提督と艦娘の日常(仮)   作:お芋侍

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どうも、おはこんばんにちは。大型建造で連続金剛型引き当てたお芋です。
大鳳が出やすくなるって聞いた結果がこれだよ!!


48.第一波応援、現着!

「なぁ金剛…」

「何かしら?」

「もしかして、お前もトラック出向なん?」

「もしかしなくてもそうですよ。…あなたも元気そうで何よりです」

「まあ上の命令だしなぁ……。はよ間宮のお菓子食べたい……」

 

 現在、横須賀からトラック諸島に向かっている”金剛 了”と”豊能 優太”は、改いずも型護衛艦”むなかた”の甲板に立っていた。

 

 改いずも型護衛艦 一番艦”むなかた”。

 

 こいつの特徴はヘリを搭載するのではなく、簡易的な鎮守府としての役割を持つ船である。その代わり搭載している兵器は高性能20mm機関砲と投射型静止式ジャマー、自走式デコイのみ。艦娘との連携を前提としている為、レーダー機能はイージスと変わりは無いが、完全に艦娘に頼り切った性能なのである。

 今回、かなり危険度が高いと認定された為、新しく建造された”むなかた”と、二番艦の”つしま”の派遣が認められたのだ。

 尚、二番艦の”つしま”は最終チェックの為、佐世保にいる。残りの人員が乗り込み次第、トラック諸島に向かう予定だ。

 

「第一さー、かなりの激戦区って言ってたから道中もかなり敵襲があるんじゃね? と思ってたけど、まっっっったく無いじゃねえか。平和そのもの」

「道中襲われたら堪らないって。無事トラック諸島に到着できればそれでいいわよ?」

「そうかもしれんけどさー」

「――――何だ、敵が来るのがそんなに堪らないか?」

 

 二人の後ろから来たのは、”村上 竜乃助”少将であった。

 

「はっ! 申し訳ありません!!」

「…はぁ。トラック諸島に到着したらかなりの頻度で敵が来るから安心しろ。お替りし放題らしいしな」

「少将は、何故ここに?」

「ちょっと頭が煮詰まってな。サッパリさせる為に来たんだが」

 

 村上は、豊能をチラッと見て、

 

「……ま、逸る気持ちは今は抑えとけ」

「はっ、有難う御座います」

「食堂に伊良子の最中があったから食べに行ったらどうだ? お前さん好きだったろ?」

「まじd」

 

 ズドガンッ!!

 

「ゲブァ!?」

「失礼致しました」

「いや、今の奴アバラ打ちで悶えてないか……?」

「大丈夫です。淑女の嗜みですので―――ほら、食堂に向かうわよ」

 

 グデーン……となっている豊能をペチぺチほっぺを叩いていた。

 

「おま…淑女の嗜み(物理)とか……!?」

「上官に対してタメ口で聞いたらいけないからでしょう?」

「お姉ぇーさまー! そこの汚い男から離れてくださーい!」

「誰が汚い男だコラァ!?」

「いい加減お姉さまに近寄らないでください。お姉さまが妊娠したらどうするんですか!?」

「……お前ら、ここで暴れたら強制的に海に叩き込むぞ?」

「「静かに致します! サー!!」」

 

 村上の無慈悲な一言に黙った二人であった。その時であった。

 

 ヴーッ!ヴーッ!ヴーッ!ヴーッ!ヴーッ!

 

『コンディション”レッド”発令! 至急、艦娘は出撃準備を!』

「―――喜べ、戦争の時間だぞ」

「だそうよ、豊能君?」

「だそうよ、ゴミ」

「何か”お前の所為”扱いされてねえか俺!? 後比叡こっちゃ来い」

 

 早速、彼らに試練が訪れていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ど、どんだけ湧くんだここ……!」

「トラックに近づかなくてもこれほどの敵の数ですか……」

「予想以上の酷さだな。雑魚とはいえ、物量で押されるのはこっちにとっては余り嬉しくない」

「」

「……比叡、寝るなら部屋で寝なさい」

 

 あの後から、敵が退いては警報、退いては警報の繰り返し状態が続き、精神的にも肉体的にもクタクタになっていた。

 後比叡は寝ているのではなく魂が抜けかけているだけである。

 

「トラックまでもう少しといったところだが、このままだと疲労が酷くなる一方だな。……まさか休みを与えないように連続して雑魚を送り込み、敵さんは主力を使ってないから大した損害は無い。……嫌らしい手口だな」

「効果的なやり方ですが…あれですね、人を数でしか数えないタイプのやり方ですよね」

「まあもう少しでトラックに着くし、もうチョイの辛抱で」

 

 ヴーッ!ヴーッ!ヴーッ!ヴーッ!ヴーッ!

 

「ま た 来 た か !!」

「総員、戦闘準備! この戦いを凌げばトラックに着く! 気合入れてけ!!」

「了解! ほら比叡、もう少しですよ」

「あぁ^~お姉さま成分が、お姉ニウムが足りないんじゃあ^~」

「……取り敢えず首根っこ掴んでひっぱっか……」

 

 

 

 

 

 

 

「敵艦隊、確認! 空母ヲ級2、戦艦ル級1、重雷3!」

「とっとと突破するわよ! プリンツ、付いて来なさい!」

「はい、お姉さま!」

 

 敵艦隊に吶喊していくビスマルク・プリンツ。

 敵艦隊が出現しているポイントは、”むなかた”がトラック諸島に向かう最短ルート上にいる。本来ならば遠回りしていけばいいのだが、村上の艦娘は大丈夫であるが、それ以外の艦娘の疲労が凄まじく、これ以上の無理は不可能と判断、強行突破ということになった。

 尚、バックアップとして新型パワードスーツ”ガーンズバック スナイパー仕様”&”試製99型電磁投射砲 EML-99X”に搭乗している村上と、彩雲を準備している赤城に、何故かその横でスタんばっている豊能がいた。

 

「……何故いるの?」

「何故も何も元々俺は生身で海域を解放したことありますから」

「その時にボーキにつられた結果、何の因果か豊能提督の元にいますからねー」

「生身でか……。何かアイツとよく似てるよ」

「アイツ?」

「今回救援を要請した奴だよ。友人でな」

「そうなんすか?」

「ああ。生身なら多分最強クラスの奴じゃないかな。範馬勇次郎レベルの」

「オーガレベルなのか……」

「といっても優しい奴だよ。敵には一切の躊躇なく磨り潰すけど」

『提督、支援!』

「あいよ!」

 

 村上は、試製99型電磁投射砲を構え、チャージを始めた。

 

 試製99型電磁投射砲。

 

 元々はアメリカのミラージュ社の物だったのだが、有澤がそれをパk…もとい接収し、更に魔改造を加えたものである。

 威力は横に並んだ大型タンカー十隻分まとめてブチ抜き余裕というバ火力。但し銃身が砲撃に耐えられない為、三発までしか撃てない。安全性をかなぐり捨てれば五発は撃てるが、銃身が弾詰まりで爆発するか撃った時に発生した熱で融解するかのどっちかである。

 パワードスーツの背中に大型バッテリーを積むことでチャージ時間を短くしている。機動性?皆無です。

 

「良し、チャージ完了! 狙い撃つ!」

 

 次の瞬間、目が焼けるかと思うほどの光と、鼓膜が破れたかと錯覚してしまう程の音が発生した。

 同時に、遠くにいたル級とヲ級の上半身が文字通り”消滅”した。射線上にいたとはいえ、移動している敵にジャストで狙い撃てる腕前。末恐ろしい奴である。

 尚、主人公は真っ向からボッコボコにする模様。海軍学校時代、練習試合で畳をバラバラにしたバカの行動は一味違うということである。

 しかし、

 

『敵、出現。反対側です!』

『それでは、豊能君。よろしくね』

『お姉さまの期待を裏切ったらサメのエサな?』

『比叡、いい加減にしないと―――さん付けするよ?』

『いってらっしゃいませやがれ豊能様ァン!?』

「へーい。―――赤城、頼むわ」

「了解です」

 

 赤城はそう言うと、彩雲を飛ばした。そして、彩雲が高度を低くし、豊能に近づくと、

 

「―――ちょっと敵を倒しに行ってくる!」

「何だそのコンビニ的ノリ!?」

 

 思わず村上が素になってしまう程の奇天烈っぷりを披露した。それは、彩雲に飛び乗り、そのまま新たに追加された敵艦隊に吶喊していった。誰だってそんなことしたら突っ込む。作者だって突っ込む。

 しかし、彼の行動は無意味に終わった。それは、

 

『トラック諸島から高速で接近する物体有り! 敵味方識別装置(I F F)では味方…早い!? 早すぎる!?』

『敵ではないのなら無視してください!』

『通信、入ります!』

『―――よお村上。生きてるー?』

「勝手に殺すな! 後よろ!」

『あいよ。―――エネミー! キィィィルッ! ゼェェェムッッ!! オォォォォォルッッッ!!!』

「(……うん、アイツ疲れすぎてる所為かヤッバイこと言ってるな…。それでも助けに来てくれるのは嬉しいことだけど、なんかねぇ……)」

 

 ナチュラルハイって奴だァァァァァァァァ!!!な状態になっている主人公が助けに来たからだった。……せっかくの見所がつぶされた当の本人はというと、

 

「うっわ、敵を引きちぎっては投げしてるって噂マジだったんか……」

 

 噂の真偽がはっきり分かり、すんごくドン引きしていた。誰だって敵を文字通り引きちぎっていたら……。

 

「いい加減に何度も何度も輸送船を襲ったりして来てんじゃねええええ!! 時間に関係なく襲ってくるからお蔭で寝不足なんだよおおおお!!」

 

 提督、魂の叫びを披露しつつ、村上らの船の救助を終わらせ、トラック諸島に案内したのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ようこそ、トラック諸島に。歓迎しよう、盛大にな!!」

「もう敵からの盛大な歓迎を受けたのでいいです……」

「間宮のシュークリームでも?」

「旦那! 一生ついていきやす!!」

 

 ズドゴッ!!

 

「アッチョンブリケッ!?」

「失礼致しました」

「気にしてないし、むしろある程度はっちゃけてもいいんだがなぁ……」

 

 提督の(豊能にとって)朗報に取り敢えず脇に一発キッツイのをお見舞いした金剛さんであった。

 

「それにしても……君は…女の子じゃないよな? 骨格的にもかなり違うし」

「……よくお分かりですね」

「まあ偶に暗殺者を送ってくる国もあるからね。目は鍛えられているよ」

「オイ待て。初めて聞いたぞ」

「わざわざ言うべきことじゃないからな。言ったところでそいつは既に蝦蛄のエサになっているだろうし」

「(成程……。実力はかなり高い、ということですか。呉の海軍学校の伝説は本当と見てもいいかもしれませんね……)」

 

 二人の会話を聞きながら、金剛さんはそう思っていた。

 尚、海軍学校の伝説というのは、主人公と有馬・村上の三人が打ち立てた(やらかしたとも言う)出来事のことである。

 

「ま、雑談はこの程度にしておいて―――どんな感じだ?」

「ぶっちゃけ、あと二日遅かったらかなり拙かったな。助かった」

「まあここに来るまで途中までは何もなかったしなぁ…もしかして」

「ああ、予想だが付近の敵もトラック諸島(こ  こ)に集結してきているんだと思うぞ。物量作戦もおかしいレベルだしな」

 

 昼・夜関係無くトラック諸島(こ  こ)に来ているのだ。精神的にもかなりキツかったのだろう。……その結果があのハッチャケっぷりになったというだけで。

 

「そうか。―――待たせたな、こっからは俺たちも入る」

「頼んま。……こいつらは使えるのか?」

「大丈夫です。これでも指揮には自信がありますので、軍師的なポジションという風に考えていただければ」

「後そこで悶えている奴は生身で一つの海域を解放した猛者(バカ)だから戦力として数えても問題ないしな。

 それに、まだまだ援軍は来るから、最終的には防衛のみならず、攻撃に転ずることもできるだろ。問題は……」

「ゾディアックだな。ぶっちゃけ、俺も撃退に成功しただけだし、後から来るメンバーでどんだけ攻勢に回れるかだな」

「……現時点で対抗して撃退しているのがお前だけなのが悲しいな。もう少し情報が欲しいところだ」

「だ……誰か…俺に…アイスを……」

「そこはシュークリームじゃないの?」

 

 ……ここ暫く忙しかった提督にとって、漸く休みが取れた日であった。




うーんこの新兵器の量産っぷり……。
そして何でもアリだな有澤。書いてて何だが。

知っている人も多いでしょうが、今回登場したレールガン(ガン?)は、マブラヴの兵器です。作者自身、かなり好きな作品ですので入れてしまいました。
 ……気をつけんとキャラまで突っ込みそうなのがなぁ……(自重心ゼロ)


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後”むなかた”の元ネタが一発で分かった人は多分九州生まれ。
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