提督と艦娘の日常(仮)   作:お芋侍

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どうも、オハコンバンニチハ。ローマ掘りで沼に嵌りまくっているお芋侍です。いい加減物欲センサーの電源切れてくれませんかね…?昨日は昨日で通信障害で出来なかったしなぁ…。


46.トラック諸島防衛戦(前編)

「何? ”プロジェクト・ラインバレル”の情報が全く無い?」

『うん。一応東京の村中君にもお願いして貰ったけど、提案した人の名前すら無いんだ。確かに聞いたことのあるはずなのに、ね』

「………”裏”に消された可能性が高い?」

『どうだろ? 何れにせよ、少し気になるから引き続き調べとくよ』

「すまんな」

『気にしないでいいよー』

 

 ”三河”の情報提供から三日後の昼、提督は有馬に連絡を取っていた。理由は三河から聞いた”プロジェクト・ラインバレル”の件である。

 トラック諸島に長い間いる提督は、日本の事情・政治等全く分からない。その為、友人の有馬・村上にお願いしたのだが、結果は”全くの不明”であった。

 

「色々興味深いものが出てきたからな。ゾディアックも今まで知らなかった情報だし」

『まあ確かに知らなかった情報だから興味持つのは分かるけど、必ずしも正しいことを言っているとは限らないんじゃない?』

「それは無いな。話した限りあいつは根っからの武人気質だ。嘘をつくほどの捻くれた感じは全くない」

『ふーん……、まあ、君が言うならそうなんだろうけど、気をつけなよ? それが本当なら、君のいる場所は最も危険な場所になるわけだしね』

「上等。まとめて叩けば一気に安全になるしな。運が良ければもしかしたら和平交渉も出来るかも知れない」

「和平ねぇ……。……それを望む人はいるのかな?(ボソッ)」

「? なんか言ったか?」

『何でも? 取り敢えず分かり次第連絡するね』

 

 有馬はそう言うと通信を切った。

 

「失礼します」

「加賀か」

「ええ。例の件について調べて見たら面白いのが見つかったわ」

「……見せてみろ」

 

 提督は加賀にそう言うと、加賀は提督室にあるブルーレイプレイヤーを起動、ブルーレイディスクをセットした。

 

「この前輸送船が沈んだでしょう? その輸送船を護衛していた艦隊が撮っていたらしくてね。その中に三河が言っていた”ゾディアック”のメンバーが、映っていたの」

「フム……、取り敢えず見るとしよう」

 

 ちょうどプレイヤーが再生可能状態になっていたので、再生ボタンを押したのだった。

 その中に移っていたのは―――燃え盛るような赤いオーラを撒き散らす、船の外壁を文字通り喰らう、レ級の姿であった。

 

「……こいつはまたヤバそうなのが写ってるなぁ…」

「ヤバそうじゃなくてヤバいです。事実、交戦中の味方の艤装が喰われました」

「予想以上にヤバかった!?」

 

 艦娘の艤装は、生命線である為、かなり頑丈に作られている。といっても交戦中に艤装が壊れることはあるのだが、まだ壊れる分、壊れた部分を取り換えればいいだけの話だが、艤装ごと喰われた場合、その艤装は使えない。それはそうだろう、パーツを替えようにも消失してるんだから直りようがない。

 

「それに、撤退中の映像にもある敵が写っていたわ」

 

 加賀はリモコンを使って早送りにして、問題の最後の辺りまで飛ばした。

 

「これは、チ級か? いや、オーラの色が、灰色……!?」

「……もしかして、コードネームの中に”色”が入っているのは、放っているオーラの色を示しているからじゃないかしら?」

「確かに。レ級にしろ、さっきのチ級二体にしろ、普通の深海棲艦じゃない。というか明らかに逸脱してやがる」

「ということは実力も未知数ですね。本気でやる必要があります」

「常日頃本気状態の奴が多い気がするんだが……」

「軽空母勢は割と手を抜いてますがね。……まあ私たちの得意とするのは特殊戦・電撃戦・救助戦の三つですからね」

「殆ど軽空母使わないからな…連合艦隊だとかなり使う頻度は上がるが」

「なので提督。特訓の計画が出来上がったので確認をお願いいたします」

「……お前、最初からこれを狙っていただろ?」

 

 そう言いながらも、提督は計画書を見通した。

 

「……これ最近来た奴には厳しすぎないか?」

「このくらいしないと練度が急には上がりません。大丈夫です―――死ななきゃ安いので」

「畜生発言はいかんだろ」

 

 訓練内容は、最高練度(要するにケッコンカッコカリ完了組)のメンバーVSそれ以外のメンバーなのだが、個々の鎮守府の最高練度は色々と上限突破&独自進化しているので、ぶっちゃけ1対6でも普通にボッコボコにされるという。

 かろうじてそのメンバーに食らいつけるのは”狂犬”夕立と”忠犬”時雨の二名だけである。

 

「あと開発部が震電改を開発したようです。更に制空権の強化が図れますね」

「よう作れたな。確かあれ舞鶴や横須賀、呉以外じゃ持っている奴はいなかったはずだが」

「映像を元に作り上げたそうです」

「何だその驚異のメカニズム」

「性能も恐らく本物同様の筈と工廠長妖精も言ってましたから。…そのあと泥のように寝ましたが」

「あの真田妖精か……」

 

 ※ 真田妖精とは工廠長妖精のこと。口癖が「こんなことがあろうと思って」

 

「まあ、実際このぐらいのことをしなきゃならないのがなぁ……適度に休憩を入れることを条件に許可する」

「了解しました」

 

 加賀が返事をしたのと同時に、警報が鳴った。

 これにまず最初に反応したのが提督だった。

 

「どうした!?」

『東の空から超巨大な深海棲艦反応ッ! 同時にこちらに深海棲艦が接近中!その数、十!』

「加賀!」

「駄目です! 全艦隊、ステビア海に出撃しています! 現在帰還中ですが、それでも帰還するまで残り120分!」

「なら…! ―――明石! ”迅雷”は出撃可能か!?」

『いきなり何言ってるんですか!? この警報は…』

「現在、東の海から超巨大な深海棲艦の反応、そして東方面から連中が接近中だ! 最悪なことに全艦隊が出撃していて、留守の時を狙われた!」

『だからって…!? まだテストもしてないんですよ!?』

 

 明石が大声で否定してると、通信が入った。陸軍の航空隊からだ。

 

『―――こちらトラック諸島陸軍、第17航空小隊所属、”セイバー1! 連中の狙いが分かった! 東の空から現れたのは巨大爆撃機! モデルは恐らくアメリカのXB-19! 真っ直ぐトラック諸島方面に向かっている。海軍の支援を要請する!』

「情報、感謝する!」

『こちら、トラック諸島第一鎮守府所属、了解した! 秋月、摩耶を向かわせる! 敵の高度を教えてくれ!』

『高度一万メートル! 現在少しずつ降下しているが、砲撃じゃ届かん!』

『おいおい、あの高さじゃ艦載機でも届かんぞ!?』

「……いや、届く艦載機がある」

『何!?』

「こちらトラック諸島第五鎮守府、そいつを叩き落とせる艦載機を持っている! 第一鎮守府、聞こえるか!?」

『聞こえてますよ!』

「そっちの空きのある艦隊はあるか! あったらそっちに震電改を乗せた加賀を送りたい。

 本来震電は高高度迎撃用に開発された機体だ! 迎撃は十二分に可能!」

『了解しました! 直ぐにそちらに艦隊を送ります!』

「一つ分空けとけよ! じゃないと意味が無い!」

 

 通信を切った提督が次にとった行動は、

 

「―――迅雷の出撃準備を急げ!」

 

 迅雷の出撃であった。

 

『だからテストも終わってない状態で出させるわけにはいかないんです!』

「そうかもしれん。だがな、現時点で第一、第二、第四、第五が出撃していても、恐らく耐えられんぞ」

『それはどういう―――』

「接近中の敵艦隊が判明。ゾディアックのメンバーが混じってます。オーラの色は紅、―――クリムゾン・リベンジですね」

『それがどうしたと!?』

「ゾディアックの実力が、俺たちと同じ可能性があるんだよ。だとすれば俺たちより練度の低い奴らじゃ意味が無い。それに、現時点で奴らとタイマンはれるのは俺だけだぞ」

 

 最高練度の艦娘以上の実力を持つ吉川提督だからこそ、この後のビジョンが明確に分かってしまう。―――時間稼ぎすら叶わないと。

 

「なら、打てる手は打っておかなければならない。……皆の帰れる場所を守るためにな」

『……分かりました。三分待ってください』

「二分だ」

『…了解よ』

 

 不承不承ながら、明石は”迅雷”の出撃準備に入った。

 

「……提督」

「何だ?」

「……十分、持ってください。―――直ぐに救援に向かいます」

「あいよ」

『こちら第一鎮守府所属、第三艦隊旗艦、扶桑です! 加賀を迎えに来ました!』

「了解。―――直ぐに終わらせてやる」

 

 ……若干加賀の声がおかしく聞こえたのは気の所為です。

 

 

 

 

 

 

「糞ッ! 艦娘の装備じゃないからって、機関砲で落ちないのはおかしいだろうが!」

『セイバー1!近寄りすぎです!対空機銃で落とされます!』

『こちらセイバー2! 更に艦載機接近! 下のヲ級を黙らせないとネズミみたいに湧いてくるぞ!』

『セイバー3! 後ろに食いつかれてます! ブレイク、ブレイク!』

『んなろがぁぁぁぁぁッ!!!』

「阿呆! 雄叫びあげてもブレイク出来てねえぞ!!」

 

 F-4EJを駆るセイバー1がセイバー3の後ろにいた艦載機を撃墜。しかし、艦載機の数は増す一方であった。

 

「どんだけ湧いてやがる!? 敵だけ高度制限がないのか!?」

『セイバー小隊に次ぐ! あと一分で救援が来る。持ちこたえれるか!?』

「『『余裕に決まってんだろ!』』」

『良し、後でステーキ奢ってやるから全員戻れよ! 一人欠かすことなくな!』

「『『オイこいつ死亡フラグ建てやがったぞ!?』』」

 

 ……割と余裕そうな雰囲気だが、かなり危険な状態なのである。

 

『―――その心配はありません』

「あん? どっからの通信―――」

 

 セイバー1が疑問を浮かべたのと同時に、周りの敵艦載機が落とされた。

 

「な……!?」

『―――こちらトラック諸島、救援部隊。現着しました。上空のF-4EJ三機は下がってください』

『隊長!』

「了解した! ……すまんが、後は頼む!」

『承りました。―――さて、提督も交戦しているでしょうし、とっとと海の藻屑にしてあげます……!―――行きなさい、震電改!、紫電改二!!』

 

 加賀の弓―――震電改を飛ばすためだけのコンパウンドボウ―――から放たれたのは、作戦の要の震電改、そして随伴機の紫電改二(紫電改二でも迎撃は可能だが、火力が足りない)が射出された。

 

『さあ―――後悔しろ。そして慄け』

 

『貴様の行き着く先は、絶望だ……!!』

 

 ※ こちらの加賀さんは、敵っぽい言い方しますが味方です。

 

 

 

 

 

 提督の艦隊が帰還するまで、残り30分。




 最近戦闘回が多いよう……。

 久しぶりに迅雷が起動、新たに生まれ変わった迅雷の姿とは!?

あと、作者は余り兵器に関してはある程度しか知りません。ここ違うよ、と思った方は感想欄にどうぞ。
 
先週の水曜からからアンケート(?)を取っております。興味のある方は”お芋侍”から入って新規活動報告にありますので見に来てください!

誤字脱字、その他ございましたら感想欄にお願いします。
作者は感想文が出るたびに喜びます。


















ネタバレ:接近特化だったのが更に磨かれて戻ってきます。
     マブラヴの建御雷レベルで。
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