インフィニット・ストラトス ~黒兎の見る世界~   作:フォールティア

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私には・・・水着描写はむりだったよ・・・




#02 オン・ザ・ビーチ!

「さってと、そろそろ海入るか?」

 

「うーん、そうだね。日焼け止めお願いしていい?」

 

「おう、任せろ」

 

まわりの興味が此方から逸れたタイミングを見計らって、一夏に日焼け止めのオイルを渡す。

っと、パーカー脱がないと。

 

「よいしょっと」

 

「何か年寄り臭いぞむつ・・・き」

 

「どうかした?一夏」

 

僕を見たまま急に一夏が固まった。え、何?僕の体に何か着いてるのかな?

パーカーの下は本当にただの水着だ。ゴールデンウィーク中に、シャル達と出掛けたときに色々と選んでもらって買った物。

近くに居た店員さん曰く、この夏のトレンドらしい白い『上下』の水着だ。いやぁ、男性の水着にも上下ってあるんだねぇ。ヘソ出しタンクトップなんて初めて聞いたよ。下はホットパンツって言うのかな?何か不思議な感覚。

 

って、良くみるとまわりの女子生徒らも固まってるし、皆一様に顔赤いし。

 

「ホントにどうしたの?」

 

「説明しよう」

 

「うわぁ!?」

 

突然聞こえた後ろからの声に驚き飛び上がる。振り向くとそこにはグレーにドット柄の入ったタンキニ付きの水着を着た簪が立っていた。

何故かジョジョ立ちで。バァ~ン!とか効果音入りそうな感じだ。

 

「その水着には秘密がある」

 

「秘密?」

 

「そう、それは・・・」

 

 

 

 

「ーー女性用水着だったのさ!」

 

 

 

「・・・・・・mjd?」

 

「うん、マジで」

 

「Nooooooooooooo!!」

 

頭を抱え、天を仰ぎ慟哭する。何て事だ・・・何て事だ!!

通りであの時簪がやけに近場から水着を取ってきたワケだよ!反対の男性用水着売り場に行かないで!

・・・はっ、そういえばあの時の僕は女装してたじゃないかああぁぁぁぁぁぁ!!

 

「おぉ~、ふそっちエロ~い」

 

「布仏さんまで!?」

 

いつの間にか近くに来ていたピカチ○ウみたいな着ぐるみ型水着を着た布仏さんがニマニマ笑いながら言ってくる。というかエロいって何!?

 

「いやいや~、ホントに男の娘だよね~。下手なモデルよりエロい感じがする~」

 

「何おじさん臭いこと言ってるのというか何故手をワキワキさせながら近づいてくるの!?ちょ、簪まで乗らなくて良いから、というかそんなキャラじゃないよね!?」

 

「「善いではないか、善いではないか~」」

 

「い~やぁぁぁぁぁ・・・!」

 

目線で一夏に助けを求めるも思いむなしく、いつの間にか奪われていた日焼け止めオイルを二人に塗られまくった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「もう・・・お婿に行けない」

 

「災難だったね、睦月・・・」

 

「大丈夫か?婿になら私が貰うぞ?」

 

それからだいたい十分後、波打ち際で文字通り打ちひしがれていた僕にシャルとラウラが話しかけてきてくれた。

 

「大丈夫に見える・・・?まだ足腰が震えるよ」

 

脇とか胸元とか人の弱いとこばっかり触りまくってくれたお陰で腰が抜けてしまった。

一夏は鈴さんやオルコットさんとイチャコラしに行っちゃったしで、自力でここまで逃げてきましたよ。

 

「まあ・・・すごい声だったよ」

 

「あれだな、声に艶というやつが入っていた」

 

「言わないで・・・余計辛くなる」

 

もういっそ、ヒイロみたいに自爆してしまいたい。任務完了してもいいよね・・・?

マイナス方向に覚悟を決めそうになっているとシャルが海を背に、僕の前で屈んだ。

今のシャルはオレンジに黒い模様が入ったビキニ。・・・つまり、その、魔性の谷間が見えるわけで。

 

「あ、あのぅ、シャル?」

 

「そう何時までも落ち込んでないで、楽しもう?」

 

ね?と言いながら笑顔で首を傾げるシャルに、鬱屈とした気持ちが消える。

 

「そうだぞ、私だってこの水着を着るのは若干ほんの少し僅かばかり恥ずかしいが、楽しんでいるんだ。睦月も楽しめ」

 

黒いフリルの付いたビキニのラウラが腰に片手を当てピシッと指差してくる。

はあ、ここまで言われちゃ、何時までも沈んでられないな。

 

「・・・そうだね。よし、吹っ切れた」

 

言いながら立ち上がり伸びをする。

もうこの格好は仕方ないと諦めよう。周囲の視線なんか知るもんか。

 

「泳ごう!シャル、ラウラ」

 

「ふっ、ドイツ軍でも水泳の訓練はしている・・・負けんぞ!」

 

「いや、勝負じゃないからねラウラ?」

 

二人の手を引いて海へと駆け込む。

さぁて、楽しもうか・・・!

 

それからというもの、少し離れた離島に三人で競争したり、一夏達も交えて布仏さん主催のビーチバレーをしたりと、とにかく目一杯遊んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・で、現在。お昼一寸前。

 

「むがー!むぐー!」

 

「あっ、扶桑君・・・あまり動かないでください・・・息が・・・」

 

不肖この睦月、窒息死しそうです。女性の胸で。

現在の状況?山田先生と織斑先生がビーチバレーに乱入、ボールをトスしようとしたら味方である山田先生と衝突、僕下敷き。はい、以上。

・・・冷静に考えてるけど何かもう色々とヤバイからね?顔に当たる感触とか焼けた砂の痛さとか。天国と地獄って同時に味わえるんだね。

 

「ちょ・・・山田先生はやく退いてください!睦月が窒息してます!」

 

「は、はわっ!?ごごごごごめんない!!」

 

シャルの一声で、猛烈に謝りながら山田先生が僕の上から退く。

真っ暗だった視界が開け、青空が見える。

 

「睦月、気分はどうだ?」

 

「酸素って、こんなに美味しいんだね・・・」

 

いやまあ、軟らかかったけども。それよりも身体に酸素が行き渡る感覚が何とも言えない。

一夏に返答して体を起こすと、シャルが背中や腕に付いた砂を落としてくれた。

 

「ありがと、シャル」

 

「どういたしまして。・・・睦月って肌すべすべだねぇ」

 

「そうかな?」

 

自分ではあまり実感沸かないけど。そうなのだろうか?

 

「うん、やわらかくて、すべすべだよ・・・布仏さん達がああなるのも頷ける」

 

ん・・・?何かシャルの手つきが変わって・・・!?

不意に脇の下あたりに指を触れられた。

 

「ひゃあ!?シャル、何を・・・」

 

「布仏さん、簪さん」

 

「「何かようかな?」」

 

「睦月をいじってもいいかな?」

 

「「おk」」

 

二人同時にサムズアップ。

オイィ!?何勝手に決めちゃってるワケ!?

 

「ち、ちょっと僕の意思はぁぁ!!」

 

「諦めろん~。そして私もびんじょー」

 

「待って急に触らないで、どさくさに紛れてラウラまで入って来なくて良いから、というか何で山田先生まで入ってるの!?助けて一夏ぁ!」

 

「睦月は犠牲となったのだ・・・海のハイテンション、その犠牲にな・・・」

 

「この人でなしィィィィィ!!」

 

灼熱の砂浜に僕の叫びが響いた。

 

 

 

 

 

 

 

結局、見かねた織斑先生が止めるまでたっぷり身体中弄られ、満身創痍になり、一夏に旅館まで運ばれましたとさ。・・・はぁ。

 





もう男の娘タグ足すべきなんじゃないかな(余所見)

二日目まであと少し、次は夜の旅館での一幕です。

次回もお楽しみに‼
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