インフィニット・ストラトス ~黒兎の見る世界~   作:フォールティア

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サブタイの通り、フランス編です。
ええ、シャル編ともいいますね!

・・・おかしいな、ラウラの描写の方が濃い。


#03 睦月、フランスへ行く

「あー、耳が変な感じする・・・」

 

「睦月はこういうの初めてなの?」

 

「まぁねぇ。大抵は船かメカ人参で移動だったし」

 

「メカ人参!?」

 

ドーモ。皆=サン、扶桑睦月デス。

って、誰にアイサツしてるんだ、僕は。

今僕はシャル、ラウラと共に飛行機の中に居る。絶賛飛行中だ。

向かう先はシャルの母国、フランスだ。

何故僕が二人と一緒にフランスに行くことになったのか。

話は四日ほど前に遡るーー。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一夏と共に、ナターシャさんの学園案内を終えた僕は寮でラウラからシャルが僕を探していることを聞き、二人が使っている部屋へと足を運んだ。

 

「シャル~?」

 

「あ、睦月!ラウラ見つけてくれたんだ、ありがとう」

 

「ふふん、この程度造作もない」

 

((ドヤ顔かわいい))

 

シャルに案内されて、部屋に備え付けられた簡易テーブルに座る。

僕はシャルの対面に、ラウラはベッドに座った。

 

「そういえば用事は終わったの?」

 

「うん、後はもう自由かな」

 

危うく魂をもってかれそうになったよ。テレビ版カミーユよろしく廃人になるところだった。

・・・今から秋が怖い。

 

「それで、僕を探してたって聞いたけど?」

 

「ああ、うん。ちょっと聞きたいことがあってね」

 

聞きたいこと・・・一体なんだろうか?シャルは基本的に大抵のことは独力で出来てしまうから、こういう風に聞いてくるのは珍しい事態だ。

 

「来週って予定入ってる?」

 

「予定?うーん、特にないかな。来週はアリーナも三年生がローテーションで使うし、皆と遊ぶって事もないかな」

 

シャルの質問に、携帯のスケジュールアプリを見ながら答える。

課題も配られたその日から始めて、既に終わってしまっているので本当に暇なのだ。一夏も来週は家に戻るみたいだし、簪や布仏さんも一度実家に戻るって言ってた。

 

「え、ええと、それじゃぁさ」

 

「ん?」

 

「僕も来週フランスに戻るんだけど・・・一緒に来ない?」

 

「なんですと?」

 

突拍子もない提案に問い直すと、シャルが事情を話始めた。

なんでも、デュノア婦人の一件について社長自らがお礼を言いたいらしい。

そして良ければ自社が新たに作り上げたISを見せたいという。

諸々の費用はデュノア社が負担してくれるというのだ。

 

「どうかな?僕も睦月と一緒が良いなぁ、って思ってるんだけど」

 

両手の指先を合わせてシャルが上目遣いで見詰めてくる。

うぐ、女子のこういう視線はホントに効くなぁ・・・まあ実際暇な訳だし、新型を見せてくれるというなら是非とも見たい。

 

「わかったよ。フランスに行こう」

 

「ホント!?ありがとう睦月!」

 

「わっ、ちょシャル!?」

 

急にシャルに抱きつかれ頬擦りされる。

なんか今日は良く抱き付かれる日だなホント。

妙な運勢に呆れていると、ラウラが立ち上がった。

 

「なあ、シャル」

 

「ん?どうしたの、ラウラ」

 

「その、だな・・・大変言いにくいのだが、私も着いていってはダメだろうか?」

 

制服の裾を掴んで上目遣いでそう言ってくるラウラ。

なんだろう、もの凄く庇護欲を刺激される。

 

「何か理由が?」

 

といってもどうして着いてきたいのか、その理由を聞かなきゃ始まらない。

行き先はデュノア社なのだから、シャルもおいそれと機密だらけの場所には連れていきたくないだろうし。

事情を知らない人からすればスパイの疑いを掛けられかねない。

そう思い訊ねてみると、ラウラは更に小さくなりながらも答えた。

 

「その・・・私は本国に戻る予定が無くてだな?他の皆はそれぞれ学園の外に行ってしまって・・・その・・・さ、寂しくなる、から・・・」

 

「シャル」

 

「任せて。話は無理矢理にでも通す」

 

シャルを見ると即行で携帯を取り出して電話をかけ始めていた。

うん、こんなラウラを見てしまったら行動せずには居られない。何このかわいい生き物。

スパイ疑惑がどうとかもうどうでもいいね。ラウラなら心配ないだろうし。

もしISを通して情報を盗もうものなら、ちょっとドイツ軍と『オハナシ』しなければならないけどね。

 

「い、いいのか?」

 

「「当然」」

 

「ありがとう!」

 

((かわいい))

 

ああ、かわいいなもう!

と、そんなこんなで僕のフランス行きが決定した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして現在に至る。

デュノア社専用ジェット機の座席は豪華の一言で、一般庶民の僕には些か居心地の悪さを感じる。

私服で来て良いとは言われたけど、何と言うか浮いてる感じがする。

 

「うーん、ねえシャル?僕の格好、変じゃないかな?」

 

「その質問、もう10回も聞いたよ?」

 

「いや、だってさぁ・・・」

 

水色のカッターシャツに模様の入ったTシャツ、下はジーンズとかなりラフな格好だ。チョイスはシャル。

いや、シャルのチョイスを疑うわけじゃないんだ。問題は僕が服に着られているように見えてないかなんだ。

 

「安心しろ、睦月」

 

「ラウラ?」

 

「私も若干浮いてないか心配だ・・・!」

 

振り向いてラウラを見ると腕を組んで堂々としているものの、その表情はカチカチに固まっていた。

なんだろう、凄く落ち着いた。

 

『お嬢様、並びにお客様方。まもなく空港に到着いたしますので、シートベルトのご着用をよろしくお願いいたします』

 

機長と思われる渋い声のアナウンスに従い、シートベルトを着用する。

窓の外を見れば、日本とはまた違った街並みをもつ都市が自ら輝きを放っていた。

 

「着いたら僕の自宅で休もう。流石に深夜に行くのは失礼だしね」

 

「そうだねぇ。時差ボケは嫌だし」

 

フランスと日本の時差は7時間。日本を出立したのが朝の7時半だから、今フランスは夜中の0時。動くにはあまりにも遅い時間だ。

全ては明日、もとい今日の朝からかな。

人生始めてのフランスに少しワクワクしつつ、僕はもう一度窓の外を見た。

 

 

 

そして飛行機は無事にシャルル・ド・ゴール空港に到着。

 

「着いたー!」

 

 

 

僕は、フランスの大地に立った。

 





やったぜ睦月!フランスだ!(イマオンナノナヲヨバナカッタカイ?)

フランス編では遂にシャルの新機体が登場します。
新機体はアンケート結果の機体を設定を多少弄ってだすつもりです。

アンケートのご協力、ありがとうございました!

それでは次回もお楽しみに‼
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