提督と艦娘の日常(仮)   作:お芋侍

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どうも、おはこんばんにちは。お芋侍です。
ネタが思いつかず、云々と考えていたらこんな感じになったでござる。うまくいかないものだなぁ…(白目)


16 番外編

 とある早朝の事。吹雪はいつもの鎮守府周辺マラソンを終え、シャワーを浴びようと駆逐艦寮に向かっていた。

 

「うーん、あともう少しで改二に届く、かぁ…」

 

 そう言った吹雪の顔は若干曇っていた。

 理由は簡単。時雨と夕立、そして提督の事である。

 大の親友の二人は物凄く強い。最近では空母姫を爆殺したり、ヲ級改を夜戦で沈めたりと物凄い戦果を挙げている。

 しかし、吹雪はというと主に輸送艦護衛任務に就くことが多かった。もちろん輸送艦の護衛は兵站上重要であるという認識はある。しかし、二人を見るとどうしても劣等感を持ってしまうのだ。

 そして最近悩みだしているのは、最後に出た提督の事である。

 

 こんな気持ちが芽生えたのは、最初の戦闘が終わり、鎮守府に帰投した頃だった。提督が夕立の頭を撫でている光景を見た時、何故か胸がチリッと痛み出したのだ。

 最初は、気のせいだと思った。しかし、時間が経つにつれ、痛みは徐々に増してきた。

 提督が声をかけてくれると嬉しく思うワタシがいた。提督が他の娘と喋っているのを見るとムカムカくるワタシがいた。それも大の親友でさえも。

 

「…私、どうしちゃったんだろう…」

 

 自分の気持ちに整理できていないことに、不安がムクムクと膨れ上がってきた。

 取り敢えずシャワーでも浴びてすっきりしようと考えなおした時、食堂の明かりがついていた。

 

「あれ?まだ朝食には早いのに…」

 

 不思議に思った吹雪は、明かりを点けた人物を見つけようと、食堂の中に入っていった。

 

 

 

 

 

 食堂に入った吹雪は、取り敢えず皆が集まるダイニングに行ったが、そこには誰も居なかった。

 

「ここにはいないとなると…キッチンホール?」

 

 そう思った吹雪はとある悪夢を思い出した。比叡がやらかしたあの事件(本当は事故扱いだがアレは事件ものだと吹雪は思っている)である。もう立派なトラウマである。

 急いでキッチンホールに向かった吹雪だが、そこにいたのは意外な人物であった。

 

「えと、卵を溶いたら砂糖を入れるんだったかな?」

「いや、提督は出汁派だから砂糖はマズイ。粉末出汁があったはずだ。それを使おう」

「味噌汁は…味噌を多めに入れるのが好きという話だったよね?」

「ああ、でも味噌にも種類があるからなあ…。赤と白、ドッチが良いと思う?」

「ここはオーソドックスに白にしましょう。時間は大丈夫?」

「ああ、未だこの時間なら提督は寝ている。…魚は大丈夫か?」

「大丈夫、うまく出来た」

「よし」

 

 そこにいたのは大和と武蔵であった。武蔵は兎も角(?)、何故大和がこんなところに居るのか、不思議に思っていると、

 

「そこにいるのは吹雪か?隠れきれてないぞ?」

 

 あっさりとバレ、顔を出していた。

 

「えっと…二人は何を?」

「何をって…提督の朝食を作っているんだが…?」

「…パードゥン?」

「何で英語になった…?いや、姉さんがお礼と謝罪の意味を込めた贈り物をしたいと言ってな。一人では心配だから手伝っているんだ」

「武蔵っ、余計なことは―――」

「言わなくていい、か?別に言っても問題は無いし、むしろ私は嬉しく思うぞ?

 あんなに怯えていた姉さんが立派に」

「わーわーわー!?余計なことはいわなくていいからっ!?」

 

 大和が顔を真っ赤にしながら武蔵の口を手で押さえた。その顔には羞恥の他にも別の感情が入っているようにも見えた。

 その顔を見た吹雪は、心がモヤモヤしだした。それが顔に出ていたのか、武蔵が吹雪にこう言った。

 

「何だ、嫉妬しているのか?」

 

「…?嫉、妬…?」

「ん?違うのか?いや、顔に気に入らない的な感じの嫉妬顔が出ていたからな」

「…………………」

 

 吹雪は武蔵の言葉に言葉をなくした。

 

「…何故」

「ん?」

「何故、そう、思ったんですか?」

「え?むしろなぜわからないと思ったんだ?」

 

 どうやら顔に即出やすかったらしい。その後、武蔵はこう続けた。

 

「まあ、私個人としては、提督と仲良く、良い関係が構築できればいいなと思っている。提督自身も非常に艦娘にも優しいしな。ああいう人間と出会えてなければ、私達は心が死んでいただろう。最悪、深海棲艦になっていたかもな」

「…武蔵さんは、どう思っているんですか?」

「私か?ウーム…」

 

 武蔵はしばし悩んでいたが、

 

「そうだな。私も、好意を持っていない、と言えば嘘になるな」

 

 その言葉に意外だと吹雪は感じた。それが分かったのか、

 

「私が恋愛に興味がないと思ったか?これでも人並みにあるつもりなんだがな…」

「…ゴメン、私も興味がないと思ってた」

「…姉さん、酷い」

 

 ショボンな顔をした武蔵(レア顔)であったが、気を取り直してこう続けた。

 

「お前が嫉妬する気持ちも分かる。こういうのは何だが、私達はかなり美人の内に入るからな。だが、あまり気持ちに囚われ過ぎるなよ?そうなったら一歩を踏み出すのにその感情が邪魔するからな」

「…私もそうだったからね。提督のおかげで、ようやく一歩踏み出せたけど」

 

 武蔵の言葉に苦笑する大和。どうやら落ち着いたようだ。

 

「…この感情が、嫉妬、なんですか」

「…どうやら今しがた知ったという顔だな?」

「……そう、ですね。今の今まで分からなかったのが、ようやく分かった気持ちです」

 

 吹雪の言葉に武蔵は「そうか」と締めくくった。

 しかし、後ろから何やら声が聞こえた。

 

「うぎぎぎ、また提督Loveな娘が増えたネ…!」

「…もう諦めたらどうでしょう姉さま。別に増えても問題ないですし、人数が増えても提督は愛してくれますよ?」

「それでも!嫌なものは!嫌なのデース!」

「…ハァ」

 

 後ろを振り向くと、金剛と霧島がコソコソ隠れてこちらを見ていた。どうやらいつもより早く起きて来たらしい。

 

「…えっと、何しているんですか?あとおはようございます」

「なんか嫌な予感がしたからこちらに来たのデース。あとgood morningネー」

「私は姉さまに付き添っただけです。あと吹雪さん、おはよう」

 

 その後、大和達にも挨拶し、金剛が味噌汁の味見をしたり、霧島が料理を手伝ったりし、気が付けば時間が8時に回ろうとしていた。

 

「それにしても、また増えるとはネー…。提督も自重ほしいネ」

「多分無理と思いますよ?提督はああいう性格なの知っているじゃないですか」

「ムゥー、ままならないネ…」

 

 途中、金剛のボヤキも入ったが、どうやら吹雪たち三人には聞こえていなかったようで、急いで提督の朝食の準備をした。

 

 

 

 

「さて、完成したな」

 

 完成した朝食は以下の通りである。

 ご飯・味噌汁・卵焼き(出汁)・鮭の塩焼きである。

 

「…初めて作った割には、うまく出来たんじゃないか?」

「そう、かなぁ。ちょっと自信がない」

「大丈夫です。提督は喜んで食べますよ」

「何がだ?」

『うえっ!?』

 

 横から提督がぬっと出てきたのに驚いた皆であった。今の今まで近づいてきたのに気付いてなかったらしい。

 

「お、こりゃ見事な朝ごはんだな。だれが作ったんだ?」

 

 提督の質問に恐る恐るといった感じに手を挙げた大和。

 

「ほほう、大和が作ったんだな。美味しそうじゃないか」

「い、いや、わたしだけj」

「うむ、ほとんど大和が作ったんだぞ」

(ちょっと武蔵!?)

(ここはこう言ったほうが好印象が出てくるだろう?実際私が手伝ったのは三割ぐらいだしな)

(でも私はこういうの好きじゃないの!)

「……とりあえず、君たち二人が作ったんだな?」

「…聞こえてました?」

「ばっちりな」

 

 ある意味墓穴を掘ってしまった武蔵であった。…まあ、提督自身は一人でこんなに立派なものを作れないと何となく察していたので、やれやれ顔で大和と武蔵の頭を撫でた。

 しかし、

 

「き、」

「き?」

「---キャアアアアア!!」

 

 ズドムッ!!

 

「ゴッフォゥッ!?」

 

 大和の頭を撫でた瞬間、強烈なキドニーブローが飛んできた。挨拶や話すぐらいなら問題ないようだが、体に触れると強烈な拳が飛んでくるらしい。

 

「あ、綺麗に入りましたねー。あれかなりきついですよ」

「…朝からまたとんでもないのが……」

「ああああああああ!御免なさい!御免なさい!」

「………(ちょっと残念そうな顔をしている武蔵)」

「ハッハッハ、カオスですネー」

「……ッ!!…ッ!?」(あまりの激痛に言葉が出ない提督)

「……これ、どうなってるの?」

「知らないっぽーい」

 

 朝ごはんの時間になったら、目の前にカオスな光景が広がってて困惑する時雨と夕立であった。

 

 




これで16のストーリーは終了となります。…大和たちの水着って興味ある人いるのかなぁ…。(フラグ)
そして、このような拙い作品に評価をつけてくださり有難う御座います!これからもよろしくなのです!

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