アカメが斬る!~罪人の正義~   作:祇園

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闇ノ世界ヘヨウコソ

会議室にナイトレイドのメンバーとカグラ、タツミが集合していた

 

ナジェンダは前の作戦の報告を聞くとタバコに火をつけ、一服入れた

 

「なるほど……事情は全て把握した。タツミ、ナイトレイドに加わる気はないか?」

 

「断ったらあの世行きなんだろ?」

 

「いや、それはない……だが、帰すわけにもいかないからな。我々の工房で作業員として働いてもらうことになる」

 

ナジェンダはそれを踏まえた上で入るかと問うが、タツミは帝都の現状を語り嘆い

 

「中央が腐ってるから地方が貧乏で辛いんだよ。その腐っている根源をとっぱらいたくねぇか?男として」

 

ブラートはタツミを励ますように声をかける

 

「ブラートは元々は有能な帝国軍人だった。だが、帝都の腐敗を知り我々の仲間になったんだ」

 

「俺達の仕事は帝都の悪人を始末することだからな。腐った連中の元で働くよりずっといい」

 

「でも……悪い奴をボチボチ殺していったところで世の中は大きく変わらないだろ?それじゃあ辺境にある俺の村みたいな所は結局救われねぇよ」

 

「ならば、余計にナイトレイドがピッタリだ」

 

タツミがナジェンダに質問をするとナジェンダは、話し始めた

 

帝都のはるか南に反帝国勢力のアジトがあり、その中で情報の収集は暗殺などの日の当たらない仕事をこなす部隊こそがナイトレイド

 

今は帝都のダニを退治しているが軍の決起の際には混乱に乗じて腐敗の根源であるオネスト大臣を討つことを目的としている

 

「……大臣を討った後の新しい国は……ちゃんと民にも優しいんだろうな?」

 

ナジェンダは「無論だ」と言ってタツミを見据える

 

「じゃあ、今の殺しも悪い奴を狙ってゴミ掃除してるだけ……いわゆる『正義の殺し屋』ってヤツじゃねぇか!」

 

ナイトレイドの仕事を知ったタツミは、好感をもった

 

しかし、『正義の殺し屋』って単語に、アカメとナジェンダ以外は笑い出した

 

「な、なんだよ……何が可笑しいんだよ!!」

 

「いやいや、悪い。でもな、タツミ……俺達がやっている事は『殺し』なんだ。それに『正義』なんてものはない修羅の道。そして、ここにいる全員がいつ報いを受けて死んでもおかしくないんだ」

 

カグラはキセルを吸うと紫煙を潜らせた

 

「カグラの言うとおりだ。戦う理由は人それぞれだがら皆覚悟は出来ている…………それでも意見は変わらないか?」

 

タツミは報酬について聞くと、しっかり働いていけば故郷の1つは救えるほどとのこと

 

それを聞くとタツミはナイトレイドに入ることを決意した

 

「ふ~ん……村には大手をふって帰れなくなるかもよ?」

 

マインはタツミに辛辣に当たるがタツミは「村の皆が幸せになるならいい」と答える

 

「決まりだな……修羅の道へようこそ。タツミ」

 

ナジェンダはタツミに握手をしようとしたが、ラバックの糸が反応した

 

つまり、ナイトレイドのアジトに侵入者が現れたということ

 

「人数と場所は?」

 

「俺の結界の反応からすると……恐らく8人!全員アジト付近まで侵入しています!」

 

「手強いな。ここを嗅ぎ付けてくるとは……恐らく異民族の傭兵だろう。仕方ない、緊急出動だ……全員生きて帰すな」

 

さっきまでの雰囲気から急に変わったことにタツミは身震いした

 

そして、気がつくとナジェンダとカグラ以外はいなくなっていた

 

そんな呆けているタツミにナジェンダの右腕が喝を入れた

 

「さぁ、初陣だ。行って始末してこい」

 

「え?あ、あのカグラさんは?」

 

「一応、帝都警備隊の人間ってこと忘れてないか?とにかく、行ってこい!!」

 

タツミはカグラに更に喝を入れられると他のメンバーを追うようにアジトから出ていった

 

「……大丈夫なのか?タツミは」

 

ナジェンダはタバコを吸いながらカグラに聞く

 

「俺の見立てが間違ったことがあったか?アカメと斬りあって生き延びていることもある。それに、お前は見てないから分からないが、タツミはかなりいい師に恵まれていたようだ。鍛え上げれば将軍級……いや、ブドーに匹敵するほどだ」

 

カグラはにやけながらタツミをそう評価した

 

「ほぅ、元インペリアルガードがそこまで評価するか」

 

「それに、『1000年前』の俺にもそっくりだったしな」

 

それを聞いたナジェンダはむせて咳き込んだ

 

「スマン、さすがに今のは嘘だ。だが、実力については偽りはない」

 

「そうか……それとカグラ。帝具によって1000年程生きたお前から見て今の帝都をどう思う?」

 

ナジェンダの言うカグラの帝具とは『輪廻炎呪 カグツチ』

 

1000年前、帝国最強の騎士であったカグラ

 

しかし、カグラは帝国建国後の大戦によって重傷を負い生死の境をさ迷っていた

 

始皇帝は親友でもあるカグラを失いたくない一心でカグツチによってカグラを蘇らせた

 

帝具の名を現すように、カグツチは呪いであり、カグラは1つの例外を除き『死ぬこと』が出来なくなっており、このことは代々皇帝のみに伝えられていたが、オネストによって皇帝に仕立て上げられた今の幼き皇帝はそのことを知らない

 

ナジェンダがこのことを知っているのは、カグラがナイトレイドと信頼関係を結ぶために全てを話したからである

 

「ゲン……始皇帝と今の皇帝にゃ、悪いが1回ぶっ壊れた方がいいとしか言えねぇな」

 

「お前がそう思うくらいならこの国は終わっているな」

 

「1000年程生きて、今ほど『依頼』を受けることはなかったからな……さて、錆び付いた話はここで終わりだ」

 

カグラはそう言うとアジトを後にした

 

そして、カグラが帰る時と同じくナイトレイドの侵入者迎撃を終わりを告げていた

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