アカメが斬る!~罪人の正義~   作:祇園

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コレガ闇ノ一部ダ

「ここか……」

 

カグラは手紙を元にアリアの住む屋敷に着いた

 

門番に招待されたこととアリアから差し出された手紙を見せると門番はカグラを屋敷へと案内した

 

カグラは中に入るとこの場に合わない田舎から出てきたばかりのような少年が目に入った

 

門番に「『新入り』かい?」と聞くと、目を合わさず「えぇ」とだけ答えた

 

屋敷の部屋へ案内されると、そこには招待主がいた

 

「これはこれは、カグラ殿。急な招待で申し訳ありません」

 

「いやいや、お嬢様直々に招待状を届けていたただいたのですから、ここは無理をしてでもね」

 

「では、今日は楽しんでいってください」

 

それからは普通の晩餐会だった

 

たわいもない話だが、お嬢様であるアリアはカグラの仕事の話は余程、お気に入りなのか次々と聞いてくる

 

夫人はそんなアリアを諌めるが主人は笑って「許してやりなさい」と言う

 

だが、そんな楽しい時間もすぐに終わってしまった

 

「では、私はこれで」

 

「私はタツミのところへ行くわ」

 

「おや?夫人はどちらへ?それと、タツミとは?」

 

「今日の『日記』でしょう。妻も今日は楽しいことがありましたので、早く記したいのでしょう。タツミとは、アリアが連れてきた宿無しの少年のことです」

 

「なるほど、それでは私もそろそろ」

 

「おや?もうお帰りになられるのですか?」

 

「えぇ『仕事』がありますので」

 

そう言うと主人は縦に真っ二つになった

 

「お前達に殺された者の怨みを晴らすためのな」

 

部屋から灯りが消えると外から人の恐怖の叫び声が聞こえてきた

 

「さて『ナイトレイド』も来たことだし、いくか」

 

カグラは真っ二つにした死体を横目に一服すると部屋から出ていった

 

廊下からは警備の者、使用人の断末魔がそこら中から聞こえてくる

 

ナイトレイド言わせればこの屋敷で『行われていた事』を見て見ぬふりをしていたことも抹殺の対象ということらしい

 

(さて、生きているやつがいればいいが)

 

カグラは屋敷を出ると離れの倉庫へ向かった

 

カグラが向かっている屋敷の倉庫には、この屋敷の闇、帝都の闇の一部が収められている

 

「っと、いい塩梅に揃っているな」

 

倉庫が見えてくるとそこにはアリア、タツミ、アカメ、レオーネの姿があった

 

だが何故かタツミとレオーネが言い争ってる

 

カグラが近付くとタツミはレオーネに「金返せ!」と言っている

 

(レオーネのやつ……またか。仕方ねぇ、ここは俺が何とかするか)

 

「おい、タツミ。ナイトレイドに何かされたの?」

 

ナイトレイドとは顔見知りでも一応、帝都警備隊であるカグラは初見のフリをしてタツミの近くに行った

 

「カ、カグラさん。このお姉さん、俺から金を騙しとったんですよ!」

 

カグラは「またか」という顔をし、レオーネは悪びれもせず笑っていた

 

「ナイトレイドは詐欺までやるようになったのか……とりあえず、『国家反逆罪』『殺人』に『詐欺』も追加して極刑だな」

 

カグラは二人に対して構え

 

「ーーーえ?」

 

だが、カグラは銃を引き抜くとアリアの眉間を撃ち抜いた

 

「カ、カグラさん!何でアリアを!?」

 

「何って、俺の『仕事』。まぁ、何をされたか分からないまま死ねるようには「あんた!帝都の警備隊なんだろ!!なんでナイトレイドのように人を殺すんだよ!!」

 

目の前でアリアを殺されたタツミはカグラに食って掛かる

 

カグラは言葉で言っても分からないと踏んだのか銃口を倉庫に向けて鍵を壊した

 

「タツミ、俺もナイトレイドも理由もなく人を殺すわけじゃない。その理由はその『倉庫の中』にある。それでも納得しないなら俺を殺せばいい」

 

新入りはカグラの言われるまま、倉庫へと向かった

 

そして、扉を開くと

 

「ーーーうっ!」

 

そこには、死が満ち溢れていた

 

倉庫の中には死体の山

 

体中に痣のある死体、体の一部を失い吊るされている死体、顔を皮を剥がされた死体、水槽に浮かぶ死体、ホルマリン漬けにされた死体

 

拷問器具には夥しい血が付着し、檻の中には生きているのか死んでいるのかも分からないような人がすし詰め状態で入れられていた

 

そして、数ある死体の中にはタツミの友人であるサヨとイエヤスもいた

 

「絶叫もせず、吐物も飲み込んだか……いい肝の座り方だ。これで、理由が分かっただろう?」

 

タツミは両手で口を押さえながら頷いた

 

「この屋敷の一家は身元不明者や地方から出てきた奴らを甘い言葉で誘い、自分達の趣味である拷問にかけて死ぬまで弄んでいた。まぁ、それもこの帝都の闇の一部でしかないんだがな」

 

「闇の一部……」

 

「そうだ。賄賂に人身売買、この一家と同じかそれ以上のことをしているやつもいる。警備隊にあってはそれに目を瞑り、自分達もありもしない罪をかけて民を拷問にかける者もいる」

 

「そんな……」

 

カグラの言葉にタツミは絶句するしかなかった

 

「っと、そろそろ撤収しねぇとうちのやつらが来るぞ」

 

「分かった」

 

「いつもサンキュー」

「それとタツミも連れてけ。ここに残すと面倒だし、何よりお前らの戦力になれば万々歳だろ」

 

カグラはタツミの襟首を取って、レオーネに投げ渡した

 

「お、おい!放せって!!俺はサヨとイエヤスの墓を!!」

 

「タツミ、心配するな。あとは俺に任せておけ。あと、二人ともナジェンダによろしく伝えとしてくれ」

 

「俺の意思はぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

 

タツミはレオーネに抱えれ、屋敷からいなくなった

 

夜は明けるが帝都の闇は未だ晴れることはない

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