提督と艦娘の日常(仮)   作:お芋侍

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どうも、お気に入り数を見て冷や汗が止まらないお芋侍です。最高44件てどういうことなの…。(困惑)
これが、ランキング効果か…!

あ、後今回は若干ネタが多めです。


19 ネタに走り気味の戦闘回

「提督、これを見てください!」

「どうした?そんなに慌てて?」

「いいからこれを!」

 

 大淀が大慌てで持ってきた電文を受け取った提督はその電文を見た。

 

「…これはマジか」

「ええ、アメリカ軍がハワイ諸島に向かってきている敵艦隊を発見、撃滅しようとしたらしいですが、全滅したようです…」

「ハワイ諸島の管轄はアメリカ最強の第七艦隊だ。それが全滅とは…」

「映像もあります。…ご覧になりますか?」

「頼む」

 

 提督は第七艦隊が遺した映像を見た。そこに映っていたのは―――青い海を覆うほどの、深海棲艦の群れであった。

 

「…こいつは…!?」

「この映像だけでも、ヲ級クラスが15隻以上、ル級クラスが20隻以上、姫と思われる敵が五体います。それ以下は数えきれないほどの数です」

「…今、アメリカはどうしている?」

「日本に協力体制を要請しつつ、第一艦隊・第二艦隊・第三艦隊・第八艦隊を編成中だと思われます」

「アメリカが得意とするのは圧倒的な物量を使った物量作戦だったな。だが…」

「おそらく無理でしょう。ICBMクラスの攻撃力でも姫は倒せ切れません。装甲が紙であるイージスに勝ち目は…」

「無い、か」

 

 イージス艦でも深海棲艦は倒せるが、それでもフラッグシップになると倒しきれないことが多く、むしろ敵の攻撃で沈んでしまう。

 

「さらに最悪な情報があります」

「…聞きたくないなぁ」

「―――その敵艦隊の一部がこちらに来ています。ヲ級フラッグシップが8、ヌ級が30隻以上、イ級らが20隻以上です」

「多すぎるわァッ!!」

 

 提督の魂の叫びが、提督室にこだました。

 

 

 

 

 

「諸君、残念だが、アメリカの第七艦隊を全滅させた敵の一部が、ここ、トラック諸島に近づいてきている」

 

 数時間後、皆を地下にあるブリーフィングルームに集合させ、作戦を説明していた。

 

「今回は敵空母が多いので正規空母を囮とした作戦をとる。第三艦隊に一航戦、二航戦、五航戦が囮となり、第二艦隊が敵本陣の周辺にいる敵を撃破。第一艦隊が第二艦隊が作った穴から突撃、敵本陣にいるヲ級改フラッグシップを討ち取る。

 囮となる空母艦隊は烈風改、烈風、紫電改二を積んでおけ。艦爆隊、艦攻隊は必要ない。

 第二艦隊は川内、神通、妙高、霧島、イタリア、陸奥。

 第一艦隊は長門、武蔵、大和、北上、大井、秋月で出撃せよ。

 尚、この作戦は俺も参加する」

 

 提督の発言にざわざわと騒ぎ出す艦娘たち。それはそうだろう、イージス艦は装甲が非常に紙なのだ。雷撃や艦爆でも十二分に撃沈するし、特攻されたらそれで沈むこともあるのだ。

 

「提督、それは非常に不味くないか?」

「大丈夫だ、アウトレンジからのミサイルで援護するだけ…じゃないが、それでも艦載機を落とすなら十二分に役に立つ

 それに、イージスシステムを艦娘たちにも使えるように明石たちが改造したらしいしな。テストも兼ねてやる」

 

 一回もやったこともない、ぶっつけ本番のテストである。まあこのシステムを完成したのが二日前だったのもあっただろうが。

 

「おっと、忘れるところだった。

 第四艦隊は第二艦隊と第一艦隊の援護、遊撃だ。

 旗艦榛名、比叡、千歳、千代田、吹雪、島風で出撃せよ。

 残った艦娘は市民を避難させよ。たぶん無いだろうが、念には念を置いてな。

 この戦いは後ろに市民がいる防衛戦であることを忘れるな。一人残らずぶち殺せ!!」

 

 最後に提督はこう締めくくり、明石から特殊なバイザーを受け取るように言い、提督が乗るイージス艦に向かった。

 

 

 

 

「提督が自ら出撃って…かなり危険なんじゃあ…?」

「危険どころか普通しないんだがな。わざわざ死にに行くようなものだ」

 

 吹雪と武蔵が話しながら、明石から貰ったバイザーを頭につけながら出撃準備を行っていた。尚、武蔵はメガネを少々改造するだけでよかったのでバイザーはつけてない。…というかメガネをかけている艦娘はメガネを改造している。

 

「それにしても…遊撃ですかぁ…」

「どうした?自信がないのか?」

「えぇ、まぁ…」

 

 吹雪自身、大規模な作戦に参加したことも無く、緊張でガチガチになっていた。更に遊撃といったフリーなポジションについたことも無い為、頭の中の吹雪は右往左往していた。

 

「まあ旗艦は榛名だ。あいつの指揮に従っておけば大丈夫だ」

「そうなんですけど、むぅー…」

「ハッハッハ、まあ最初はそういうものだ。貴重な経験と思っておけば良いさ」

 

 武蔵は吹雪の肩をバンバン叩きながら笑った。

 

「武蔵さんは大和さんと一緒に第一艦隊なんですよね?」

「ああ、敵が空母なのが残念だが、それでも叩きがいのある敵だしな。フラヲ級改なんてここに着任してから初めて見た」

「え?もしかして日本ではあまり出ないんですか?」

「出ないどころかいないに等しいな。出るとしたら潜水艦だから駆逐艦や軽巡のレベリングは向いているが、それ以上になるとなあ…」

 

 どうやら戦艦組にとってここはかなり良い所なのだろう。…忘れがちだがここは激戦地なのだが、どうやらそれがいいらしい。

 

「さて、そろそろ時間になる。頑張れよ」

「はいっ、ありがとうございますっ!」

 

 武蔵は吹雪に激励を送った後、第一艦隊に戻っていった。

 

 

 

 

―――イージス艦「するが」CIC内―――

 

「全艦隊、準備できたな?」

『こちら、第一艦隊。準備完了』

『第二艦隊、いつでも行けるよー?』

『第三艦隊、準場完了。タイミングはお任せします』

『第四艦隊、準備よしです!』

「了解した。では―――作戦開始!皆の武運を祈る!』

 

 作戦名「ホームストレッチ・フィッシング」が発令された。

 第三艦隊が離れ、陽動作戦を開始。第一・第二・第四・「するが」がその場から速やかに離れ遠回りに敵の本陣から5キロ離れた孤島に隠れた。

 しばらくすると、敵の一部が離れていった。敵構成は空母をメインにした艦隊のようである。

 

「どうやら情報は正しかったようだな」

 

 ブリーフィングが始まる前、ある情報が来ていた。それは戦艦クラスの敵が全くいないというものだった。本来ならば有り得ないので、話半分程度だったが、まさか本当だったとは思わなかった提督であった。

 

「あの数なら加賀たちでも問題なかろう。一応、20㎝連装砲も持たせているしな」

「提督、我々はどうしますか?」

 

 横にいた副長が聞いてきた。

 

「我々は第一・第二艦隊の援護をしつつ、イージスシステムで敵の場所を丸裸にするぞ」

「アイ・サー!」

「第二艦隊、作戦を開始せよ。穴を開けてやれ!」

「了解!あと女の子にそんなこと言っちゃだめよ?」

 

 川内は提督にそう言い、敵に攻撃を開始した。

 

「よし、イージスシステムの情報を艦娘に送れ!」

 

 敵データが艦娘のバイザーに敵の場所が映った。

 

「南西の方向に雷巡チ級がいる!陸奥さん、お願い!」

「分かったわ!」

「神通、そのまま正面に魚雷を発射!そのあとイタリアの援護に向かって!あの子接近戦に弱い!」

「了解!」

「妙高さんはそのままで!霧島さんは前に出てください!私が裏に回ります!」

「了解よ」

「了解です!」

 

 川内が命令を送り、他のメンバーが敵を効率よく殲滅した結果、敵本陣に続く”道”が見えた。

 

「提督!」

「了解した。ハープーン、リコメンドファイア!」

「アイ、ハープーン、発射準備完了!サルヴォー!」

 

 「するが」から発射されたミサイルは、”道”周辺の軽母ヌ級二隻を轟沈させ、川内たちの援護をした。

 

「行け、長門ッ!」

「了解だ!―――皆、行くぞォ!!」

 

 そして、そのできた”道”から、長門たちが突撃していった。

 

「長門たちの突撃を確認!」

「我々は引き続き、第二艦隊の援護を続ける。第四艦隊は第三艦隊の援護に行ってくれ!」

『了解』

『こちら加賀、私たちは大丈夫よ。むしろ提督のほうが』

「こっちの心配はしなくていい。むしろ艦爆や艦攻がない君たちのほうが危険だ」

『ですが…』

「こっちでは君たちのバイタルがわかってるんだ。赤城と蒼龍が中破しているんだろ?」

『………』

「安心しろ、明石と夕張が改造してるんだ。これだけで安心できるだろ?」

『ああなるほど、それだけで安心しますね…』

 

 安心と安全の明石&夕張クオリティである。いい意味でね!

 

「そういうわけで、こっちは気にすんな」

『…分かりました。敵を殲滅次第、中破した娘は鎮守府に戻した後、合流します』

「分かった」

 

 そう言い、加賀との交信を切った。

 

「提督、こちらに接近する敵艦載機を確認」

「シースパロー発射用意!艦砲も使え!」

「アイ!艦砲射撃準備完了!トラックナンバー2036、主砲、撃ちかた始め!」

「アイ、撃ちかた始め!」

 

 76mmコンパクト砲から、敵艦載機めがけて発射された。そして―――

 

 パァンッ!と砲弾が弾け、艦載機があっという間に落ちて行った。

 

「新型砲弾の威力を確認!効果あり!」

「第二陣、来ます!」

「シースパロー、発射始め!サルヴォー!」

 

 「するが」の奮闘のお蔭か、敵艦載機が「するが」に集中しだした。

 

「川内、君がいるところから南南東に軽母ヌ級がいる!すまんが沈めに行ってくれ!」

『提督は!?その数は危険だよ!?』

「しばらくは持つが、長くは続かん!だから急いでくれ!」

『了解ッ!』

 

 川内たちがヌ級を仕留めに行っている間、「するが」ではヤバいことになっていた。

 

「ファランクス、冷却開始します!発射可能まで一分!」

「シースパロー装填完了!」

「一番から三番、発射始め!サルヴォー!」

「敵、三時の方向と十時の方向から艦攻隊が接近!」

「三時の方向、3020、登録!

 十字の方向、3021、登録!」

「敵機、魚雷投下しました!」

「機雷を投下しろ!機雷を自爆させ、衝撃波で魚雷も自爆させるんだ!」

「長門の援護を開始する!トマホーク、発射始め!」

 

 CIC内では、凄まじい勢いで出てくる敵を捌くため、あっちこっちから叫び声が聞こえた。しかし、今のところ被弾はゼロ。明石&夕立のクオリティと、乗組員の練度の高さが、被弾無しという奇跡に繋がっていた。

 その後、被弾無しの状態で川内が軽母ヌ級を沈め、事なきを得たが、まだ戦いは終ってなかった。

 

 

 

 

「敵、ヲ級改フラを確認!」

「大和、武蔵!装填しろ!北上、大井!頼む!」

「はいはーい、ケッコンしたてのワタシから逃げられると思うなよー?」

「北上さん、私も忘れずにねー!」

 

 酸素魚雷40門+40門の魚雷が、ヲ級改目がけて襲った。が、

 

「沈めたのはイ級か…かばったな」

「ちぇっ、残念」

「何、後は私たちの仕事だ。秋月!艦載機を頼むぞ!」

「了か―――」

 

 秋月が言い切る前に、「するが」から発射されたトマホークがヲ級改に直撃。体が真っ二つになって沈んだ。

 

「援護射撃か!?有難い!」

「敵は後三つ!とっとと沈めるぞッ!」

 

 敵は後三つになり、敵はどうにか一矢報いようとしたが、艦載機は秋月の対空で叩き落され、距離を取ろうとしても長門たちのほうが足が速い。

 

 (※戦艦は足が遅いというイメージがあるが、ぶっちゃけそんなに遅くはないのだ。金剛型やイタリアと比べたら遅く感じるというだけで。)

 

 なす術も無く、ヲ級改は沈んでいった。

 

 

 

 

 

「敵、全滅を確認しました」

「どうにか終わったか…。「するが」はどうだ」

「被弾はないですが…機関部が焼け付く一歩寸前ですね。ドックについたらオーバーホールです」

「…無事に帰ってきたことを喜んでくれるか、大事な船が壊されて帰ったらボコボコにされるか、どっちだと思う?」

「俺らにしたら、羨ましいので爆ぜてほしいですね」

「遠慮がねえなオイ…」

 

 軽口を叩きながら、提督は次のことを考えていた。

 

(恐らく上からハワイ諸島奪還作戦を打ち出すだろうな。しかし、アメリカがここまでやられる事態とは…凄い嫌な予感がするなぁ、やれやれ…)

 

 提督は、ハァ~、とため息をつきながら、長門たちに曳航されたまま、鎮守府に帰った。




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