提督と艦娘の日常(仮)   作:お芋侍

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花見回と言っても花見要素ほとんど無いですが、どうぞ。


02 番外編 花見回

提督が花見の開催を宣言した後、提督はというと―――

 

「てーいとーくさん、アーン」

 

―――ものすごい羞恥プレイを味わっていた。

相手は大井。もう一度言おう。あの大井である。

 

(アレー、大井って北上のことが好きじゃなかったっけ…?)

 

事実、着任したての頃は北上に近づこうとするものなら魚雷片手に提督を追い回すほどであった。ではなぜこうなったか?

 

(やっぱあの時かなー、それ以外思い付かん)

 

以前、大井が提督の命令を無視し、轟沈一歩寸前の大けがを負った事があったのだが、その時見舞いに来たらえらいかみつかれたのでガチ説教したことがあった。

それ以来無茶をすることも無くなり、態度も軟化していた。

しかし直接的な行動をしたのが今回が初めてだったせいか、混乱気味の提督であった。

 

「フフッ 味はどうですかー?」

「うん、美味しいぞ」

「そうですかー♪」

(…何だろう、すごく可愛く見えてきたんだが)

 

 

 

大井も今回の花見で提督の心の距離をつめようとしていた。

 

(しかし、こんなイベントがあったなんて…。去年出とけばよかったわ)

 

去年の一月頃、北上と一緒に着任した大井であったが、当時提督が嫌いで花見なんぞ行きたくない!と突っぱねた為、参加しなかったのである。

…因みに北上は花見に参加していたが。

 

(それにしても、私がこんな気持ちを抱くなんてね)

 

 

 

恋を自覚したのは7月頃。あの時は酷い大雨で傘を忘れた私はどう帰ろうか迷っていた。

早く北上さんとイチャイチャしたいなーと思っていた時だ。

 

「うっわ、こりゃ酷ぇ雨だ。傘を持ってきて正解だったよ」

(ゲッ!?)

 

提督が近くにいたのだ。そしたら案の定見つかり…。

 

「ん?おお、大井じゃないか。どうしたんだ、こんなところで」

「傘を忘れたんですこっちこないでくださいさっさと消えてください」

「…相変わらず酷いなオイ」

 

そう言いながら提督は私に近づいてきたのだ。その時私は

 

(うわなんか来たキモいキモいこっちくんな)

 

みたいなことを心の中で言っていた。…危うく口に出しかけたけど。

そしたら提督が

 

「ほれ、これを使え」

 

と傘を投げてきたのだ。

あわててキャッチをした私は提督に

 

「…何のつもり?」

 

と言ってしまった。

 

「別に?ただこんな酷い雨だ。俺ァ濡れても構わんがお前は困るんだろう?それを使うといい」

「情けのつもりですか?だとすればムカつきますが」

「なら相合傘のほうがいいか?」

「いいえというかやだですこっち来ないでください」

「だろ?ならこれでいいんだよ。戻ったら傘立てに入れとけよ」

 

そう言い、提督は大雨の中を走り去っていきました。

多分、あの時から恋が芽生えていたのだと思う。…あまりに安っぽいけど。

だけど私は、その感情を認めようとしなかった。提督の言葉がウザったく聞こえ、それでもって心が痛んだ。

そして一番決定打だったのは―――北上さんが提督に恋をしていることが分かった時だ。

苦しかった。どうして?なんで?と思った。

挙句の果てには提督の言葉を無視し、単独で進軍。轟沈一歩寸前までいった。

北上さんや木曽、川内達がいなかったら沈んでいたかもしれない。

そして、提督の必至な〈声〉が聴こえ、意識を失ってしまった。

 

気が付くと医療室に私はいた。隣に北上さんもいなかった。

その時、ドアのノック音が聴こえた。相手は―――提督だった。

 

「無事だったようだな。良かった、間に合わないかと思ったぜ」

 

目にクマが出来、顔色も悪かったがそこにはホッとした表情が見えた。

何故?どうして?私がいない方が良かったんじゃないの?

似たような言葉で提督を怒鳴った。罵った。そしたら

 

「馬鹿か貴様は」

 

と本気で怒られた。

 

「沈んでほしい?いなくなった方が良い?貴様、馬鹿だ馬鹿だと思ってたがここまで馬鹿だったとはな。…北上や球磨たちが可哀そうだ。」

 

「いいか?俺はそんなことは思いもしないし、望みもしない。なぜが分かるか?」

 

「それはな―――楽しいからだ。俺自身、家族はいないし家族ってどういう者か分からない。でもな?俺が提督になり、ここに着任するときなんとなく思ったんだ。―――家族ってこういうものなのかなって」

 

「新しい娘が着任する時、出来るだけ仲良くしようとするのは、家族だからだ。それはお前も、他の娘も一緒なんだ」

 

「苦しい時も、悲しい時も、楽しい時も、皆で分かち合いたいんだ」

 

「だから―――二度とそんなことを言うな。いいな?」

 

気が付くと私は提督に泣きついていた。ワンワンと、ワンワンと泣き続けた。服には涙と涎と鼻水でグシャグシャに汚れていた。

それども提督は、泣き続ける私の頭を撫で続けた。

 

 

その後私は北上さんや姉さん達にガッツリ怒られた。もう二度とこういうことはしないでくれと。

でも最後は皆泣いた。姉さんも

 

「無事でよかったクマ…。良かったクマよ~。うぅ~~」

 

とうれし涙を流してくれた。

そして北上さんに提督に恋していることを告げた。怒るかなと思っていたけど北上さんは怒らず、むしろ一緒に提督に恋をしよう?と言ってきたほどだ。強いなぁと思った。

 

今迄は恥ずかしいのもあり、中々アプローチが出来なかったが、今回の花見で提督に感謝していた。

 

(提督さん、今はこんなことしかできないけど―――)

 

(いつか、この気持ちをあなたに告白します。だからその時まで、待っていてくださいね☆)




おはこんばんちわ、お芋侍です。
本日二度目の投稿。しかし、思いつくままに書いたせいか色々と酷い…。
誤字脱字ありましたらお願い致します。
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