俺は怪獣王になる   作:ヤマタノオロチ

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皆様、お待たせいたしました。今回は第11話の後半と第12話前半くらいで起きた話です。今回からあの怪獣の天敵と呼べる奴が登場します。そして惑星ボリス編が終わりに近づいてきました。
これからも楽しく読んで下さい!感想と評価をお待ちしております。


最強合体獣キングオブモンス、超古代狛犬怪獣ガーディー、原子怪鳥リトラ(S)
巨蛾モスラ(モスラ・レオ)、暴竜アンギラス、怪獣酋長ジェロニモン
宇宙超獣トロンガー、凶暴竜ロックイーター、宇宙恐竜ゼットン
高次元捕食体ボガール、高次元捕食獣レッサーボガール   登場



第16話 怪獣酋長現る

テント内での騒動と謎の咆哮がした時から少し経ってモスラ親子をバトルナイザーに戻した後、クロウ、レイ、リーシャ、ヒュウガ、カレン、ユニ、リンの合計7人はある場所を目指して島内を歩いていた。他の者達は船の修理をするために残っている。

 

 

「こっち!この先の岩の裂け目を抜けた所にいるの」

 

「そうか・・・いよいよご対面だな」

 

「会えるのですね。あのウルトラマンに」

 

「あぁ・・・」

 

 

彼らが目指している場所・・・それは岩の中で石化しているウルトラマンがいる場所だ。超獣達がヴィンセント島にやって来た理由とレイの事について知るためだ。もうすぐで会えると思った時、突然レイが岩の入り口で足を止める。それに気が付いたヒュウガが尋ねた。

 

 

「どうしたレイ?」

 

「いや、その・・・」

 

「怖いのか?ウルトラマンに会えるのが・・・」

 

 

表情から見てなんとなく緊張していて、その気持ちを察して言うとレイは頷く。それを見て優しくレイの頭を撫でながら言う。

 

 

「安心しろ。お前の側には俺達がいる。そして・・・お前の相棒達もな」

 

 

キシャアアアアァァァッ!!

 

キエエエエェェェッ!!

 

キイイイイィィィッ!!

 

 

俺の言葉に応えるようにレイのバトルナイザーにいる3体の怪獣達が鳴き声を上げる。また、ヒュウガとリーシャも優しい表情でレイを見つめながら頷く。だがこの時リーシャはクロウに撫でられた事を羨ましがる気持ちを抑えていた事は内緒だ。

彼らや怪獣達を見てレイは安心して、笑顔になって頷いた。そして岩の裂け目を通って抜けると目の前に身体の所々に結晶があり、石となっているウルトラマンがいた。

 

 

「これだ!俺は何度もこの光景を見てきた」

 

「・・・間違いなくウルトラマンですね」

 

 

レイは少し興奮した状態で言い、リーシャは少し嫌そうな表情で言う。やはり同族がウルトラ戦士に倒されている事を気にしているかもな。まぁ、俺も怪獣の方が好きだからウルトラマンについては正直言ってどうでもいいと思っている。寧ろウルトラマンを封印したレイブラッド星人の力に興味がある。あれくらい俺も力を付けたいもんだと思っていた時にカレンが話し出す。

 

 

「巨人は・・・いつも私の心に語り掛けてくれた・・・『もうすぐ助けが来る』って励ましてくれた。けど・・・もうその優しい声が聞こえない。巨人は死んじゃったの?」

 

「いや、微かだけど気配を感じる。とても小さな気配が・・・」

 

「分かるのかレイ!?」

 

「あぁ・・・」

 

 

そしてレイは目を瞑り集中しながら手をウルトラマンに向け、自分の命のエネルギーで島に結界を張っていた事、それがもうすぐ尽きる事、怪獣から人間達を守り惑星から脱出してほしいと願っている事を言う。それを聞いて俺は、相変わらずの人間に対する慈愛の心に感心しつつ呆れたと内心思った。その後レイはウルトラマンを少し見つめた後、俺に話しかける。

 

 

「クロウ・・・ウルトラマンを助ける方法はないのか?」

 

「ウルトラマンを助ける方法?そうだな・・・」

 

 

腕を組んで頭に手を置き、考える素振りをしてその場を歩く。別に助ける方法を教えてもいいけど・・・何故か抵抗感があるんだよな。レイオニクスになったためか、それとも俺が怪獣になりつつあるせいか・・・けどこの場でレイを誤魔化したら流石に不審に思われるだろう。

 

 

「(はぁ~~仕方ない・・・)今ウルトラマンを石の中に封印している力は感じているな?あれは俺達レイオニクスの中にもあるレイブラッド星人の力だ。あの力を打ち破れば封印は解ける」

 

「レイブラッド星人の力を・・・」

 

「それならクロウの力でやったら解けるんじゃないか?」

 

 

前にレイオニクスの事を話して、今までの3人の力の差を比べてヒュウガはクロウの力なら封印を解けるのではないかと思って言った。それを聞いてレイとリーシャも頷いて見つめる。

だが俺は首を横に振る。

 

 

「悪いが俺の力でもまだ半分しか効果はない。完全に封印を解く事はできない」

 

「えっ!?あれほどの力でもですか!?」

 

 

ずっと側にいて俺の力を目の当たりにしてきたリーシャは信じられないと言いたげな表情になる。先程の怪獣の手の件も含んでいるからだろう。だがまだまだ足りない!今のままではダメだ。

 

 

「俺だってまだ弱いさ。もっと力を付けないと守りたいものを守れない・・・」

 

「そう言えばクロウ、さっきの手についてだがあれは一体何なんだ?」

 

「アレか?ふむ・・・カレンちゃん。今から話す事は誰にも離さないと約束してくれるかい?」

 

 

今俺の能力について知られるとまたアトウや他の人間が俺達を嫌がり恐れて、面倒な事をしでかすかもしれないと思ってカレンちゃんに内緒にしてくれるように指を立ててお願いする。聞き分けの良い娘だったのですぐに約束してくれた。

 

 

「俺が今まで何回か怪獣になった所を見た事があるだろう?その影響もあって俺は、人間の姿の時でも怪獣の様々な部分や能力を使えるようになったのさ。これの事をそうだな・・・『ギガモンスランス』とでも言っておくか」

 

 

全員に分かりやすく理解できるように説明する。また、地底のウルトラマンが使っていた名前を借りて名付ける。だがその力は本家よりもかなり上で使役できる怪獣は多く、さらに右腕だけでなく体のいろんな部分に組み合わせて使える。例に飛べる怪獣の翼を背中に出せたり、角や尻尾を出せたりもできるのだ。無論両腕もできる!

そして俺の説明が終わったのと同時にヒュウガの通信機にハルナとオキから連絡が入った。

 

 

「どうした?」

 

「大変ですボス!また怪獣が現れました」

 

「それも一か所だけではありません。それぞれ別の場所に現れたんです!」

 

 

慌てつつも怪獣について冷静に説明するオキに俺は内心よくできるなと思った。そしてやって来た怪獣達で一方はテントの近くに現れてあのウルトラマンを倒した事のある宇宙恐竜ゼットン、もう一方は海岸から現れてまるでアンキロサウルスに似た怪獣だと言う。

それを聞いて俺は驚いて訊き直した。

 

 

「オキ、今アンキロザウルスに似た怪獣だと言ったな!?本当か!?」

 

「う、うん。そうだよ。けど・・・監視カメラで見る限りじゃまるで何かに怯えているように見えるんだ。それにレーダを見るとその怪獣の傍には他の怪獣の反応もあるみたいだよ」

 

「分かった。それだけ聞けば十分だ!」

 

 

話を聞いて現れた怪獣の正体が分かり、何故怯えているのかも分かった。きっとアイツに呼び出されてしまったのだろう。だとしたらすぐに行かないといけない!そう思ってレイとリーシャに指示を出そうとしたが、その前にレイが志願してきた。

 

 

「クロウ、俺は副長達を助けに行きたい!俺をゼットンの方に向かわせてくれ!!」

 

「・・・あぁ、分かった。だがその前にレイ、お前にアドバイスをしておく。もしゼットンと戦っている最中・・・体に突然もの凄い力が湧き上がるような事が起きたら拒否せずに受け入れて、無理やり押さえ付けずにそのまま制御しろ!いいな?」

 

「力が?・・・あぁ、分かった!」

 

 

アドバイスをしっかり聞いた後、レイはリトラ(S)を召喚してゼットンの元に向かった。ヒュウガもカレンを連れてレイの援護をするためにペンドラゴンの元に向かうと言って走り出した。

 

 

「さてリーシャ、ユニ、リン。俺達は別の怪獣の所に向かうぞ」

 

「はい!クロウさんと一緒なら私はどこにでも行きます!」

 

「「私達も同じです。クロウ様!」」

 

 

彼女達のあまりに輝いている目を見て俺はつい苦笑いしてしまう。ここまで女の子に懐かれ(?)た事はなかったから(汗)

そしてリーシャはモスラ・・・いや、ちゃんとした名前のモスラ・レオを召喚し、俺達が背中に乗った後モスラ・レオは空を高く飛んで進んだ。そして少しすると所々に岩が散らばっている海岸に着いた。そこで1体の怪獣が2体の怪獣に追いかけられていた。

1体は先程オキが言った通り、アンキロサウルスに似た暴竜アンギラスだ。そして追い掛けている2体は同じように見えて所々体のパーツが違っていた。1体は片腕が大きく発達してとても大きな爪が特徴で、もう1体は鋭い牙が何本も生えて巨大化した口が特徴だった。だがどちらとも同じ種族で、高次元捕食獣レッサーボガールであった。

レッサーボガール達はアンギラスを執拗に追い掛けていた。だが俺はその行動に少し不審に思った。まるでどこかに誘導しているような感じに見えた。アイツの差し金か?それにアンギラスの方からは別の生命体の気配も感じた。だがまずはこの状況を何とかするのが先だ!リーシャはモスラ・レオに近くの海岸に降りるように伝えて俺達はアンギラスの前に立つ。

 

 

「行くぞリーシャ、今追い掛けている方のレッサーボガール2体を倒して追われている暴竜アンギラスを一緒に守るぞ!」

 

「はい!クロウさん!一緒に・・・一緒に戦いましょう♪」

 

 

うん?なんでリーシャは2度も同じ事を言ったんだ?しかも嬉しそうだったな。それに俺達の後ろでフェアリーに乗っているユニとリンは冷たく睨んでいるし・・・俺彼女達になにかしたか?まぁ今は置いといて別に構わないかと思いギガライブナイザーを構える。

 

 

「行け!キングオブモンス!!」

 

「行きなさい!ガーディー!!」

 

『バトルナイザー!!モンスロード!!』

 

「グオオオオォォォッーー!!」

 

「ガウウウゥゥゥッ!!」

 

 

召喚されたキングオブモンスとガーディーはやる気を見せるように大きく咆哮する。頼もしい2体を見てリーシャにレッサーボガールの能力などを教えてからすぐ指示を送る。

最初に攻撃したのはキングオブモンスで、翼を展開させて空高く飛んでレッサーボガールの正面に来て体当たりした。

 

 

「ギシャアアアァァグウウゥゥッ!?」

 

 

突然空からやって来たキングオブモンスにレッサーボガール達は驚きのあまり足を止めてしまう。そして防御もしないで真正面から体当たりをくらって倒れてしまう。その間にアンギラスは離れた所にあった大岩の陰に身を隠した。

だがレッサーボガール達もあの捕食者の同族なのですぐに起き上がり、未だ空を飛んでいるキングオブモンスを捕まえようと口から真っ赤な舌を出す。

 

 

「キングオブモンス、避けろ!」

 

「グオオオオォォォッーー!!」

 

 

しかしキングオブモンスは空中で素早い動きをしたり、舌が届かない高さまで上昇したりしてうまくかわす。それを見たレッサーボガール達は目と腕から怪光線と波動弾を放とうとする。

 

 

「そうはさせない!ガーディー、ゼペリオン光線発射!!」

 

「ガウウウゥゥゥッ!!」

 

 

光線を放つ前にガーディーが口から『ゼペリオン光線』を放ち阻止する。ガーディーはさらに怯んだ片腕が大きい方のレッサーボガールに近づいて腕に噛み付きながら組み付き、そのまま転がっていく。そしてキングオブモンスは地上に降りて残った巨大な口があるレッサーボガールに戦いを挑んだ。

それぞれ一対一の戦いになったが、どちらともこちらが優勢だ。殴ったり尻尾で吹き飛ばしたりと攻め続けてレッサーボガール達を痛めつけた。

確かにレッサーボガールはそれ程弱い怪獣ではなく、以前メビウスを苦戦させた事もある力の持ち主だ。だが今回は自分達の能力や戦い方等が知られていて、相手にしている2体がかなり強い猛者でレベルの差が違っていた。普通の怪獣ならこんなにも攻撃を受けたら怯むか逃げ出すのどちらかだが・・・。

 

 

「ギャヴヴヴッ!」

 

「ギシャアアアアァァァヴヴゥゥ~~!!」

 

 

食欲と闘争本能ばかりで知能が低いレッサーボガールは何度も攻撃を受けて傷つけられようともただ相手を食べて食欲を満たす事しか考えていなかった。

巨大な口がある方のレッサーボガールは再び口を大きく開けて、その口から舌を出してキングオブモンスの体に巻き付かせて引っ張り出した。しかも引っ張る力はとても強い。このまま一気に喰ってしまうつもりだ。

 

 

「そうはさせるか!キングオブモンス、舌を引き千切って至近距離から口の中にクレメイトビーム発射!」

 

「グルルッ!グオオオオォォォッ!!」

 

 

あと一息で喰える位置まで引っ張ってレッサーボガールが大きな口を開けた瞬間、キングオブモンスは身体に巻き付いた舌を両手で掴んで力一杯引き千切った。その痛みは強烈でレッサーボガールは口を開けたまま悲鳴を上げる。その時に2体の間に赤く強い光が輝いた。それと同時に爆発が起きてレッサーボガールの頭が吹き飛んだ。キングオブモンスの『クレメイトビーム』が口の中に放たれたのだ。そして頭を失ったレッサーボガールの体は力が無くなってそのまま前に倒れた。

 

 

「やっぱりあの程度の相手では苦戦しないな。よくやったキングオブモンス!」

 

「グオオオオオォォォォーー!!」

 

 

勝利の咆哮を上げつつ俺は褒め称えられてキングオブモンスは喜ぶ。その頃、リーシャ達の方も決着がつきようとしていた。

転がったまま腕に噛み付いていたガーディーを必死に引き離そうとレッサーボガールは目から怪光線を放ったり、手で叩いたりするがガーディーはそれを受けても喰らいついたままだ。そして腕に牙を喰い込ませ続けた結果、レッサーボガールの腕から血が流れ落ちた。

 

 

「ギジャアアアァァァッ!?」

 

 

あまりの痛みにレッサーボガールは悲鳴を上げる。そしてようやくガーディーが腕から口を離すが、最大の武器であった腕はボロボロでまともに使う事ができない状態だ。痛みを抑えようと腕を押さえるレッサーボガールの隙を狙って、ガーディーは頭の角を構えて体当たりをして吹き飛ばした。さらに倒れたところで口から再び『ゼペリオン光線』を放つ。倒れた直後だったのでレッサーボガールはかわせず、直撃を喰らって火花を散らしてから大爆発を起こして木端微塵になった。

 

 

「お疲れ様!頑張ったねガーディー!」

 

「ガウウウゥゥゥッーー!!」

 

 

リーシャに褒められてガーディーも嬉しそうに鳴く。そしてお互いにそれぞれの相棒をバトルナイザーに戻した後、俺達はアンギラスが隠れている岩陰に向かおうとした時、後ろから恐ろしく冷たい視線と殺気を感じた。

 

 

「クロウさん・・・」

 

「「クロウ様・・・」」

 

「あぁ、分かっている。おい!いい加減に出てきたらどうだ?」

 

 

リーシャ、ユニ、リン、フェアリー達も気が付いて警戒心を込めて気配を感じる場所を睨み付ける。そして俺の声が周りに響くと何もなかった場所に突然空間が歪んで次元の穴が開き、そこから1人の黒服に白衣を羽織った女が現れた。あぁ、間違いない。俺がもっとも嫌いで怖い生命体だ。

 

 

「仲間を殺された事か、それとも食事の邪魔した事に怒っているのか・・・ボガール!」

 

「グゥ・・・」

 

 

“ボガール”という名を言うと女は手を強く握りしめて怒りと殺気を含ませた目で睨む。こいつの正体は高次元捕食体ボガールと言って怪獣の天敵だ。今は女の姿に擬態しているから“ボガールヒューマン”と言う。俺が絶対に倒したいと思っている指の数のベストリストの奴ら・・・怪獣に仇なす存在の1人だ。

 

 

「その表情から見るに仲間の事よりも食事を邪魔した事の方が大きいみたいだな。でもな・・・お前なんかに怪獣を食べさせるつもりはない!」

 

「アイツチガウ。クウノハオマエダ。ケェッ!!」

 

 

そう言った瞬間、ボガールは舌を出して口をペロッと舐めて俺の首元目掛けて両腕を伸ばして掴みにかかる。だがリーシャが咄嗟に銃を抜いて撃つ。それを見てボガールは高速移動でかわし、再び掴みにかかる。怒りで我を忘れて襲ってくる・・・いつも逃げ回る面倒な奴だから今がちょうどいいかもな。

 

 

「退いてなリーシャ、アイツは・・・俺が今此処で倒す!」

 

 

銃を構えたまま警戒しているリーシャを後ろに下がらせてギガライブナイザーを強く握りしめながら俺も高速移動でボガールと正面から立ち向かう。

 

 

ガン!ギィン!ギリギリ・・・ドゴッ!

 

 

お互いに腕をぶつけ合ったり、脚で蹴り合ったり、ギガライブナイザーと爪が押し合ったりと目にも止まらぬ素早いスピードの世界で激しい攻防が続いた。

 

 

ドシュン!ドシュン!ボワッ!ボワッ!ドガアアアァァァン!!

 

 

さらに今度は肉弾戦から光弾の撃ち合いに変わり、俺はギガライブナイザーの先端から雷属性を纏った『モンスターショット』を連発で撃ちまくり、ボガールは手から紫色の光弾を撃って相殺する。そして次は手から念動力を放って俺の動きを止めようとする。だが俺も負けていはいない。

同じように手から念動力を放って逆に相殺する。すると互いの力の影響によって周囲に砂煙が舞い上がった。その中でボガールは疲れを見せながら俺を睨み続ける。

 

 

「ハァハァ・・・オマエキライ。カナラズクッテヤル!」

 

 

怒りと憎しみを込めた声で言ってボガールの背後で再び空間が歪んで次元の穴が開く。

 

 

「逃がすか!!」

 

 

テレポートを阻止しようとギガライブナイザーを思いっきりボガール目掛けて投げ飛ばす。だが寸での所で逃げられて次元の穴は閉じてしまい、ギガライブナイザーは後ろにあった岩を壊しながら地面に突き刺さった。

 

 

「チッ!逃がしてしまったか・・・次こそ必ず仕留めてやる!!」

 

「クロウさん!!」

 

「うん?どうしたリーシャ?」

 

 

ボガールを逃がしてしまった事に悔しく思いながらギガライブナイザーを持ち上げた時に後ろからリーシャの慌てながら呼ぶ声を聞いて振り向くと隠れていたはずのアンギラスとその足元にいる複数の小型怪獣達がこっちにやって来た。小型怪獣は全部で5体いて、1体は宇宙超獣トロンガー、3体は同じ奴で凶暴竜ロックイーター、そして最後の奴は黒い布で全身を隠しているから分からないがこの場にいる怪獣達のリーダーである事は間違いない。最初に感じていた気配はこいつ等か。

 

 

「我ラヲ助ケテイタダキ感謝シマス。我ラノ王ヨ・・・」

 

 

リーダーと思う怪獣は他の怪獣達よりも少し前に出てお礼を言う。だがこの時に顔の部分から口先が少し出て、さらに頭の部分から色鮮やかな羽根がいくつか出ているのを見て瞬時に目の前にいる怪獣の正体が分かった。

 

 

「気にするな。しかしお前話す事ができたんだな・・・ジェロニモン」

 

 

リーダーの正体は怪獣酋長ジェロニモン。かつてウルトラマンや科学特捜隊に倒された怪獣達を超能力で甦らせて復讐しようとした怪獣だ。

 

 

「我ハ怪獣酋長デアル。コレクライデキテ当然デゴザイマス。王ヨ・・・何卒我ヲ貴方ノ側ニ・・・」

 

「俺の側に?いいのかジェロニモン?」

 

「ハイ。ゴ覧ノ通リ・・・今ノ我ハ力ノ無イ状態デス。コノママデハ、ボガールカラ我ガ身ヲ守ル事ハ難シイノデス。シカシ王ノ傍ニイレバ、必ズ力ヲ取リ戻シテ貴方様ノ御役ニタテマス。ドウカ・・・」

 

 

そう言ってジェロニモンは頭を下げて姿勢を低くする。それに合わせて他の怪獣達も頭を下げる。良くできているなと少し不審に思いながら了解する。

 

 

「いいぜ。今日からお前達も俺の仲間だ!宜しく頼むぜ。それから俺の事はクロウと言いな」

 

「アリガトウゴザイマス!我ガ王・・・クロウ様!!」

 

 

ギガライブナイザーを前に出して怪獣達を回収する。回収する前にジェロニモンはお礼を告げてから入った。それが済んだ後リーシャが尋ねてくる。

 

 

「いいのですかクロウさん?あの怪獣なんだか変に感じたのですが・・・」

 

「やっぱりそう感じたか?けど気にするな。そのうちジェロニモンが頼りになる事がわかるさ。リーシャやユニとリンみたいにさ!」

 

「「「クロウさん╱様・・・はい!!」」」

 

 

そう言うと3人は嬉しい表情になって返事をする。それから俺達はレイを手助けするために再び空の高く飛んで向かって行った。

 




【大怪獣バトルファイル】
高次元捕食体ボガール

高い知能と凶悪な心を持ち、怪獣の天敵である生命体。手から紫色の破壊弾と念動力を放ち、翼状の大口で捕食する。またテレポート能力もあって次元に穴を開けて素早く逃げてしまう。普段はボガールヒューマンと言う女に擬態していて、食事をする時や戦う時だけ元の姿に戻る。だがこの姿でも技を使えたり格闘戦ができる。クロウが滅ぼした存在の1人である。同族のレッサーボガールを手下にしている。
惑星ボリスで怪獣を捕食しようとした時に一番美味しそうな獲物(クロウ)を見つけて捕食しようとして戦闘になる。惑星ボリス編における重要な敵である。

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