今回の突っ込み「オイ、艦これしろよ」
「なに……これ…」
金剛さんの目の前に現れた二人の
子供達は目を輝かせて二人をガン見していた。
群青色のオーラを放つナニカは、
「あははははははは!!」
笑いながら二人の攻撃を受けていた。いや、正確には”受けていた”ではなかった。
「糞っ!
「違う、
そう、
「無駄無駄無駄ァ! 効かないよのーん!!」
ズゴァアッ!! と、手から衝撃波をぶっ放すというふざけたスペックであった。
回避するだけならできるが、金剛さんが逃げ遅れた所為でその攻撃を相殺せざるを得なかった。
「はよ逃げろ! お前らがいるとこっちも本気が出せない!」
「す、すみません! 比叡!」
「わ、分かりましたわ! お姉さま!」
金剛さんと比叡、赤城が急いで子供達を避難させた。その間も攻撃は飛んできたが、
『BURST MODE』
『SATURN READY?』
「お前の相手は俺たちだゴルァ!!」
「こっちを見ろやホアッチャー!」
しかし、
「だーかーらー、無駄だって言ってるじゃーん」
その攻撃も、悉く透き通ってしまう。まるで実体のない敵を相手しているようである。
「こっちの攻撃が当たらず、向こうの攻撃は通るとかチート過ぎねえか!?」
「落ち着け、冷静に考えろ! 実体の無い敵なんてある筈ねえだろ! でなきゃ攻撃できる筈が」
「考えるのもいいけどさー、足を動かさないと―――その足、引きちぎっちゃうよ♪」
凄まじい悪寒を感じると同時に、
ザグンッと、
先ほどまで自分たちが立っていた場所が、
「あっはははは! 初見で避けたの初めて見たー!」
「豊能ォ! 死にたくなかったら常に動け! 止まったらああなるぞ!?」
「怖ええええ!? 冗談抜きでやべええええ!?」
大声で叫びながらジグザグ動いて間合いを詰める二人だったが、
「はいドーン!」
間合いを詰めると衝撃波が襲い、
「はいサクーッと!」
敵から離れるとあの消滅攻撃が襲ってくる。
更に間合いを詰めることに成功しても、攻撃が全くと言っていい程に通用しない。割と詰んでいる状態なのだが、吉川は敵の行動を観察していた。
(生きている以上、必ずどこか攻撃が徹るポイントがある! そのタイミングかあの敵が覆っている黒い霧を払えば、どうにか……!!)
「んー、二人とも避けているばっかだけど―――ここ室内なの、忘れてなーい?」
次の瞬間、食堂の壁が凄まじい勢いで罅が走り、壁と天井が崩落した。
「チィッ!!」
「嘘だろオイ!?」
『EXCEED CHARGE』
「んなろがぁ!!」
ゴドガシャアァン!! と、落ちてきた大きな破片を、一撃で粉々にした。更にこの攻撃の衝撃波で周辺の破片も
『MARS READY?』
「マーズ、ブレイカァーーーー!」
右手から灼熱の、火星をイメージしたような球体が出現し、破片を燃やし尽くしていた。しかし、立っていた場所が悪すぎた。
彼が立っていた場所はキッチン側で、戦闘の影響でプロパンガスが漏れていた。しかも、マーズブレイカーは本物の火だった。
この二つが導き出される答えは一つ。
食堂の場所が、一瞬で消滅した。
食堂の爆発は、衝撃波と共に避難中の金剛さん達にも届いていた。
「キャア!?」
「うわっぷ!?」
「くぅっ!?」
金剛さん、比叡、赤城が思わず顔を押さえた。衝撃波で顔を叩かれたのだ。
子供達は恐怖で泣き叫び、足が止まる。
「皆、海まで行けば助けは来るわ! 頑張って!?」
「ほら、男の子でしょ! 転んだぐらいで泣かない!」
「ほら、背負ってあげるから……!」
金剛さん達も子供達を背負って移動しようとしたが、思った以上に進まなかった。
美風ちゃんも声を上げて泣いてはいなかったが、恐怖で震えていた。仕方も無いことだろう。大の大人である人間でも足が震える状況なのだ。
四方八方から敵が来るかどうか神経を張らなければならないのだ。その恐怖は子供達にとって恐ろしすぎるものだ。
そして、最悪な事態に陥った。
「あ……」
海を目の前にして、敵が三体いたのだ。
潜水艦のカ級当たりだと思っていたが、どうも違った。体は2m以上あり、全体がローブで覆われている。そして顔は―――機械で、作られていた。
ガスマスクのような顔で、こちらを見た。
「比叡」
「分かってますわよ。
赤城。私が敵に突っ込んだら、子供達を海辺に倉庫があるわ。そこでお姉さまと隠れていて」
「……それしか無いの?」
「無いわ。―――今から5秒後に」
比叡が金剛さん達を逃がそうとしたその瞬間だった。
左の敵が、何かに轢かれたように吹っ飛ばされたのだ。
その時、金剛さん達が見たものは―――
「………バイク?」
白と赤のベースにしたバイクだった。ただのバイクが何でここに、と思った金剛さんだったが、しかし、その考えは直ぐに覆ることとなる。何故なら―――
『BATTLE MODE』
ガシャガシャガシャッ!! と音を立ててバイクが人型に変形したからだ。
SB-555 V オートバジン。吉川が新たに所有した、
「な、何ですかこれぇ!?」
「バイクが人型に!? …
比叡と赤城が驚きの声を上げているが、金剛さんはそれどころじゃなかった。というか絶え間ない異常さが彼の思考にとんでもない負荷がかかっていたからである。
肉体的にも精神的にも限界を迎えかけていた金剛さんだったが、流石に子供達を安全圏まで送らないとという気持ちの一心でどうにか保っていた。
残りの二体の敵もオートバジンが内蔵してあるガトリング砲で蜂の巣と化していた。すると、今度は彼らの周囲を警戒するように周りを見渡し、「ついてこい」というかのように彼らにジェスチャーを送っていた。
「……とりあえず貴方?は味方で良い、のよね?」
金剛さんがオートバジンにそう問いかけたが、特に何も反応をせず、彼らに「はよこい」のジェスチャーを送っている。すると、
「おぉーい…。無事ですかぁー……」
遠くから、バタバタバタ……と風を叩く音が聞こえた。そしてそれと同時に人の声も。
一体どこから、と大空を見渡していると、
ヘリがこちらに向かっている最中だった。それは、陸軍の所有しているMi-26、通称ヘイローと呼ばれる世界最大の
『スイマセン、お待たせ致しました!
こちら、
漸く、救助隊が来たのである。
一方その頃、
「ゲッホゴホ……! し、死ぬ…!」
「この程度で死にゃあせん! というかこっちはお前の所為で死にかけたわ!!」
「サーセンっしたー!?」
食堂から吹っ飛ばされ、危うく死にかけていた。二人の装着しているスーツのお蔭か、特に怪我らしい怪我もしていなかったが、衝撃波で頭が物凄くクラクラしていた。頭をトンカチでぶん殴られたかのような感じである。
吉川は豊能を一発シバいた後、敵の姿が見当たらないことに気付いた。
「オイ、あの性悪がいねえぞ」
「マジだ。師匠、どうします?」
「どうするも何も、探すしかなかろうよ」
吉川が5分とはいえ気絶していたのが恥ずかしいと思っていた時だった。
「豊能君! 吉川さん! 大丈夫ですか!?」
金剛さんがこちらに来ていた。全身傷だらけである。
「おい、どうしたんだその傷」
「少し、敵の攻撃で……」
「そうか……」
「そういや金剛ちゃん。敵を見なかったか?」
「ううん、見てない」
一体どこに逃げたのかと思案していると、
それを、
「―――あ?」
金剛さんらしい人物は、一瞬何があったか認識できず、
「―――あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”ッ!!??」
とんでもない音量の悲鳴を上げていた。
まるで、有り得ないと否定するように。
「お前さあ、その程度の演技で見抜け切れないと思ったの?」
「多分、仲の良い奴に化ければ油断でも誘えるのかと思ったのかもしれんけどな?―――子供達を放置した状態で俺達の所に来る訳ねえだろ」
「それに、俺のことを滅多に豊能君とは言わん」
「更に言うなら俺のことも吉川さんとは言わない。中将閣下と言うんだよ」
畳み掛けるように言葉を放つ二人。しかし、№12―――
「ぞれでも”…ッ! 普通ばごん”なごど…でぎるばずが……ッ!!」
「ああ、それはな? ―――お前のその黒い霧だったな」
黒い霧を纏って、尚且つ不定形なら、もしかしたらと思ってな」
第一、当の本人なら仕事を投げ捨てないだろうしな、と吉川は言った。
「俺はそこまで考えなかったなぁ。分かりやすい目印が無かったから即怪しいと思った訳だし」
「な”に……?」
「アイツにはなぁ…比叡が磁石みてえに引っ付くからだよ!」
……とんでもない理由で、しかしながら凄い説得力のある言葉であった。
「ま、お前はこっちにケンカ売ってきたんだ。―――タダで済むと思うなよ」
『PHOTON ENERGY FILLING COMPLETION』(光子エネルギー 充填完了)
『COSMIC ENERGY FILLING COMPLETION』(コズミックエナジー 充填完了)
『『FAIZ(METEOR)SYSTEM UPDATE!』』
突如、二人の姿が変わった。
吉川は赤と黒の姿から、
赤のラインが白に。
目の部分の色が黄色から赤に。
そして―――胸の装甲部分がスライドし、ガルウィングみたいに胸の装甲が肩に移動。胸の機械部分が露わになった。
豊能は青と黒をベースにした左右非対称の、隕石をイメージしたような形から、
スーツの色が青、装甲部分が金色に。
頭部の形が、落下中の隕石から、まるで隕石が地上にした瞬間のような形の金色に。
そして、いつの間にか握っていた棒状の武器を握っていた。
ファイズ アクセルフォーム。
メテオ メテオストームフォーム。
二人の、超攻撃的なフォームが形となった。
「さあ、―――死ぬ準備は出来たか? 出来てなくても知らんが」
「俺の
全力全壊(誤字に非ず)の、一方的な
そこからは色々酷かった。アクセルポインターで逃げられないように固定化・ロックオンし、アクセルクリムゾン・スマッシュをブチかました後、そこから更にメテオ・ストライクを叩きつけたり。グランインパクトで相手の背骨をへし折った後、シャフトでアバラをへし折らんばかりのラッシュ。最後は通常状態でのクリムゾンスマッシュ&メテオ・ストライクのダブルライダーキックを披露したりと小さい子供には見せられないことになっていた。
因みに、それをやった二人はというと、
「あぎゃあああああ!? あ、足が! 足が引きつるぅぅぅぅぅ!?」
「おいこれちょっとやり過ぎじゃないですかね? 車いすでも使わなきゃいけないぐらい足が固定されてんですけど?」
「貴方の場合、豊能さんと違い足が折れかけているんです。骨折している部分も数多いのに何言っているんですか?」
割と悲惨じみていた。
豊能は単なる筋肉痛なのだが、吉川の状態が悪く、
・右尺骨、単純骨折(グランインパクト使用によるもの)
・両脛骨、罅が三か所(クリムゾン・スマッシュの打ち過ぎ)
・中足骨、単純骨折(上と同じ)
と、結構骨がヤバい状態であった。変身解いた瞬間、立てずに倒れたのはこれが原因です、と軍医から凄い睨みつけられた。
金剛さん達はカスリ傷はあったものの、入院するほどのことではなかった。子供達も元気である。
「何がともあれ、今後無理な行動はしないように。体が持ちません」
「俺だって好きでやってる訳じゃないんだがなぁ…」
自分の体を見て、深いため息をついた提督であった。
尚、後日有馬から泣き疲れたり、金剛から凄い看病されたりと束の間の
「ほーれ、お姉さまを心配させた馬鹿にはコイツをいれましょうねぇ…!!」
「やめろぉ! アツアツのチーズ(チーズフォンデュの奴)を口に入れるのはやめろぉ!?」
「うるせえ! 私だってあんなことされてないのに!?」
「どんなことだ!? そして血涙流すな怖えんだよぉ!?」
「喰らえ、天誅ーーーーッ」
「あぎゃああああああ!!」
約一名ほど、最初のかっこよさが無くなるほどに
何か改悪なことに……(白目)
今回のファイズですが、フォトンブラッドではなくフォトンとなっております。
どう違うのって?フォトンブラッドの毒性が無くなっただけです。(出ないと主人公がヤバい)
後、№12―――悪意が何となくハガレンのあのキャラみたいな能力になってしまった。サジタリウス要素が無えよ、ヤベえよ…。
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南方海域のサブ島沖海域がクリアできない件について(白目)