俺は怪獣王になる   作:ヤマタノオロチ

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皆様、お久しぶりです。
随分と待たせてしまってすみません。仕事が余りに忙しく時間が取れなかったので(汗)。
今回から再び原作に突入します。クロウ達と合流したレイとヒュウガ達。そんな彼らに異次元から迷い込んだ怪獣と因縁を持つ宇宙人達が襲撃する。
感想と評価をお待ちしております。

最強合体獣キングオブモンス、怪獣王ゴジラ、暴竜アンギラス、空の大怪獣ラドン
古代怪獣ゴモラ(レイオニックバースト)
怪獣酋長ジェロニモン、宇宙超獣トロンガー、地底ロボット・ユートム
幻惑宇宙人メトロン星人(RB)、一角超獣バキシム、暴君怪獣タイラント
ベリアル融合獣スカルゴモラ、戦闘円盤ギガ・ロボフォー   登場



第25話 激突!怪獣王・暴龍・空の大怪獣VSベリアル融合獣!!

此処は、クロウ達が存在しない別世界の地球。

惑星ハマーでレイオニクスバトルを行っていた時代から長い年月が経ったこの星にて、今激しい戦いが繰り広げられていた。

周りが森と山に囲まれた場所・光瀬山麓とそこから遠く離れて近くに天文台がある市街地の2か所で、2体の怪獣と2体の巨人がそれぞれ争い合っていた。

 

 

「フッ!ゼアッ!」

 

「ギィガアアアァァァッ!!」

 

 

天文台がある市街地の方で戦っているのは、様々な怪獣の特徴をあり体中武器の塊である暴君怪獣タイラント。もう一方は銀色の体に紫色のラインが入っている巨人・ウルトラマン。

 

 

「ハァーッ!」

 

「ギィガアアアオオォォギシャアアァァァッ!!」

 

 

光瀬山麓の方で戦っているのは、頭部・背中・肘・膝に生えている赤い角と胸の紫色のカラータイマーが特徴の怪獣。もう一方は全身が赤色のアーマー状になっているのが特徴の同じ巨人・ウルトラマン。それぞれ違う姿の2人のウルトラマンだが、どちらも眼が鋭いという共通点があった。

そんなウルトラマンに2体の怪獣は、自慢の武器や怪力、必殺技で攻めるが、2人のウルトラマンも同じくそれぞれの鋭い武器を手に攻撃する。

 

 

「ゼアーーッ!!」

 

「ハァーーッ!!」

 

 

そして怪獣達に止めを刺そうと必殺技を出そうとした時、突如怪獣達の背後に巨大な黒い異次元空間が発生した。それを見てウルトラマン達は動きを止める。

 

 

「ギィガアアアァァッ!?」

 

「ギィガアアアオオォォギシャアアァッ!?」

 

 

怪獣達が自分の背後に現れた異次元空間に気が付いたのと同時に異次元空間の中心が渦巻きのように回り始め、強烈な旋風を出しながら怪獣達を吸い込み始めた。

当然の如く怪獣達は抵抗するが、吸い込む力はさらに増していく。そして吸い込まれそうになった時、カラータイマーがある怪獣の体内から1つの黒い光の球が現れて、近くにあった吊り橋の真ん中の位置で止まった。光が収まり出していくと中から1人のスーツを着た男が現れた。

この者の名は伏井出ケイと言い、ある宇宙人に仕えている者だ。

 

 

「ハァハァ・・・何だ・・・あの空間は・・・?」

 

 

ケイは荒い息を吐きながら振り向くと自分が内部で操っていた怪獣が瞬く間に異次元空間の中へ吸い込まれていって、完全に姿が見えなくなった。

怪獣達を吸い込んだ異次元空間はすぐに閉じて消えてしまった。

 

 

「スカルゴモラが!?・・・まぁいい、私にはまだコレが残っている」

 

 

突然の予想外の事態に驚いていたケイだったが、すぐに冷静な表情になって懐からレッドキングとゴモラの姿が描かれている怪獣カプセルとナックルに似たアイテムを取り出した。

兎に角戦う相手がいなくなった事でウルトラマン達は空へ飛び去り、ケイも先程の異次元空間について調べようとその場から立ち去ろうとするが、こちらに向かってやって来る女性の方に専念して、異次元空間の事をつい忘れてしまうのであった。

結局この場にいる者全てがあの異次元空間について何も知る事ができなかった。知っているのは先程の異次元空間に潜む者だけだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

ところ変わって此処はクロウ達が存在して時を遡った惑星ハマー。

一悶着ありながらもレイ達と合流できたクロウ達は、気を失っているレイをペンドラゴンにある彼の部屋に寝かせ、今は全員コックピットに集まっている。

そこでお互いに知っている情報を交換した。

 

 

「ペダニウムランチャー?」

 

「えぇ、ペダン星人の科学力は途方もないもので、その威力はとんでもなかったです」

 

「それはそうだろう。キングジョーを見た通り、アイツらは機械については宇宙一とも言えるほどだからな」

 

 

ペダン星人によって無理矢理改造されて備え付けられたオメガ砲=ペダニウムランチャー。実際にこの目で見てみたいと思いつつ、俺はクマノに訊ねる。

 

 

「ところでクマさん、例のペダン星人は今何処にいる?」

 

「えっ?あぁ、アイツならペンドラゴンの格納庫の1つに閉じ込めているよ」

 

「そうか・・・」

 

 

あのペダン星人ダイルが此処にいる。俺の記憶が正しければ確かこの後レイに・・・いや、俺達レイオニクスに襲い掛かってくるんだよな。情報もある程度得たならもう用がない。

先手を打っておいた方がいいと思い、護衛に連れて来ていたユートム達に命じた。

 

 

「お前ら、奴を始末してこい」

 

「「「「プロロロロ!!」」」」

 

 

クロウの命令を受けた4体のユートム達は右手の銃を上げ、礼儀正しくお辞儀をした後ドアを開けてダイルがいる部屋に向かって行った。

だが暫くすると再びドアを開き、目を覚ましたレイが飛び込んできた。ボス達が体の心配をして「大丈夫か?」と訊ねるが、レイは答えず椅子に座っていた俺の元に駆け寄って来た。

 

 

「クロウ!頼みがある!」

 

「お前の言いたい事は大体分かるが、一応聞いておこう。どんな頼みだ?」

 

「俺の中の・・・レイオニクスの力を抜きとってくれ!!」

 

「・・・なんだと!?」

 

 

予想していた内容ではなかったのでつい大声を出してしまった。これは予想以上にレイの心の痛みは重大みたいだ。まぁ、暴走していたとはいえ仲間に手を出してしまったから無理はない。

そう思っている間にレイの決断を聞いたリーシャが声を上げる。

 

 

「本気なのレイ!?レイオニクスの力を抜けと言う事は、もう二度とバトルナイザーを使う事ができなくなるのよ!」

 

「リーシャの言う通りだ。お前から力を抜く事は簡単だ。だがレイ、本当にそれでいいのか?」

 

「あぁ・・・そうすればもう「言い忘れたがボス達が傷付かぬ変わりにゴモラ達、怪獣の絆も消える事になるぞ!」ッ!?」

 

 

クロウの言葉を聞いてレイは気が付いた。ヒュウガ達の事を思って考えた行動は、今まで一緒に戦ってきてくれたゴモラ達を見捨ててしまう結果になる。そんな事を自分はできるだろうか?否、できる筈がない!だがこのままではまた暴走して誰かを傷つけてしまう。大きな問題の前にどうしていいのか分からず苦しむレイを見てヒュウガ達もどう言って良いのか分からず黙ってしまう。

皆が暗い空気に飲まれかけた時、最も頼れる仲間(クロウ)が手を差し伸べた。

 

 

「レイ、お前の暴走を止められる方法ならあるぞ」

 

「何!?」

 

 

暴走を止められる手段があると言った瞬間、レイは驚きつつ明るい表情になった。

 

 

「お前の体の中に俺のレイオニクスの力を注ぎ込むんだ。そうすれば元々お前の中にあるレイオニクスの力と組み合ってレイブラッドの闘争本能を抑え込む事ができる。だがこれは応急措置と同じだ。本来なら前にやった修行を続けていけばいいのだが、生憎お客様がお待ちの様だ」

 

 

そう言ってクロウが指差す方向にいたのは体を赤く光らせているメトロン星人(RB)だ。

いつの間にかコックピットの前部分にいたメトロン星人(RB)を見て全員驚きの声を上げる中、元のピット星人の姿に戻ったリーシャが銃を抜いて訊ねる。

 

 

「貴方・・・レイオニクスね。私達に何の用?」

 

「貴様はピット星人か。フフフ、悪いが用があるのはお前ではない。用があるのはそいつだ!」

 

 

メトロン星人(RB)は、怒りを込めながら先端が青い手でレイを指差す。そして自分がレイに酷い暴行を受けた事を説明した。

 

 

「なるほど・・・そんなことをされたら根を持つのは仕方ないな」

 

「分かってくれるか!あの時の屈辱を・・・私は絶対に忘れない!今すぐ私と戦え!表で待っているぞ」

 

 

レイに挑戦状を出した後、メトロン星人(RB)は瞬間移動で姿を消した。そして挑戦状を受けたレイを見てみると・・・彼は笑っていた。戦える事に喜んでいるのだ。

 

 

「(テレビで見た時も思ったが、こいつは本格的に危ない感じだ。急いでやるとするか)ギガモンスランス!」

 

 

このままでは確実にレイは暴走するだろう。レイブラッドの闘争本能を抑える為、ギガモンスランスで右手をノスフェルの手『クローハンド』に変化させる。そして前と同じようにレイの腹に突き刺そうとした時、突如ペンドラゴンが激しく揺れ、バランスが崩れる。

それと同時に俺の背中に強い電撃と痛みが走った。

 

 

「グヴヴヴッ!?な、あ・・・何だ・・・」

 

「「「クロウさん/様!?」」」

 

 

クロウに襲い掛かったのはダイルだった。彼は自分を抹殺しに来たユートム達を全て倒し、先程の揺れに乗じてこの場にいるレイオニクスの中で最も強いクロウを抹殺しようとしたのだ。

ダメージを受けるクロウを見てリーシャとジェロニモン、トロンガーは慌てて助けようとするが、クロウが手で制する。

 

 

「心配するな・・・この程度で、俺がやられるかーーー!!」

 

「何!?がっ!」

 

 

両手から電撃を放ち続けるダイルにクロウはギガライブナイザーを使って頭を強く叩いて振り払う。頭を攻撃された事でダイルは手で押さえながらその場に膝をつく。

そのまま一気に止めを刺そうとするが・・・。

 

 

「ヴオオオオオォォォーーー!!」

 

「クロウさん!レイが・・・」

 

「っ!しまった・・・」

 

 

戦いを見て刺激を受けたのか、レイが暴走状態であるレイモン(バーストモード)に変身してしまった。ダイルの事よりこっちを優先するべきだったと心の中で後悔しつつ、ヒュウガ達が必死に押さえている間に俺の力を注ぎ込もうとする。だが再びペンドラゴンが揺れてバランスを崩してしまい、さらにリーシャが怪我をしてしまった。そしてその隙をついてヒュウガ達を振り払ったレイモンが外へ出てしまった。さらにダイルもレイモンを追って外に出て行った。

 

 

「うぅ・・・待つんだ。レイ!」

 

「ボス!俺が行く。リーシャ達は後から来い!」

 

 

そう言ってリーシャの怪我を治してからトロンガーにリーシャ達の護衛を命じた後、2人の後を追い掛ける。外に出てみるとそこには4体の怪獣がいた。

1体目はレイモンのゴモラ(レイオニックバースト)、2体目は超獣使いメトロン星人(RB)の一角超獣バキシム、3体目はややグロッキー状態の暴君怪獣タイラント、そして4体目がまだ俺の見た事のない怪獣だった。あの怪獣は・・・スカルゴモラと言うのか。

 

 

「別名ベリアル融合獣ね。本当に怪獣にはいろんな奴がいるんだな。しかしアイツらは何処からやって来たんだ?さっきの揺れと関係あるのか?」

 

 

2体を見つめながらクロウはそう考える。彼の推測は正しく、先程ペンドラゴンが揺れた原因は近くに異次元空間が発生し、スカルゴモラとタイラントが現れたからだ。突然訳も分からない所にやって来た事に2体は混乱と怪獣の本能から暴れ出した。そして2体を邪魔と思ったメトロン星人(RB)が自分の主力怪獣ならぬ主力超獣のバキシムを召喚し、続けて外に出たレイモンがすぐさまゴモラを召喚したのだ。

4体の怪獣達は互いに睨み合って威嚇する。だがその睨み合いは長く続かなかった。

 

 

「やっと出てきたか!他に余計な奴らがいるが構わん。バキシムよ、お前の超獣の力をあのゴモラに見せてやれ!」

 

「ギガァァァァン!!」

 

「ヴオオオォォォーーー!!」

 

「ギシャアアアァァヴヴヴヴッ!!」

 

 

メトロン星人(RB)の指示を受けたバキシムは棘の付いた両腕を振るわせながら歩き出す。

対してレイモンもゴモラに迎え撃つように指示(?)を出した。そして争い出す2体を見て戦いに加わろうとするスカルゴモラとタイラントの前にクロウが立ち塞がった。

 

 

「お前達の相手は俺達だ。久しぶりに頼むぜ!行けゴジラ!」

 

『バトルナイザー!モンスロード!!』

 

「ディガアアアオオオォォォォォン!!」

 

 

召喚されたゴジラは咆哮を上げて真っ直ぐスカルゴモラへ向かい、強烈なパンチを放って攻撃を始めた。しかしスカルゴモラはゴジラの攻撃を受けても怯まず、並の怪獣よりも凄まじい怪力パンチで反撃した。予想以上に重い一撃を食らってゴジラは思わずよろめくが、すぐに体勢を整えて今度は連続でパンチやキックを放つのであった。

 

 

「久しぶりの出番で結構張り切っているゴジラと互角に戦うスカルゴモラは凄いな~~」

 

『グオオオオォォォッ!!』

 

「おっとすまない。そろそろ俺達も行くとするか相棒!」

 

 

ゴジラ達の戦いに魅入られていた俺だったがすぐに我に返り、ギガライブナイザーからキングオブモンスのスパークドールズを出してライブする。

 

 

『ギガライブ!キングオブモンス!!』

 

 

輝かしい光を放ちながら俺はキングオブモンスに変身する。そしてそのままタイラントに向かって戦いを挑んだ。

突然目の前に現れたキングオブモンスにタイラントは驚き、強豪怪獣でありながら慌てふためいていた。だがそれは仕方ない事だ。今のタイラントは、前の戦いのダメージが残っている上に体力があまり残っていない状態だ。

 

 

「ギィガアアアァァァッ!!」

 

 

それでも自分を奮い立たせたタイラントは一気に勝負を決めようと両腕の武器を構えてキングオブモンス目掛けて突進する。

 

 

 

ドッゴオオオオォォォン!!!

 

 

 

両者が激突した瞬間、大気が揺れて地面に大きなクレーターができあがった。それが収まると今度は互いに力を込めて相手を押し合う。

そしてこの力の勝負は・・・キングオブモンスに分が上がった。

 

 

「グオオオオォォォーーー!!」

 

 

タイラントを押し倒した後、キングオブモンスは自分の尻尾を鞭のようにタイラントの頭に叩きつけた。それが決め手となってタイラントは悲鳴を上げ、口から泡を吹いて気絶した。

 

 

『やっぱりこのタイラントは弱っていたか。こう言う相手をあんまり痛めつける事はしたくなかったが、相手が相手だけにそうも言ってられなかったけど・・・』

 

 

ライブを解いて元の姿に戻った後「傷つけてごめんな」とタイラントに謝って早く元気なるように言いながらギガライブナイザーに回収した。

さてお次はゴジラの方だが、どうなったかな?

 

 

「ギィガアアアオオォォギシャアアァァァッ!!」

 

「グルルル・・・ディガアアアァァォォン!!」

 

「こいつは驚いた。あのゴジラが苦戦しているとは!」

 

 

ゴジラVSスカルゴモラの戦いは、2体の強豪怪獣が合体して誕生したスカルゴモラの方が強さが上で、その力の前にゴジラは押されていた。再びスカルゴモラに組み付くゴジラだが、スカルゴモラは怪力でゴジラを地面に押し倒し、そのまま踏み付け攻撃をした。

 

 

「このままではマズイ。アンギラス!ラドン!助けに行け!」

 

 

ゴジラのピンチを見て俺はギガライブナイザーからラドンとアンギラスを召喚して、助太刀に行くよう指示を出す。

 

 

「ピエエエエェェェゥゥゥーー!!」

 

「クオオオオオォォォォン!!」

 

 

指示を聞いたラドンとアンギラスは走り出して、空と陸の両方から攻めてスカルゴモラをブッ飛ばした。その隙にゴジラは起き上がり、ラドンとアンギラスの間に立って一緒にスカルゴモラに向かって走り出した。

対してスカルゴモラは先程まで戦っていた相手に加えて敵が2体増えたのにも怯まず、咆哮を上げながら迎え撃った。

 

 

「ピエエエエェェェゥゥゥーー!!」

 

「ギシャアアァァァッ!!」

 

 

最初に最も動きが素早いラドンが再び空からスカルゴモラの頭目掛けて嘴攻撃を仕掛けて注意を引く。スカルゴモラは頭の赤い角を使って対抗し、辺りに嘴と角がぶつけ合う音が響く。

 

 

「クオオオオオォォォォン!!」

 

「ギャアァァッ!?ギィガアアアオオォォッ!!」

 

 

次にアンギラスがスカルゴモラの足に噛み付き動きを押さえる。噛み付かれて悲鳴を上げるスカルゴモラだが、すぐに空いている片足でアンギラスの頭を踏み付けたり蹴ったりする。だがアンギラスは全く離れなかった。

 

 

「ディガアアアァァォォォォン!!」

 

「ギィガアアアオオォォギシャアアァァァッ!!」

 

 

そして最後にゴジラが動きの止まっているスカルゴモラの顔と胸にパンチやキックで攻撃した。さらに顔を掴んで力づくで前に倒し、勢いよく振った尻尾で背中の角を全て折ってしまった。ゴジラ達の連携攻撃の前に流石のスカルゴモラもダメージを受ける。それでも戦意損失にはならず、必死に立ち上がって頭部の角から必殺技『スカル振動波』を放とうとする。

 

 

「そうはさせないぜ。ラドンはソニックブーム!アンギラスは暴龍怪九裂弾だ!」

 

「ピエエエエェェェゥゥゥーー!!」

 

「クオオオオオォォォォン!!」

 

 

スカルゴモラの必殺技が放たれる前にラドンが空を旋回して勢いをつけた飛行で『ソニックブーム』を起こしてスカルゴモラを攻撃しながら技を止め、その隙をついてアンギラスが体を丸めて球状になって必殺技の『暴龍怪球裂弾(アンギラスボール)』で激突してダメージを与えた。

2体の攻撃にスカルゴモラは大ダメージを受けて怯んでしまう。

 

 

「今だゴジラ!止めの放射熱線発射!!」

 

「ディガアアアァァォォォォン!!」

 

 

ゴジラは背びれを発光させて口から『放射熱線』を勢いよく発射した。光線は大ダメージを食らってボロボロ状態のスカルゴモラの胸に命中し、スカルゴモラは火花を散らし大きくぶっ飛びながら倒れた。そして爆発による煙が晴れて視界が回復し、状況を確認してみるとスカルゴモラは爆発した所に倒れたままだった。それを見てゴジラ達は勝利の咆哮を上げた。

 

 

「よくやった。皆ご苦労様!ゆっくり休んで・・・!?」

 

 

労いの言葉を掛けながらゴジラ達を回収しようとした時、死んだと思っていたスカルゴモラの体がゆっくり動き出したのだ。だがダメージが大きいためか、立ち上がれずにその場でも左右に体を揺らす程度しかできなかった。

 

 

「ゴジラ達3体と互角に渡り合い、必殺技を受けてもまだ生きている強さ・・・気に入った。スカルゴモラよ、お前も俺の仲間に、家族になろうぜ!」

 

「ッ!!・・・・・ギィガアアオォォギシャアァァッ・・・」

 

 

クロウの言葉を聞いてスカルゴモラは、動くのを止めて彼の姿をじっと見つめてからゆっくり頷いた。それを見てクロウはゴジラ達と一緒にスカルゴモラをギガライブナイザーに回収した。

 

 

「これでよし。皆早く傷を治して元気になるんだぞ」

 

 

優しく語り掛けた時、レイモンが戦っている所で大きな爆発音とゴモラの咆哮が聞こえた。どうやらバキシムが倒されたようだ。それと同時にメトロン星人(RB)も消滅してしまっただろうな。急いで暴走を止めに行こうとした時、岩陰に潜んでいたダイルが再び襲い掛かってきた。しかしとっくに気配を感じていたクロウは簡単に避けた。

 

 

「しつこい奴だな。俺は今から大切な用を済まさないといけないんだぞ?そんなに俺にやられたいのか?」

 

「黙れ!レイオニクスは全て抹殺する。特に貴様の様な強い奴なら尚更だ!」

 

 

本当に面倒くさい奴だ。この時のダイルの頭の中はレイオニクスの抹殺しか考えていないからあんまり好きではない。もうこの際このまま俺の手で始末しようと思ってギガライブナイザーを構えようとした時、横からリーシャ達が駆け寄って来た。

 

 

「クロウさん!大丈夫ですか!?」

 

「あぁ、なんともないよ。リーシャの方こそ大丈夫か?」

 

「はい。クロウさんに治してもらいましたから!」

 

「そうか・・・良かった」

 

「クロウ様、コノ者ノ相手ハ我々ニオ任セクダサイ」

 

「ギュヴヴィィィッ!!」

 

 

3人は俺の前に出てそれぞれ武器を構えてダイルと対峙する。するとダイルはリーシャを見て少し驚いた表情になった。

 

 

「ピット星人か。フッ、2度も同じレイオニクスを抹殺するとはな!」

 

「2度も・・・どういう意味なの?」

 

「前に宇宙で同じピット星人を倒した事があるんだ。貴様の手首に付けてある色違いのブレスレットが特徴だったな」

 

「!?」

 

 

それを聞いた瞬間リーシャは・・・いや、クロウ達全員が悟った。リーシャの姉はもういない。

何故なら目の前にいるダイルが殺したからだ。

 

 

「き、貴様ーーーー!!」

 

 

大切な姉を奪われた事にリーシャは怒り、憎しみの籠った眼でダイルを睨み付けながら手に持っていた銃を発砲した。ダイルは素早い動きで避けて近くの岩の陰に隠れる。しかしリーシャは撃つのを止めなかった。

 

 

「アアアアアアアッ!!」

 

「リーシャ!もう止せ!」

 

 

クロウがリーシャを抱きしめて必死に止めている隙にダイルは地形を利用して逃げて行った。奴がいなくなった後もリーシャは暴れ続けたが、クロウが何度も落ち着かせるようしてようやく静かになった。そしてクロウの胸に顔を埋めて泣いた。

 

 

「グズッ!姉さん・・・姉さん・・・姉さん・・・」

 

「リーシャ・・・」

 

 

彼女の頭を撫でてあやしながら俺はダイルの事を考える。

最早一刻の猶予もない。リーシャの為にもアイツは俺の手で始末してやる。そう心の中に誓いながらリーシャをあやし続け、暫くして泣き止んだ後レイモンの所へ向かった。

その時には時刻は夕暮れで、気配を探ってようやくレイモンを見つけるとちょうどヒュウガがアイスラッガーを投げたところであった。アイスラッガーがレイモンの胸に当たると彼からレイブラッドの闘争本能と邪気の様なものが抜けて消滅した。

 

 

「一足遅かったか。ウルトラマン達に借りを作ってしまった」

 

 

まぁ、今回はしょうがないと自分を納得させて、元の姿に戻って胸に受けた傷を『宇宙の男の勲章』と言ったレイを見て笑うヒュウガ達の元に俺達も合流するのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だがその光景を異次元空間で見ていた者がいた。その者は異次元の影響で姿が分からなかったが、黒い影だけ映っていて、その影を見てみると形が人間のものではなかった。

 

 

「おのれ~~レイオニクス共め!次こそは必ず貴様らを1人残らず倒してやる!」

 

 

恨みが籠った声で呟いた後、その者は片手を上げて別の異次元空間を発生させ、別世界の強豪怪獣を呼び出すのであった。

 




【大怪獣バトルファイル】
ベリアル融合獣スカルゴモラ


レッドキングとゴモラが融合して誕生した怪獣。融合の元となった2体の外見・能力を持ち、頭部・背中・肘・膝に生えている赤い角と胸の紫色のカラータイマーが特徴である。
主な武器は頭部の赤い大角から放つ『スカル振動波』と足元から発生させる火炎弾『ショッキングヘルボール』である。
長い年月が経った未来の別世界の地球にて、突如発生した異次元空間に飲み込まれて惑星ハマーにやって来た。突然周囲が変わった事と自分を操っていた者・伏井出ケイが消えた事で怪獣の本能から暴れ出し、クロウとの戦いの後仲間となった。自分と互角に戦ったゴジラ達の実力を認めている為、とても仲が良い。
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