ってくれない。リオンも素直に頷くと指輪を外して私の方へ差し出した。あれ?姉さんにじゃないの?私は不思議に思ったがリオンから指輪を受け取る。綺麗だと見惚れていると、

 

「ありがとう、改めて自己紹介するわ。私の名はマチルダ。マチルダ・オブ・サウスゴータよ。」

「リオン・オークウッドだ。」

 

わ、わ、自己紹介が進んでる。

 

「あの、ティファニアです。テファと呼んでくれたら嬉しいです。」

 

少し恥ずかしいけど呼んでくれたら嬉しいのは本当だ、そんな風に思っていたらリオンが笑顔で呼んでくれた。とても嬉しい。

それからは少しバタついて色々な準備が行われた。一番最初にお母さんを着替えさせようとした時何故かマチルダ姉さんはリオンに冷たい視線を送った。どうしたんだろうと首を傾げるとマチルダ姉さんは私を見て溜息をついた。なんで?

 

しばらくして準備が終わる頃にはリオンが使用人さん達もこの部屋に持って来た。当然傷口はない。マチルダ姉さんは驚きに目を見開き指輪がどうとかブツブツ言ってたが私の言う事信じてなかった?

 

ーリオンー

指輪を外せと言われ、まだ疑われている事を理解した私はティファニアの方に差し出した。これで私の方も君を信用してないと言外に伝わっただろう。

改めて自己紹介をし、ティファニアからは愛称で呼んで欲しいと言われた。この娘の上目遣い反則だ。断れる奴がいるのか?いや、いないな。

その後マチルダにシャジャルさんの着替えを頼みましたが予想通りに冷たい目線を頂きました。私が斬ったのでは無いが傷口を治すとその様に露出した状態になってしまったのだ、不可抗力だが言い訳はしない。

着替えをしている間に他の人を運んできたり、騎士達が残した剣を確認したりと色々忙しく動き回った。国に仕える騎士なので剣に紋章でもあるかと思ったが何も無かった。

完全に裏方業務の奴らだったようだ。こうなるとティファニアの身分証明や何故狙われたのか、の理由付けが難しくなったな。ヴァリエールに身分を明かし、内密の保護を求めるつもりだったがマチルダの言葉だけでは弱いな。

カトレアの病を治すだけでそこまで強力な保護は難しい。ならば予定変更だな。ヴァリエール領に行くのは決定だがカトレアに会うのは1、2年あとだな。




もうしばらくは逃避行の話しが続きます。
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