俺は怪獣王になる   作:ヤマタノオロチ

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皆様、お待たせしました!遂に惑星ハマー編、最終話です。強大な力を持つレイブラッド星人に対して、クロウ達はどう立ち向かうのか!
感想と評価をお待ちしております。

最強合体獣キングオブモンス、暴君怪獣タイラント(EXタイラント)、虚空怪獣グリーザ
豪烈暴獣ホロボロス、ちびっ子怪獣ミニラ、
キール星人グランデ、X星人カイザー、どくろ怪獣レッドキング(EXレッドキング)
宇宙隕石怪獣モンスターX(カイザーギドラ)
究極生命体レイブラッド星人、暗黒魔鎧装アーマードダークネス、宇宙鳥獣ガロウラー
宇宙苦無獣ザラボン、奇機械宇宙人ガピヤ星人サデス、悪質宇宙人アーマードメフィラス
怪獣王ミレニアムゴジラ、怪獣王ファイナルウォーズゴジラ   登場




第43話 レイオニクスバトル最終戦!

北半球の極点からレイブラッド星人の存在を感じたクロウ達は、レイブラッド星人との決戦を決意しながら向かっていた。ちなみに操縦はカレンがして、ギルバリスはサポートに回って安全な状態にしている。そして極点付近まで近づいた時、突如周りに異常な現象が起き始めた。

 

 

「マスター、エネルギーがさらに活発化しています」

 

「ほぉ、どれどれ・・・」

 

 

ギルバリスからの知らせを聞いて外の様子を見てみると、極点の周りで地鳴りと共に大量のエネルギーが発生していた。そして中心の岩が崩れて巨大なワームホールが出現した。

 

 

「レェェイィィモォォォン・・・!!」

 

 

するとワームホールの中からレイモンの名を呼ぶ声が響いた。どうやらレイブラッドは俺ではなく、レイを後継者に ・・・いや、新たな肉体として選んだか。まぁ、力が強い上にちゃんと自我等を制御できている俺を選ぶなんてあり得ないか。そう思っていると突然隣で飛んでいたペンドラゴンのコックピットが光り、それが光の球となってワームホールの中へ吸い込まれていった。

それと同時にヒュウガから通信が入る。

 

 

『クロウ!レイが謎の光に包まれてワームホールへ吸い込まれてしまった。我々はレイを助けに突入する!!』

 

「何レイが?それなら俺達も一緒に突入する。ギルバリス!カレン!万が一に備えてエネルギーの影響が受けないようギガ・ロボフォーにバリアを張れ。それじゃあ全員覚悟はいいな?行くぞ!!」

 

「「「「「「「「「「了解!!」」」」」」」」」」

 

 

そしてギガ・ロボフォーとペンドラゴンはワームホールに突入した。中は不安定な空間で機体は激しく揺れた。

 

 

「酷い揺れだぜ!」

 

「コレハ、大丈夫ナノカ!?」

 

「何とか安定するよう務めているけど、かなり厳しい状況です!」

 

「皆様、何卒もう暫くご辛抱して下さい」

 

「あっ!クロウさん!アレを!!」

 

 

激しく揺れる事にグロラスとジェロニモンがつい不安な声を上げて、カレンとギルバリスが落ち着いた声で耐えるように言う。すると突然タクトが声を上げながらモニターを指差す。そこにはフィールドの影響で動けない状態になったペンドラゴンの光景が移った。

 

 

「バリア張っておいて正解だったな」

 

「でもペンドラゴンを助けないと・・・!」

 

「無理よ!今の状況じゃどうしようもないわ!!」

 

「そうだ。下手をすれば我らも同じようになるぞ!」

 

「だが彼らを見捨てる訳には・・・」

 

「どうするクロウ?」

 

「・・・リーシャとジグラの言う通りに今の状況ではどうにもできん。ボス達には俺達がレイブラッドを倒すまで暫く待っていてもらうしかない!カレン!ギルバリス!多少危険でも構わん!早く此処から抜けるんだ!!」

 

「「分かりました」」

 

 

指示を聞いたカレンとギルバリスがパワーを上げて、猛スピードで進む。それによりギガ・ロボフォーはさっきよりも激しく揺れるが、何とかワームホールを抜ける事に成功した。全員がホッと安堵しながら状況を確認してみる。すると近くに怪獣の反応があった為、そこへ向かってみるとそこにはなんとちびっ子怪獣ミニラがいた。

 

 

「何故こんな所にミニラが?」

 

「レイブラッドが呼んだ・・・訳ないよな?」

 

「流石にそれはないと思うが・・・」

 

「兎に角こんな所にいたら危険だ。すぐに保護しよう。ギルバリス。カレン。すぐにミニラの元へギガ・ロボフォーを着陸させろ」

 

「「分かりました」」

 

 

誰もがこんな殺風景な所にいるとは予想していなかったミニラの存在に疑問に思いつつ、彼を保護する為にゆっくりと近付く。するとミニラもギガ・ロボフォーに気がついてじーっと見つめる。

そして着陸すると同時にクロウが外に出て優しく話し掛ける。また通訳としてジェロニモンも一緒に連れ出す。

 

 

「初めましてミニラ!俺の名はクロウ。こっちはジェロニモンと言う。お前はどうしてここに居るのかな?」

 

「ムゥ~ン!マァー!」

 

「ジェロニモン、何て言っているんだ?」

 

「ハイクロウ様、ドウヤラ・・・」

 

 

自己紹介しながら理由を訊ね、ジェロニモンがミニラの言葉を通訳する。

どうやらこのミニラは元いた世界で、仲間のゴジラ・・・ファイナルウォーズゴジラ(次からはゴジラFWと略します)が最後の敵を倒して戦いを終えた後、人間達の街から去って海を泳いでいたところにレイブラッドの操るブルトンの能力によって四次元に吸い込まれてしまったのだ。

そして空間の中を彷徨っている途中ゴジラFWと逸れてしまい、必死に探し回ってようやく出口を見つけて脱出し、その後もずっとゴジラFWを探して歩き続けていたとの事だった。なんとも健気な子だよ本当に!

 

 

「そう言う訳か・・・よしミニラ!俺達が今向かっている先に怪獣の気配があるんだ。もしかしたらお前の仲間かもしれない。一緒に行こうぜ」

 

「マァー!!」

 

 

クロウの提案にミニラは大きく鳴き声を上げながら頷き、ギガ・ロボフォーに乗ったクロウ達の後を追って歩き出した。

それから少しすると地上のある所でレイが立っているのが見えたので、ギガ・ロボフォーを着陸させて、ミニラに傍にいるように伝えてから外に出て合流する。

 

 

「レイ、無事だったか」

 

「クロウ!皆も・・・ボス達は?」

 

「ボス達はレイブラッドの仕掛けた罠で動けなくなった。助けるにはレイブラッドを倒すしかない」

 

「分かった。なら急いで探しに行こう!!」

 

「いや、その必要はない。奴は近くにいる。全員アレを見ろ」

 

 

クロウが指差す方へ全員が振り向くと、そこには破壊した筈のアーマードダークネスがあった。

 

 

「アレは、アーマードダークネス!?」

 

「馬鹿な!?アイツはあの時粉々に吹っ飛んだ筈!!何故此処にいる!?」

 

 

まさかの事にルーネは大声で叫ぶ。だがそれは仕方のない事だ。彼女にとってアーマードダークネスは因縁深い物であるからだ。

そんな彼女を落ち着かせようと声を掛けようとした時、背後にアーマードメフィラスと謎の宇宙人が出現した。

そいつは体の半分が機械化しているのが特徴の宇宙人だった。名前は・・・奇機械宇宙人ガピヤ星人サデスか、見た感じ強そうだな。そう思っていると再びレイブラッドの声が響いた。

 

 

「レェイィモォン!これがお前の最後の試練だ」

 

「最後の試練?どういう意味だ!?」

 

 

レイが叫んだ瞬間、アーマードメフィラスとサデスの目が光る。そしてアーマードメフィラスの方が武器を構えながらこちらに向かって動き出した。

それを見て全員が怪獣を召喚しようとするが、レイが手で制しながら前に出てネオバトルナイザーを取り出す。

 

 

「行け!ゴモラ!!」

 

『バトルナイザー!モンスロード!!』

 

「ギシャアアアアァァァーーー!!」

 

 

召喚されたゴモラは大きく咆哮を上げながら2体と対峙する。

そして先に動いたのはアーマードメフィラスで、勢いよくジャンプして右腕の剣『メフィラスブレード』を振り下ろす。しかしゴモラは素早く躱して、反撃とばかりにパンチを放とうとする。

だがアーマードメフィラスは執拗に『メフィラスブレード』を振ったり、突き出したりして攻撃する。それならばと、ゴモラはアーマードメフィラスの右腕を掴んで動きを止めて、そのままキックを食らわせて体勢を崩させ、続けて尻尾を振ってダメージを与えた。

 

 

「・・・・・」

 

「グルルル・・・!!」

 

 

攻撃を食らったアーマードメフィラスだが、何も言わず体勢を立て直し、再び『メフィラスブレード』を振ってゴモラの腹を2、3度斬りつける。さらに怯んだ隙をついて勢いよく突き出してブッ飛ばした。

 

 

「ギシャアアアァァァーーー!?」

 

 

強烈な一撃を食らって倒れ、苦痛の鳴き声を出すゴモラ。それと同時にレイも倒れる。どうやらレイブラッドによって真のレイオニクスバトルになっているようだ。

そんなゴモラにアーマードメフィラスは『メフィラスブレード』を構えたまま、無言で近付く。

それを見たクロウ達は、やはり加勢しようとしたそれぞれバトルナイザーを出した時、今まで何もせずただ立ったままだったサデスが突如動き始め、彼らに向けて右腕の二連式突撃銃『ガピヤ・スネイク』を撃ってきた。

 

 

「ッ!避けろ!!」

 

 

突然の行動に驚きつつもクロウが素早く指示した事で、全員がそれぞれの方法で回避する事に成功した。そして攻撃してきたサデスを睨みつける。

しかしサデスは何も言わず、無言のままクロウに向かって再び『ガピヤ・スネイク』を撃ちながら歩き始めた。

 

 

「おい!アイツ、クロウ様ばかり攻撃しているぞ」

 

「何でクロウ様だけを・・・?」

 

 

サデスの行動に疑問を口にするタクトの言葉は、此処にいる全員が同意するものである。

実はサデスはデアボリックと同じ世界出身で、彼もその世界のウルトラ戦士と地球で戦っていたけど、その最中でブルトンの起こした『ギャラクシークライシス』によってこの世界に巻き込まれてしまった。そしてこの世界にやって来た後、暫くの間当てもなく宇宙を彷徨っていた。だがそれは彼にとって相当なストレスであった。何故ならサデスは戦いに喜びを感じる程の戦闘狂の性格の持ち主であり、戦う相手がいない状況は耐え難いものだった。

そんな時に惑星ハマーから多くのレイオニクス達の力を感じて、そこなら強い相手と戦えると喜びながら向かう。そこでレイブラッド星人に目をつけられて手先にされてしまったが、そんな中でも戦いを楽しむ感情は残っており、それ故にこの場で最も強いのはクロウと察して戦いを挑んでいるのだ。

 

 

「(チッ!怪獣を召喚しようにもこうも攻撃が続くと出す暇がない)こうなったら俺が直接相手してやるよ!!」

 

 

立て続けに放たれる弾丸は全て躱すが、それにより発生する爆発と土煙に苛立ちながら怪人形態になる。さらに力を込めて巨大化する。それを見たサデスは撃つのを止めて、今度はノコギリのような刃が付いた長剣『サデステイン』を出して構える。

 

 

「行くぞ!!」

 

「・・・・・!!」

 

 

ギガライブナイザーを大きく振り上げながらクロウは走る。それに合わせてサデスも走り、両者の間でギガライブナイザーと『サデステイン』がぶつかる。そして激しい金属音を響かせながら応酬を繰り広げるのであった。

 

 

「クロウさん・・・」

 

 

その戦いを暫し見つめていたリーシャ達だったが、ようやくレイの事を思い出して加勢しようとするが、その時には既にレイが起き上がっていた。

 

 

「行け!ミクラス!!」

 

『バトルナイザー!モンスロード!!』

 

「ガアアアァァァッ!!」

 

 

召喚されたミクラスは、レイからゴモラの援護をするよう指示を受けて、アーマードメフィラスに体当たりやキックで攻撃する。さらにゴモラも体勢を立て直して攻撃する。しかしアーマードメフィラスはあまりダメージを受けておらず、逆に『メフィラスブレード』を振るったり、パンチやキックといった格闘で反撃する。

それならばと、ゴモラは『趙振動波』を放つが、アーマードメフィラスはバリアを張って防ぐ。

 

 

「ギシャアアアアァァァァッ!?」

 

「趙振動波が・・・!?」

 

 

自慢の技が防がれた事にゴモラは驚きの鳴き声を上げ、レイも驚愕のあまり呆然としてしまう。その隙をアーマードメフィラスは見逃さず、再び『メフィラスブレード』で攻める。ミクラスが加勢するが、アーマードメフィラスは2対1であっても互角に戦い、そして左腕から放つ光弾『ダークネスレイ』でミクラスに大ダメージを与えた。

 

 

「はっ!戻れミクラス!!」

 

 

戦闘不能になる寸前、レイはミクラスをネオバトルナイザーに戻した。それを見てリーシャ達は今度こそ加勢しようとするが、レイは「自分を信じてくれ!」と言って再び制する。

そこへレイブラッドの声が響いた。

 

 

「それでもお前はレイブラッドの遺伝子を受け継ぐ我が息子か?」

 

「黙れ!!負けるな!ゴモラ!」

 

 

レイは怒りを露わにしながらネオバトルナイザーに力を込める。それによりゴモラはレイオニックバースト状態になった。

 

 

「ギシャアアアァァヴヴヴヴッ!!」

 

 

咆哮を上げながらゴモラは勢いよく突進してアーマードメフィラスをブッ飛ばす。さらに連続キックを食らわせ、体勢が崩れたところへ何度も殴ってダメージを与える。激しい反撃にアーマードメフィラスは徐々に追い詰められていくが、なんとか巻き返そうと必死に『メフィラスブレード』を振るう。だがゴモラはそれを掴み、そのまま叩き壊してしまった。

 

 

「・・・・・!!?」

 

 

武器を破壊された事にアーマードメフィラスは驚き、同時に自分の戦闘力が半減した事を察して狼狽える。そこへゴモラが組みついてパンチを浴びせ、何度も振り回して投げ飛ばした後、前転しつつ尻尾を叩き付ける『大廻転打』で大ダメージを与えた。これによりアーマードメフィラスは完全にグロッキー状態になった。

 

 

「ゴモラ!止めだ!!」

 

「ギシャアアアァァヴヴヴヴヴヴヴッ!!」

 

 

レイの指示を聞いて、ゴモラは突進して角をアーマードメフィラスの腹に突き立てて『超振動波・ゼロシュート』で倒した。

そして大爆発が収まった場所には、鎧が破壊されて元の姿に戻ったメフィラス星人がいた。

 

 

「うっ、うぅ・・・私は、どうしたんだ?そうか、私は今まで鎧の呪縛に!!くぅ~」

 

 

どうやらメフィラス星人は鎧の呪縛によりアーマード化して操られていたようだ。正気に戻った事ですぐにその事を悟ったメフィラス星人は両手を震わせながら悔しがった。

 

 

 

 

 

 

 

一方戦いを終えて一息つくレイの元にリーシャ達が駆け寄った。

 

 

「やったなレイ!」

 

「見事だったわ」

 

「良いバトルを見せてもらったぞ」

 

「あぁ、ありがとう・・・クロウはどうした?」

 

「大将ならまだ戦っているぜ。ほら・・・」

 

 

ヒュドラが指差す方を見ると、そこにはクロウとサデスが今も尚ギガライブナイザーと『サデステイン』をぶつけ合っていた。

両者の力はほぼ互角である中、サデスは内心「強い奴だ!」と思いながらクロウとの戦いをとても楽しんだ。

対してクロウは、戦っている間にサデスがレイブラッドによって洗脳されて操られている事を察する。

 

 

「(レイブラッドの奴め、なかなか強い奴を連れてきたものだ。こいつをこの場で倒すのは惜しいな)ちょっと狡いが、こいつで決めさせてもらうぞ!」

 

 

そう言ってクロウはギガライブナイザーをサデスの腹に突き刺して、そこから雷属性を含ませた『モンスターショット』を食らわせる。それを受けたサデスは激しく体を震わせながら悲鳴を上げて、電撃が終わると同時に後ろに倒れて大爆発した。体の半分が機械である事から電気には弱いと思ってこれにしたが、どうやら予想以上に効果抜群であったようだ。しかも体内に直接放ったから尚更だ。だが今回の攻撃はサデスの命を奪わない為にかな~り弱い威力でやった。死んでない筈だと思って倒れた所を見ると、そこには体が小さくなって気を失っているサデスがいた。

 

 

「よしよし、ちゃんと手加減できたようだな」

 

 

手加減できていた事にホッとしながら彼を担ごうとした時、突如レイの怒りの声が響いた。何事かと思って振り向くと、レイが誰かと話を・・・いや、レイブラッドと話をしており、頑なに「断る!」と叫んでいた。まぁ、こんな事ばかりされていたのに受け入れろなんて言われても断るのが当然だよな。

 

 

「もう一度聞く。レイブラッドの運命を受け入れるか?レイモン!」

 

「断る!頂点に立つのは俺じゃない。偉大なる主人、モンスターキング・クロウだ!!」

 

 

・・・またか、またですかレイさん!?またそんな事を言っちゃって・・・(汗)そう思っていたらレイブラッドの精神体が現れて、アーマードダークネスに入った。するとアーマードダークネスが動き始めた。

 

 

「愚かだぞレイモン。ならばお前の体を頂戴する!」

 

 

そう言ってアーマードダークネスはレイに向かって歩き出す。だがそうはさせまいとゴモラが立ち塞がった。それを見て俺もサデスを担いでレイ達の元へ向かうとした時、少し離れた所で誰かが立ち去っていったのを感じた。

そしてそれがすぐメフィラス星人であると分かった。きっと借りを返す為にペンドラゴンの所に行ったんだな。その事に内心礼を言いながら今度こそ向かった。

 

 

「皆、無事か!」

 

 

「「「「「「「「「「クロウ様/さん!!」」」」」」」」」」

 

 

俺がレイ達にそう声を掛けると、全員が一斉に駆け寄ってきた。さらに戦っていたゴモラもこちらにやって来て合流した。それを見たアーマードダークネスが一旦動きを止めて、レイブラッドの声が再び響いた。

 

 

「我の邪魔をする愚か者共め。貴様達の相手は・・・こいつらだ!」

 

 

アーマードダークネスが三つ又の刃を両端に付けた伸縮自在の槍『ダークネストライデント』を上に掲げると、先端から闇のエネルギーが発生して空間に穴が開く。そしてそこから4体の怪獣が出現した。

1体目は、アーマードダークネスの膨大な闇のエネルギーから生み出されて、長い首とカラフルな体色が特徴の宇宙鳥獣ガロウラー。

2体目は、ガロウラーと同じアーマードダークネスの膨大な闇のエネルギーから生み出されて、青い体色にゴーグルの形状をした目と首から肩にかけて棘が生えた姿が特徴の宇宙苦無獣ザラボン。

そして3体目と4体目は、あの怪獣王ゴジラであった。だが片方は大きく鋭い紫色の背鰭が特徴のミレニアムゴジラで、もう片方は切れ長でオレンジ色の瞳が特徴のFINAL WARSゴジラである。だがこの時何故か2体とも目が赤くなっていた。

 

 

「これは・・・あり得ない怪獣達が現れたな~」

 

「ク、クロウさんしっかりして下さい!?」

 

 

出てきた怪獣がまさかの怪獣ばかりだった為、つい呆然としてリーシャに注意される。けど皆、これは絶対にしょうがないよね。ガロウラーとザラボンは分かるよ。アーマードダークネスから生み出された怪獣だから。そしてFWゴジラも分かる。ミニラがいたからね。でもミレニアムゴジラはないでしょう!何でお前もいるの!?

そう思っている人もいるから説明しよう。まずFWゴジラだが、ミニラと同じ四次元に吸い込まれて逸れてしまった後、怒りと悲しみで滅茶苦茶に暴れながら出口を見つけて脱出する。そしてミニラを必死になって探し回っていた。そこへ自分と同様にメガギラスと激闘を繰り広げて勝利したところで四次元に吸い込まれ、長い間彷徨ってから出口を見つけて脱出したミレニアムゴジラと出会う。そしてすぐにお互いに同族だと理解し、共にミニラを探そうとしたところでレイブラッドが現れて目をつけられてしまい、サデス達と同様に手駒として洗脳されてしまった。そして洗脳された影響で彼らの目は赤くなっているのだ。

説明が終わったと同時にレイブラッドが4体に命令を出した。

 

 

「行け!我が下僕達よ!奴らを始末せよ!!」

 

 

「ガローーーン!!」

 

「ギュヴヴヴヴヴィィィィィッ!!」

 

「ディガアアアオオオォォォォォンーーー!!」

 

「ディガア゛ア゛ア゛オオオォォォンーーー!!」

 

 

命令を聞いた4体は一斉にこちらに向かう。それを見て俺達はすぐに迎え撃つ為に怪獣を召喚しようとするが、その前にミニラが飛び出した。

 

 

「マァー!マァーーー!!」

 

 

念願のゴジラFWが見つかって大喜びのミニラは、クロウ達の制止の声を聞かずに喜びの声を上げながら近づく。しかしミニラの声を聞いてもゴジラFWは何も反応しなかった。逆にミニラを睨みつけながら他の3体と共にこちらに向かって来るだけだった。

 

 

「(アイツらも完全にレイブラッドに洗脳されているな・・・)ミニラ、いくら呼びかけても無駄だ。よーく聞け!」

 

 

今のゴジラ達がどんな状態かミニラに説明すると、ミニラは2体を助けてほしいと必死に鳴き声を上げる。本当に良い子だねミニラは!よし!クロウさん頑張っちゃうよ!!

 

 

「全員よく聞け。アーマードダークネスとあのゴジラ達は俺とレイが相手をするから他の2体を任せる。数はこっちが多いからって油断するなよ。あとギルバリスとカレンはミニラを守れ。いいな?」

 

「なっ!?待ってくれクロウ様!奴は私にとって兄の仇!だから私も一緒に戦う!!」

 

 

リーシャ達より前に出て必死に懇願するルーネを見て叶えてやろうと思ったが、すぐに否定する。何故なら今回はどう考えても危険だからだ。前回はセブンによって弱体化していたが、今回はあのレイブラッドが憑依している。戦闘能力がかなりパワーアップしているだけでなく、レイブラッドの力をあるからどんな能力を使ってくるか分からない。だからルーネを危険な目に遭わせたくなかった。

 

 

「ルーネ、気持ちは分かるが今回は駄目だ。奴の相手は俺がする」

 

「だが・・・!!」

 

「落ち着け。レイブラッドは俺が怪獣の王として絶対に戦わなければならない相手だ。それにさっきミニラとゴジラ達を必ず助けると約束した。約束は守らなければならないだろ?そしてレイは奴に依り代として狙われている。だから俺達が戦う。しかしあの2体が加勢されると俺達が不利になる。故にあの2体の相手を皆と一緒にしてもらいたい。分かってくれるな?」

 

「・・・・・分かった。けど1つだけ約束してほしい」

 

「何だ・・・?」

 

「・・・必ず勝って!そして本当に、怪獣の王様になって!!」

 

「あぁ、無論だ!」

 

 

彼女の願いに俺は迷わず頷く。それを見てルーネは笑顔になって何度も頷いた後、鎧兜を纏ってリーシャ達の元へ戻る。それを確認した後、ギガライブナイザーの怪獣達を見て今回バトルする怪獣を選ぼうとした時、2体の怪獣が大きく鳴き声を上げた。

 

 

「フェッフェッフェッフェッフェッ・・・!!」

 

「ガルルアオオオォォォン!!」

 

 

 

その2体とはグリーザとホロボロスで、その咆哮からどちらもゴジラ達の強さを感じて戦いたいと願っていると理解した。すると今度はタイラントが咆哮を上げた。彼の場合はアーマードダークネスと戦いたいとの事だった。他の怪獣達も同じように咆哮を上げるが、最も最初に名乗り上げて、滅多にお願い事をしない3体だったので、他の怪獣達に詫びつつ願いを叶えてあげようと構える。それに合わせてリーシャ達も構える。

 

 

「今回はお前達に任せるぞ。行け!キングオブモンス!!タイラント!!グリーザ!!ホロボロス!!」

 

「行きなさい!ガーディー!!」

 

「行け!ドレンゲラン!!」

 

「出てこい!ラゴラス!!」

 

「行け!スラターン!!」

 

「フハハハハ!やってしまえ!ブラックテリナ!!」

 

『バトルナイザー!モンスロード!!』

 

「グオオオオォォォッーーー!!」

 

「ギィガアアアァァァッ!!」

 

「フェッフェッフェッフェッフェッ・・・!!」

 

「ガルルアオオオォォォン!!」

 

「ガウウウゥゥゥッ!!」

 

「ピュアアアアアアッ!!」

 

「ギュイイィィィッ!!」

 

「フシュオオオオオオォォォォォォッ!!」

 

「ファアアアアアアァァァァ!!ピュオン!!ピュオン!!」

 

 

召喚されたのはキングオブモンス、タイラント、グリーザ、ホロボロス、ガーディー、ラゴラス、ドレンゲラン、スラターン、ブラックテリナで、彼らはゴモラの隣に並び立つ。そこへさらに変身したカミーラ達と大きくなったルーネとジェロニモンも並んでレイブラッド達と対峙する。

 

 

「では皆、準備は終えたな?これが最後の戦いだから出し惜しみはするな。全力で叩き潰せ!あとグリーザとホロボロスよ!あのゴジラ達はレイブラッドに洗脳されて操られているだけだから絶対に命は奪わないようにな。それじゃ全軍、行けーーー!!!」

 

 

「グオオオオオォォォォーーー!!」

 

 

クロウの指示とキングオブモンスの咆哮を合図に全員一斉に走り出した。そして向かって来る4体で、キングオブモンス、ガーディー、ラゴラス、ドレンゲラン、スラターン、ブラックテリナ、ジェロニモンはガロウラーに、カミーラ、ダーラム、ヒュドラ、ルーネはザラボンに、タイラント、ゴモラはアーマードダークネスに、グリーザはFWゴジラに、ホロボロスはミレニアムゴジラにと、それぞれ相手を決めてぶつかり、激しいバトルを開始した。

 

 

「フェッフェッフェッフェッフェッ・・・!!」

 

「ディガア゛ア゛ア゛オオオォォォンーーー!!」

 

 

それぞれの戦いで、まずはグリーザVS FWゴジラだ。

身長と体格の差があるのにも関わらず、グリーザは臆する事なく酔拳のような不規則的な動きで向かってぶつかった後、FWゴジラ目掛けて『グリーザビーム』を放つ。しかしFWゴジラは素早く躱し、口から『放射熱線』を放つ。それを見てグリーザは空間を歪曲させる能力で防ぎ、防ぎ終わったと同時に瞬間移動で後ろに回って胸部から『ビーム光弾』を大量に放つ。

 

 

「グルルル・・・ディガア゛ア゛ア゛オオォォン!!」

 

 

だが本能で危機を察したFWゴジラは、振り向きながら再び『放射熱線』を吐いて光弾を全て相殺する。そして今度は尻尾で攻撃しようと勢いよく振る。しかしグリーザは後ろにジャンプしながら空へ飛んで躱し、ある程度離れた位置から頭部にエネルギーを溜めて『グリーザボルテックス』を勢いよく放つ。だがFWゴジラも同様に『放射熱線』をさらにパワーアップさせた技『ハイパースパイラル熱線』を放つ。

 

 

 

ドッガアアアアアアアーーーーーン!!!

 

 

 

両者の放った必殺技は数秒間ぶつかり合った後、相殺されて大爆発を起こした。それにより辺り一面に黒煙が発生して何も見えなくなる。だがグリーザは関係ないと言わんばかりにFWゴジラに向かって勢いよく頭突きを食らわせようとする。しかしFWゴジラは慌てずに真正面から受け止めて、グリーザの頭を掴んでそのまま地面に叩きつけた。さらに片足を上げて踏みつけようとするが、グリーザは再び瞬間移動で躱して立ち上がる。

 

 

「フェッフェッフェッフェッフェッ・・・!!」

 

「ディガア゛ア゛ア゛オオオォォォンーーー!!」

 

 

お互いに目の前にいる相手がかなりの強者であると分かって暫し睨み合った後、再びぶつかるのであった。

 

 

 

「ガルルアオオオォォォン!!」

 

「ディガアアアオオオォォォォォンーーー!!」

 

 

次の戦いは、ホロボロスVSミレニアムゴジラだ。

互いに咆哮を上げながら真正面からぶつかって組み合う。どちらも押したり引いたりし合うが互角であって、このままでは埒が明かないと判断したホロボロスが一旦離れて両腕の爪『ホロボロクロー』で切りつける。

 

 

「ギィギャアアアオオオォォォン!?」

 

 

切りつけられる度に火花が散り、ミレニアムゴジラは苦痛の声を上げるが耐える。そして反撃に同じように両手の爪で攻撃したり、尻尾を大きく振ってブッ飛ばそうとする。

しかしホロボロスは『ホロボロクロー』で防ぎ、素早い動きで尻尾を躱す。それならばと、ミレニアムゴジラは接近して『ホロボロクロー』を掴むと同時に口から『放射熱線』を放とうとする。しかしホロボロスはドロップキックを繰り出して無理矢理押し離し、素早く起き上がってお返しとばかりに両の爪から×の字の斬撃を飛ばす必殺技『メガンテクラッシャー』を放つ。

 

 

「ディガアアアオオオォォォン!?ディガアアアオオオォォォォォンーーー!!」

 

 

技を食らったミレニアムゴジラは悲鳴を上げ、胸に×の字の傷ができてしまう。だがそれを見てミレニアムゴジラの怒りは頂点に達し、口から怒りを込めた『放射熱線』を放つ。当然ホロボロスは躱すが、ミレニアムゴジラは怒りの為に後先の事を考えず『放射熱線』を放ち続ける。これには流石のホロボロスも慌てて、必死に光線から逃げるのであった。

 

 

「グオオオオォォォッーーー!!」

 

「ガウウウゥゥゥッ!!」

 

「ピュアアアアアアッ!!」

 

「ギュイイィィィッ!!」

 

「フシュオオオオオオォォォォォォッ!!」

 

「ファアアアアアアァァァァ!!ピュオン!!ピュオン!!」

 

「グオォーーー!!」

 

「ガローーーン!!」

 

「ギュヴヴヴヴヴィィィィィッ!!」

 

 

一方その頃、別の場所で戦っているのはキングオブモンス&ガーディー&ラゴラス&ドレンゲラン&スラターン&ブラックテリナ&ジェロニモンVSガロウラーと、カミーラ&ダーゴン&ヒュドラ&ルーネVSザラボンだ。

 

 

「ガローーーン!!」

 

「ギュヴヴヴヴヴィィィィィッ!!」

 

 

圧倒的な数の差があるのにも関わらず、ガロウラーとザラボンはキングオブモンス達と互角の戦いを繰り広げていた。

先手必勝とばかりに突進するラゴラスを左手の鋏で受け止め、槍のように突き刺そうとするスラターンの尻尾を右手の槍を素早く動かして防ぐ。そして遠距離攻撃として放ったジェロニモンの『フェザーショット』とドレンゲランの『火炎弾』を尻尾の突起物からバリアの効果も持つ七色の破壊光線『ガロウ・レインボー』で防ぐ。さらに光線を出して4体にダメージを与えるのであった。

 

 

一方ザラボンも素早い動きで接近して『ドラフォーク』で突き刺そうとするヒュドラの攻撃に対して、両腕にある手先の鋭い爪で防ぐ。

すると今度はダーラムがやって来て、パンチを食らわせようと腕を振るう。それを見てザラボンは2人から一旦距離をとって、目から『破壊光線』を発射して攻撃する。

しかしどちらも鋼の鎧や素早い動きで攻撃を防いでいた為、ザラボンは両腕についた黄色のカッター『ザラ・クナイ』で切り裂こうとするのであった。

 

 

 

だが彼らの奮闘もここまでであった。

 

 

「グオオオオォォォッーーー!!」

 

「ガウウウゥゥゥッ!!」

 

「ファアアアアアアァァァァ!!ピュオン!!ピュオン!!」

 

 

4体が光線によってダメージを与えられたのを見て、キングオブモンスはガーディーとブラックテリナに左右から攻めるように言う。2体は素直にキングオブモンスの命令に従い、左右に分かれてガロウラーに向う。一方キングオブモンスは真正面から向かって行き、そのままパンチを繰り出して攻撃する。当然ガロウラーも負けず左右の槍と鋏で攻撃するが、キングオブモンスは手で弾いたり、受け止めて逆にパンチを食らわせる。

 

 

「ガロッ!!?」

 

 

すると突然ガロウラーが悲鳴を上げた。何が起きたのかと言うと、ガーディーとブラックテリナがそれぞれ彼の尻尾の先端と根元部分に力強く食らいついていたのだ。それにより尻尾から血が流れ、激しい痛みが襲う。その為ガロウラーは『ガロウ・レインボー』で引き離そうとするが、2体がさらに強く噛みついた為に光線を放つ事ができなかった。さらに体勢を立て直したラゴラスとスラターンが翼を掴んだ為、身動きを封じられてしまった。

 

 

「グオオオオォォォッーーー!!」

 

「グオォーーー!!」

 

「ギュイイィィィッ!!」

 

 

身動きが封じられたガロウラーは両手を大きく振ったり、体を震わせたりと必死にもがく。しかしどちらも2体には届かず、逆にさらに力を込められてしまう。その隙をついて同じく体勢を立て直したジェロニモンとドレンゲランがキングオブモンスの隣に立ち、3体は同時に必殺技を放つ。

 

 

「ガアアアァァァッッ!!?」

 

 

3体の必殺技を真正面から食らったガロウラーは悲鳴を上げ、攻撃が止んで暫く体を震わせてからガックリと気を失った。しかしキングオブモンス達の技を食らっても大爆発を起こさず、気を失うだけで済むとは・・・なんとも恐ろしい怪獣である。

ともあれ倒した事に変わりない為、キングオブモンス達は勝利の咆哮を上げた。

 

 

そしてザラボンの方は、2人に目掛けて勢いよく『ザラ・クナイ』を振るうが、その前にルーネが飛び出して2本の刀で受け止める。そして腹を蹴って後退させた後、刀を素早く振って両手の爪と『ザナ・クナイ』を根元部分から切り落としてしまった。

 

 

「ギュヴヴヴィィッ!?ギュヴヴヴヴヴィィィィィッ!!」

 

 

自慢の武器失った上に大ダメージを負ったザラボンは悲鳴を上げる。しかしすぐに怒りの声に変えて、彼女目掛けて『破壊光線』を放とうとする。だがそこへカミーラが『カミーラウィップ』を出して、何度も鞭を振るってダメージを与えた後、首に巻きつけて動きを封じる。その間にダーラムとヒュドラに叱咤する。

 

 

「何やってるのよお前達!こんな奴にいつまで付き合っているの!さっさと終わらせなさい!!でも殺すんじゃないよ」

 

 

彼女の叱咤にダーラムとヒュドラは頷くが、最後の「殺すんじゃない」と言う命令に少々不満を感じながらザラボンに向かってそれぞれの必殺技『ファイアマグナム』と『ヒューガスト』を放つ。それと同時にカミーラが『カミーラウィップ』を強く引っ張って、ザラボンを前に放り投げた。

 

 

「ギュヴヴヴヴヴィィィィィッ!!?」

 

 

突然の事で身動きがとれないザラボンが避けられる訳がなく、技を食らって今度は後ろにブッ飛ばされた。そして何度も地面を転がってようやく止まる。

 

 

「ギュ、ヴヴ・・・ヴィ・・・ィィ・・・」

 

 

しかしその時にはもう気を失っており、起き上がる事はなかった。しかし彼もあの攻撃を食らって倒れぬとは・・・こっちも恐ろしい怪獣である。

何がともあれ勝利したカミーラ達は暫し一息ついた後、すぐにキングオブモンス達と合流してガロウラーとザラボンを連れてクロウの元へ行くのであった。

 

 

 

「ギィガアアアァァァッ!!」

 

「ギシャアアアアァァァーーー!!」

 

 

そしてこの場で最も重要な戦いが繰り広げられているタイラント&ゴモラVSアーマードダークネスでは、2体がアーマードダークネスに押されていた。

 

 

「ヴオ゛オ゛オ゛オ゛ォォォ~~~ン!!」

 

 

不気味な唸り声のような音を出しながらアーマードダークネスは、ダークネストライデントを振ったり、突き刺したりして攻撃する。それに対してタイラントは両手の鎌と鉄球を、ゴモラは両腕で必死に防御して、なんとか反撃しようとする。しかしアーマードダークネスの攻撃は一撃一撃が重く、2体は反撃できず圧倒される。そしてダークネストライデントを大きく振って2体をブッ飛ばした。

 

 

「ギィガ、アアアァァ~~~」

 

「ギ、ギシャアアアァァ~~」

 

「ウグッ!!ハァハァ・・・ハァハァ・・・」

 

「ガハッ!!あう゛う゛う゛・・・!!」

 

 

強烈な一撃を食らって大ダメージを受けたタイラントとゴモラは、激しい痛みによってその場で悶える。それと同時にクロウとレイも同じように地面に倒れて苦痛の声を上げる。相手がレイブラッドである為、必然的に真のレイオニクスとなって彼らにもダメージが通じているのだ。

 

 

「お前の体で私は甦る!宇宙は再びレイブラッドのものになるのだ!!」

 

 

ダメージで動けないクロウ達にそう言った後、アーマードダークネスはレイに向けてダークネストライデントを構えながら近づく。だがその時、突如横から何が勢いよくぶつかってきた。

 

 

「ギィガアアアオオォォォン!!」

 

「グガアアアアァァァッ!!」

 

 

「ぬおぉ!!?」

 

 

ぶつかってきたのはレッドキングとモンスターXで、彼らは強烈なパンチとキックを放ってアーマードダークネスをブッ飛ばした。

さらにクロウ達の真上にボスタング型の宇宙船と爪のような形状の宇宙船が現れて、グランデとカイザーが傍に降りてきた。

 

 

「グランデ!」

 

「カイザーか、何をしに来た?」

 

「・・・フッ、ハローお二人さん。さっきはどうも~」

 

「なに、面白そうな相手だと思ってな。アイツなら楽しいバトルができて俺達を満足させてくれそうだ。行けぇ!レッドキング!!」

 

「Let’s go!モンスターX!!」

 

「暴れろ!タイラント!!」

 

「行け!ゴモラ!!」

 

 

互いの目的は違えど、クロウ達は共にアーマードダークネスと戦い始めた。

まず最初にぶつかったのはゴモラとレッドキングで、2体はダークネストライデントを掴んだ後、何度もパンチを繰り出す。しかしアーマードダークネスは全身に力を込めて2体を押し込み、反撃とばかりにゴモラとレッドキングの顔を殴る。それにより2体が怯んだ隙をついて、ダークネストライデントを大きく振り回してブッ飛ばした。

すると今度はタイラントとモンスターXが接近し、モンスターXが素早く羽交い締めにして動きを封じた後、タイラントが鎌と鉄球で攻撃する。だがアーマードダークネスはタイミングを見計らって後ろを向き、モンスターXに攻撃を食らわせて引き離した。それによって慌てて攻撃の手を止めたタイラントの隙をついて、ダークネストライデントを叩きつけてブッ飛ばした。

 

 

「ぬぅん!ハアッ!!」

 

 

そして4体が地面に倒れている間にダークネストライデントを構え直し、先端から暗黒破壊光線『レゾリューム光線』を何度も放って大ダメージを与える。

この攻撃にクロウ達は再び追い詰められてしまう。

 

 

「今度こそ止めだ!!」

 

 

そう言って再び『レゾリューム光線』を放とうした時、突如横から大量のミサイルと光線が飛んできてアーマードダークネスに命中する。それによりアーマードダークネスは体勢を崩してしまう。

 

 

「今の攻撃は・・・もしかして!?」

 

 

クロウ達は光線が来た方を振り向く。そこにはペンドラゴンとリーシャ達がいた。

 

 

「ペンドラゴン!皆!!」

 

「良いタイミングだ!」

 

「お待たせしましたクロウさん!!」

 

「こっちも待たせたな!レイ!!」

 

 

そう言った後、ヒュウガはZAPカードを認証して再びあの武器を使う準備をする。それを見てリーシャ達もそれぞれ再び必殺技を放つ準備をする。

 

 

「ペダニウムランチャー発射!!!」

 

 

ペンドラゴンの主砲から『ペダニウムランチャー』が発射されると、リーシャ達もほぼ同じタイミングで必殺技を放つ。さらにギガ・ロボフォーからも攻撃が放たれ、それら一斉攻撃はアーマードダークネスに命中し、彼は大ダメージによりその場に膝をついて怯んでしまう。その隙にクロウ達は体勢を立て直す。そして3人にすぐさま指示を出す。

 

 

「レイ!グランデ!カイザー!一気に行くぞ!!」

 

「ああ、分かった!」

 

「Hey!何偉そうに言ってるんだい」

 

「俺に命令すんなっつんだよ」

 

 

3人はクロウの指示に従い(2人は不満だが)レイオニクスの力を覚醒させる。それによってゴモラはEXゴモラとなり、グランデのレッドキングは目が赤くなり、腕が肥大化して体色が赤と黒に変化し、体表にマグマが走ったその姿のEXレッドキングとなり、カイザーのモンスターXは背中から巨大な翼が生えて、両肩の骸骨状の骨格が飛び出して頭部状に変形し、続いて全身が肥大化して体色も金色に変化する。そして最終的に四足状態で3つ首に翼があって怪獣帝王や宇宙最強超怪獣の異名を持つギドラ族の皇帝・カイザーギドラになった。

そしてクロウのタイラントは、並の怪獣の2倍くらいある大きな巨体で、ケンタウロスのような4足の脚を持つ姿(後ろ脚がゴモラのもの)になり、頭部にジェロニモンの毒羽根、両腕の武器が大型化して、体色も全体的に黒ずみで邪悪且つ狂暴な感じになったEXタイラントになった。

 

 

「グォアアアアシャアアアァァッ!!」

 

「ギィグオオオオオッ!ギィグオオオオオッ!!」

 

「ピギャア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ァァァォォォォォーーー!!」

 

「グワアアアアァァァーーーー!!」

 

 

パワーアップした4体の怪獣達は大きな咆哮を上げた後、勢いよくアーマードダークネスに向かって走り出した。

ところで皆さん、何か忘れている事はないでしょうか?

そう!クロウがレイオニクスの力を覚醒させた事でタイラントがパワーアップしたと言う事は、他の手持ち怪獣にも同じ影響が出ている事を!

 

 

「ガルルアオオオォォォン!!」

 

「フェッフェッフェッフェッフェッ・・・!!」

 

 

別の場所でミレニアムゴジラ・FWゴジラと戦っていたホロボロスとグリーザは、タイラント同様にパワーアップして、それぞれぶつかっていた相手を完全に押していた。

 

 

「ディガアアアオオオォォォォォン!!」

 

 

先程まで怒りを込めた『放射熱線』を放ち続けていたミレニアムゴジラだったが、やはり疲れが溜まってきたのか威力や光線の太さが弱まってきた。

それに気づいたホロボロスは逃げるのを止めて、素早く接近しながら高くジャンプして飛びかかり、ミレニアムゴジラを押し倒した。そしてそのまま『ホロボロクロー』で全身を何度も切りつけてダメージを与える。

 

 

「グルルル・・・・・ディガアアアオオオォォォッ!!」

 

 

切りつけられる度にミレニアムゴジラの体から血が飛び散り、どんどん押されて追い詰められていく。しかし必死に抵抗してなんとかホロボロスを押し退けて起き上がる。しかし全身傷だらけで、蓄積されたダメージによって荒い息を吐いていた。

このままでは負けると思ったミレニアムゴジラは、戦いに勝つ為に残ったエネルギーを口に集めて、フルパワーで『放射熱線』を放つ。

対するホロボロスもエネルギーを集めて『メガンテクラッシャー』を放つ。両者の必殺技は激しくぶつかり合い、ほぼ互角であったが、ホロボロスの『メガンテクラッシャー』の方が威力が上だった事で『放射熱線』をどんどん押していき、遂にミレニアムゴジラは『メガンテクラッシャー』の直撃をもろに食らって後方に大きく吹っ飛んでいき、岩壁にぶつかってゆっくり倒れた。だがまだ彼は死んでおらず、ただ意識を失っていただけであった。

何故ならホロボロスはクロウからミレニアムゴジラの命を絶対に奪わないように、と言われていたので、先程放った『メガンテクラッシャー』は手加減したレベルだったのだ。

 

 

「ガルルアオオオォォォン!!」

 

 

約束を守りながら戦いに勝利したホロボロスは、天に向かって大きく勝利の咆哮を上げる。そして倒れたミレニアムゴジラに近づいて彼の尻尾を口に銜えて引っ張っていき、クロウの元へ向かうのであった。

 

 

 

一方グリーザの方もFWゴジラと激しくぶつかり、多数の光線技等で押していた。

 

 

「フェッフェッフェッフェッフェッ・・・!!」

 

「ディガア゛ア゛ア゛オオオォォォンーーー!!」

 

 

グリーザの攻撃にFWゴジラは何とか反撃しようとするがどんどん押されていき、ミレニアムゴジラ同様に全身傷だらけになってダメージが蓄積されていった。しかしグリーザは手加減せず『グリーザビーム』と『ビーム光弾』を何発も放って攻撃し続けた。

これによりさらに追い詰められたFWゴジラは、戦いの勝つ為の最後の手段としてエネルギーを集めて、口からフルパワーの『ハイパースパイラル熱線』を放つ。それを見たグリーザは胸部から『グリーザダークライトニング』を放ち、両者の技は激しく押し合う。

 

 

 

バチバチバチバチバチバチ!!!

 

 

 

2つの技は最初ほぼ互角であったが、次第に『グリーザダークライトニング』が押していき、そして『ハイパースパイラル熱線』を打ち消してそのままFWゴジラに命中する。

必死に耐えようとするFWゴジラだが、パワーアップした『グリーザダークライトニング』には勝てず、後方に大きく吹っ飛んで岩壁にぶつかって倒れた。だが彼も同様に死んでおらず、意識を失っているだけであった。グリーザもまた命を奪わないよう手加減したレベルで放っていたからだ。

そしてグリーザは倒れたFWゴジラに近づいて持ち抱えると、ホロボロスと同じようにクロウの元へ向かうのであった。

 

 

 

2体の戦いが終わった頃、EXゴモラ、EXレッドキング、カイザーギドラ、EXタイラントの4体は、隙のない連携プレーでアーマードダークネスに猛反撃を開始していた。

 

 

 

(BGM:誓い)

 

 

 

「グォアアアアシャアアアァァッ!!」

 

「ギィグオオオオオッ!ギィグオオオオオッ!!」

 

 

向かって来る4体にアーマードダークネスがダークネストライデントを突き刺す。それを見てEXゴモラが素早く前に飛び出して受け止め、そのまま両手で掴んで振り回す。そしてEXレッドキングが肥大化した腕によるパンチで殴り倒す。そしてEXゴモラが地面に膝をついたアーマードダークネスを力強く蹴ってブッ飛ばした。

 

 

「ぬあぁ!?おのれ・・・・・ッ!!?」

 

「グワアアアアァァァーーーー!!」

 

「ピギャア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ァァァォォォォォーーー!!」

 

 

体勢を立て直そうとアーマードダークネスが立ち上がった瞬間、EXタイラントが左腕の鉄球から鎖を・・・ではなく、鉄球そのものを打ち出して拘束し、そのまま空高く放り投げる。そこへカイザーギドラが口から黄金の稲妻を思わせるビーム『反重力光線デストロイド・カイザー』を放ってダメージを与えた。その威力はとても恐ろしい程で、地面に落ちて土煙が晴れるとアーマードダークネスの鎧の至る所にヒビが入っていた。

それでもアーマードダークネスは立ち上がって攻撃しようとするが、今度はEXタイラントが威力が遙かに上がった『EX爆炎放射』と『EXアロー光線』を放って追撃する。

さらにEXタイラントは新たな必殺技を繰り出す。それは頭のジェロニモンの毒羽を飛ばす技『暴君フェザーショット』だ。この毒羽の毒の威力はとても強く、大ダメージに加えて毒によって体が痺れて長時間思うように動けなくなる程だ。その為何本か食らったアーマードダークネスは痺れて動けなくなってしまった。

その隙にEXゴモラとEXレッドキングが合流する。

 

 

「ギィグオオオオオッ!ギィグオオオオオッ!!」

 

「ぐあっ!?」

 

 

そしてEXレッドキングが右パンチでダークネストライデントを叩き落とし、そのまま左パンチでブッ飛ばした。

しかしアーマードダークネスは戦意を失わず、今度はアーマードブレードを抜いて高くジャンプしてEXゴモラを攻撃する。だがEXゴモラは再び受け止めて、そのままアーマードブレードを弾いた。

これによりアーマードダークネスは全ての武器を失い、攻撃手段がなくなった事で焦る。その隙をついて4体の怪獣達が抜群のコンビネーションで攻撃し、最後にEXゴモラが顔面を掴んで勢いよく投げ飛ばした。

 

 

「ギィガオオオオオッ!!」

 

「ピギャア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ァァァォォォォォーーー!!」

 

 

投げ飛ばされながらも立ち上がるアーマードダークネスだが、ダメージによりフラつく。そこへEXレッドキングが、両腕を地面に叩きつけて炎を走らせる必殺技『フレイムロード』で攻撃し、続いてカイザーギドラが『反重力光線デストロイド・カイザー』を放ってさらにダメージを与えた。

 

 

「ぐああああああああっ!!?」

 

 

2体の必殺技を食らったアーマードダークネスは悲鳴を上げ、完全にグロッキー状態になる。

 

 

「レイ!これで決めるぞ!!」

 

「あぁ!ゴモラ!止めだ!!」

 

「タイラント!お前も一気にやれ!!」

 

「グォアアアアシャアアアァァッ!!」

 

「グワアアアアァァァーーーー!!」

 

 

指示を聞いてEXゴモラとEXタイラントは同時に『EX超振動波』と新技の『トリプルフュージョンサイクロン』をさらにパワーアップさせた『EXトリプルフュージョンサイクロン』を放つ。

 

 

「どわあああああああ!?ぎゃあああああああああぁぁぁーーー!!?」

 

 

このオーバーキルな攻撃に今のアーマードダークネスが耐えられる訳がなく、憑依していたレイブラッドの大きな悲鳴と凄まじい大爆発を起こしながら倒された。

 

 

「よし!」

 

「よっしゃあ!」

 

「very good!!」

.

「よくやった・・・」

 

 

遂にレイブラッドを倒し、クロウ達は勝利を喜ぶ。無論リーシャ達やヒュウガ達も同様に喜びの声を上げる。そして戦いを終えたタイラント達は回収される。

 

 

「・・・なぁお前ら」

 

「ん?」

 

「何だ?」

 

「what?」

 

「何だったんだろうな?俺達の戦いは・・・」

 

「グランデ・・・」

 

「なんつって!」

 

「はっはは!」

 

「フッハハハ!」

 

「今更何言っているんだか・・・」

 

 

突然問い掛けるグランデ。どこか暗い感じの雰囲気に誰もが答えられずにいたが、すぐに元の調子になったのを見て、レイとカイザーは笑い、クロウは呆れつつも薄く笑う。

そして一通り笑った後、グランデとカイザー自分達の宇宙船の方に向かって歩き出す。

 

 

「忘れるな!今度会う時は俺達がお前を倒す番だ」

 

「それまでもっと強くなっていろよ。それじゃ、see you!」

 

 

そう言った後2人は宇宙船に乗ってこの惑星を去った。

それを見届けているとリーシャ達がやって来て、連れてきたFWゴジラ達4体を渡す。4体とも気を失っている状態だったので、ちゃんと約束を守ってくれた彼女達を褒める。そこへギガ・ロボフォーとミニラもやって来て、傷だらけのゴジラ達を見て慌てるミニラを落ち着かせながら事情を説明する。それを聞いてお礼を言うかのように何度も頭を下げるミニラの様子に内心和みながら「気にするな」と言い、彼も含めて全員ギガライブナイザーに回収する。それが済んだ後、突然リーシャが皆の前に一歩出て頭を下げる。

 

 

「改めましてクロウさん!宇宙の支配者になれて、本当におめでとうございます!!」

 

「「「「「「「「「おめでとうございます!!」」」」」」」」」」

 

 

彼女の後について他の皆や隣にいたレイも同じように頭を下げながら「おめでとう」と言う。

 

 

「トウトウクロウ様ガ、全宇宙ノ支配者トナッタ」

 

「あぁ、誰も文句は言わないぜ」

 

「それはまだ早いかな。まだ俺が支配者になるのには、やるべき事が残っている」

 

「やるべき事?」

 

「あぁ・・・レイブラッドを倒した事と俺の強さを全ての星に宣伝し、さらに仲間を増やしてその地位を万全なものにしないとな。その為皆には今後さらに頑張ってもらうぞ」

 

「そういう事なら任せて下さい!」 

 

「必ずやクロウ様のご期待に応えてみせます!」

 

「腕がなるってもんだぜ!」

 

「ふふ、楽しくなってきたわ」

 

 

そう言って意気込む一同。それを見たクロウは満足そうに笑いながら惑星から脱出する為、レイと別れてギガ・ロボフォーに乗ってワームホールを通って行く。その後をペンドラゴンも追い掛けて行き、2機が外に出ると惑星ハマーが崩壊しかけている光景が映った。レイブラッドが倒されたのが原因だとすぐに察して、急いで脱出しようとするが・・・。

.

 

「クロウ様!惑星の引力が増大しています!その影響で機体が降下しています!」

 

「何!?エネルギーを使い切っても構わん。フルパワーで振り切れ!!」

 

「了解!」

 

 

ブラックホール並の引力に宇宙船が引っ張られていくのを見て、フルパワーで脱出するよう指示を出す。それによりギガ・ロボフォーは徐々に前に進んでいくが、ペンドラゴンはどんどん引っ張られてしまう。

 

 

「クロウ様!ペンドラゴンが!!」

 

「マズイ!メカハンドを伸ばして引っ張れ!!」

 

 

ペンドラゴンを助けようと慌ててメカハンドで掴んで引っ張る。しかし引力の方が強いせいでこっちまで引っ張られていき、全員が焦っていた時に背後からレイブラッドの声が響いた。

 

 

「レェェイモォォォン!!クゥゥロォォォウ!!」

 

 

モニターで確認してみると、ブラックホールの中から巨大な手が現れて、ゆっくりとこっちに迫ってきた。

 

 

「逃がさんぞ!レェェイモォォォン!!クゥゥロォォォウ!!」

 

「レイブラッドめ、何が何でも俺達を捕らえる気か!」

 

 

しかも狙いがレイだけでなく俺まで含めやがって!内心悪態ついている間にもレイブラッドの手が接近して、捕まると誰もが思った時、前方から2つの光線が放たれてレイブラッドの手を消した。一体何が起きたかと前を見ていると、そこにはウルトラマンとウルトラセブンがいた。

 

 

「ウルトラマン!」

 

「ウルトラセブン!」

 

 

まさかウルトラマンとウルトラセブンが危機に駆けつけてくれるとは思っていなかったレイ達は驚きつつも笑顔になる。対照的にリーシャ達は嫌そうな表情になる。

だがそこへ再びレイブラッドの魔の手が迫る。

 

 

「カレン!急げ!!」

 

「了解!!」

 

 

再びパワーを上げてなんとか脱出できた。それでもレイブラッドは執拗に追い掛けてくるが、ウルトラマンが『スペシウム光線』を、ウルトラセブンが『ワイドショット』を同時に放つ。

 

 

「ぐうううぅぅぅ・・・ぎゃあああああああああああああああああぁぁぁぁぁ!!!!!!」

 

 

再度2つの光線を食らったレイブラッドは悲鳴を上げながら消滅し、惑星ハマーは大爆発して宇宙の塵となった。

 

 

「とんだところで借りを返されてしまったな」

 

 

そう呟いた時、ペンドラゴンから小さな光の球が飛び出してセブンの手に収まった。それを見てミクラスが主人の元へ帰って行ったんだなと悟る。

そしてウルトラマンとセブンは光の国へと帰って行った。その後モニターにレイ達の姿が映った。

 

 

「クロウ、俺は今度こそボス達と一緒に地球に帰る!だから・・・だから此処で、お別れだ・・・」

 

「そうか・・・」

 

 

悲しい表情で告げるレイ。そんな彼に俺は優しく言う。

 

 

「そんな顔するなレイ。せっかくバトルが終わったと言うのに。それに忘れたのか?俺はお前の味方だ。もし地球で嫌な事があったり、何か困った事があったらすぐに俺の元にやって来い!いいな」

 

「クロウ・・・」

 

 

その言葉を聞いてレイは涙目になりつつ笑顔になる。しかしリーシャ達からも同じように優しい言葉を言われて、とうとう耐えられなくなって涙を流してしまう。そして何度も「ありがとう」と言う。それからヒュウガ達とも別れの挨拶を済ませ、彼らは地球に向かって発進した。

 

 

「さて俺達もボリスに帰るk・・・うん?」

 

 

帰還命令を出そうとしたと時、突如後ろからモーターの駆動するような音が聞こえたので振り返ってみると、気を失っていたサデスが目を覚まして起き上がっていた。

 

 

「此処は・・・何処だい?」

 

「此処はギガ・ロボフォーの船内だ」

 

「ギガ・ロボフォー?って君達は誰だい?」

 

「俺はモンスターキング・クロウ。此処の主人だ」

 

 

事情が分からないサデスにクロウはこれまでの事を話す。それを聞いた後、サデスはクロウ達に頭を下げながらお礼を言う。

 

 

「そう言う事だったのか。いや~君達には随分と世話になったようだね。本当助けてくれありがとうッ!」

 

「別に構わん。それでサデスよ、これからどうするつもりだ?」

 

「う~ん・・・元の世界に戻るってのは難しいし~・・・どうしたもんかね~」

 

「もし行く当てがないのなら俺の仲間にならないか?戦ってみたが、お前はなかなかの実力者のようだしな」

 

「君の?確かに君は僕より強いが・・・」

 

「サデス、クロウさんを甘く見ない事ね。クロウさんはありとあらゆる怪獣達の頂点に立つ怪獣の王様であるのよ」

 

「それ故クロウ様の強さはお前が思っている以上に遙かに上だ」

 

 

リーシャとルーネの話を聞き、サデスはクロウの強さを改めて感じる。また洗脳を解いて正気に戻してくれた恩や先程までのクロウとの戦いの記憶が残っていた事から答えを出した。

 

 

「分かった。君は強いだけでなく面白い奴だな!それに君達といると人生いろいろと面白くなりそうだ!これから宜しくね!!」

 

 

そう宣言しながらサデスは勢いよく頭を下げる。それからすぐ自己紹介するが、非常にハイテンション且つポジティブな性格である事からジグラ星人から「なんて暑苦しい奴だ」と呆れられ、他の皆も同意したのは余談である。

ともあれ新たな仲間と一緒にクロウは惑星ボリスに帰るのであった。

 

 

 

 

 

それから暫く経って宇宙に衝撃なニュースが流れるようになった。

 

『レイブラッド星人を倒し、その後継者にモンスターキング・クロウがなった!』

このニュースによってクロウの存在は全宇宙に知れ渡り、一躍有名になったとの事だった。

 

 




宇宙 夢とロマン


次回、第3章ウルトラ銀河伝説編、始動!


モンスターキング・クロウの新たな敵、それは・・・・・ウルトラマン!?


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