インフィニット・ストラトス ~黒兎の見る世界~   作:フォールティア

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成程・・・私はロリコンだったのか。



#05 TRシリーズ

「やあやあ、むっくん&ちーちゃん!愛しの束さんだよって米神があぁぁぁぁ!!」

 

「久しぶりだな、『天災(おおばかもの)』」

 

降りたって早々に織斑先生の容赦のないアイアンクローが束さんに炸裂する。

うわぁ・・・骨の軋む音がこっちにまで聞こえるよ・・・

 

「あ痛たた・・・ちーちゃんの愛が痛いよ」

 

「急に『今から箒ちゃんのプレゼントもって行くからよろー♪』、何て言われて急遽予定を弄らされたこっちの身にもなれ。・・・それで、お前が乗ってきたIS、それは何だ?」

 

「んー、むっくんが説明した方が早いんじゃないかな?」

 

束さんが目線をこっちに向けてきた為、ヘイズルを一旦解除して岩場に立つ。

さっき視認した時データは送られてきたから一通りの説明をしようか。

っと、その前に。

 

「ファイバー、降りてきて」

 

僕が上空を旋回する機体を呼ぶと、急降下してきた。

そして、ファイバーユニットを量子化し、『人型に変形して』着地した。

その様子を見て織斑先生含め、束さんと僕を除くその場に居た全員が目を見開いた。

 

「馬鹿な・・・これもISだとでも言うのか?」

 

「はい。無人制御IS ギャプランTR-5 フライルーです。先程までつけていたのはファイバーと言います」

 

「「「「「「無人制御ぉ!?」」」」」」

 

そんなに驚くことだろうか?研究所じゃ日がな一日一緒だったから当たり前だと思ってたんだけど。

 

「言いたいことは多々あるが、話を進めよう・・・ではそこの白いISは何だ?まさかそれも無人制御じゃあるまいな」

 

目頭を押さえて訊ねてくる織斑先生。安心させるためにも事実を伝えよう。

 

「この機体は有人制御ですよ。ね、『クロエ』? 」

 

「えぇ、その通りです『お兄様』」

 

義妹の名を呼ぶとウーンドウォートが量子化を始め、空に光の粒子が昇る。

その中から現れたのはシャツにサマーカーディガン、ロングスカートを纏い目を瞑ったラウラとそっくりの女の子。

 

「お初に御目にかかります、睦月お兄様の『義妹』のクロエ・クロニクルと申します。以後、皆様お見知りおきを」

 

そう言ってクロエはロングスカートを摘まんで一礼した。

その瞬間、

 

「「「「「「義妹ぉぉぉぉぉぉ!?」」」」」」

 

再び岩場に叫び声が木霊した。

 

 

 

 

 

 

 

 

事情を所々ぼかしながら説明し、皆を落ち着かせること早十分。

目頭どころか米神を押し始めた織斑先生が口を開いた。

 

「事情は把握した。・・・数年前の事件は束(バカ)が原因だったか」

 

「嫌だなぁちーちゃん、私はて・ん・さ・いって捻れるぅっ!?」

 

「それで扶桑。そのウーンドウォートとやらスペックはどの程度だ?」

 

流れるような動作で束さんにコブラツイストをかける織斑先生にそう問われて僕は唸る。素直に答えていいものだろうか。

クロエに他の皆が注目しているし、まあ言ってもいいか。

 

「・・・・・・恐らく、現行機でまともに勝つことは『不可能』です」

 

「何だと?」

 

「ウーンドウォートのスペックは・・・束さんが開発した第四世代、その中でも群を抜いてます」

 

「具体的には?」

 

「リミット解除状態なら四時間程あれば日本を滅ぼせると言ったら分かりますか?」

 

「・・・・・・」

 

「あっれー?心なしか掛かる力が増したようなぁあばばばばば!死ぬっ死んじゃう~!ブラクラグロ画像になっちゃうぅ!?」

 

「はっはっは、この程度では死なんだろう?なぁ?」

 

「hai!ごめんなさい謝ります!まだ命ロストしたくないです許してくだふぁい!」

 

身体が捻切れそうなところで束さんが息も絶え絶えに謝ったところで解放され、四つん這いになってゼーハーと荒く呼吸する。

 

「や、やばかった・・・花畑どころか閻魔っぽいのまで見えた・・・」

 

「アホか?アホなのか?或いはバカなのか?世界に喧嘩でも売るつもりか」

 

「H,HAHAHA・・・MA☆SA☆KA!いやマジごめんなさい冗談ですアルゼンチンバックブリーカーは死ぬぅ!!」

 

「一度死んで蘇ってもう一度死ぬがいい」

 

うん、まあそうなるのも頷ける。スペックを見た僕ですらそう思うんだし。

というかいつの間に作り上げていたんだ。

 

「く、くーちゃんの自衛手段として用意したんだよ・・・」

 

「束さん」

 

「む、むっくんなら分かってくれるよね・・・?」

 

「そういうことなら仕方ないですよね!」

 

「ダメだろうがド阿呆ども」

 

直後頭部に殺人的な衝撃を感じる。バカな・・・いつの間に!?い、いったー・・・

 

「扶桑は割かしまともだと思っていたが考えを改めるべきだな」

 

「お、織斑先生だって一夏には結構あまいのに・・・」

 

「何カ言ッタカ?」

 

「ごめんなさい何でもないです」

 

修羅でも閻魔でもない・・・何かもうデモンベインっぽいのが背後に見えたよ今。

頭をガシガシと掻いて溜め息を吐く織斑先生。

 

「まあ良い。いや良くはないが今は置いておく。・・・でだ、さっきからそこに鎮座しているポッド、それは何だ。それもISか、いやISだな」

 

「はい、せいかーい!ってちーちゃんの目から光が消えてる!?」

 

遂に織斑先生はあまりの出来事の連続で無表情かつ光の無い目になってしまった。

そりゃ無人制御機体に、国一つ単機で滅ぼせる機体と続けざまに言われちゃそうなるよね・・・。

 

「こっちはマイナーチェンジ機でね?箒ちゃんにも見せたかったんだけど・・・」

 

「今、裏道からこっちに来ている。そろそろだろう」

 

織斑先生が疲れた顔でそう答える。

マイナーチェンジ機・・・ああ紅椿か。確かに箒さん居ないとダメだな。

ポッドの中身に当たりをつけていると、クロエがラウラを連れてこっちに来た。

 

「お兄様、お兄様」

 

「どうしたのクロエ?」

 

「この子妹に欲しいです!いや、しましょう!」

 

「なんですと!?」

 

これまた突然だなぁ。いやまぁその気持ちは解らんでもないけど。

現に目の前でもじもじしているラウラには庇護欲を刺激される。

 

「お・・・お兄ちゃん・・・」

 

「ぐっはぁ・・・!」

 

唐突にラウラから放たれたその一言は僕の胸を貫いた。

視線を上げると赤面したラウラの向こうから一夏達がサムズアップしていた。

一夏・・・グッジョブ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

「ーーーー何が起きてるんだ?」

 

そんなシュールな光景を見て遅れてやってきた箒さんが呆れ顔でそう言った。

 





あかん、束さん出すと全部ギャグになる・・・

次回は紅椿の紹介となります。

次回もお楽しみに‼
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