アカメが斬る!~罪人の正義~   作:祇園

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爆発ハ芸術デハナイ

「隊長、判子をお願いします」

 

「はいよ」

 

「隊長、これ今日までの決裁です」

 

「中身を確認するから午後には卸す」

 

「隊長、地方警備隊の演習参加の依頼がきています」

 

「参加すると報告してくれ」

 

「隊長、酒屋から隊長宛ての請求書がきています」

 

「それは俺専用の請求書棚に入れといてくれ」

 

「隊長、イェーガーズに転属したセリューが先月壊した建物の修繕請求書がきています」

 

「イェーガーズ宛て城に送っておけ」

 

「隊長、部隊長が過労で倒れました」

 

「俺に言う前に医者を呼べェェェェェェェェェェェッ!!」

 

「隊長!隊長に会いたいとべらぼうにめんこい娘が来ています!!」

 

「お前ら、もう出ていけよ!そして可愛い女の子は入れてこい!!」

 

カグラが全員、隊長室から全員出ていった

 

そして、警備隊員に連れられ一人の女の子が入ってきた

 

カグラは会ったことのない女の子に少し警戒をするが、その警戒はすぐ解かれた

 

「カグラ……」

 

女の子は煙をあげるとチェルシーの姿に戻った

 

チェルシーの服は焦げ付いており、所々出血もしていた

 

「チェルシー!何があった……いや、影!すぐにジンを呼んでこい!!」

 

天井裏に待機していた影は直ぐ様、ジンの元へと飛び出していった

 

カグラは部屋にある応急処置セットを取りだし、止血と

感染防止の被覆を行った

 

「チェルシー、気をしっかり持て。影がジンを「ダ…メ……」

 

意識を取り戻したチェルシーは影を呼び戻すように言うと再び気を失った

 

その瞬間、ジンがいるスラムの方角で爆発が起き、衝撃が警備隊庁舎にまで届き、窓ガラスを割った

 

カグラは直ぐに屋上に上がり、爆発のあった方角を見ると、爆発による煙が空に向かって昇り、爆発の起こった周囲には火災が発生していた

 

「くそっ!ジンは生きているだろうが、影は……」

 

「生きているぞ、クソ野郎。ちったぁ俺の心配もしろ」

 

ジンは所々白衣は焦げ付いているものも無傷であり、影を担いだ格好で屋上に現れた

 

「申し訳ありません。マスタージン」

 

「緊急事態とはいえ、尾行には気を付けろ。まぁ、今回のやつは仕方ないといえば仕方ないがな」

 

「とにかく、俺の部屋に来い。イェーガーズに見つかると厄介だ」

 

カグラはジンと影を部屋に招き入れると、カグラは警備隊長として、広間へと向かった

 

警備隊を五班に分け、スラムの被害確認、消火活動、救助活動を指示し、副隊長に現場隊長を任せるとカグラは隊長室へと戻った

 

「警備隊長としての仕事お疲れさん。お前も仕方ないとはいえ大変だな」

 

ジンはソファーに座り酒を飲んでおり、チェルシーは干し肉を食べていた

 

「それ俺の酒!俺の干し肉!!何くつろいでんだよ!狙われているの忘れてないか!?」

 

「忘れてはいないが、チェルシーの治療も終わってすることないんだから別にいいだろ」

 

「お前のそういうとこ昔っから変わらねぇな……」

 

「この干し肉美味しいけど、もしかして手作り?」

 

「カグラのやつは酒好きでな。お前が食ってる干し肉や酒のツマミも自分で作ってんだよ」

 

「それ、今関係あるか!?さっさと爆破犯の話するぞ!!」

 

カグラの一喝により、場は落ち着きを取り戻した

 

「それでチェルシー、爆破犯の顔は見たのか?」

 

チェルシーは「えぇ」とだけ言うと渋い顔をした

 

「……帝都諜報部のアルベルよ」

 

「あのハッピートリガーならぬボンバー野郎か。確かカグラがムショにブチ込んだと記憶しているが」

 

「大方、大臣と取引したんだろ。あの帝具をアルベル以上に使えるやつは早々いないしな」

 

「『変異爆破 キラークイーン』あれは俺でも厄介な帝具だ」

 

『変異爆破 キラークイーン』

 

見た目はただの手袋だが、適合者が使えば任意で触れたものを爆発物に変えることが出来る帝具

 

触れた時間によって爆発の強さが変わり、最大で半径1kmを爆破出来る爆発物を作り出すことが出来る

 

例えそれが『人間』であっても

 

「アルベルは俺がやる」

 

「任せるぞ。俺達は酒とツマミを嗜みながら待ってるからよ」

 

「祝杯分は残しとけよ」

 

カグラはそう言うと隊長室から出ていった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、決着をつけようか……アルベルッ!」

 

隊長室を出るとそこにはアルベルが待ち構えていた

 

「お前の死をもってなぁぁぁッ!カグラァァァァァァッ!!」

 

「まずは外に出ようか!!」

 

カグラは一瞬でアルベルとの距離を詰めると外へと飛び出した

 

屋根を伝い、警備隊員やイェーガーズの目につかないよう、カグラは帝都の外へとやってきた

 

「っ痛ぇ、なぁ……」

 

「痛ぇで済むって……化物か……」

 

アルベルはカグラに引っ張られながらも、カグラを爆破して離れようとしたが、爆破してもカグラはカグヅチの能力によって再生するため意味を成さなかった

 

「さて、今回お前はうちの偵察班を……そして、スラムの連中を巻き添えにした」

 

カグラは持っている刀を引き抜いた

 

「『天上より赤く染め上げろ 曼珠沙華』今度の行き先は牢屋ではなく地獄だぜ」

 

アルベルはカグラの雰囲気が変わったことに粟立ちを覚えた

 

過去に自分を捕まえたカグラではない

 

エスデスやブドーといった絶対的強者と同じ人物が目の前にいる

 

「う、うああああああああああああああああッ!!」

 

アルベルはポケットから散銃弾を取りだしカグラに向けて投げつけるが、カグラは全て斬り落とした

 

「終わりだ」

 

カグラは一刀の元、アルベルを絶命させた

 

「よし、帰るか」

 

いつもの雰囲気に戻ったカグラは帝具を回収すると散歩気分で警備隊庁舎へと戻っていった




「帰ったぞ~」

「お~う、戻ったか~」

「お帰り~カグラ~」

隊長室には酔っぱらいが二名出来上がっており、カグラの秘蔵の酒五本と自家製の干し肉が全滅していた

「お前ら、バカか!?」
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