初心者です、けどラブライブなどのアニメは好きです。
小説ってこんな感じだよな~と思って描いているので、文才などは皆無ですので何卒ご了承を。
夜伽ノ美雪「えェ~……それではァ、ぜひ読ンでくださいィ」
てか、小説とか初めて描きました
Beginning ~動き出す~
【序章】
「おい君、ここは婦人用のトイレだぞ」
「……あァ?」
なに言ってやがんだ、こいつは……?
そんなモンいちいち言われなくたって分かってるんだが。
俺は一瞬怪訝顔を浮かべてそう思ったが、無視を決め込んでトイレのドアを開けようとした。
「おいっ!」
まるで教師が教え子を叱り付けるような声を出されたかと思うと、声をかけてきたそいつは入り口のドアノブを掴む俺の右腕をいきなり掴んできた。
「……あァ? ンだよさッきから」
「悪いがこっちは私服警官だ」
そう言ったそいつはズボンのポケットから警察手帳を取り出して俺の眼前にかざした。
だが俺にはそいつの行動に意味が見出せずにいた。
「あァ……で、何だよ。警察が俺に何か用か?」
俺がそう言うとそいつは一瞬、呆気に取られた表情を浮かべた。
「いや、君。何か用かはないだろ? ファミレスの女子トイレに入ろうとする現場を警察に目撃されていたんだぞ? もう少し焦ったりとか、下手な言い訳を考えるとか、何かないのか? 一応、聞いてやるぞ」
そこで俺は、こいつが何を言いたいのかがようやく理解できた。
「……つまりあれか? 男の癖に女子トイレに入ろうとすンなと? そう言いたいのか?」
「癖に、とかそういう問題じゃないだろう。常識だ」
「……あのなァ」
俺は目の前の男の手を振りほどき、対峙するように向き合う。
そして、人生で何度口にしたか分からないこの言葉を言った。
「俺……女なンで」
ーーーーーーーーーーーーーー
それからはもう大変だった。
俺の供述をド下手な言い逃れだと思った警官としばらく口論になり、場所を変えようとファミレスを出て、近所の公園で警察の応援を呼ばれそうになった所で俺は仕方がなく親父に連絡を取った。
親父が持って来た俺の学生身分証を見た警官は信じられんといった表情をしながらも、深いお辞儀で謝罪をしてきた。あそこまで誠意の籠もった謝罪を見せられては許すしかないだろう。
だが正直、男と見間違われるのはもう慣れた。
俺はビル並木の帰路を親父と二人で並んで歩いていた。
「なあ美雪……お前、もうちょっと女の子らしくなろうと努力をしたらどうだ」
毎度毎度、親父は同じセリフを吐いてくる。
これにも、もう慣れた。
「くッだらねェ」
俺も毎度と同じ返事を返す。
しかし、女の子らしくだと?
いや、実にくだらないな、マジで。
……そんな時だ。
「いや~ホント今日はいい日だったよ――うわっ!」
「あ?」
背中に軽い衝撃があった。
足腰をそこそこ鍛えられている俺は、よろけもしなかったが、驚いたように上げられた声に後ろを振り向く。
「あ、すみません、余所見してて……てへへ」
転ばなかったようだが、そこには舌を出して申し訳なさそうに頭をかく女がいた。
制服姿だ。
それも、俺と同じ高校の制服を着ている。
ッて事はこいつ、音ノ木坂か?
「こら穂乃果! あなたとうとう人様にまで迷惑をかけて!」
「穂乃果ちゃん、平気?」
声に正面を向くと、彼女と同じ制服を着た二人の女子高生が駆け寄ってきている。
「すみません私の友人が……大丈夫で――うっ!?」
「え? 海未ちゃんどうし――ひっ!?」
即座に友人の失態を謝罪する姿勢は素晴らしいと思えるが、人の顔を見て言葉を詰まらせるのはいささかどうかと思うぞ俺は。
まぁ、他人のこの反応にも慣れている。
それくらい、俺の顔つきは怖いのだ。自覚があるだけいいだろう?
しかし、俺に背後からぶつかってきた当の本人は……、
「いや~ほんとごめんなさい。わたし、結構鈍臭くて、よく言われるんですよ~」
なぜか、笑顔でそう言ってきた。
「……いや、こッちは平気だ」
「ほんとですか? 安心しました!」
急いでいるのでと俺を通り過ぎて行った彼女を追うように、二人の女子達も走っていった。
背後から、声が聞こえる。
「ほ、穂乃果! これからはもっと周囲に気を配ってください!」
「そうだよ穂乃果ちゃん! 怖い人に目を付けられちゃったらどうするの!?」
「えぇ~? 海未ちゃんもことりちゃんも大袈裟だよ~。それに今の穂乃果は誰にも止められない程パワフルに溢れてるんだよ! まさか絵里ちゃんと希ちゃんがあんなにすんなりとメンバーに入ってくれるとは思わなかったもんね~!」
振り向き、俺は彼女ら三人の背中を見た。
きっとあいつらは友達同士ってやつなんだろう。
特に真ん中を歩く、俺にぶつかってきた奴なんかは誰とでも友達になれるタイプなんだろう。
「苦手なタイプだ……学校で会わなきゃいいが……」
顔を合わせたらまず話しかけられそうだ。
ふと横を見ると、親父が俺の顔を凝視している。
「なぁ、美雪」
「あ?」
「今の子達、音ノ木坂の生徒だよな」
「そうだな」
リボンの色を見た限りじゃ、俺の一つ下だ。つまり二年か。
「あの子達、制服だったな」
「そうだッたな」
「お前、私服だな」
「あァ、そうだな」
「……お前、また学校サボったな?」
「……明日から行くンですゥ」
「頼むぜマジで! お前自分が女の子っていう自覚がない上に、高校三年生っていう自覚すら持ち合わせてねぇのかよ!?」
やれやれ……この親父、常人の三倍速くらいで歳とって静かになってくんねぇかな。
そんな馬鹿な事を思いながら、俺は止めた足を再び動かした。
初めてなので短いと思います。
次の投稿日は未定ですが、頑張っていきたいと思います!
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