どうも、おはこんばんにちは。クリスマスなんてチキンを食うだけの日になれば良いと思っているお芋です。カップルがイチャイチャするのを見ると
オデノカラダハボドボドダァ!
な感じになるのは自分だけなのだろうか……。
「オオオオオォォォォォォォッ!!」
ジャッカルにメイスが届いた頃、提督は”無明”を全力で振り回していた。
「無駄」
「無駄」
「ええい、ステレオで言うんじゃねえ!!」
しかし、提督の攻撃は悉く躱されていた。正確には、当たってはいるが受け流されているのだ。
「馬鹿正直に当たるのは愚行」
「当たっても衝撃を逃がせばダメージは少ない」
「だからって実行出来るかよ……!!」
「それよりも、そろそろパワードスーツの電池は大丈夫なのかな?」
「まあ、そのパワードスーツの電池を多く消費させるためにレ級をぶつけさせたのだけどね」
ギリッと、提督の口から血が流れた。
「まあ、後はこうやって時間を引き延ばせばいい」
「それで、チェックメイトだ」
「―――それで、俺を仕留め切れると―――」
提督は”流星”も構え、
「思ってんのかぁ!!」
”無明”をブン投げた。
「当たらない」
「無駄無駄」
チ級の双子は、そう言い横にスライド移動した、瞬間だった。
「―――え?」
右側にいたチ級が、後ろに吹っ飛んだ。
メキメキメキッ……!とチ級の体から異音が大きくなり、
ゴギンッ!、と
鈍い、骨の折れる音が聞こえた。
「―――があああああああああッ!?」
「お姉ちゃん!?」
「―――ほう? 貴様が妹か」
左側にいた
黒をベースにしていた装甲は、焔のような赤い色に。
肩にあるアジャイルスラスターは、放出口から紫電を撒き散らし、
そして、顔は―――鬼が、嗤っていた。
「…あり得ない」
「何がだ?」
「あの短い期間で、そこまでの、強化が出来るはずが」
「―――お前、人間の底力舐めてねえか?」
”流星”を、再び構えた。
「こちとらお前らのような連中を相手し続けた
”流星”の穂先が、紅い液体で濡れていた。
「俺たちを、生かそうと戦い続けた
”迅雷”の体を、紫電が覆う。
「
「思いなぞ、唯の幻想に過ぎない」
「なら試してみるか?――-その時は、お前は八つ裂きになっているだろうがな」
そして、再び提督はチ級に躍り出た。
「行きなさい、流星!」
雲龍たちは、新たに出て来たイ級の群れを掃討していた。後期とはいえ、十二分に対処可能と判断したからだ。
事実、練度の低いジャッカル配下の第六駆逐隊でも十二分に戦果を稼いでいた。注意するべきは精々魚雷を出させない程度だったから。
だからだろう。―――雲龍が間違っていたと気付くのが遅くなったのは。
『戦艦ル級の群れ、更に接近! ―――雲龍隊の真後ろです!』
「え!?」
「しまった……!? これは囮!?」
駆逐イ級の反対側に、戦艦ル級の艦隊が接近していたのだ。ご丁寧に爆音や魚雷音で気付かれないように移動しながらだ。
「暁たちは後ろに! 戦艦は私が―――ガハァッ!?」
雲龍が暁たちの退路を確保しようとしたが、ル級の砲弾が直撃。艦載機が発艦不可能な状態に追い込まれた。
「雲龍さん!」
「ぐ…げほっ! 貴方たちは直ぐに逃げなさい! 今の貴女たちじゃ敵わない!」
「で、でも……!」
「しっかりしなさい! お姉ちゃんなんでしょう!? このまま皆で死にたいの!?」
「雲龍さん……!」
「―――ゴメンなさいなのです、お姉ちゃん」
暁と雲龍のやり取りを聞いた電が、突如ル級に吶喊していった。
「電!?」
「電! すぐ戻って!」
「直ぐに戻ってくるのです!! 魚雷を撃つだけ…それだけなのです!」
「駄目よ、すぐ戻りなさい! 貴方では倒し切れない。直ぐに戻りなさい!早く!」
雲龍が電に戻るよう言うが、電はそれを無視した。
「(分かっているのです。倒し切れないのは)」
「(でも、だからって…だからって雲龍さんを見殺しには出来ないのです……)」
『電!? 戻って、お願い! お姉ちゃんの言う事が聞けないの!? お願いだからっ…返事してよお……!』
「(……ゴメンなのです、お姉ちゃん)」
―――その一瞬の考えが、次の行動を遅れさせた。
ズガァンッ!!!
「あぐっ!?」
ル級の砲弾が、電に当たってしまったのだ。
水面をバウンドしながら、漸く止まった電が見たのは、
「―――電!? しっかりして!」
「こぉんのー!!」
「これ以上やらせない……!!」
「バカっ! 何で一人で行こうとしたのよ!?」
「…んりゅ……を…見捨てたく…なか…」
「電…」
『―――皆、早く引いて!』
雲龍が通信越しで叫ぶのと同時だった。
砲弾が、真っ直ぐ暁たちに飛んで行ったのだ。
「お姉ちゃん! 電!」
雷が叫ぶが、とっくに回避可能距離ではなくなっていた。
暁が電の体を覆うようにした。代わりに自分が受けようとしたのだろう。
だがしかし、
「―――間に合ったか」
彼女たちが見たのは姉が傷付く光景ではなく、
「……響・雷。―――この子たちを、抱えて逃げろ」
彼女たちの、
『……ごめんなさい。あれだけ大口叩いていたのに、こんなことに』
「…しょうがない。俺たちにも、問題はあった」
『―――後は、私が責任もって”つしま”まで送る』
「分かった。―――聞こえたな?」
ジャッカルの問いに、暁・響・雷は頷く。
「良し―――行け!!」
今の彼らには、これだけで良かった。
ジャッカルはメイスを持ってル級の群れに。
三人は、電を守りながら雲龍のいる場所まで後退した。
其処からのジャッカルの戦い方は、苛烈の一言であった。
最初に会ったル級の顔にメイスを叩き込む。ル級の顔が異音をたててもげた。
更にその勢いを活かしたまま、メイスの先端を別のル級の腹部に叩き込んだ。これだけでも十分なのに、メイスの先端から、真っ赤に芯が熱せられているパイルバンカーが飛出し、ル級のお腹の中身を海上にぶちまけた。後日この映像を見た奴がマーライオンと化した。
そして、突き刺さったままのメイスを、敵めがけて投げ込み、それを弾いたル級の懐に飛び込んだジャッカルが、
そして、皆さんは知っているだろうか?―――ル級の盾みたいな砲台の艤装の下は、かなり鋭利になっていることを。
ガゴシュッ!!と、その艤装でル級の胸を突き刺した。
「……さあ、死にたいのは誰だ」
この後、五分後に敵が殲滅されたのは言うまでも無い。
しっかりして、と女性のこえが聴こえる。
体のあちこちが熱を持ったように熱く、痛い。
段々意識がクリアになってゆき、気付いたら、
「―――お姉! 気が付いた!?」
「アツッ……! 私、一体……」
「あの灰色のオーラのチ級に雷撃に襲われて、それにお姉が…」
「それに当たったのね…ゴメンね」
「気にしないで。もうすぐ着くから……」
その途端、千代田の体がガクッと倒れかけた。
「あぐっ……!」
「千代田、貴女……!」
「大丈夫、まだ動ける……!!」
そう言った物の、千代田の体は動かない。それはそうだろう。あの主人公ですら手こずる相手を一対二で戦ったり、千歳の体を抱えながら戦ったりしていたのだ。とうに体の限界は迎えていた。
更に、嫌な予感は更に続く。
「駆逐イ級が放った魚雷がこっちに来ている……!?」
ジャッカルが相手しているが、一人で相手しているのだからどうしても穴が大きくなる。
それでも、”つしま”に行きそうな魚雷は即潰しているのだが、それ以外の魚雷は基本的に無視している。――-その流れ弾が、彼女たちに来ていた。
「動いて…お願い…だからぁ……!!
お姉が動けない状態なのに、ここで動かなかったら…!!」
直撃まで、十五秒。
「お願い…誰か……!!」
直撃まで、十秒。
「―――…ぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおお」
「…えっ。この声は…!?」
直撃まで、五秒。
「―――チィエストオオオォォォォォォォォッッ!!!!」
直撃まで、三秒。
この時、彼は魚雷の信管のみを切り上げ、千歳・千代田姉妹を救助した。
「スマン、大丈夫か!?」
「…提、督?」
「おう! ギリギリ間に合って良かったわー!」
フルスキン状のパワードスーツなので、顔は分からなかったが、千歳たちには物凄い安心した顔が見えたような気がした。
安心した所為か、彼女たちに眠気が襲った。
「安心して寝とけ。新たな援軍も来たようだしな。
なんならほっぺにチューでもしようか?」
「…その状態で出来ないでしょ」
「お姉の言うとおりね…」
そんな事を言っていると、いつの間にか意識を失っていた二人であった。
「でぃぃぃやッ!」
提督が”無明”を、”流星”を、拳を、蹴りを放つ度に
死にたくない為だけに。ひたすら避け続けた。
しかし、
「もう限界だよなぁ?」
やはり終わりはある。
「最後の手向けだ。―――迅雷、あれやるぞ」
『了解。―――READY』
突然、迅雷の装甲から赤い光が漏れ出した。
「なっ!?」
「ぐうううぅぅぅぅッ!?」
迅雷の姿が視認出来ない。
唯一つ確認出来るのは、―――もう、助からないと、いう事だった。
胸に凄まじい衝撃が襲われた。
その衝撃で、
「豊能! トドメは譲ってやる!ーーー1発決めてこいッ!」
「おうッ!」
豊能が彩雲から飛び出し、
「ホアッチョーーーーーーーーーッ!!!!!!」
「………?」
ジャッカルは、敵の動きに違和感を感じた。
敵が引いていくのだ。それも、四方八方に。
「……終わったか」
恐らくこの戦いで、最も戦果を稼いだ男の、戦いの終わりを告げる言葉だった。
こうして、トラック諸島に8人の猛者が揃った。
次回から平穏(一話限り)入ります。
今回はスマホ投稿なので少しおかしいところが有るかもしれません。感想欄で教えてくれると嬉しいです。
……まさかパソコンが通信不能だったとは、この海の(ry
誤字脱字、その他ございましたら感想欄にお願いします。
作者は感想文が出るたびに喜びます。
スマホ扱いにくぅい!打ちにくぅい!