提督と艦娘の日常(仮)   作:お芋侍

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10 紅茶回?

「テイトクー、ティータイムにしませんカー?」

「…まだ三時だぞ」

 

 食堂が解放されて数日たった日の事。提督室で金剛と一緒にせっせと書類仕事をしていたが、飽きたのか本当に紅茶が飲みたくなったのか、金剛が提案してきた。

 

「エー、大丈夫ですヨー」

「…この前の食堂封鎖で、中の食材が一部ダメになってそのための補給物資の要請を書いているんだぞ?なるべき早く終わらせにゃ」

「ンー、でもあまり根を詰めると良くないデスヨ」

 

 そう言い合っていると、時雨と綾波が提督室に入ってきた。

 

「提督、3-2攻略完了。海域解放出来たよ」

「お疲れ、被害は?」

「響が大破、夕立と秋月が小破だね。それにしても戦艦の装甲は厚いね。夜戦以外じゃ歯が立たない」

「改二でも油断できないですからね。新人には残心が出来るように訓練カリキュラムに組み込んだ方が良いかもですね」

「ん、分かった」

「お二人ともー、紅茶はいかがデース?」

「「…いいの?(いいんですか?)」」

「良いのデース。提督も休憩させなきゃですし、お二人もティータイムデース」

「…ハァ、やれやれ」

 

 ボヤキながらも、嬉しそうに話す三人を見て(…まあ大丈夫だろ)と思った提督であった。

 

 

 

 

「テートクー、アッサムとダージリン、ドッチが良いですカー」

「アッサムで」

「OK、時雨達はディンブラですネー」

 

 時雨達は金剛の言っていることが分からず、頭に?マークを浮かべていた。

 それを見た提督がこう言った。

 

「紅茶の名前だよ。緑茶にも色々あるように、紅茶にもいろんなのがある。

 例えば、アッサムだとクセが少なく芳醇な匂いがする。

 ディンブラだと、バラの匂いに似たのと、マイルドな味わいだ」

「色も違いますからネー。アッサムだと澄んだ濃いめの紅。ディンブラだとオレンジにナリマース」

「へー、そうなんだ」

「一口にお茶と言っても種類が多いからな。烏龍茶でもピンからキリまである」

「…えーと、思ったんですが…」

「何だ?」

「緑茶と紅茶の違いって何ですか?」

「緑茶は茶葉を積んだ直後に加熱させたもの、紅茶は完全に発酵させた後、乾燥させたものだな」

「因みに紅茶は便秘に良いのデース―――あ、そうデス!」

 

 そう言うやいなや、金剛は提督室から出て行った。

 

「…一体どうしたの?」

「スコーンでも取りに行ったんだろ」

「スコーン?」

「ビスケットみたいなお菓子さ。美味しいぞ?」

 

 しばらくすると、金剛がスコーンとジャム、クリームチーズをトレイに入れてやってきた。が

 

「…金剛」

「何ですカー?」

「気のせいじゃなければスコーンの量が多すぎる気がするんだが」

「…………ア」

「…もうすぐ晩御飯なんだからそんなに持ってこなくても良かったのに…」

「ア、アハハハ~」

 

 苦笑いを浮かべる金剛を見て、やれやれとため息をつく提督であった。

 

「ま、後で榛名や霧島にあげればいいか」

「デスネー」

「提督、これどうやって食べるの?」

「クリームチーズを付けて食べても良し、ジャムを付けても良し、ダブルでも良し、だ。だがあまり食べると晩御飯が食べなくなるぞ」

「はーい」

 

 時雨はクリームチーズを、綾波はジャムを付けて食べてみた。

 

「…あ、意外と美味しいです」

「紅茶と一緒に食べると更に美味しいぞ」

「あまりつけすぎると手が汚れますから気をつけてネー」

 

 そう言って、暫くすると陸奥がやって来た。

 

「あら、時雨ちゃん達ここにいたのね」

「どうした?今日は陸奥は非番だったはずだが…」

「間宮さんのケーキを買ってきたから、提督と一緒に食べようかなと思ってたんだけど…」

「いいんじゃないか?」

 

 提督はそう言ったが陸奥は首を横に振る。

 

「そう言うけど、スコーンってカロリー高いのよ?」

「その分体を動かせばいい。頭でも良いぞ?」

「そういう問題じゃないの」

「アー、確かにちょっとキツイデスネー」

 

 別に食っても大丈夫な気もするが…と思った提督だが

 

「女の子は好きな人の前でみっともない姿を見せたくないのよ」

 

 という陸奥の言葉に、納得したのであった。

 

「んじゃ、これは冷蔵庫に保管するわね」

「分かった、赤城に食われないようにね」

「フフッ、分かっているわ」

 

 そう言うと、陸奥は提督室から出て行った。

 

「このお菓子美味しいですー」

「意外と食べれるね。僕、気に入ったかも」

 

 綾波と時雨が両手で美味しそうにスコーンをモグモグ食べている光景を見て、癒される提督であった。

 

 

 

「そういえば、提督」

「ん?」

「紅茶ってどこで栽培されてるの?」

「ああ、それはな―――」

「色んな所デース!」

 

 時雨の質問に提督が答える前に金剛が答えた。

 

「インドやマレーシア、スリランカにグルジア、日本にもあるのデース」

「今挙げられた国以外にもあるぞ。…覚えてないが」

「日本では静岡や福岡、沖縄にもアリマース。流石に飲んだことは無いですが」

 

 そう答えていると、5時を知らせるチャイムが鳴った。

 

「もうこんな時間か」

「もうそろそろご飯の時間ですネー」

「じゃあ、僕たちは食堂に行ってるね」

「お茶、有難う御座いました」

「どういたしましてデース」

 

 その後、金剛達と一緒に晩御飯を食べた提督だったが、夜中に何回もトイレに行き、寝不足になったのは、また別の話である。




どうも、おはこんばんにちは。お芋侍です。
今回は紅茶をメインにやってみました。間違っていたらごめんなさい。
紅茶もいろんな種類がありますので機会がありましたら飲んでみたらいかがでしょうか?

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