インフィニット・ストラトス ~黒兎の見る世界~   作:フォールティア

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ゴールデンウィーク編、数話で終わる予定です。
何時もよりネタを増してお送りします!




黄金週間!
#01 ゴールデンウィーク!


ピピピピ・・・

 

「ん、んぅ・・・」

 

携帯でセットしていたアラームがけたたましく朝を告げる。

感覚で手を動かして携帯を黙らせる。折角の休みなんだ。もう少し寝ていたい。

それに、普段とは違って妙に寝心地が良いんだ。なんと言うか人肌のような暖かさがあって、僕を夢の世界へと誘おうとする。

・・・よし、もう一眠りしよう。

 

そう決めて寝返りを打って暖かな抱き枕を抱き締める。

 

「んっ・・・意外と大胆だな、睦月は」

 

・・・・・・・・・何故か抱き枕から声が聞こえた気がする。というか僕は抱き枕なんて何時買った?しかも妙に柔らかいし。

眠気に抗いつつ瞼を開けると・・・

 

「おはよう、睦月」

 

『全裸』のラウラが居た。

 

 

「アイエエエエエエエエエ!?」

 

 

早朝の寮に、僕の叫び声が響いた。

 

 

 

 

 

 

 

ゴールデンウィーク初日、学生の身としては大変喜ばしい連休である。働いてる方々にはお疲れ様ですと言いたい。

 

「・・・で、本当にナニもしてないの?」

 

「ハイ、シテオリマセン」

 

現実逃避は止めよう・・・虚しくなるだけだ。

ええ、ただいま簪に説教されています。ラウラと二人揃って。

いやまあルームメイトが裸の女子と抱き合ってたらそうもなるよね。

 

「というか何でラウラは裸なの?バカなの?変態なの?」

 

「流石に制服で寝るわけにはいかんだろう」

 

「せめて下着は着たらどうなの?」

 

「したぎ?」

 

「・・・まさか、下着持ってないの?というか私服は?」

 

「無いな」

 

「えっ」

 

「私の持ってる服は制服とISスーツだけだ」

 

ベッドシーツにくるまったラウラが何故か自慢気に服がない事を言った。

うん、自慢気に言うことじゃないよね。ほら簪も呆れ顔になっちゃってるし。

 

「睦月」

 

「はい、何でしょう?」

 

「今日の予定、変更。シャルロットも連れてラウラの服を買いにいく」

 

溜め息混じりに額を押さえて簪が言う。元々今日は簪とトーナメントの時の約束の為に出掛ける予定だったんだけど、良いのだろうか?

視線を向けると簪は、

 

「流石にこの状況は見過ごせない・・・後、睦月もう立っていいよ。上目遣いは私に効く」

 

そう言ってもう一度溜め息を吐く。

よかった正座意外と辛かったんだよね。・・・というか上目遣い?

 

「私は別に服は・・・」

 

「ラウラ自身が良くても、まわりが良くない。ともすれば寮長である織斑先生にも迷惑が」

 

「行くぞ、今すぐ行くぞ、さあ行くぞ!」

 

簪の言葉を遮ってラウラが立ち上がったので即座に視線を逸らす。

見えてない、何も見えてない。セーフセーフ。

 

「睦月、ギリギリアウト」

 

「そんなバカな」

 

ちらっと見てしまったけども。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

と、いうワケで時刻は10時ちょっと過ぎ。IS学園からモノレールに乗って直ぐ近く。複合ショッピングモール『レゾナンス』にやってきましたー。

 

って、

 

「何で僕は女装しなくちゃなんないのさ!?」

 

ええ、無理やり着替えさせられましたよ。モノレールのトイレでね・・・ワケがわからないよ。

上は半袖のTシャツに淡い黄色のパーカー、下は・・・チェック柄のミニスカート。

 

「うぅ・・・何でよりにもよってミニスカートなのさ」

 

「「その方がかわいいから」」

 

「うむ、似合ってるぞ睦月」

 

ああ、足がスースーする。よく女の人はこんなの履けるな・・・履いてる僕が言えたタチじゃなかった。

スカートの裾を押さえて少しでも風が通らないようにする。誰だ無駄な抵抗って言った人は。

 

「男性IS操縦者って事で、顔バレしちゃってるからね」

 

「変装して少しでも周囲の目をごまかさないと」

 

シャルと簪の言葉も確かだ。下手に見つかれば追いかけ回されるのは目に見えている。

折角のゴールデンウィークをそんな事に費やしたくはない。

 

「はぁ、わかったよ・・・このまま行こう」

 

仕方ない、甘んじてこの恥を受けよう。

ポニーテールにされた髪を撫でて溜め息を吐くと、ワンピースとサマーカーディガンを着た簪が僕の手を握った。

 

「それじゃ、ラウラの私服&私達の水着を購入しに、出発!」

 

「「おー!」」

 

「お~」

 

やけにノリいいなシャルとラウラ。

そんなこんなで、僕たちは人でごった返すレゾナンスへと入っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「見たまえ、人がゴミのようだ!」

 

「入って早々何言ってんの・・・」

 

「いや、言わなきゃいけない気がしてな」

 

どこのラピ○タ王なんだラウラは。というかよく知ってるなぁ。

入り口に置いてあったパンフレットで店の場所を見ていたシャルが声を上げる。

オレンジのシャツに、薄手のジャケット。下はロングスカートと端から見ればモデルな格好だ。

 

「お店の配置から見て、三階にある水着専門店の方から下に降りてきた方が良いかもね」

 

「水着かぁ」

 

何故水着を買うのかというと、ゴールデンウィーク明けに臨海学校があるからだ。

海での自由時間用に彼女達は欲しいみたいだ。

 

「ところでラウラは水着は・・・」

 

「学校指定の水着で充分じゃないか?」

 

因みにIS学園の水着は『旧』スク水である。提案した人は何時の時代の人なんだ・・・。

というかラウラの体型でスク水着たら色々と危うい気がする。

 

「うん、シャルと簪にちゃんと選んでもらった方が良いよ」

 

「睦月がそういうなら、仕方ないな!見てろ、絶対に『のーさつ』?してみせるからな!」

 

ビシィッ、と指を突きつけて制服姿のラウラは高らかに宣言した。

何だろう、物凄く和む。

 

「睦月、ラウラ?もう行くよ~」

 

「今いくよ」

 

先に歩きだした二人を追って歩き出す。

 

 

 

この時点で気付くべきだった。今はゴールデンウィーク真っ只中なのだと・・・

 





やったね睦月、女装ができたよ!(おい

というワケでゴールデンウィーク編、買い物スタートです。
まあ、ただで終わるわけが無いんですがね・・・(黒微笑

次回もお楽しみに‼
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