今回は戦闘回。前回あったフラグの一部消化でございます。…まあ、一度武蔵と大鳳の戦闘をやってみたかっただけなんですけどねー。
取り敢えず、どうぞ!
「全然進展しないなぁ…」
「一ヶ月しか経ってないんだ。まだまだ先ではないか」
「それはそうなんだがな、上層部の打診がウゼエんだよ…」
「しつこいですね…」
大和達の着任から一か月たった日の事、提督は頭を抱えていた。理由は上層部の突き上げ&しつこいほどの打診である。
長門の謹慎が解いた後、大和達の事情を教え、どうにか長門を味方につけることに成功。今はドア越しに一方的に喋らせている。もちろん一方的な訳だから、返事が返ってくる訳がない。ではなぜこんなことをしているか?
『私たちはあなたに手を出さない』ということを教えること。『私は貴方の味方である』ということをゆっくりと教えるためである。いきなり味方ダヨーと言っても信用なんかするわけない。なのでゆっくりやっているのである。
しかし、上層部のしつこさが提督の我慢の緒が少しずつ、少しずつ切れ目を入れるような感じに切れかけていた。このままだと上層部に突っ込んで血祭りヒャッハーしかねないほどであった。…まあ、夜中の二時でも打診なんぞ送ってきて、しかもほぼ毎日送ってきたらそりゃ頭に来る。
「…どうにか武蔵達を出撃させる程の強敵が現れれば、どうにかなるんだが…」ピコーン
「…なんか音が鳴ったぞ」
「え、気のせいじゃ」
ビー!、ビー!、ビー!
「…………」
「気のせいじゃなかったな?」
「ま、まだ敵の構成が分かってないし、もしかしたら駆逐艦達でどうにか…」
突然の警報に嫌な予感が止まらない提督だったが、気のせい気のせい…と必死に嫌な予感を払っていたが、
「あー…残念なお知らせだ、提督」
「…敵構成は?」
「レ級2、ル級改1、ヲ級改2、全てフラッグシップだ」
「何そのキツイの…。…いや待てよ?」
「どうした?」
「…武蔵、大鳳。すまないが出番だ」
提督はそう言うと、今回参加する艦娘を呼び、作戦を練り始めた。
一時間後、作戦を練り終わった提督がブリーフィングを始めた。
「今回の作戦は、無人島周辺にいるレ級の艦隊を撃滅する作戦だ。なので今回は連合艦隊で出撃する」
「打撃か機動、どちらにするんですか?」
「今回は打撃で出撃する。
第一艦隊には旗艦武蔵、金剛、霧島、イタリア、那智、大鳳。
第二艦隊は吹雪、時雨、大淀、榛名、北上、大井
以上の構成で撃滅する。といっても今回はかなり本来の戦いから離れている
まず第二艦隊が先行し、レ級達を誘い出す。その後は第一艦隊が待機している島に誘い出す。その後、第二艦隊は第一艦隊に合流せず挟み撃ちを行う。武蔵とイタリアは第一艦隊から一時離れ、島の反対側から砲撃を行う」
説明が終わった後、質問が出た。
「しかし、それだと第二艦隊の被害が大きいと思いますが」
「それに、挟み撃ちだと最悪フレンドリーファイアしかねないですよ?特に重雷ですと悲惨なことに…」
「そこはこの前完成した接触機雷とバルジを使う。そして挟み撃ちと言ったが正確には十字砲火だったな、スマン」
「ところで、私たちが何故今の反対側に回る理由は?」
「単に射程が長い&接近戦不得意でしょ君たちは」
「そういう理由か…」
ただ単に接近戦が不得意という理由で島の反対側で砲撃することになった武蔵とイタリア。少し背中がさみしく見えた。
「今回は戦艦には三式と九一式、一式を使用する。間違えて一式しか積んでないという間抜けなことにはならないように。特に霧島な?」
「あの、私は三式だけだったんですが…」
「尚悪いわ。てか三式でノーマルとはいえル級フルボッコっておかしいわ」
「普通ですよ?」
「普通じゃねえ」
緊張をほぐす為か、他愛ない話をしながらブリーフィングを終わらせた後、提督はイタリアを呼び出した。
「提督、イタリアにご用でしょうか?」
「ああ、君にこれを渡そうと思ってね…」
提督の手には何故か眼鏡があった。
「…えっと…?」
「ああ、これはな?標準機能と弾道が見える機能が入っている眼鏡だ。因みに作ったのは明石と夕張だ。安全性、信頼性も高いから安心していいぞ」
標準機能はロックオン機能、弾道は文字通りメ○ギアのグレの投下の奴である。
「あ、ありがとうございます!」
「君は比較的火力も高いし、珍しく三連装砲持ちだからな。せっかくなら全力でやりたいだろ?」
「はい、本気で叩きますよー!!」
その眼鏡を受け取ったイタリアは、すぐに眼鏡をかけ、出撃準備を始めた。
「旗艦が私って…不安しか無いですよー…」
「大丈夫さ。僕もいるし、君も旗艦経験が無かったからね。これを機に覚えるのもいいよ?」
「私、大淀もいるんですし、大丈夫大丈夫」
「榛名も補佐しますよ」
「私たちはその命令を聞くだけだよー」
「同じくですね。大丈夫、いつも通りの事をやるだけよ」
「は、はいっ!」
旗艦吹雪で先行している第二艦隊がレ級達のいる場所を一撃離脱で予定の場所に誘導、逃げている間に接触機雷を投下、相手にダメージを与えたが総ダメージが凄くしょぼかった。全体的に5から10ほどのダメージしか入ってない。
しかし、それが良かったのか、馬鹿にされたと思った敵が頭に血が上り、さらに追い掛け回していた。
どうにか大きなダメージを負わずに所定の場所におびき寄せたあと、第一艦隊が三式弾でヲ級改を砲撃、艦載機を使用不能にした。その後大鳳の艦載機が発進された。
「これが、ここの提督の戦い方なのね…」
「どっちかというと私たちの戦い方が基本的に≪ぐうの音も言わさない、むしろ相手の大将首を黙らせる≫というやり方なので、提督がそれに合わせて戦略を練っているだけですよ?」
「…提督に同情します」
戦闘しながらこんなことを喋っている大鳳も相当のものなのだが、大鳳自身もそれに気付いていない。十二分に素質のある娘である。
「と、とりあえず、私も行きますかね」
「?この距離のほうが当たるんじゃ?」
「いえ、私の戦い方は―――」
そう言うと、レ級に突っ込む霧島。あまりの行動に驚く大鳳だったが次の光景でさらに驚いた。それは、
「そん首、置いてけよやぁぁぁぁぁッ!!」
ゴギャッ!!とレ級の首をつかんだ途端、そのまま首をへし折った。
「………………………」
あまりの光景にポカーンとなった大鳳だったが、目の前に水柱が立ったことに気付き、慌てて回避行動をとっていた。
尚、金剛、那智は普通に砲撃でボコボコにしていた。
取り敢えず、大鳳が思ったことは、
「…もしかして、ここの艦娘が異常なの?」
というものであったそうな。
「零式水上観測機の発行信号を確認…。ポイント入力、完了!」
「こちらもポイント入力中…完了しました!」
島の反対側に待機していた武蔵とイタリアが、零式水上観測機からの信号を受け取り、砲撃準備をしていた。
「ん?さらに信号を確認…。霧島がレ級を仕留めたか。凄まじいな…」
「私達も負けられませんね。提督がくれた眼鏡の効果、ここで使わずしていつ使う」
「…途中の喋り方がおかしかったが」
「えへへ、提督が持っていた時代劇の映像に映ってたんです」
「そうか…。よし、砲撃準備完了。イタリア、いけるか!?」
「大丈夫です!」
「よし、砲撃開始!」
次の瞬間、凄まじい砲撃音が、あたり一面に響いた。46㎝三連装砲と381mm/50 三連装砲改が放った攻撃は、生き残ったレ級たちに万遍なく降り注ぎ、生き残ったのは瀕死のレ級とヲ級改であった。
どうにか海域から逃げようとした二隻だったが、武蔵はそれを逃がさなかった。
「残念だが、そこは私の射程圏内だ」
次弾の装填準備が終わり、零式水上観測機の信号を受け取りながら最後はこういった。
「---可能な限り撃ち込む!!」
そして、再びレ級達の頭上に、武蔵の弾丸が降り注いだ。
「作戦完了、これより帰投する」
『了解、気をつけて帰るんだぞ』
提督に連絡した後、武蔵達は大鳳と合流、大鳳が若干げっそりしていたが、大した被害がなく、無事帰投した。
因みに、霧島がレ級の首を取ってきたのを見た提督はすごく驚いたが、その後、山の上にある所(花見回をやった場所)に埋め、供養し、墓を建てたそうな。
続 く
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今回3,200以上、だと…。