インフィニット・ストラトス ~黒兎の見る世界~   作:フォールティア

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日常系を書くと話が冗長になりがちだなぁ・・・善処せねば。

ところでガンダムUCのジェガンってなんであんなに格好良いんだろうか



#02 何気ない幸せ

という訳でやってまいりましたレゾナンス三階、水着専門店『アクエリアス』。某ガンダムを思い出してしまったよ。

やっぱりというか、女性用水着がスペースの大半を占めている。男性用は・・・狭っ!?

 

「じゃあ水着選ぼっか?睦月はどうするの?」

 

「僕も自分用の・・・・・・を」

 

簪に答えながら自分の下半身を見る。そういえばスカート履いてるんだった・・・いや、店員さんなら気付いてくれる筈・・・でも解られたら解られたで変態のレッテル貼られる!?

 

「ふおぉぉぉ・・・」

 

「急に唸りだしてどうしたんだ?」

 

「多分、今の格好についてじゃないかなぁ」

 

「睦月は女性用水着も似合いそう」

 

「似合うかぁ!!」

 

ツッコミを入れて溜め息を吐く。

仕方ない、買わなきゃどうしようも無いんだし、変態のレッテルは甘んじて受けよう・・・。

 

「そうだ、睦月」

 

「何?シャル」

 

「僕達の水着選ぶの手伝ってくれない?」

 

「「!?」」

 

「手伝うって、どうするの?」

 

生憎、僕には服飾のセンスなんてまるで皆無だし、手伝うような事はあるのだろうか?

そして何故ラウラと簪は雷に打たれたように固まってるんだろう。

 

「何着か自分で選んでくるから、睦月が良いなぁって思った物を教えてくれればいいよ」

 

「僕に選ばせて良いの?」

 

「睦月だから良いんだよ」

 

「あぅ」

 

シャルはたまにストレートに言ってくるから何というか気恥ずかしくなってしまう。

やばい、顔が熱い。

 

「わ、わかったよ。僕の良いと思った物を言えば良いんだね?」

 

「うん、ありがとう!そうと決まれば二人とも、何時まで固まってるの?さ、行くよ!睦月はここで待っててね」

 

「ああ、うん」

 

二人を引きずるようにしてシャルは店の奥へと入っていった。

さて、女性の買い物は長いと言うし、どうやって時間を潰そうか。

 

「っと、すいません!」

 

携帯を取り出したところで背中に衝撃を感じた。誰かがぶつかったみたいだ。

 

「いえ、こちらこそ、こんな処で突っ立ってて申し訳ありませ・・・」

 

振り向いて謝りながら相手の顔を見ると・・・一夏だった。その後ろには箒さんの姿が。

・・・な、なんですとぉ!?

 

「余所見をしているからだぞ、一夏」

 

「面目ない・・・大丈夫ですか?怪我は?」

 

「あ、いえお気になさらず」

 

あれ?もしかして僕だと気づいてない?

いやいや、まさかまさか。ほぼ毎日学園で顔を合わせてるんだ、そう簡単に間違えるわけが・・・僕女装してるんだったあぁ!!(メイク済)

 

「んー・・・」

 

「な、何でしょう?」

 

「いえ、知り合いに似ている気がして・・・」

 

それは暗に僕が女顔だって言いたいのか・・・?

ほう、成程、ゴールデンウィーク明けの特訓が楽しみだなぁ?リミッター外したロングブレードライフルに何時まで持つかな?

 

「あはは、気のせいじゃありませんか?」

 

「それもそうですね、すいません」

 

「いえいえ、それよりも早く『彼女さん』とデートの続きをしてあげたらどうです?」

 

「「か、かの・・・っ!?」」

 

二人揃って顔を真っ赤に染め上げてあたふたしだす。

 

「か、からかわないで欲しい!い、行くぞ一夏!!」

 

「あ、おい引っ張るな箒!ぶつかってすいませんでしたぁ~・・・」

 

「お気になさらず~」

 

気恥ずかしさに我慢できなくなったのか箒さんが一夏を引っ張って行ってしまった。

前途多難だなぁ一夏も。視界の端にツインテールと金髪が見えた気がしたけど気にしないようにしよう。

 

「おまたせー、ってどうしたの?」

 

「いや、今の僕ってまわりからどう見えてるんだろうなって」

 

「「「どうみても女の子」」」

 

「Oh...」

 

認めたくないものだな、自身の女顔というものを・・・。

はあ、一夏みたく格好良くなりたいな・・・身長大きいし、身体ガッチリしてるし、何よりイケメンだし。

 

「選んできたから、見てみてよ。あと睦月の水着も幾つか持ってきたから」

 

「そうなの?ありがとう」

 

「取り敢えず、試着室前まで行こう」

 

シャルに手を引かれて試着室まで来る。

シャルと簪の手には何着もの水着がハンガーごと持たれていた。ラウラは・・・一着だけ?

 

「ラウラはそれ一つなの?」

 

「か、簪に薦められてな、仕方なくだ!決して私が選んだんじゃないぞ!」

 

「そ、そう・・・?」

 

顔を上気させて必死に語るラウラ。水着が握り締められてクシャクシャになりそうだ。

 

「それじゃ僕達は着替えるから少し待ってて?あ、これ睦月の水着ね。僕と簪のチョイスだから、合わなかったらごめんね?」

 

「ありがとう、見させてもらうよ」

 

「ラウラはこっち」

 

「待て簪、私はシャルとの方が・・・うわぁ!」

 

ラウラ、没シュート~!

・・・さて、聞こえ始めた衣擦れの音をシャットアウトするためにも水着を選ぼうかな。

 

「ふふふ、デッドエンドくすぐり・・・」

 

「やめろ簪!そこは弱・・・ひゃあ!?」

 

何も聞こえなーい、僕は何も聞いてなーい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「買い物も済んだし、そろそろお昼にしよっか?」

 

あれから二時間ほど経ち、一階へと戻ってきた僕ら一行は、シャルの提案で昼食をとることにした。

 

「負けた・・・軍人である私が簪に負けた・・・」

 

フードコートに向かう最中、ラウラが肩を落として落ち込んでいた。

水着専門店で水着を買ったあとに、ラウラの服を買いにいったんだけど、服の試着に抵抗。しかし簪が目にも止まらぬ早さでラウラを確保、試着室に再度一緒に入って着せ替え人形状態にしてしまったのだ。

前を歩く当の本人はつやつやしてらっしゃる。

 

「む、睦月・・・今の私は、変じゃないか?」

 

「変なわけないじゃない。似合ってるよラウラ」

 

上は白のブラウスに、下は黒のフレアスカートを纏ったラウラは一見すると良家のお嬢様に見える。普段の、というか制服姿の時とはまた違った印象を受ける。

 

「そ、そうか・・・良かった」

 

そう言ってはにかむラウラ。・・・何この可愛い生き物。

簪が振り向いてサムズアップ(親指を立てる)をしてきたので同じくサムズアップで返す。グッジョブ!

 

「お昼食べたあとどうする?」

 

「・・・ウィンドウショッピングかな。いや、この際睦月の服を」

 

「それは男性用の服であって女性用じゃないよね?そうだよね!?」

 

「今の睦月は女装なのだから、女性用の服を買うのだろう?」

 

「ラウラまで!?」

 

わいわい騒ぎながら皆で楽しむ・・・うん、何だかんだで幸せだ。

 

「じゃあ下着とかも女性用に」

 

「それはアウトでしょ簪ぃ!!」

 

 

 

・・・前言撤回、少し幸せだ。

 





後二、三話でゴールデンウィーク編は終了となります。

次回もお楽しみに‼
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