Angel Beats! ~木村…いや、関根しおん物語~   作: ふーみん

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ちょーシリアス。

のはず!


Ep2 Farewell

 学校はいつも楽しい。勉強はみんながいうほどいやじゃないし、なにより体育と給食がある!

 

「誰かしおんを止めろ!」

 

 今は体育。サッカーをやっている。おれの得意なもののひとつ。まぁ、ドッジ以外は基本的に得意なんだけどね。バスケはドリブルなら身長かんけいないし、バレーボールはみんな下手だし、サッカーは、

 

「あいつの足なんなんだよ!」

 

 足使うからチョー楽だし!二人の真ん中をドリブルでぬいたおれはシュート…とみせかけてのパスをした。

 

 パスをもらった友達、五十嵐はシュートをうち、それはゴールに入った。

 

「ナイシュッ!」

「ナイスパス!」

 

 ハイタッチをかわす。丁度そこでチャイムがなった。

 

「いや~、今日の体育は楽しかった!そして給食!今日は良い日だ!」

「しおんはいつも楽しそうだな」

「ほんと、関根君見てるとあきないよ」

「お前らそれほめてる?」

 

 五十嵐達と話しながらおれは教室に戻った。

 

 

 

 給食もおいしくいただき、午後の授業も楽しくのりきったおれはSHR(ショートホームルーム)が終わってすぐに1つ下の階の教室に向かった。

 

「しおり、帰るぞー」

「兄ちゃん!うん!」

 

 教室の前まで行くとすでにSHR(ショートホームルーム)は終わっており、しおりが出てくるところだった。

 

「今日はお母さんがケーキ焼いてるって言ってたね」

「ああ。楽しみだな」

 

 兄妹でだんしょーしながら帰っているとすぐに家についた。

 

 ロックをあけようと鍵をかぎあなにさすが、何か変な感じがしたのでドアをおすと開いた。

 

 やはりドアは開いていた。

 

「…?」

「どうしたの、兄ちゃん」

「……いや、なんもないよ」

 

 おれは深く考えずにドアを開けた。

「「ただいまー!」」

 

 おれとしおりが帰宅の挨拶を言うと、とつぜんすごい物音がしたと思うと、母さんのつらそうな声が聞こえてきた。

 

「入っちゃ駄目!逃げて!」

 

 言ってるいみがわからず二人で顔を曲げてると目の前から黒いおっさんが出てきた。

 

 おっさんの手にはナイフがあり、悪いやつだと思ったおれはしおりの前に立った。

 

「に、兄ちゃん!」

「っ!」

 

 おっさんが振り下ろしてきたナイフにおれの左手にささった。

 

「やあああ!」

 

 いたみにたえられなかったおれは右手に持っていたすいとーをふりまわしおれをさすためにしゃがんでいたおっさんのあごにぶつけた。

 

「がっ!……ってえな!」

 

 どうやらマンガのように上手くいかないらしい。おっさんがいかりをあらわにしてオレに拳をふりあげる。

 

 すると後ろにいたはずのしおりがいつのまにかおっさんの横にいた。

 

「兄ちゃんから離れろ!」

 

 しおりはナイフを持っているほうのおっさんの手に噛みついた。

 

「っ!このガキ!」

 

 おっさんは手をナイフから離すと腕を振り回しだした。そのいきおいでしおりはふきとび、壁にぶつかった。

 

「しおり!!」

 

 そのとき、手のいたみもおっさんのこわさもまわりのふうけいもなくなった。

 

 ただ目に見えたのはおっさんの顔とナイフ。

 

 ……コロシテヤル

 

 

 

 

 

 そう思った後の記憶がない。

 

 気がついたら聞こえたのは救急車とパトカーの音。目の前には気を失っているしおりと気持ち悪そうな顔をしている母さんと全身ちみどろのおれだった。そして、またすぐに意識がなくなった。

 

 

 

 

 どうやら、あのあとおれがくるったようにナイフをおっさんに何度もさしていったらしいのだが、あまり深くはささらなかったと。

 

 その間、おれはさんざん殴られ続けたそうで、体についていた血はおれとおっさんのものだそうだ。

 

 おっさんは強盗だそうでちょうど家に帰ったところの母さんのあとにそのまま入って取っ組み合いになったそうだが、すぐにドアが開く音がしたのでナイフでおどして逃げようと思ったところにおれたちがいたということらしい。

 

 おっさんは仲間がいたらしく、おれが意識をなくしてから警察がくるまでにきたので逃げたそうだ。仲間の二人は銃を持っているから気をつけろと。

 

 だが、おれにとって問題はそんなことではない。

 

 現在、全身にけがをおった。特に左手は治ってもベースがひけないほどのけがをした。そして、入院して目覚めてから、まだ一度もしおりに会っていない。いつの間にか一学期も終わっているし…。

 

 そのことを両親に聞くと、しおりは記憶喪失だと。

 

 それも……おれについてだけ。

 

 どうやらしおりの頭のなかでは強盗におれが殺されるというきょうふからもともとおれがいなかったということになったらしい。

 

 そして両親はおれに1つの提案をしてきた。

 

 別の場所で暮らさないか?、と。

 

 つまり、しおりの記憶にあわせておれがほんとうにあいつの前からいなくなれということらしい。おれがそばにいると強盗のときを思い出してしまうかもしれないから。

 

 おれはそれを承諾した。

 

 両親はおれがいなくなることに泣いてくれた。妹は元気に暮らせる。

 

 それだけでおれは十分だった。

 

 そして退院後、おれは左手が日常生活に支障がない程度にしか動かないことをぬけば万全となったのでとなりの県に住む親戚の家、木村家に住むことになった。

 

 だが、この家の夫は心良い人だったが妻は外国人嫌いだった。

 

 もちろん、イギリスの血が入っているおれのことも嫌いだ。

 

 そして夫は事故で死んでしまい、おれと妻、おばさんだけになった。

 

 その日からおれは家では一言も話さなくなった。ただおばさんの一人でさわぐ音を聞くだけ。月に一度テーブルの上の少量の金をもらうだけ。

 

 学校ではきんぱつというだけでからんでくるやつがでてきてけんかをするようになった。

 

 そんな生活を続けていれば心もすさんでいった。

 

 そして中学1年になっても俺の生活はなにも変わらなかった。

 

 金髪というだけでけんかをうられて、家に帰ればおばさんの騒ぐ音をBGMに寝るだけ。どこにも遊びにいかず、学校でも誰とも話さず過ごした。

 

 だが、中学2年となった今、一人の少女によって俺の生活は激変することとなる。




主人公の名前が関根→木村になりました。
主人公のプロフィール的なものは作る予定なし。作中でだせたらな~なんて思ってます。感想募集中。批判遠慮中。
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