カグラとシェーレによる特訓から数日が経った日、タツミたちナイトレイドのメンバーは会議室に集められた
「さて、カグラは仕方ないとしてそれ以外の全員は揃ったな。タツミ、早速だがザンクから奪取したこの帝具……お前がつけてみろ」
「いいの!?皆は?」
「帝具は体力と精神力を摩耗させる代物だ。それ故に一人につき一つだ。だから、お前がつけろ」
タツミは内心「あまりカッコ良くない」と思いながらもその能力は身に染みて分かっているため、迷うことなく額につけた
「文献に載っていない帝具ならカグラに聞けば分かるのだが、あいつは『野郎がつけたら絶対に悪用される確率が高い帝具』としか言わなかったのでな……」
「タツミ、心を覗ける能力があったろう。私を視てみろ」
「夜は……肉が食いたいと思っている」
「完璧だな」
「それ、アカメを知るやつなら誰でも予想出来ることだろ」
いつの間にかカグラ会議室におり、タツミツッコミを入れてきた
「カグラか、警備隊のこともあるのにすまんな」
カグラは「気にするな」と言うとタツミからスペクテッドを取り上げた
「な、なんで取るんですか!?」
「コイツの能力が知りたいんだろ?コイツは『洞視』『遠視』『透視』『未来視』『幻視』の5つだ」
「それって、つまり覗きに最適な帝具じゃないですか!!」
透視能力に喜ぶラバックだが、マインの容赦ない怒りとそれに乗っかったレオーネが襲いかかる
「まぁ、いつものことだからいいとして。これは搦め手を得意とするやつや偵察向きでタツミのようなタイプには向かない帝具だ」
カグラはそのままナジェンダにスペクテッドを投げ返した
タツミは少し残念そうにするが1つの希望を見いだした
「でも、これみたいにスゲェ能力がある帝具なら死んだ人間を生き返らせる帝具もあるかもしれねぇ!!」
タツミは希望を見つけたような発言はその場を凍てつかせた
「タツミ、帝具であろうと死んだ人間は生き返らねぇ……命は、一度きりだ」
タツミは声を荒げてブラートの言葉を否定しようとするがカグラに頬を叩かれた
「タツミ、人は生き返らない。そんな甘い考えを持っているなら捨てておけ。でないと……死ぬぞ」
カグラがタツミを冷たい言葉で突き放すとタツミは呆然とすることしか出来ず、そのままアジトの外へとフラフラと出ていった
「厳しいな。カグラ」
「変な希望を持てばそれが隙になる。タツミにはそれを知ってもらわないとな。それに、生き返ったからっていいことばかりでもねぇよ……」
カグラはキセルをくわえるとそのまま帝都へと戻っていった