提督と艦娘の日常(仮)   作:お芋侍

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 どうも、初めましての人もそうじゃない人もおはこんばんにちは、お芋侍です。
 一か月更新せず申し訳ありませんでした。ちょっと書こうか迷いまくっちゃって(汗
 といってもまだまだ書き続けるので生暖かい目で見守ってくれるとうれしいです。


第49話

 大和たちが水を汲みに行っている間、提督たちは墓周りの雑草抜きや蜘蛛の巣を取り除いていた。だが、爺さんが除いていたおかげですぐに終わった。…蜘蛛の巣に引っかかったテンパった吹雪がコケて提督にパンツ見られたりしていたが、流石にそこら辺の描写はあまりにかわいそすぎるのでここでは書かない。

 

「うう…やらかしちゃったぁ…」

「まあ誰だって引っかかったら『ウェ!?』みたいなリアクションとるよね」

「なんかその言い方だと(0w0)みたいな人物に見えてしまうんだが…」

「…春継、大分オタクになってない?」

「まあ駆逐艦と一緒に見ているしなぁ。…思ったが仮面ラ○ダーを見る女の子って多いのかねぇ」

「さあ?少なくとも言えるのはそれって大半の男たちが血涙を流しかねないから言わないほうが良いよ?」

「邪な考え持っているからそうなるんじゃねえのかと突っ込みたいわ」

「既に突っ込んでますよね…」

 

 尚、この話を聞いた吹雪は一緒に見てみようかな…と思ったそうな。

 

「そういえば、仕事はどうだい?」

「ハワイに行ったり馬鹿共の相手をしたり胸糞な話がありましたが何か?」

「……前半は少し羨ましいと思ったが、後半でその気持ちが無くなったわ……」

「もうね? 足引っ張る暇あるなら鍛えろと声を大にして言いたいし厄介事がネギしょってやって来るんだ…」

「厄介事がかい?」

「それなりのうま味(ネギ=クリア報酬)を持ってくるから」

「ああ…」

「しかも断るのも難しいのばっかでしたよね」

「あれは悪意を感じてしまうのがなぁ…。…一部は信頼してくれた友人からの依頼だったし、如何にか立ち直すことが出来た…と、思う」

「自信なさげだねえ?」

「俺ゃあ本職のカウンセラーじゃ無いんだぞ…完全に回復したか分からないし、下手に上に報告したら”誘拐”しかねんし」

「黒いねぇ…」

「これはまだ良い方だ。もっと悪くなると如月バイオカンパニーとか群雲重工とかに連れて行かれることもあるし」

「日本二大真っ黒企業じゃないか。やはりそういう話も海軍もでているんだねぇ…」

「? 如月? 群雲?」

「日本の企業の中でも黒い噂しかないとこだ。最近ではアメリカのR-TYPEとの企業提携までした話だしな…」

「あ、R-TYPEは知ってます。確かバイオメトリクス関連の企業だったはずですよね?」

 

 吹雪の答えに提督は頷いた。

 

「更に言うならアンブレラ社の関連企業だな。表向きは医療品関連の物を売っているが裏は…うん、色々やばいとこだ」

「それ言っちゃっても良いんですか…?」

「こんな田舎にいないだろうし、調べると出てくるんだよ、この手のはな」

「そういえば欧州のフェンリルも黒い噂が出てるよね」

「あそこは医療機関というスーパーコングロマリット《超複合企業》だし。というか何で軍事部門まであるのかと」

「食品からスペースシャトルまで何でも揃えますだもんな、あの企業…最早医療機関じゃないという」

 

 閑話休題。

 

「ま、今のとこ大変だけど楽しくやっているよ」

「成程ね…。そういえば去年来た娘は元気かい?」

「長門たちか? 今じゃ二つ名持ちになったよ

「あの子たちがねぇ…。ところで、どんな感じに?」

「長門は美しい容姿とその強さから”姫若子”。赤城は強いけど依然世話になった鎮守府で食った量が凄まじかったのか”ミスブラックホール”。加賀はハンターよろしくただただ敵を狩りに徹していたせいか”猟姫”。伊勢・日向はいつの間にか島津みたいな戦い方になっていたせいかなのか知らないが”鬼姫”。…一部不名誉すぎるけど、二つ名持ちは”個”としての最高評価を意味するからなぁ」

「女性に喧嘩吹っかけていくスタイルだね」

「むしろ硫酸をぶっかけしている気が…」

 

 そんなこんなで喋っていると、爺さんたちが戻ってきた。

 

「遅かったな爺さん」

「フン、後は雑巾がけするだけじゃな?」

「相変わらず似合わないつんd」

「ほれ」

「あぶぁ!? ちょ、雑巾を顔に押し付けるないでくれ!?」

 

 じゃれ合いながら線香を乗っけている台を雑巾で拭いたり墓についている泥を雑巾で拭った後、お手手の皺と皺…もとい、合掌し、汚くなったバケツの水を排水溝にジャアアアアッと流し込んだ。

 

「さてと、そろそろ晩御飯も出来ているんじゃないかな?」

「そうじゃのう、…そういえば、娘っ子が一人手伝っておるようじゃが、腕前はどうなんじゃ?」

「腕前はかなり良いぞ? と言ってもバリエーションが少なくて少し嘆いていたから今回は良い経験じゃなるんじゃないかな?」

「…………(大和さん達も凄い腕前だし、私もやったほうがいいのかな……?)」

「提督のふるさとの味か…。筑前煮だったか?」

「筑前煮も好きだけど、美味ければ何でもいいからなぁ、俺…」

「そういえば大和ちゃんは料理とかは上手なのかい?」

「上手どころか一流シェフレベル。でも作る量が少ないから本人も少し気にしているみたいだがな」

「それ本人を前にして言わないで言わないで…恥ずかしいから……」

「そういえば最近鳳翔さんのところに通っているよな、姐さアダダダダダダ!?」

「武蔵? 余計なことは言わなくていいのよ?」

 

 喋りながら下山していると、山の入り口に大淀がいた。

 

「あ、提督。ちょっといいですか?」

「? 何だ、藪から棒に」

「えっとですね、少し変わったものを拾いまして…」

「変わったもの?」

「ええ、これなんですが」

 

 そう言って見せたのは―――不思議な、淡い蒼色の光を発していた勾玉であった。

 

「……これ放射能物質じゃ…?」

「あ、いえ。簡易型のガイガーカウンターで調べましたが、そんな反応はありませんでした」

「…どこで拾った?」

「ここから西にあるちっちゃな祠のようなところに座っていた女の子から手渡されたんです」

「女の子?」

「ええ、これを貴方に、と。…年は小学校高学年ぐらいでしたが、提督は心当たりは?」

「いや、ない。 …いや、まさかな」

「……あるんですね?」

「いや、あるというかないというか」

「あ る ん で す ね ?」

 

 大淀のニッコリ笑顔の、しかしながら全身から凄まじい覇気が出まくっているのを見て、提督は観念したようにお手上げした。

 

「俺が小さい時に出会ったのとすんごく似てるなぁと思っただけだ」

「…本当にそれだけですか?」

「その子が来ていた服装、見た目が古臭い感じの服だったろ?戦国時代の農民の服装みたいな」

「…ええ。…もしかして初恋の相手ですか?」

「何でだよ!? 俺をロリコンにしたいの?」

「いえ、何となく声が悲しく聞こえたので。……だとしたらあの女の子は一体なんでしょうか?」

「……もしかしたら、ここらの土地神さまなのかもなぁ」

「土地神さまですか? もしかしてカエルの神様みたいな」

「あれはいろいろ違うからな?」

「じゃあトイレの神様?」

「それ厠神。確かに神様だけど…ていうか何で知っている」

「ネットって便利ですよね…」

「…仕事に悪影響出ない範囲内でな」

「もちろんです。プロですから」

 

 大淀全開のボケをスルーしつつ、勾玉を見た。

 

 

 

 

 

(…俺の前に出なかったということは、俺はもう大人なのだからか)

 

 提督は、自分が小さかった頃の、自分の親が生きていた頃の記憶を思い浮かべていた。

 

(…本当に、神様だったのかも知れんな、君は。神出鬼没みたいなところもあったし)

 

 そこには、小さな自分と、小さな女の子が遊んでいた。

 小さい頃、自分の親が生きていた頃は、よく爺さんの家に遊びに行っていた。…親が亡くなった時も気にかけてくれて、今考えてみれば感謝の極みである。

 その時に友達になった女の子がいたのだが、その女の子が変わった子だった。服装も古すぎる上に、遊び道具も御弾きやかるた等、今時の子供でもこんな古いのはやらないんじゃないの? と突っ込みたくなるものであった。

 当時の爺さんたちの家は電気は通っていたが、娯楽といえる娯楽は全くなく、あったのが簡易型の麻雀台であった。

 しかし、当時は麻雀には全く興味がなく、女の子と遊ぶことが多かった。もちろん爺さんと遊ぶこともあったが、隠れて遊んでいたのだ。

 

 しかし、低学年の時に両親が死んでしまい、その子とも遊ぶことがなくなってしまった。ただ一回だけ手紙が来たが、それっきりだ。

 中学からは祖母のお手伝いや体を鍛えたり、全くと言っていいほどに子供らしい遊びをしていなかった。子供時代が一番灰色だったという悲しすぎるという人生であった。

 多分その頃からその女の子が見えなくなっていたのかもしれない。よく遊んでいた場所を通っていても不思議な気配はあってもそこには何も無く、非常に不気味がっていた記憶がある。

 

 

 

「全く、今の今まで忘れていたとは…」

 

 少し散歩してから戻ると伝え、大淀たちは家に戻っていった。

 提督は回想しながら勾玉を見ていた。ぼんやりと光るその勾玉は、何かお守りのような感じがした。

 

 ※尚、フラグは建っていない。…女の子側には。

 

「それにしても、何だこの勾玉。微妙に温いし、何か優しい光を放っているし…」

 

 

 

 

『頑張ってね、春継君。そして―――有難う。楽しかったよ』

 

 

 

 

「…!? あの子の声か?」

 

 提督は付近を見回したが、人の気配は全くない。しかし、あの声は確かにあの子の声だった。

 

「……成程」

 

 ―――あの子は、一体何なのか、分からなかったが、提督は何となく嬉しく思った。―――覚えていてくれたのかと。

 去年は会えなかったからすっかり忘れていたが、もしかしたら本当に神様だったのかもしれない。何せ去年来たのは十月―――神無月だったのだから。

 

 

 

 

 

「提督、ちょっとお話があります」

「え? 何ぞ? 何か俺やったか大和?」

「何、簡単な話だ。―――初恋の相手の話だ」

「弄る気満々の顔だな武蔵!?」

「え? 先生と同じロリコンの気があるという話じゃ…?」

「ちっさい頃の話だ! それも幼稚園位の!」

「吹雪ちゃん? ちょっと言っちゃだめよ?」

「大淀さん? 何で汗かいているんですか?」

「やはり貴様か!? 確信もなく言うなァ!」

「…やれやれ。静かに飯も食えんのか」

「爺さんも満更じゃないくせに」

「あらあらまあまあ、楽しい食事ねぇ」

 

 家に戻った提督は、弄られながらも楽しい食事を済ませ、一泊した後、午前中に博多に着いたのだった。

 

 

 

「じゃあお嬢ちゃんたち。いつでも家に来てね」

「はい、有難うございました。しかもこんなにお土産くれるなんて」

 

 吹雪の目線の先には、十箱以上の大量のダンボールがあった。中身は農作物。特にサツマイモがメインである。

 

「家では余ってしまうし、腐らせてしまうより使ってくれる人にあげたほうがいいから」

「だからと言ってこんなに大量にプレゼントしなくてもよかったのに…」

「提督、もう終わったのか?」

「ああ、舞鶴に着くよう書いておいた。別の高速貨物列車に乗せるから、大和と武蔵はちょっと手伝ってくれ」

「了解だ」

「ああ、それとハルちゃん」

「ちゃん付けヤメテ!? んで、どうした?」

「仕事、忙しいでしょうけど、頑張ってね」

「……勿論」

 

 その後、大量の段ボールを高速貨物列車に預け、その日のうちに舞鶴に到着。少し遅れてきた段ボールを〈するが〉に乗せ、日本を後にしたのだった。無論、〈迅雷〉も一緒にである。

 

(もう少しゆっくりしたかったが、これ以上は加賀たちの負担が大きい。やれやれ、次はいつ日本に来れることやら)

 

 提督室の中で、心の中でそうぼやいていた。本来なら来れるはずがなかったのだから望外なのだが、滅多に日本に来れない。トラック諸島周辺の安全を完全に確保しない限りは。

 

「…未だ終わらぬ戦争…。和平派の存在か…」

 

 提督は北方棲姫とヲ級、港湾姫の存在を思い出した。

 彼女らは戦いを望まぬ者。もしかしたら、トラック諸島にも和平派がいるのではないか? そう思い始めていた。

 

「なるべく早く平和を作らにゃな。これ以上、戦いを続けても良い事が無い。憎しみの連鎖が続くだけだ」

 

 ―――じゃないと、家族全員紹介できねえしな。

 

 提督は、新たな覚悟を決め、トラック諸島に戻っていった。




巻きスギィ!?(唖然
うん、他に書く方法無かったのかと突っ込みたくなる文ですね。こりゃまた酷い(滝汗

誤字脱字、その他ございましたら感想欄にお願いします。


……最近感想欄が何も更新されなくて寂しいお芋であった(´・ω・,';,';,',
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