インフィニット・ストラトス~帝国社の陰謀~(凍結) 作:鈴木颯手
クラス代表決定戦当日の放課後、俺はアリーナに来ていた。アリーナはすでに観客で満員で喚声がよく聞こえる。
「なあ箒、ISを教えてくれる約束はどうしたんだ?」
「・・・」
「目を逸らさないでくれよ」
俺の隣では織斑一夏と篠ノ之箒がなんか言っている。
俺としては煩うてしょうがないがいう必要もないだろうな。
「し、仕方ないだろ。お前の専用機がなかったのだから」
「確かにそうだけど、ISの知識とか基本動作とかいろいろあっただろう?」
「・・・」
「だから目を逸らすなよ!?」
織斑一夏も可哀想だな。IS知識を教えてくれると言っていた篠ノ之には一週間剣道しかやらせてもらえず専用機も今朝渡されたばかりなのだからな。因みに既に「フォーマット」と「フッティング」は完了してあり今は腕輪として織斑一夏の右腕に装着してある。
しかし所長の技術力には驚いたな。一週間でIS作ってしまうんだから。
確か第三世代だったか?第四世代を持つ俺には関係ないが。
「八神、もうすぐ出番だ。準備をしろ」
俺に向けて織斑先生が言う。順番は俺対セシリア・オルコット、織斑一夏対セシリア、俺対織斑一夏だ。まあ、俺は全勝できるがな。
「さてと、行くとするか」
俺は自分の専用機の待機状態であるアクセサリーを握りながら言う。
「・・・来い『零鬼』!」
瞬間俺は光に包まれ光が収まった時には俺は専用機を出していた。
全体的に銀色の装甲。後方に巨大な二つの砲。腰には白黒の刀が両脇に付けられている。
これが帝国社最初の機体にして最高傑作の零式重装砲撃型IS『零鬼』である。
俺のISを見て織斑一夏を含めた4人は唖然としている。
「それが、お前の機体か」
「そうだ。帝国社初のISにして最高傑作の代物だ。ISは他にも作っているらしいがこれにかなうものはない」
織斑千冬の問いに俺は答えた。
「すげぇな、帝国社って」
待機状態の白式をなぞりながら織斑一夏は言う。
「当たり前だ。うちの所長は『天才』何でな」
あいつは自他ともに認める天才だ。とても同い年には見えねぇな。
「ま、そう言うわけだ。行ってくるよ」
そう言って俺はピットから飛び出した。
「ようやく来たんですの」
アリーナに出た時セシリア・オルコットはそう言った。
セシリア・オルコットは自身の専用機である『ブルー・ティアーズ』の装備『スターライトmkⅡ』を装備している。
「(あれが『ブルーティアーズ』か)対して時間もたっていないだろうが」
その時試合開始の鐘が鳴った。
「最後のチャンスを与えますわ」
試合開始の鐘に気付いていないのかセシリア・オルコットはいまだに喋ってる。
「わたくしが勝つのは自明の理。ですから、ボロボr「吹き飛べ!」きゃあっ!?」
俺は喋っているセシリア・オルコットに向けて零式荷電粒子カノン砲『零砲』を撃つ。無論喋っている最中だったセシリア・オルコットはよけきれずに攻撃をまともにくらってしまった。
「っ!人が喋っている時に攻撃するとは何と失礼な!」
「試合開始の鐘はなってたんだぜ?それに気付かないお前が悪い」
「それに約束したではありませんか!1分間は攻撃も回避もしないと!」
「いつまでも喋ってそうだったんでな。目を醒まさせてやったんだよ」
「っ!このことを後悔しながら負けるといいですわ!」
そう言ってセシリア・オルコットは『スターライトmkⅡ』をこちらに構えてきた。
俺はその様子をつまらなそうに見ながら腕を組む。
「さあ、踊りなさい!わたくし、セシリア・オルコットと『ブルーティアーズ』の奏でる円舞曲で!」
「あいにく俺はダンスが嫌いなんだ」
セシリア・オルコットは『スターライトmkⅡ』をこちらに向けてはなった。普通であれば動かない俺にくらい、シールドエネルギーを持っていくだろうがそうはならなかった。
俺の目の前まで来たビームは見えない壁にはじかれるように軌道を変えた。
「なっ!」
これにはセシリア・オルコットも驚いたらしい。
「今の俺に攻撃しようと無駄さ。この『神風』の前にはな」
「神風?」
「単一仕様能力『神風』。これは発動している間どんな攻撃も無効にする」
「なっ!」
「無論これにも弱点はある。だがそこからは自分で考えな」
そう言うと同時に1分が経過した。
「どうやら1分が立ったようだな。それでは攻撃開始と行きますか」
俺は零式荷電粒子連射砲『零連』を取り出し銃口をセシリア・オルコットに向ける。
「さあ、食らうがいい。帝国社最強の機体『零鬼』がお送りする悪夢をなっ!」
そう言うと同時に俺は『零連』を発射した。