アカメが斬る!~罪人の正義~   作:祇園

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ドSの要求

ブラートとナジェンダが革命軍本部へ旅立ってから数日が経った頃、帝都警備隊隊長のカグラは窮地に立たされていた

 

エスデスが特殊警察イェーガーズを結成したため、警備隊隊長のカグラに挨拶にやってきた

 

というのは建前

 

本当はエスデスのとある目的のためにカグラに会いに来ていた

 

「それで、警備隊の中に『コレ』に該当する者はいるか?」

 

エスデスはカグラに何かが書かれた一枚紙を渡し、鷹のような瞳でカグラを睨みつける

 

カグラはそれを見ると「こんな奴うちにいるかー!!」と心の中で叫んだ

 

エスデスがカグラに渡した一枚紙にはエスデスが『恋人』としての好みを書き連ねられていた

 

1.何よりも将来の可能性を重視します。将軍級の器を自分で鍛えたい

 

2.肝が据わっており、現状でも共に危険種の狩りが出来る者

 

3.自分と同じく、帝都ではなく辺境で育った者

 

4.私が支配するので年下をのぞみます

 

5.無垢な笑顔が出来る者がいいです

 

一番目で殆どの人間がアウト

 

寧ろ、他の条件がクリア出来たとしても将軍級の器というのが難点なのである

 

「エスデス将軍……いくら何でも無理がある」

 

「そうなのか?今の警備隊なら出身、人種、階級関係なく実力のある者を登用すると聞いていたのだが」

 

「確かに、前警備隊隊長のオーガが亡くなってから登用方法を変えたが将軍級の器となるとな……」

 

カグラはキセルに火を着けようとしたが、エスデスによって凍らされた

 

「タバコくらい吸わせてくれないのか?」

 

「次に私の前で吸ってみろ。氷漬けにして粉々に砕くぞ」

 

カグラは『氷漬け』という言葉にゾクッとするとキセルを置き、棒付きキャンディーをくわえた

 

「中々いないものだな……」

 

(普通はいねぇよ!普通はな!!)

 

カグラはこの条件に当てはまる人物に心当たりがあるにはあるのだが、絶対に紹介をするわけにはいかない

 

タツミ

 

この条件にピッタリと当てはまるのであるが、タツミはナイトレイド

 

エスデスは大臣側の将軍

 

敵対する関係の二人は決して交わることはない

 

それは過去のカグラがそうであったように

 

ついでだが、イオリは絶対ありえない

 

最後の条件である『無垢な笑顔』

 

いつも仏頂面のため、カグラが「少し柔らかい表情とか出来ねぇのか?」と言ってイオリにやらせてみたものの全く変化がなかった

 

「で、だ……聞いているのか?」

 

「あ?あぁ……スマン。聞いてなかった」

 

その瞬間、カグラの瞳に刺さるか刺さらないかのギリギリに氷の刃が迫っていた

 

「私の話はちゃんと聞け。私は将軍でお前は警備隊隊長。私が上でお前が下だ」

 

「りょ、了解」

 

エスデスは氷の刃を消すと話し始めた

 

エスデスは以前、帝都に回収されたエクスタスの適格者を探しつつ余興をするという

 

「エスデス将軍主催の都民武芸試合ですか」

 

「あぁ、いい余興になるだろう?」

 

「まともな人材がいればの話でしょうけど」

 

「では、当日は警備の人材派遣を頼むぞ」

 

そう言うと、エスデスは隊長室から出ていった

 

そして、カグラは自分等の椅子に座ると酒を煽った

 

「あ~……敬語ダルかった……」

 

この後、チェルシーがやって来るが、隊長室に置いてあった棒付きキャンディーをカグラが勝手に食べていたため滅茶苦茶怒られ、バッグをたかられた




その後

「ちっ、チェルシーのやつ。キャンディー一つの対価がデカすぎるぞ」

この夜、色町に行って喧嘩の仲裁という名目のストレス発散をしていた

「ムシャクシャしていたのでやった。仕事も兼任してやったことなので後悔はしていない」

「それって職権乱用じゃない……」
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