提督と艦娘の日常(仮)   作:お芋侍

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どうも、おはこんばんにちは。中々筆(?)が進まず、漸く前編書き終えたお芋です。ライダーとか難しすぎんよー。

今回から、キャラを全部出さずに三名~四名で動かしたいと思います。八名分全部動かすの無理です。(大汗
本当に申し訳ありません。

今回は、豊能とその幼馴染の金剛さん(♂)です。


第66話

「密航者?」

「豊能大佐が補給船の中にいたのを確保、現在彼が責任持ってやっているとのことでしたが……」

「でしたが?」

「……まあ本人を見た方が早いですね」

 

 コンコンッ。

 

「どうぞ」

「失礼します」

「……ブホッwww」

 

 提督と加賀の前に出てきたのは、―――小さい子供()に囲まれている豊能であった。尚最後に笑ったのは提督である。

 

 

 

 何故、豊能大佐がこんな状況になっているのかというと、

 

 アメリカ発・ハワイ経由の輸送船がトラック諸島の港に向かっていた。

                ↓

 港に入る前に入港許可証を船長に渡すことと荷物のリストを受け取るために、一番港(民間)に近かった豊能大佐が輸送船に向かった。

                ↓

 その仕事が終わった途端、何かガヤガヤと騒がしくなった。

                ↓

 向かってみたら、見た感じ4、5歳程の子供達が倉庫の一番後ろ(人目につかない場所)に乗っていた。

                ↓

 酷く衰弱していたので、豊能大佐が子供達を保護、病院に。

                ↓

 結果、このザマだよ! とのことらしい。そりゃ衰弱している状態で保護してくれた上に飯や衛生面でも助けてくれれば懐くのは当たり前である。

 後、補給船の船長は本当に知らなかったらしく、一時、ウォーカー(正式な手続きをせずに国と国を股にかける上に難民を送る者の総称。無論違反のため、即捕まる)の疑いもあったが、裏も綺麗なものだったため、翌日にはインドネシアに向かっていった。

 別に提督としては保護するのは別に問題は無かった。極偶にではあるが、密航で来る子供が過去にいたからだ。因みに密航した理由は『日本に行きたかった』とのこと。(当時のアメリカは色々とヤバく、第二回ウォール街の悲劇が起こったり、南米の難民が押し寄せてきたり、更に深海棲艦の影響で海沿いの民間の港の数が激減したりと悲惨の極み状態だったのだ。金融的にも就職にもガッタガタだったのである。しかも今でも難民問題が続いているのだ)

 問題は、その子供達のこれからである。本来なら強制送還が当たり前なのだ。(過去の子供も強制送還した)

 あまり接しすぎると、情が湧いてしまい、色々拙いのだが……。

 

「なぁ…そろそろ離れてくれ…」

「やー! パパから離れたくない!」

「ブッハwwwwwwwww」

 

 (もう)だめみたいですね……。

 因みに先ほど喋った子は日系ブラジル人のジュリィ・美風。親から日本語を教えてもらい、普通の日本人レベルの語学力と、ブラジル・英語も喋れるトライリンガル(三言語話者)である。弱冠六歳でトライリンガルとか天才じゃなかろうか。

 

「あー…すまないが、これから君たちのパパ「オイィ!?」に話があるから、悪いけど話してやってくれ。君たちの前じゃ言えないことがあるからな」

「むぅー……」

「お、そうだ。ここに明石のアイスクリーム券があるから、このお姉さんと一緒に行くといい。加賀」

「承りました」

「やったぁー!! 皆、おじさんがアイスおごってくれるって!」

 

 カチーン……。

 

「プギャーm9(^Д^)」

 

 ……子供の無邪気な発言で、一瞬で瞬間冷凍した提督であった。散々笑われた所為か、お返しといわんばかりに笑い返してくる豊能が提督室に残り、加賀と子供達は明石の店に向かっていった。

 豊能と提督の二人きりになったのを確認した提督は、先ほどまでの雰囲気を変え、豊能に問いかけた。

 

「…さて、子供達がいなくなったから、聞きたいことがある」

「……やっぱ子供の件ですか?」

「ぶっちゃけ、強制送還か孤児院に預けるかのどっちか。

 強制送還は下手すると強制送還先で餓死してしまう可能性が出てくる。

 孤児院は……ぶっちゃけお奨め出来んな。場合によっては子供達を食い物にする連中もいる」

「……このままで維持するのは、無理っすかね?」

「無理とは言わないが、そうすると格差が生まれてしまう。”あいつが良くて自分がダメ”なことになると、下手すると逆恨みで殺されてしまう可能性だってある。親子供関係無くな。

 それに、子供達を養える程の潤沢な金は持っていないだろ?」

「………」

 

 子供達をどうするか、顔には出さなかったが、彼自身もかなり苦悩していたようだった。

 

「子供を大切に思う心は大切だ。美徳とも言える。―――だが、そいつらの人生を、一生を背負える覚悟はあるのか?」

 

 答えは、無言であった。

 

「背負えないなら、あまり接しない方が良い。金も無く、覚悟もない状態で預かっても、全員不幸になるだけだ。

 まだ過去にこんな人がいたと言われる位が良いさ」

 

 線引きをしろ、と。

 提督は、言外でそう言っていた。

 

「最終的な決断はお前自身が決めることだが、決断は早いのが良い。これだけは覚えておいてくれ」

 

 俺自身も、歩いた道だしな、と。提督はそう言っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そう言われても決断できるかぁー!!」

 

 豊能は自分の鎮守府で大声を出していた。そりゃあそうだろう。そう簡単に出来るのならとっくにやれているのだから。

 しかし、提督の言っていることも正しいのも事実であり、子供達の一生を背負えるのかと問われると無理なのである。

 

「でもなぁ……」

 

 子供達が自分を慕ってくれている上に、アメリカには帰りたくないと言っているのだ。何とかしてあげたいと思うのが人の情というものである。

 

「ねえ」

 

 しかし、あの子達を優先しても事態が好転する訳がない。

 

「ねえねえ」

 

 どうしたもn

 

「ねぇってばーッ!!」

「ソゲブッ!?」

 

 腹部に凄まじい衝撃に襲われた豊能は、その痛みに悶えながらその正体を確かめてみた。その正体は―――

 

「もーパパ何で無視するのー!?」

「それはね、パパじゃないからだよ」

 

 美風ちゃんであった。豊能をパパと言う辺り、一番好かれている子供でもある。

 

「…なあ美風ちゃん。親とかいないのかい?」

「……父さんは、海に出かけたきり帰ってきてない。母さんも、病気で………」

「……ゴメン、わりいこと聞いちまったな」

「ううん、気にしてない」

 

 美風ちゃんはそういうと、豊能の胸でスヤスヤと寝始めた。

 

「……どうしろってんだ」

 

 ますます悩みが深まった豊能であった。

 

 

 

 

 

 

 

「で、結局手も打たなかったのね?」

「打てる訳ねえだろ! あんな可愛い子を強制送還出来ねえって!」

 

 数日後、金剛さんが豊能の元にやって来た。理由は豊能の仕事に迷いが見えているからだ。

 気になって来てみれば、こういう事情だったことが分かり、取り敢えず安心した金剛さんであった。

 

「でも何かしらの手を打たなかったのはかなり拙いよ? ……中将閣下は、なんて言ったの?」

「……その子達の未来を背負える覚悟が無いなら、あまり接しないほうがいい、とは言っていたな」

「妥当ね」

「時既に遅しって感じだがな」

「開き直っている場合? 早く何かしらの手を打たないと……」

 

 尚、その話題になっている子供達は、比叡・赤城の二人が相手している。比叡に関しては金剛さんの傍にいたかったようだが、その本人が子供達の相手をするように言われた為、この場にはいない。

 

「他に、なんか言われなかった? この行動をしてはいけないという、何か行動の制限みたいなのは?」

「制限ねえ……」

 

 金剛さんに急かされ、数日前の、提督の言葉を思い出していた。

 

「……いや、特には言われてないな。唯、あまり贔屓にすぎないようにとは、言われたが」

「ならチャンスはあるね。というか遠まわしに許可してない?」

「どこがだよ」

「贔屓にしなければいい。つまり、彼らに何かしらの仕事を与えればいいんじゃないかしら? それなら、贔屓にならないと思うんだけど」

「調べたけど、ゴミ拾いがお仕事という子供に特別な仕事なんぞやらせたら大量の子供がやってくるぞ? 人の噂は早いしな」

 

 この”ゴミ拾い”は隠語でもなんでもなく、文字通りのゴミ拾いです。

 

「なら、養子にするとか」

「考えたけど、俺にべったりな段階で引き離せると思うか? 引き離そうもんなら凄え金切声で叫ばれそうだぞ」

「………養ったら?」

「5人分の子供を養える金も無えよ!」

 

 尚、この世界の大佐クラスの給料は基本給が35万程。更に危険手当や戦果・貢献度で変動する為、トータルすると平均50万程となる。豊能大佐と金剛大佐が21歳という齢を考えると凄まじいお給金である。

 中将クラスだと基本給が60万。そこに先ほど言った危険手当や貢献度をプラスすると、100万程。更に吉川中将はパワードスーツのテストパイロットも兼任している為、更に金額がアップ、トータルで150万程である。更にボーナスも。基本的に休暇という休暇もあまり得られないブラック(但し本国で鎮守府を構えた場合は割と平穏)でもあるが、その分のリターンも考えるとドッコイドッコイな金額でもある。提督業も楽ではない。

 しかし、二人ならいざ知らず5人も養えるほどの金額ではないのは確かである。子供の教育代はシャレにもならん金額なのだ。

 

「うーん……他には…」

「……正直な話、彼らを死んだことにしたほうが一番穏健な気がオブゥ!?」

「言って良いことと悪いがあるよ?」

 

 豊能の発言を即気付けでボコる金剛さんであった、その時である。けたたましい警報が流れたのだ。

 

『こちら、上空警戒班! 第二鎮守府周辺に敵潜水艦を確認! その数、10!』

「第二って…」

「俺んとこじゃねえか!? ああ、糞ッ!」

「悪態ついてる場合じゃ…!」

『敵、更に増えました!』

『これは一体何だ!? 形がハッキリしてねえぞ!?』

 

 陸軍パイロットが驚きの声を上げる。

 

『こちら、第三鎮守府。形がハッキリしてないとはどういうことですか?』

『文字通りの意味だ! ル級の形をしたかと思えば、ヲ級の形をしたりと変身しているんだ! しかも変な色のオーラまで出てるしよぉ!』

『何色ですか?』

『群青色だ!』

「……なあ、異なる色のオーラっていうことは」

「ゾディアック、ですね……」

 

 再び、強敵が現れた。

 

『敵、上陸を開始! 急いで対処を!』

 

 上陸という、最悪な状態で。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「豊能提督! ご無事ですか!?」

「何とか、なっ!」

「比叡、子供達は!?」

「全員そろってる! でもこのままだと……」

 

 あの後、即外に出た豊能達だったが、既に敵が上陸を開始しており、工廠は完全に制圧されていた。

 子供達も危うく捕らわれかけたが、赤城と比叡の二名が子供達を守ってくれていた為、全員揃っていた。

 しかし、敵の数も多く、陸に上がっているから耐久度や防御力もかなり低くなっているとはいえ、敵の数も多い。豊能自身も、一人二人ならある程度の数ならどうにかなるが、流石に大勢を引き連れて移動するのは無理があった。

 現在は食堂に集まっており、工廠から一番遠い場所にいるのだった。

 

 金剛さんは武の才能は全く無いので戦力外。

 子供? 論外。

 比叡は……当てに出来るが、優先度が金剛さん至上主義レベル。

 赤城は……陸じゃお荷物となる。

 

 今この場で頼りになっているのは、豊能だけなのである。

 

「工廠の艤装預かり所まで行けばどうにかなるけど、そんなことは敵も分かってる、か」

「んで、どうすんの? 私が大空目がけて投げても良いけど」

「お前に投げさせたら壁にめり込みそうだからいいわ。

 艦載機の一つでも飛ばせれたら、いつもの行けるんだがなぁ」

 

 比叡の冗談(本音混じり)を受け流しつつ、工廠の奪還の方法を考えていた。

 

 建物の屋上からイーグルダイブ(怪鳥蹴り)……そもそも鎮守府内で一番高いのが工廠(四階)で、あとは三階建てばかり。

 

 地下から…その地下の地図が無いので行けない。迷子にでもなったら笑い話にもならないし。

 

 おとなしく救助を待つ……それしか残ってない。

 

「救助が来るまで待つしかないだろ。この状態で工廠奪還は無理だし」

「まあそれしかないでしょうね……」

 

 豊能の言葉に赤城が賛成した。他のメンバーも賛成したようである。

 

「しっかし、一体どっから侵入してきたんだ連中は」

「確か、ここに来るまでもレーダー兼デコイのユニットを囲むように置いてるって話だったよね?」

「接近したら即警報が鳴るのがな」

「となると……裏切り者がいるとか?」

「考えたくもないけど、その可能性は高いですねー……」

「まあ少なくとも俺たち提督側じゃないだろ。提督側にはシステムの干渉権は無いし」

 

 そう話し合っていると、通信が入った。

 

『第二鎮守府、豊能中佐! 応答を!!』

「こちら豊能。こちらは無事です」

『こちら第三鎮守府、大淀です。現在、救助隊がそちらに向かってきています。現在の場所を教えてください』

「第二鎮守府食堂二階です」

『了解しました。―――提督、お願いします』

「……ん? 今提督って」

 

 次の瞬間、窓ガラスをブチ破って入ってきたのが現れた。

 

「「ッ!?」」

 

 豊能と比叡は即身構えたがその姿を見て警戒を解いた。その人物とは、

 

「無事か!?」

「「「「もう少し落ち着いて入ってくれ(ください)!!」」」」

 

 豊能から預かったベルト一式と、変な形の篭手(ガントレット)を付けている吉川提督であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「子供達は海に連れて行けば全員助かる。工廠は…時間を稼げばいい。簡単な仕事だろ?」

「簡単じゃないんですがそれは……」

「何言ってんだ。人質救出と並行してテロリスト殲滅すんのとどっちが楽と思ってるんだよ」

「「「「どっちもです」」」」

 

 吉川提督がそんな無茶ブリを言いながら、豊能にあるものを渡した。

 

「今のうちにこいつ(ベルト)渡しておく。それにしてもこのベルト、この技術じゃできない物のオンパレードだったぞ」

「……え? もしかして直ったんですか?」

「ウチの技術スタッフ(明石・夕張)に不可能は無い」

 

 といっても、配線の一部が切れていただけだったみたいで直ぐに出来たと言っていたがな、と提督はそう言った。

 

「変身機能がついてると聞いた時はどこぞのヒーローかと思ったわ」

「変身ってことは、ウルト○マ○みたいな変身っすか!?」

「んな訳ないだろ。腰のベルトを介して変身するみたいらしい。コネクタを繋げると出来るらしいが俺は出来んかったしな」

「……もしかして、ベルトが意志を持っているんですか?」

 

 ベルトの説明に金剛さんがそう言った。幼馴染なのもあるのだろうが、心配しているのだろう。

 

「多分な。ま、お蔭で新しい変身機能の奴も開発しやがったが」

「…もしかして、、変な形の篭手(ガントレット)ですか?」

「ああ。こいつは―――」

 

 次の瞬間、食堂のドアがこちら目がけて飛んできた。

 

「―――伏せろッ!」

 

 近くにいた金剛さんの頭を押さえ、地面に伏せたのと同時に重厚なドアが頭の上を掠った。

 

「―――見ぃつけた」

 

 そこに現れたのは、群青色のオーラを纏う、ナニカであった。

 

「金剛、比叡! ガキ共を連れて逃げろ!」

「しかし!」

「いいから早く! 豊能! いきなり本番だがやるぞ!!」

「このタイミングでとか嫌になるわ畜生!」

 

 豊能がそう大声でぼやきながら、吉川提督から渡されたベルトを服越しに装着したのと同時に

 

『METEOR READY?』

 

 と、音声が出た。

 

 提督は、ポケットからスマホを起動させ、5のボタンを三回押し、通話ボタンを押した。その瞬間、

 

『STANDING BY』

 

 と、音声が出た。

 

 そして、

 

「「―――変身!!」」

 

 豊能はベルトについている真ん中のパーツが輝き出し、

 

『COMPLETE』

 

 提督はそのスマホを、腕の篭手(ガントレット)にある接合部分に装着した。

 

 豊能は青と黒をベースにした左右非対称の、隕石をイメージしたような形に。

 提督は赤と黒をベースにした、頭がΦのようなデザインの形に。

 

「お前の運命(さだめ)は、俺が決める!」

「ガキ共に手も足も触れさせんぞォ!!」

「アハハハハハ! 新しい玩具が見つかったぁ♪」

 

 目の前の強敵に、躍り出た。




後編どないしよ(汗

パソコンの調子も悪いので、投稿がかなり遅れるかもしれません。来週からマブラヴのゲームとかあるし……(オイ
成るべく早く続きを、と思ってますので、しばしお待ちを。

誤字脱字、その他ございましたら感想欄にお願いします。
作者は感想文が出るたびに喜びます。




ガンダムVSの新作がすっげえ安くなってて思わず吹きかけたw。
5000円台から2000円台って余程のことじゃねーかw。
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