アカメが斬る!~罪人の正義~   作:祇園

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首切りを狩る

オーガが殺害されてから二週間が経った

 

最初は悲しみに暮れていたオーガ派の警備隊員も活気が戻り、職務に励んでいた

 

むしろ、無理矢理にでも戻らなければならない理由があった

 

『オーガを殺したのは最近、現れた辻斬りにして元帝国処刑人のザンクである』

 

と、いう噂が流れたからであった

 

オーガの殺害前から深夜に帝都を出歩いてる一般都民、警備隊員を問わず殺さており、オーガが殺害出来るほどの実力者となるとザンクしかいないと

 

「カグラ『隊長』がそう流したんでしょ」

 

チェルシーは笑いながら紅茶を口に含む

 

カグラはオーガが殺されたため副隊長から隊長に昇格していた

 

とは言ってもやることは副隊長の時と変わらず、変わったといえば部屋とコネを売りにくる業者が来るということくらいである

 

「本当はナイトレイドの新人に殺されたのに、みんなザンクに殺されたって信じて疑わないなんてね」

 

「まぁ、ちょうどザンクが帝都に出てくれたおかげでそんなことが出来たんだがな」

 

カグラは裏工作としてザンクの仕業に見せるためにオーガの首を斬り、頭部は発見されないように食人植物が棲息している森に捨ててきている

 

「でも、帝都警備隊としてはザンクはほっとけないでしょ?」

 

「まぁ、今回ばかりは被害の3割が警備隊員だし、面目を保つためにも警備隊としてザンクを取っ捕まえるのが理想だ」

 

「が」とカグラは話を続ける

 

上からザンクは帝具持ちという報告が入っている

 

帝具『五視万能 スペクテッド』

 

元は獄長の帝具であったが、ザンクは獄長のスキをみて盗んで辻斬りとなった

 

『五視』というだけあって

 

心を視る『洞視』

 

天候に関係なく遠くを視ることが出来る『遠視』

 

見えないものを透かして視る『透視』

 

筋肉の機微で行動を視る『未来視』

 

その者にとって一番大切な者を目の前に浮かび上がらせる『幻視』

 

といった五つの能力があり、戦闘において使用者に絶対的な情報アドバンテージをもたらす帝具なのである

 

(確かこの帝具って、1000年前のとあるバカが覗きに使っていたが結局はバレてボコボコにされていたな)

 

そんな思い出を思い出しながらカグラはキセルに火を着け、紫煙をくぐらせた

 

「そうそう、ナイトレイドも今夜動くみたいだよ」

 

「そうか、いつも情報寄越してくれて助かる。こっちも、今夜にはザンクとケリを着けるとするか」

 

カグラは刀を取ると隊長室から出ていった

 

「あ、黄金騎士のこと伝えるの忘れてた…………まぁ、今度でいいか」

 

チェルシーは紅茶を飲み干すと猫の姿になり、窓から隊長室から出ていった

 

そして、夜

 

帝都警備隊とナイトレイドのザンク狩りが始まった

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