俺とアランは昼から授業がなかったので闘技場を見に行った。
メルボルン闘技場は闘技と格闘があった。格闘は日本と同じく戦力を磨くことを主目的としている。
しかし闘技場は命を懸けるゲームのようなものだ。闘技場でのルールは何を持ち込んでも良く。相手を殺せば相手の賭けたものを手に入れることが出来る。めったにないが引き分けの場合は賭けたものが返ってくる。
賭けるものはひとつだけである。たとえば石油利権と天然ガス利権を賭けたり、奴隷を賭けたりなど、いろいろある。全財産を賭けて戦ってもいいが、財産は基本戦死すれば法律によって家族に相続される。だが例外として孤独者同士が財産を賭け戦っても良い。この闘技は死のギャンブルと呼ばれている。なお代理人が闘技してもよいのである。
だいたいは奴隷やフリーの傭兵に代理で富豪は戦わしている。奴隷は多額の借金をしたものがなる。
西洋では人種差別による奴隷などでなく、借金返済不可能な人物などがだいたいなる。
東洋では奴隷制度はない。
俺「殺し合い好きじゃないから。格闘見てくるよ。」
アラン「そうか、俺も好きじゃないが自分が堕落しないように常に見て刻んでるんだ。」
確かに闘技場は観戦者が少なく、血生臭い。俺はアランと別れて格闘を見に行った。
メルボルン闘技場には砂漠、海、森、コロッセオ型があったが。闘技はコロッセオ型でしかできなかった。
俺はオーストラリアならではの砂漠の格闘を観戦した。
俺「なんだ?あの古いテントみたいなのは。」
常連客「オーストラリアの闘技場は初めてか?」
俺「ええ。イングランドから来たんで。」俺はさらっと嘘をついた。
常連客「あのテントはアボリジニのテントだ。つまりここの先住民の建物だ。」
俺「先住民!じゃあアレの中に人が住んでいたのか。その場所を模したステージか。」
常連客「おい、初心者!今日の対戦者が現れたぜ。」
赤の魔術師「カミナリ!」すると雲から雷が対戦相手に降ってきた。
青の魔術師「防御!」すると透明な上半球体が青の魔術師を雷から守った。
常連客「お前は青と赤どっちが勝つと思う?」俺「まだ分かりませんね。」
常連客はみんな色で呼んでいた。この闘技場は対戦前に赤と青の魔法のローブに着替えさせられるらしい。
青の魔術師は津波を引き起こした。俺「なんだよあれ、どっから水なんか湧いてきたんだ!」
津波は赤の魔術師に向かって飲み込もうとしたが、赤の魔術師は飛び靴で飛んでぎりぎり回避した。
常連客「どうやら、友達どうしで戦ってるらしいな。」俺「なんで分かるんだ?」
常連客「普通は飛び靴なんて炎天下の砂漠ステージで使わないからだよ。赤は予測してたんだ。初見で戦う相手によっては一つの魔法で決まるからな。」
俺「そうなのか、能力者同士とじゃあ全然違うんだな。」
常連客「そうだな、能力者同士は基本消耗戦だな。なかには重力や遠隔操作で早期決着が出来る能力もあるが。」
青の魔術師はまた透明な球体に包まれ、酸素を確保して自分だけ水の底にいる。一気に砂漠から海に変わった。
青の魔術師は浮遊術で赤の魔術師と同じく空中戦で勝負する気だ。
赤の魔術師「アラシ!」すると青の魔術師に風と雨が襲うが、青の魔術師は透明な球体に守られている。
青の魔術師「ポセイドン!!!」すると水中から水で出来た大きな手が赤の魔術師を握って飲み込み勝負が決まった。
常連客「今回は雲と水の魔法の戦いだったな。」俺「能力バトルと違って種類が豊富だな。」
常連客「だが能力バトルのほうがスピーディーで俺は好きだぜ。魔法バトルは時間かかるからな。」
俺はたしかに魔法は口に出さないと出ないし能力と違い、出るのが遅いと思ったが、二時間しかコピーできないコピー能力者の俺にしてみれば、便利かもしれない。しかし東アジアで魔法が使えないのが悔やまれる。
俺「解説ありがとう。」常連客「いいぜ、あんちゃん魔法習得がんばれよ。」
俺「あんたは魔法なんか使えるのか?」常連客「ああ、瞬間移動!」常連客が一瞬で消えた。
俺「そりゃ、いい魔法だぜ。」俺はアランのいる闘技場に行った。
するとコロッセオで剣を持った二人の囚人服が殺し合っていた。
アラン「よお!もう格闘は飽きたか。」俺「あれはなんだ?」
アラン「あれが犯罪者や借金王の行く最後の場所だよ。あそこに行けばもう終わりだぜ。」
俺「魔法も能力も関係ないじゃないか。」俺は普通の剣一本での殺し合いにびっくりした。
アラン「古代ローマのコロシアムだな。」俺「北アイルランドにもあったのか?」
アラン「いや、だが中東や南アメリカそれにオーストラリアにこの制度があるのは知っていたよ。」
俺「ひでーな・・・」アラン「俺たちもこうならないように頑張ろう。」
すると一人の男が俺に話しかけてきた。謎の男「ちょっと二人で話さないか?」
俺はアランが死闘に夢中の間に謎の男に呼び出され、カフェで話した。
俺「あんた誰だ?」俺は触りながら聞いた。すると嗅覚能力者だった。
俺「まさか!」それはおそらくシャーロックさんであった。
シャーロック「どうだ世界は広いだろ?俺はボブだ。よろしく。」
俺「ジャックだ。よろしく。」
ボブ「君のことは全て調べたよ。魔法学校に行ってることも。」
俺「なんでシャーじゃないボブさんは俺に魔法の実在を教えてくれなかったんだ?」
ボブ「ボブでいいよ。君とはイングランドでの友達の設定だからね。スミスもアヤノも無事だ。魔法は日本では使えない。例え実在したとしても一生日本にいる気だった君は信じたか?」
俺「そうだな、ボブ。名前短いし、黒人になったんだな。かっこいいよ。」
ボブ「前の名前は本当の名前じゃない、今もだが。前の名前は有名な探偵の名前から借りたものだ。」
俺「他にも能力使えんだろ?ボブ。」ボブ「そうだ、だが残念ながら時間のようだな。」
平服を着た能力者が瞬間移動で現れ、ボブをイングランドに瞬間移動で連れ帰った。
俺「やっぱり能力のほうが便利だな。時間差的にも。」
アラン「おい、ジャック!」アランが小走りでカフェに来た。
俺「どうだ、そっちが死んだんだ?」アラン「どっちも殺す勇気なくどっちも射殺されたよ。」