インフィニット・ストラトス ~黒兎の見る世界~ 作:フォールティア
やったねたえちゃん!水着回だよ!(爆
ジオン水泳部の皆様の時期が近付いてきましたぜ・・・
#01 臨海学校
「「「「「海だー!!」」」」」
「ん・・・」
そんな叫び声が聞こえ、目を覚ます。
視線を横にずらすと窓の向こう、確かに海が見えた。
ゴールデンウィークが過ぎ、一週間。
僕ら一年一組は今、臨海学校に向かうバスに乗っていた。
「あ、目が覚めた?」
「ごめんシャル、寝ちゃってた」
「気にしないで、可愛い寝顔が見れてよかったし」
「ふぁ!?」
寝起きから何を言うのかシャルは。男の寝顔を可愛いといいますか。
「睦月はどちらかと言うと女顔だよ?」
「さらりと人の心を読まないで欲しいな」
「顔に出てたよ」
ふ、不覚・・・!
ざわつくバスのなか頭を抱える。そんなに分かりやすいかな、僕。
と、とにかく話題を変えよう、このままだとシャルにからかわれ兼ねない。
「海綺麗だねぇ」
「そうだね、天気も良いし絶好の海水浴日和だね」
「やきそばとか売ってないかな・・・」
「流石に無いと思うよ・・・」
海の家で食べる妙に高くてゴムみたいな食感、久しぶりに食べたかったんだけどな。残念。
臨海学校一日目は丸々自由時間らしいから、まったり砂浜で過ごすとしようかな。
「ふそっちは泳ぐの~?」
不意に頭に重さを感じた。この声、布仏さんか。
「まあ、その予定。疲れすぎない程度には泳ぐよ」
「そっか~、時間が空いたら私たちとビーチバレーやろうよ~かんちゃん呼んでさ~」
頭に乗せられた腕から延びる制服の袖がプラプラと目の前で揺れる。
まあ、少し位ならいっか。
「いいよ。でも僕球技苦手だからね?」
神なるノーコンとは僕の事だ。あらぬ方向へ球を飛ばす自信がある。
バレー?ネットの向こうに入れば奇跡だよ。
それから皆と談笑しつつ二十分。僕達はお世話になる旅館へ到着した。
したのだが。
「一夏、僕はこの部屋割りに異議を申し立てたい」
「安心しろ睦月、俺もだ」
しおりの部屋割りに僕と一夏の名前が無いと思ったら、一夏は織斑先生と、僕は山田先生と同室になっていた。
何故、
「「何故、ここまで来て女性と相部屋なんだ・・・!」」
「ほう、私達では不足というか、お前ら」
直後、頭に出席簿が落とされる。
「「ふぉぉ・・・!」」
痛い、物凄く痛い!これホントに出席簿!?どう考えても鈍器でしょ!!
「仮にお前達二人で部屋を使ったとして、迫り来る女子生徒(猛獣)どもの相手が出来るのか?」
「うっ、それは・・・」
織斑先生の尤もな理由に、何も返せず言葉に詰まる。
一クラス処か一学年全体が部屋に押し掛ける・・・ああ、うん無理。
「そういった意味でもこういう部屋割りなんです。ごめんなさい、他の生徒へバレるのを防ぐためとはいえ、今まで黙ってて・・・」
「ああ、いえ気にしないでください山田先生!こちらこそ下手な事いってごめんなさい!」
頭を下げる山田先生に慌てて謝る。
山田先生に申し訳なさそうな顔をされると罪悪感が臨界に達しそうになる。
謝っては謝り返す僕と山田先生を見て織斑先生が溜め息を吐いた。
「とにかく、お前達の部屋は私達と同じだ。わかったらさっさと行くぞ。自由時間を無駄にはしたくないだろう?」
「「hai!」」
「いきなり元気になったな・・・」
織斑先生に連れられて、僕達は職員が泊まる部屋へと向かった。
そして、部屋に荷物を置き、更衣室で水着に着替えて・・・
「うーみーだー」
「何で棒読みなんだよ・・・」
旅館近くの海水浴場にやって来ました。
IS学園の貸し切りということで見事に女性しかいない。
因みに一夏は赤い半ズボンのような水着です。あ、興味ないですかそうですか。
「しっかし暑いな。睦月はパーカー脱がないのか?」
「日焼け痛くて・・・あんまり肌を出さないようにしたいし」
俺の体が真っ赤に染まる!肌を焦がせと轟き叫ぶぅ!
なんて事になったら今日確実に風呂に入れない。絶対痛みで泣く。
「あとで日焼け止め塗ってやろうか?」
「お願い。流石にここまで来て泳がないのは損だし」
さて、何時までも更衣室前で話しているのもあれだし、行くとしようか。
取り敢えず、空いてるパラソルの下に向かおうと、砂浜に足を踏み入れた。
ザッ・・・シュー・・・
「あっつい!!というか痛い!」
「ははは、サンダルも無しに行こうとするからってサンダルに砂がぁぁ!あちぃぃ!」
勢い良く踏み出したくせにこの体たらくである。
仕方ないじゃん、熱いんだもの。
日に焼けた砂を甘くみてたよ・・・熱した鉄板みたいじゃないか・・・。
「む、睦月・・・大丈夫か?」
「一夏・・・空いてるパラソルまで連れてって、お願い」
「ああ、任せろ」
ここは安全策として一夏におぶってってもらおう。このまま素足で行ったらパラソルに着く前にジオングのようになってしまう。
足は飾りじゃないんですよ。偉い人だってそう思ってる筈。
「よっ、と。睦月は軽いなぁ、ちゃんと食ってんのか?」
「失敬な。バランス考えてちゃんと食べてるよ」
きっちり朝昼晩三食摂ってますよ。
毎朝ジョギングとかして運動もしてるしね。
とそこで不意に体が浮いたと思ったら一夏の顔が目の前にあった。
「こっちの方が睦月は運びやすいな」
「な、ちょ、何を・・・!?」
どう考えてもお姫様抱っこです、本当にありがとうございました。
ってそうじゃなくて、うわ視線が刺さる!痛いほど刺さる!
「い、一夏!皆見てるって!」
「そうか?気のせいだろ」
こんな所で鈍感発動するなあぁぁ!!
僕の心の叫びを余所にまわりからヒソヒソと声が聞こえてくる。
「お姫様抱っこ・・・だと?」
「扶桑君、男の娘だから合ってるわね」
「捗る・・・捗るぞ・・・!夏の決戦のネタが捗るぞ!」
「あぁ、照れ顔の扶桑君・・・食べたい」
「一夏お願いだからおんぶに変えて!何か身の危険を感じるから!」
主に貞操面がヤバイ。戦場でガンダムにあったジオン兵の気分だ。
ああ、もう恥ずかしい・・・
「変えるもなにも、もう着いたぞっと」
「え?」
気付けばパラソルの下にある椅子に座らされていた。
「いやぁ、サンダル履いててもやっぱ熱いなぁ。あ、日焼け止め塗るか?」
「え、ああ・・・もう少し落ち着いてからかな」
「?」
首を傾げる一夏から視線をついと逸らすと、さながら猛獣のような目線をした女子生徒達がかなりの数居た。
・・・うん、泳ぐのは皆の注意が逸れた時にしよう。
「はあ・・・」
天高く昇った日に照らされた砂浜に、ため息が陽炎と共に消え去った。
女子生徒の水着かと思ったか?男だよ!
すいません次回からはちゃんとヒロインだすのでザク・マシンガン射つのはやめてくだふぁい
次回もお楽しみに‼