あ、どうも
私はエスデス様の下僕エムエムと申します
昨日はエスデス様が自ら指揮する特殊警察『イェーガーズ』が結成されました
ちなみに私は副隊長です
以下、新しくエスデス様の部下になるメンバーは
海軍出身の魚くさい田舎者のウェイブ
ナイトレイドのアカメの妹にして暗殺部隊出身のクロメ
焼却部隊の良心であるボルス
あの糞警備隊長の部下とは思えない正義キチのセリュー
絶対近寄りたくないオカマ……ドクターストロングでしたっけ?
一瞬、私の敵になると思うほどの美しさを持つラン
そして、諜報部隊出身のハバキが配属される予定だっのですが長期の任務中のため後日、合流するようです
いっそのこと、その任務で逝ってくれればエスデス様を取り巻く人数が減るので私は嬉しいのですけどね
まぁ、それはそれとして本日はエスデス様主催の武芸試合が開催されています
試合はエスデス様があくびを出すほどつまらない試合ばかり
鋏型の帝具『エクスタス』を使える人物を探すという名目で開催しましたが、これはハズレとしか言い様がないですね
ですけど、こんなつまらない試合のために警備に駆り出されている警備隊ザマァ
特に警備隊長はエスデス様の目が届くところにいるのでサボることが出来ないのでいい気味です
あぁ、このままつまらない試合ばかりで終わったら、エスデス様のフラストレーションが貯まって、私を……
『勝者!呉服屋ノブナガ』
ウェイブのアナウンスで私の楽しい妄想が止められてしまいました……ウェイブ、あとでオボエテイロ……
最後の試合は肉屋と鍛冶屋ですか、肉屋は体つきや動きから見て過去に何かしらの武術を学んでいたようですね
対する鍛冶屋はまだ少年か
これは勝負の結果は見るまでもないですね
ウェイブが『はじめ』と言った時に少年は八つ裂きになっているんでしょうね
おぉ、少年よ。逝ってしまうのは仕方ない
程よくボコボコにされたらウェイブと、そこの馬鹿警備隊長が止めに入ってくれますから見事に玉砕されてきなさい
いや、ここは私が助けに入ってエスデス様の怒りを買ってお仕置きされるのもーーー
『勝者!タツミ!!』
ーーーって、えぇ!?
いやいやいや、あの少年何者!?
肉屋の攻撃をかわすは受け流すは、被弾ゼロの完勝
最後のアレなんて肉屋の大振りの攻撃を足払いで体勢を崩して顔面に蹴りって……
「…………あの少年逸材ですね。隊長、副隊長」
ランの言う通り、あの少年は逸材ですよ
あ、あの無垢な笑顔は気に入りました
年相応の笑顔はいいものです
「エスデス様、あの少年はスカウト決定ですね」
いつもなら「あぁ」とか「拐ってこい」とか言うのですが、一向に返事が返ってこないのでエスデス様を見てみると
「エ、エスデス様!?」
なんか、私や死んだ三獣士にも見せたこと無い顔をしているんですけど!?
むしろ、恋する乙女
雌の顔ですよ!雌の顔!!
え?ということは……
「エ、エスデス様!?」
なんか、エスデス様が少年の方に向かって言ったんですけど!?
これって……これって……!?
いやいや、エスデス様に限ってあの少年に……いや、なんか胸元から取り出そうとしてますよ
「……え?え?え?」
カチャリと少年に首輪を付けちゃいました……
少年どころか観客まで唖然としちゃってますけど……私は気が遠くなってきました
「副隊長、大丈夫ですか?」
「ラン、気にしてくれるのはありがたいけど今はこの現実を受け入れられないから全然、大丈夫じゃない」
「ど、どうしましょうか?」
「とにかく、この武芸試合を閉めましょう。エスデス様は私が対応するわ。あと、少年に家族がいるなら事情を説明してきて」
「分かりました」
もう、何がどうなってるのよーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!?
警備隊長の報告
「不審者なし。負傷者なし。武芸試合による負傷者は帝都総合病院の派遣医師によって治療完了。ただし、エスデス将軍により、武芸試合参加者の少年一人が連れ去られた」
「カグラ、この少年って大丈夫なの?」
「あー……救出するといってもリスクが高すぎるし、帝都の外に出たときに逃げ出してもらうしかないな」