序章『逃亡した先の日々』   作:練火

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こんにちは、練火です
バカテストは自己紹介が終わってからにします。


あの日から

あの日から約三年が経ち

 

カキカキカキッ

 

文月学園のクラスを決めるテストの真っ最中。

そのテストをしている生徒の中に少年がいた。そこに書かれている名は南上乱流…

乱流は見た目、真面目にテストをしているように見えるのだが、その内心は

 

(やべぇぇぇぇッ!簡単すぎるんですけど!?)

 

暇を暇を持て余していた。

 

クルクルクルクル

 

隣の生徒が睨んでくるのもお構い無く鉛筆を回していると

 

バタンッ!!

 

後ろの席で誰かが倒れた。

こっそり後ろの方を向くと、倒れていたのは学年で1・2を争う(確かそうだったよな?)姫路瑞希だった。

このテストを担当している教師は姫路に近づくと

 

「どうしたんだ?早くテストをしないと、やる気無しと見なして採点は0にするぞ」

 

姫路は熱でもあるのか、フラフラした様子で立ち上がれずにいる。

 

「チッ。さっさと席に戻ってテストを再開させなさい。どうせ仮病なんだろう?」

 

教師がそう言った途端、乱流の横にいた男が立ち上がり

 

「休ませてやったら良いじゃないか!無理させることも無いでしょ!?」

 

「……何だと?」

 

乱流はその男を見て、ため息をつきながら立ち上がり

 

「俺も、この馬鹿と同じで休ませた方がいいと思いますが?」

 

「お前達はさっさと席に戻れ!無得点扱いにするぞ!?」

 

教師は点数を盾に脅すのだが、乱流と馬鹿は教師を素通りして姫路に近づいていく。

 

「どーぞ、ご勝手に」

 

「全然書いてないから意味はない!」キリッ

 

「……堂々として言うことか?」

 

乱流は姫路を背負い、馬鹿と一緒に会場を出ようとすると。背後で教師の舌打ちが聞こえた。

 

「チッ……こんな生徒がいるから学園の名に傷が付くんだ。まったく………」

 

乱流はその言葉を聞き、立ち止まった。馬鹿がこちらを向いて

 

「?どうしたの?」

 

「おい、コイツを持って先に行っといてくれ」

 

乱流は姫路を馬鹿に渡すと教師の方へ歩いていった。教師はこっちを見ながら

 

「何だ?まだ何かあるのか?」

 

乱流は教師の目の前に立つと

 

 

 

 

バキッ!!!

 

 

 

 

思いっきりブン殴り、教師は壁に凭れて気絶している。

 

「名に傷が付く?フザケンなよボケ!!生徒を大事にしないお前に教師を名乗る資格は無い!!」

 

ざわつく生徒の中、乱流はそう言って馬鹿と姫路のところへ向かった。

 

 

 

 

 

 

馬鹿と合流したのは姫路を保険室へ預からせたあとだった。

 

「俺は家に帰るけど、そこの馬鹿はこの後はどうする?」

 

「うん、ちょっと待って」

 

「?どうした馬鹿?」

 

「……何で馬鹿馬鹿言うのさ?」

 

馬鹿は落ち込みながら言ってきた。

 

「いや、名前知らねぇし?」

 

「僕の名前は吉井!吉井明久!!」

 

その名前には聞き覚えがある

 

「吉井…………?ああ、バカの代名詞である『観察処分者』の……」

 

そう言った途端弁明をしようと口を開き

 

「い、いや。アレはちょっとお茶目な人間につけられる……」

 

「要するに馬鹿だろ?」

 

弁明途中にトドメを刺してしまったのかさらに落ち込む吉井であった。

 

「もういいよ。僕も帰ることにする……そういえば、君は?」

 

吉井に名前を訊かれて、乱流は右手を前に出し

 

「俺か?俺は南上乱流って言うんだ。まぁ、ランルーって呼んでくれ」

 

その場で吉井と握手をして家に帰った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

家に帰る前に近くのスーパーで食料を買い込み、それを持って帰路についた。

家に着いたときにはもう午後の四時だ。

 

(本屋で立ち読みしすぎたか?)

 

そんな事を考えながら、家に入ると台所のあるリビングでボンっと音がした。

 

「……またか」

 

そんな事を思いながらリビングに入ると、なぜか所々に黒い染みが出来ていた。その中心には一人の老人がテーブルにかじりついて、

 

「やっぱり失敗したね。もう少しこっちをなんとか……」ブツブツブツ

 

実験をしていた。乱流は少し大きめで、ただいま、と声を出すと実験していた老人はピクリッと反応して、後ろにいる乱流に顔を向け

 

「お帰り、乱流」

 

少し冷や汗を出しながら返事を返した。所で、何故この老人は冷や汗が出ているのか。それは目の前に笑顔(目は冷たい)でフフフッと笑っている乱流がいるからだ。

 

「ら、乱流。何故そんなに笑っているだい?」

 

「いや~、自分でわかってるんじゃ有りませんか?学園長?」

 

これはヤバいと老人こと、藤堂カヲルは直感した。

乱流が他人行儀の時は、怒り過ぎて冷静になった時だけだ。っと言うことわ。

 

「さっさと片付けろ大バカヤロー!!!!」

 

乱流の怒りのメーターはすでに限界まで振り切ったと言うことだ。

藤堂はそう思いながら、急いでリビング片付けを始めた。

 

 

 





次回予告!

「俺が何かしましたか!?」

「これはご丁寧に、俺は坂本雄二だ」

「それでは端の方からお願いします」

『ダァァァァァリィィィィィンッ!!』
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