読者様お許しください!(チャー研)
ピッピッピッピ
私は規則的な機械音によって目が覚めた。
「うぐ....」
体を起こそうとするも激痛が走る。
その痛みのおかげでぼやけていた思考がはっきりし始める。
「そうだ....私は銃で撃たれて....それから....それから?」
ない、銃で撃たれた後の記憶がない....
なら何故、私は生きている?
私の心を恐怖が染め上げていくのをはっきりと感じた。
「園田さん,定期検診の時間で......意識が戻ったんですか!」
声のする方を見れば、白衣を着た男が心底驚いた表情でこちらを見ていた。
それからは、検査が続いたこちらとしては状況を説明してもらいたかったのだが
私が起きる可能性はかなり低かったらしく、私が健康体か確認するまで説明は出来ないらしい。
数時間後、ようやく検査が終わった。
「で、状況の説明をしていただけますか先生」
何十種類もの機械に繋がれ続けた私はすこしぶっきらぼうにそう言った。
あんな事をされて機嫌が悪くならない人間なんてこの世にいないだろう。
「まぁまぁ、落ち着いてください園田さん
今、貴方の家族がこちらに向かっていますかr「あなた!」 「お父さん!」
ドアを乱暴にあけたのは2人の女性1人は私の妻そしてもう1人は....
「海未....なのか?」
目にいっぱいの涙を溜めた少女は私の記憶とは違い、ずいぶん大きくなっていた。
そして少女....海未は私のもとへ飛び込んできた。
「うっ...ひぐっ....おどうざん.....よかっだよぉ....」
娘をここまで心配させてしまうとは、私は父親失格だな...
そんな事を考えつつも、娘をここまで心配させてしまった
原因となる出来事に冷や汗をかいていた。
「あなた....本当によかった....」
妻も私に抱きついてきた、普段なら絶対こんな事をしない妻がここまで心配するとは....
本当に何があったのだろうか。
「園田さん....ご家族との再会を今は存分に楽しんでください....
状況はあなたの思っているよりも....深刻ですので.....」
そう言い残して先生は部屋を去っていった。
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「園田さんが起きられた....」
休憩所にて僕はふぅ...とため息をつく。
10年前のハイジャックからのアメリカ軍のテロリスト基地襲撃事件
そのアメリカ軍の勝手な行動から
通称『独走事件』と名付けられた。
そのただ一人の被害者の園田さんはテロリストに撃たれ、植物状態に陥り5年後
日本に送られてきた。正直、意識が回復する確率は絶望的だった。
園田さんは当時、独走事件とは別件で負傷したものと考えられていた。
が、捕まっていた者全員に詳しく話を聞いてみると全員口を合わせてこう言ったそうだ
『日本人のソノダは、我々に食料を与えてくれた心優しい人だ』
どうやら、園田さんはあの基地内で全員の食料を確保するために
夜な夜な食料庫に忍び込んでいたらしい。
そして、事件の日、園田さんは食料庫の扉の前で撃たれた。
それを証明したのは、食料庫にべったりと付いた血だった。
DNA鑑定した結果、園田さんの物だと判明した、だがここで矛盾が生じた。
いったいどうやって、50kmも離れた病院にたどり着いたのだろうか。
そう、園田さんは発見された時50km先の病院で倒れた状態だった。
血を流した状態では、どうあがいても不可能。
車で運んだとしても、途中で死んでしまう。
他の手段でも、目立ってしまうため捜査は打ち切りになってしまった。
ふと、考えるのをやめ時計を見ると午後3時
「しまった!」
僕は周りの目も気にせず走り出した。
あの子を待たせたのが午前9時、絶対おこっている....
軽い絶望を覚えながらも僕は、その部屋の前までたどり着いた。
『会議室3』
そして、僕はゆっくりとドアを開けた
その先には、明らかに不機嫌な顔をした男の子がいた。
「よぉ....西木野のおっさん.....」
この子はアメリカへ出張に行ったときに拾った子で
現代の医学では解明する事のできない生命体『オルフェノク』であり
僕の養子でもある
「覚悟は出来てんだろうなぁ!」
『西木野 真 (にしきの まこと)』
だったりする。