エムエムです……
エスデス様主催の都民武芸試合はタツミという少年がエスデス様に拉致されるという波乱があったものの無事に終了しました
タツミが拉致されたという時点で無事というのもおかしいことですが……
「ーーーという訳でイェーガーズの補欠となったタツミだ」
全ての処理を終わらせて宮殿内にあるイェーガーズ部屋に戻ったら首輪を着けられ、椅子に拘束されているタツミがいます
先に戻りエスデス様から説明を受けていたであろうイェーガーズのメンバーもポカンとしています
そりゃ、市民をそのまま拉致してくれば誰だってそうなりますよ……
いや、若干訂正します
クロメは興味が無いのか一人だけお菓子を食べています
「エスデス様、タツミは地方からの成り上がりですけど鍛冶屋のお仕事があるんですから拉致したのはマズ……」
私が全てを言う前に氷塊が顔面に直撃します
いつもなら、ご褒美ですけど愛を感じないのでちょっと痛いです……
「口答えをするな、エムエム。タツミの暮らしに不自由はさせない。それに部隊の補欠にするだけじゃない……タツミは、私の恋の相手になると感じたんだ!!」
それはそうですよね
でなきゃ、あんな雌の顔になりませんもんね
嗚呼、あの冷徹冷酷なエスデス様が懐かしく感じます……
「副隊長は忠誠で首輪を着けているのは知っていますけど、なんで首輪させているんですか?」
「……愛しくなったから無意識にカチャリと」
「ペットじゃなく正式な恋人にしたいなら違いを出す為に外されては?」
イェーガーズの常識人二人に諭され、エスデス様はタツミから首輪を外しました
外すまでに若干の間があったような気がしますが、気にしないでおきましょう
「この中で結婚若しくは恋人がいる者はいるか?」
この質問に意味があるとは思えません
ランを除いて男女関係を結んでいそうなのが…………いました
長身筋骨隆々のマスクマンが静かに手を上げていました
ウェイブや正義キチも意外な人が手を上げたことに驚いています
しかも結婚六年目で娘までいるとは……
人は見た目によらないと言いますが、これは意外すぎます
ボルスのノロケ話をそっちのけで、タツミが私に話しかけてきます
「あ、あのー、俺を気に入ってくださったのは嬉しいんですが、宮仕えする気は全然無いんですけど」
タツミもこういうのなら、私は喜んで辞めてくださって結構と言いたいのですが、残念な事に
とにかく、「強く生きてください」という哀れみの目をしてタツミの肩を叩きます
それを察したのか、タツミも諦めたようです
「エスデス様!ご命令にあったギョガン湖周辺の調査が終わりました」
エスデス様は部下の手から資料を受け取り、にやりと微笑みました
「お前達、初の大きな仕事だぞ」
その一言で、私含めイェーガーズ全員の纏う空気が変わります
さっきまで和気藹々としていた空気はどこかへ消え、悪人を狩る狩人の目へと変わります
ギョガン湖周辺の地図を広げて作戦会議
目に見える賊からということで最近出来た悪人達の駆け込み寺であるココを選んだわけですが、情報によると数がいるだけで帝具使いはいないとのこと
ボルスが「降伏してきたらどうします?」と聞きますが、エスデス様に聞くのが間違いです
『弱肉強食』
弱い者は淘汰されるのが世の常
それがエスデス様の信条なのですから、殲滅しかありえません
正義キチは新しい玩具を与えられた子供のように大喜び
そんな正義キチに野郎二人はドン引きしています
「さて、出陣する前に聞いておこう。最低でも一人数十人は倒して貰うぞ。これからはこんな仕事ばかりだ。きちんと覚悟は出来ているな?」
エスデス様はイェーガーズのメンバーに『覚悟』を問います
まぁ、私は覚悟なんてものはとっくの昔に済んでいるのでいいですが、メンバーは各々の覚悟を口にします
皆さん、いい覚悟をお持ちですが…………スタイリッシュは覚悟というより信仰みたいにエスデス様を崇め奉ります
エスデス様に対してそういう心は大いに結構ですが、私にとってはそういう人物は邪魔なんですよね…………イツカコロス
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さて、ギョガン湖に着きました
エスデス様はというとメンバーの実力を見たいということでタツミと一緒に見学です
えぇ、建前なのは分かっています
ここに着くまでのエスデス様の笑顔が冷徹ドS顔では無く、女の顔をしているんですもの…あんな幸せそうにしているエスデスを見るのは初めてです
まぁ、そんなこんなしていると他のメンバーは正面突破で攻めまくりです
まぁ、たかだか山賊ごときが帝具使いに勝てるわけがないですし、私が出る幕もーーー
「このクソがぁぁぁぁぁ!!」
あーあ、愚かにも私を狙う馬鹿がいましたよ
三下のセリフを吐いて向かってきますが、そういう奴に限って早々死ぬんですよね
それなら私も帝具を使いますか
「拷問執行ーーーエリザベート」
私がそういって取り出したのは1冊の本
これが『拷問執行 エリザベート』
本を開くとどこからともなく、アイアンメイデンが現れ山賊を飲み込んだ
山賊は悲鳴をあげる間もなく、アイアンメイデンの中にある無数の釘に串刺しにされて絶命した
次に現れたのは無数の巨大な車輪
逃げ惑う山賊達は無残にもその車輪に引き殺される
もちろん、イェーガーズには当たらないように配慮しています
それでも馬鹿みたいに私に立ち向かってくる相手には直々に首斬り包丁でまるで骨なんてものが無いようにスルリと斬り捨てる
「ば、化物だ!!」
山賊の一人がそう言うと私に向かってきた山賊達は逃げたした
「ウィッカーマン」
逃げる山賊達は私が出したウィッカーマンに捕らわれる
私の楽しみはこれからだ
ウィッカーマンが燃え始める
生きたまま燃やされるのを恐れ、山賊達は逃げ出そうとするがウィッカーマンからは出られない
次第に炎が山賊達を燃やし始めた
私しか聞けない悲鳴
私に向けての怒号
私だけへの罵詈雑言
嗚呼……イイ、最ッ高!!
エムエムの帝具紹介
拷問執行 エリザベート
本型の帝具であり、拷問執行という名の通り拷問器具を扱える帝具
ギロチン、車輪、首斬り包丁、ウィッカーマン、アイアンメイデン、鞭etc.
耐久力は帝具なので普通の拷問器具よりある程度だが、修復は可能
損傷によって修復の日数が変わり、ウィッカーマンのように燃やしきるような物は次に使えるまで1ヶ月かかる
元ネタは血の伯爵夫人エリザベート・バートリー