「さて、どうしたものかな?」
カムイは思案していた
新設されたイェーガーズの戦力を測ろうと監視をしているとエスデスと共にいるタツミを発見した
エスデスを除くイェーガーズは出撃しているため、タツミを救出することは可能だが、カムイが救出してしまえばタツミがナイトレイドだとのがバレてしまう
かと、いってここで見逃せばチャンスはない
斬撃を飛ばすという手もあるがエスデスとの戦闘は避けることは出来ない
かといって時間をかけすぎればイェーガーズ八人対カムイ一人という構図が完成してしまう
「あら?懐かしい匂いがすると思ったらカムイじゃない」
「やはり、来たか。エムエム」
突如として現れたエムエムを予想していたのかカムイは動じることは無く、地獄蝶々に手をかけ、いつでも斬れる態勢を取っていた
「ちょっとちょっと!私は殺り合う気はないわよ」
「……信じられんな」
「タツミくんを助けたいんでしょ?協力するって言ってるの!!」
「どういうつもりだ?」
カムイはエムエムの発言により一層警戒を強める
「あ、やっぱりタツミはナイトレイドだったんだ」
エムエムは疑いに核心を持てたことに笑顔を浮かべたがその首には地獄蝶々が迫っていた
「そういったところも変わってないわね」
エムエムは鉄をも斬るカムイの一太刀を首で受け止め、何事も無かったようにカムイを払いのけた
「くっ……」
「まぁ、帝具を使わなくても痣が出来るくらいには成長したようね」
痣が出来た場所をエムエムは擦るがエムエムが手を避けると痣は消えていた
「まぁ、これで少しは話を聞く気にはなったでしょ?時間かけすぎると他のメンバーが私を探しに来るから手短に言うわよ。明日、フェイクマウンテンに来なさい。そうすればタツミをどこかに放り投げるから、勝手に持っていきなさい。それじゃあね」
エムエムはそれだけ言うとカムイの前から消えていった
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あの、弱かったカムイがあそこまで成長しているとはね
次に会った時には傷くらいはつけられるかしら?
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ーーー翌朝
エムエムは危険種狩りのためエスデスを起こしにやってきたが返事がないので部屋に入るとエスデスに抱き締められているタツミを見つけてしまった
「よし、殺そう」
タツミをナイトレイドに渡すことを忘れ、エスデスに抱き締められているタツミを殺そうとしたがエムエムの殺気によりエスデスが目覚め、エムエムは氷漬けにされてしまった
タツミも目が覚めて一番にエムエムの氷漬けが目に入り驚いたが、エスデスは「いつものことだから気にするな。数分の内に復活する」と言うとエムエムはそのまま放置された
そして、エスデスの言ったとおり数分後にエムエムはなにくわぬ顔で会議室にやってきた
エムエム曰く「いつものこと」なので別に平気とのことだ
「さて、エムエムが揃ったところでフェクマに狩りに出かけるぞ。エムエム、夕方まで私はクロメと東側を狩るからお前はタツミとウェイブと共に西側を狩れ」
「了解で~す。でも、タツミとじゃなくてクロメと一緒になんて珍しいですね」
「あぁ、今一つクロメは底が見えないからな。これを機に隊長としてその実力を見極めさせてもらうつもりだ」
「私はともかく、ウェイブはもう見極められちゃったことですか」
エムエムは笑い、ウェイブはエスデスに自分の力を見極められたことに肩を落としていた。
だが、エスデスはウェイブの完成された強さは胸を張るべきものであるという
「まぁ、それでも私より弱い二人が一緒なのはちょっと大変ですよ」
「心配するな。夜になったらタツミとクロメは交代だ。クロメと一緒ならお前も楽だろう」
「え!?ちょ、そういう意味じゃ……」
「さぁ、フェクマに行くぞ」
エムエムは言い訳をしようとしたが既にエスデスはタツミとの夜のことで頭がいっぱいなのかエムエムの声が届くことはなかった
ーーーフェイクマウンテン
フェイクマウンテンに着いたエスデス一行は二手に別れて狩りを始めた
(なぁ、タツミ。副隊長どうにか出来ないか?)
(いやいや、どうすればいいか分からないって!!)
エムエムのテンションは会議室での出来事から駄々下がりとなっていた
(副隊長の強さは分かるけど、あんな状態じゃ……)
「エスデス様ぁ…………」
見るからに落ち込みすぎなエムエムにウェイブやタツミは心配になるばかり
「あ、あの、ここで妖しい奴やナイトレイドを捕まえれば」
「そうですよ!そうすれば隊長も副隊長に振り向いてくれますって!!」
「そうですね!そうと決まれば狩り尽くしましょう!!全てはエスデス様のために!!」
((うわ……この人、チョロい))
「さぁ、二人とも!ここには擬態している危険種がいる場所ですから観察眼を養うにはもってこいですから存分に暴れて存分に経験してください!!」
エムエムは副隊長らしくウェイブとタツミに言うと、二人の頭を鷲掴みした
「え?あの副隊長、一体何を!?」
「これから死んだ三獣士と同じ事をやってもらうから」
「え?え!?」
「私は遠くから見守ってるから頑張って自分の命を守りきってね。本当に危なくなったら助けるけど」
エムエムは力を込めて振りかぶりーーー
「さぁ、経験値稼いでこいやぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!」
ウェイブとタツミはエムエムによってフェイクマウンテンのどこかにぶん投げられた
「うん。これでタツミはナイトレイドの誰かに拾われるでしょ…………たぶん」
エムエムはそんな心配をするが、タツミは無事にアカメによって保護されることになった
しかし、それを追うようにスタイリッシュが三人の部下を連れていたことにエムエムは気付くことはなかった
フェイクマウンテン帰宅後
「あの……なんていうか……本当に申し訳ありませんでした。このウェイブ深く反省しております」
「ガボボボバゴ、ガボゴガボゴ(エスデス様、もっともっと)」
ウェイブは石抱き、エムエムは逆さ吊りによる水責めを
受けているがエムエムに関しては悦んでいた
「私がエムエムに全てを任せた責任もあるが、まさか三獣士と同じ事をやるとは思わなかったぞ」
「滅茶苦茶ハードでした……」
エムエムがウェイブを投げた先には危険種の巣があったため、ウェイブがそれを倒しきるのに夕方までかかっていた
「今回、ウェイブに関してはこの程度で済ませるが、エムエムはしばらく拷問室行きだ」
「ボ?バゴバガボボボ!?(え?本当ですか!?)」
「だが、今回は獄悔房に一週間だ」
「ブー!?(えー!?)」
獄悔房は天井が重さ200kgの釣り天井になっており、昼も夜も常に支え続けていなければならないが大抵、この場所に入れられた囚人は圧死している
しかし、エムエムにとっては少し重たい物を持っているだけだが、一週間という期間はエムエムにとってもいやなものであるようだ