提督と艦娘の日常(仮)   作:お芋侍

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皆さん、お久しぶりです。


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 ガンッガンッガンッガンッ!

 

「よーし、こんだけ打ち込んどけば落ちないだろ」

「提督、次の板持ってきたよー」

「そこに置いといてくれー」

 

 ある日の昼頃、鎮守府の整備小屋の屋根に提督はいた。提督はランニングシャツにニッカポッカ、頭にタオルを鉢巻のように巻き、口には釘、手にはトンカチ、足には地下足袋。その周りには電動鋸が置いてあった。

 なぜこの格好かというと、

 

「ひー、もーきつーい」

「なー提督ー。まだ終わらないのー?」

「あと半分だ」

「もっと早く終わらないのー?」

「…そもそも君達が誤って天井に砲撃をブチかましたのが原因だったでしょうが」

「~♪」

「口笛吹いてねえでこっち見ろ」

 

 鈴谷と加古が整備中に誤って天井に砲撃、大きな穴が開いたのだ。しかも20.3㎝砲で。

 本人達は弾が入ってないと思ったからだそうだが、「確認せずにトリガーを引いてしまったのはイカンでしょ」という明石のセリフが出て、罰として休日返上で修理することになったのだ。しかし本人たちはそんな修理をしたことは無い。どうしようか迷い、提督に相談したところ、

 

「あなたも一緒にやればいいのでは?」

 

という加賀の提案に鈴谷と加古が賛成し、そのまま提督の意見をねじ伏せたのだった。

 

「まったく、やったことが無いとはいえ何で俺がこんなことを…」

「まーいーじゃん。美少女の鈴谷が一緒なんだから喜んでもいいのよ?」

「美少女なのは認めるが、苦労してるのが殆ど俺じゃ…どうした、顔が真っ赤だが?」

(…さらりとこういうことが言えるって、厄介だよね…)ボソッ

「?」

「提督ー。私もう眠いんだけどー」

「もうチョイ気張ろうか。ほれ、鈴谷も頑張れ」

「う、ああ、うん…」

 

 そう言い、作業を再開した。木の板を丁度良い長さにする為に電動鋸を使って切り、砲撃で穴が開いたところの周辺の板を切る。そこに木の板を置き加古と鈴谷がそれを支え、提督が釘とトンカチを使って木の板を固定。これを穴が塞がるまでやるだけなのだが…

 

「…これが終わっても、あと一つ残ってるんだよなぁ…」

「…ZZZ」

「て、おおおお!?危ねえええ!」

「加古!?早く起きて!」

「んぁ?」

 

 加古が眠いのか、支えていると寝てしまうのだ。普通なら頭がコックリコックリ船漕いでいるだけなら微笑ましいだけなのだが、屋上で、しかもビル4階建てと同じくらいの高さを頭から落ちようものならいくら艦娘といえど無事では済まない。

 だったら眠気が無くなるまでほっとけばいいんじゃね?と思う人もいるだろうが、加古曰く眠気が来るタイミングが朝だったり戦闘中だったりとバラバラなのだ。

 眠気しか来ない日があれば、まったく眠気が来ない日もある。なので判断が難しいのだ。

 

「加古はここから降りなさい。このままだとほんと危ない」

「んー、分かった…」

「大丈夫?」

「大丈夫大丈夫~」

 

 加古はそう言い、そのまま下に降りる階段に向かった。…若干足がふらついていたが。

 

「…あとで加古には別の奴を用意しよう」

「あ、結局逃げられないのね」

 

 

 

 

「ぜー、ぜー、お、重ぉい…!」

「艤装に比べりゃ軽いもんだろ」

「艤装は装着すれば力が出てくるけど、普段はか弱い乙女なんだけど…」

「…以前ナンパしようとした馬鹿をあしらったのは?」

「ノーコメントで」

 

 雨漏り防止用の板を打ち付け終わったあと、下に置いてあった新しい瓦を屋上に運んでいた。

 量自体は大した量ではないのだが、炎天下の中やったせいか、バテ気味であった鈴谷。服が汗でビショビショになっているせいか、どうやらそれが不快に感じているようだ。

 流石に水分補給を挟まないとまずいと思った提督は、瓦を運び終わった後、そのまま食堂に向かい、冷蔵庫の中にあった冷たい麦茶が入ったペットボトルを鈴谷に投げ渡した。

 

「あ、あんがとー」

 

 そう言いそのまま麦茶をカブ飲みしだした。

 

「んくっんくっんくっ…ぷはぁ!おいしー!!」

「お疲れー、それにしても暑かった…」

「提督はこの後どうすんのー」

「時間が時間だから速攻瓦を敷いてくる。あと落ちないように針金もってこにゃ…」

 

 鈴谷が時計を確認すると、もう4時であった。

 

「もうすぐご飯だよ?」

「屋上に瓦をおきっぱにしたら拙いからな。一応天気では強風は吹かないといってたけど、なるべく早く敷くことに越したことは無いしな」

「ふーん」

「お前も早く風呂に入るといい。汗でブラジャーが見えてるぞ」

「んなぁっ!?」

 

 提督の発言に顔を真っ赤にし、胸を腕で覆うようにし、提督を睨めつけるように見た。

 

「…スケベ」

「いや、他意はないぞ?ていうかこんだけ暑かったらそうなるだろうし」

「だからと言ってそこは見逃してもよかったんじゃないの?」

「お前はジロジロ見られるのが好きなのか?」

「………あ」

「気付かなかったんかい!?」

「し、仕方ないじゃん!日頃提督しかいないんだから!」

「…その言葉だけ聞くとエロく聞こえて」

「だらっしゃあ!」

「ぶへっ!?」

 

 セクハラ紛いの失言を言い、鈴谷に思いっきりぶん殴られた提督であった。

 

 

 

 

 

「まったく、提督は失言多いし!」

「まあまあ、落ち着くんですの」

「落ち着いてるし!」

(どこかですの…)

 

 ぷんぷん怒っている鈴谷を熊野がたしなめているが、怒りのボルテージが一向に下がらないでいた。

 

「元はフツメンのくせに生意気言ってさー」

「行動自体は紳士そのものではありませんか」

「紳士はあんな発言はしませんー。第一セクハラだよあの発言!?」

「あの程度軽いものですわよ。第一悪意は感じなかったのでしょう?」

「う…」

「普通ならそんなことは言わずに目の保養にしてますわよ」

 

 話しているうちに落ち着きだした鈴谷だったが、今度は不安そうな顔をしだした。

 

「…怒ってないかなぁ」

「あの提督がその程度で怒りませんわよ。気になるんだったら明日になったら謝ればいいんですし」

「うん…」

「…はぁ」

 

 熊野が深いため息をつき、こう言った。

 

「そう不安そうな顔をしない。さっき言ったけど殴っただけでは提督は怒りませんわよ。提督が怒る時は自分を大切にしない時や家族を傷つけられた時だけ。今回の件はそうじゃないのですから、明日謝ればいいのです。

 私も一緒に謝りますから、ね?」

「…ありがと」

「どういたしまして」

 

 

 後日、提督に謝ったが提督自身は全く気にしていなかったようで、頭をナデナデしていたところを皆に見られ、私も私もと軽いパニックになったのは、別の話である。




どうも、おはこんばんちは。お芋侍です。
お久しぶりです。ちょっと就活で中々書けなかったもので…。
おそらく更新がかなり遅くなりますが、物語はちゃんと書いているので生暖かい目で見守ってください。

誤字脱字がございましたら、乾燥欄にお願いいたします。
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