インフィニット・ストラトス ~黒兎の見る世界~   作:フォールティア

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いやぁ、始まりましたねオルフェンズ!
バルバトスカッコいいよバルバトス!あ、決して何処ぞの孔雀チックなラスボスじゃないですよ?




#06 デート?

 

 

 

ppp,ppp,ppp---。

 

「ん、うぅん・・・」

 

夏休み真っ只中の朝。私、更識 簪は無機質な携帯のアラーム音によって目を覚ます。

休み、ということを頭が理解しているのか、二度寝したい衝動に駆られるが、それを無理やり抑えてモゾモゾと体を起こす。

 

「おはよう、簪」

 

横合いから聞こえたその声に顔を上げると、その長い栗色の髪を紐で結んだ睦月と目があった。

 

「ん・・・おはよう、睦月」

 

寝ぼけた頭を覚醒させて笑顔でそう返して笑い合う。

これが私と睦月の何時もの朝だ。・・・たまに本音が乱入して来るけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今日はどうする?」

 

「んー・・・どうしよう」

 

夏休みで人の少ない食堂で睦月と二人きりで朝食を食べる。

私は実家へと戻っていたし、睦月はシャルとラウラとフランスへと行っていた(理由については秘密と言われてしまった。・・・不満)から久しぶりに一緒に朝を迎えられた。

 

「じゃあ、レゾナンスでも行く?」

 

予定を決めかねていると睦月がそう提案した。

レゾナンス・・・確かにあそこなら一日居ても暇はしない。

今はお金にも余裕があるし、行くには打ってつけだろう。

 

「それに、タッグトーナメントでの約束もまだだったしね」

 

「・・・覚えてたの?」

 

お茶を飲んで言った睦月の言葉に思わず驚いてしまう。『タッグトーナメントが終わったら一緒に出かける』。かれこれ二、三ヶ月も前の話で忘れてしまったのかと思った。

私の言いたい事を察したのか睦月は苦笑いを浮かべて、

 

「簪との約束を忘れるわけないでしょ?」

 

とそんな嬉しい言葉を言ってくれた。

顔が熱くなり、頭が沸騰しそうになる。それを冷たいお茶を飲んでクールダウンさせようとするけど熱さは収まらなかった。

 

「まぁ、こんなに経ってから言っても説得力ないよね・・・」

 

「そ、そんな事ない・・・寧ろ、覚えててくれて嬉しいというか・・・」

 

「「・・・・・・」」

 

く、空気が固まってしまった・・・どうしよう。

気恥ずかしくてコップから手を話すことも出来ず沈黙が流れる。

すると、睦月が急に立ち上がった。

 

「た、食べ終わった事だし、片付けようか」

 

「う、うん」

 

無理矢理な感じだけど、そのおかげで多少ぎこちないながらも空気が弛緩した。

私も椅子から立ち上がり、空になった皿が載ったお盆を持ち上げ、返却棚に向かう。

 

・・・お盆を渡すとき食堂のおばちゃんが生暖かい目で見てた気がするけど、気のせいだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

三時間も経てば気まずさも消え、普段通りに戻った私達はモノレールを使いレゾナンスへと到着した。

ここに来るのは臨海学校前にラウラの服を買いに来た以来だ。

 

「いやぁ・・・人一杯だね」

 

「夏休みだし、ここには色んなお店があるから」

 

睦月の言葉にそう返して回りを見れば人、人、人。家族連れやカップルが休日を満喫していた。

カップル・・・って私は何を考えて・・・!

 

「どうしたの簪?」

 

「ひゃわぃ!?」

 

不意に覗き込むような角度で睦月の顔が間近に迫り、変な声が出てしまった。

突然の事に固まってしまった私を見て、睦月はクスリと笑ってから手を差し出してきた。

 

「これだけ人が居るんだ。はぐれないようにしないとね?」

 

睦月は何でこう・・・女殺しな事をしてくれるのだろうか。

 

「え、エスコート、宜しく」

 

「承りました、お嬢様」

 

「~~っ!」

 

そんな事を思いながら手を繋ぎ、睦月の悪戯っぽい笑顔に湯気が出てないかと思うほどに私は顔を熱くしてしまうのだった。

 

 

 

 

 

「どうかな?似合ってる?」

 

「大丈夫だ、問題ない」

 

「それ大丈夫じゃないパターンじゃないですかやだー」

 

早速入った服屋(数少ない男性服専用のお店)で睦月が気に入った服を試着して見せてくれた。

袖のないパーカーに半袖のTシャツにジーンズ。うん、

 

「良く似合ってる」

 

睦月はその見た目もあってユニセックスな服装がピタリと合うのだ。

冬場なんかはモコモコしたセーターでも着せてみようかな・・・。

いや、いっそ本音の服を借りて着せるという手も・・・。

 

「簪、何か不吉な事考えてない?」

 

「いや全く」

 

危ない、最近の睦月はやけに勘が良いから気を付けないと。

 

「その服、どうするの?」

 

「簪が似合ってるって言ってくれたし、買おうかな」

 

「・・・そう。会計、済ませてきちゃえば?」

 

「ん、じゃあちょっと行ってくるよ」

 

服を着替え直してレジに向かった睦月を見送って店の外に出た私は直ぐに手持ちの小さな鞄から手鏡を取り出して見る。

ーーああ、駄目だ。顔真っ赤だ。

 

手鏡を鞄に戻して深呼吸を繰り返す。

大丈夫、まだ慌てるような時間じゃない。

某有名バスケ漫画の一台詞を思い出しつつ気持ちを落ち着ける。

 

「ふぅ・・・ん?」

 

何とか落ち着いたところで視界にふと見知った二人の姿を見つけた。

 

「お待たせ。・・・何かあった?」

 

「ううん。多分、気のせい。次に行こ?」

 

睦月の手を引いて歩き出す。

・・・今のは間違いなくシャルとラウラ・・・・・・見付からない方が吉、かな。

 

 

 

 

 

 

次に入ったのは三階にある女性服専門店『アリア』。

前に本音と来たとき以来、気に入ったお店だ。

落ち着いた色合いの服が多く、値段もリーズナブルだから私には大助かりだ。

ユニ◯ロ?し◯むら?行ったことがない。

 

「で、簪。そろそろ出てきたら?」

 

「いや、まだ覚悟完了してないというか長官からファイナル承認がないというか」

 

「ここには瞬着するひとも眉毛の濃い金髪マッチョも居ないよ」

 

「うう、ノリと勢いで着なきゃよかった・・・」

 

数分前の自分に後悔しつつ試着室のカーテンをあける。

今の私の格好は黒いラインの入った半袖のTシャツに青と黒のチェック柄のミニスカート、そして同じ柄のキャップを頭に被っている。

ミニスカートに至ってはかなり短い。走ったりすれば確実に見えるだろう。

 

「・・・どう?」

 

「可愛いよ、似合ってる」

 

「~~っ!?」

 

顔どころか全身が熱くなるのを感じた私はカーテンを閉める。

 

「ってあれ、何で閉めちゃうの!?」

 

「き、着替える!やっぱり恥ずかしい」

 

着替えてる今ですら試着室が暑いと感じるほどなのだ、これであのまま睦月に褒められたりしたら私は死にかねない。

 

「もったいない、似合ってたのに」

 

「スカートが短過ぎて・・・」

 

「あぁ・・・まぁ、それは思わなくもなかったかな」

 

「ぁぅ」

 

穴があったら入って生き埋めにされたい・・・

 

着替えながらつくづく私はそう思った・・・。

 





うん、デート回だね。そうだね。
・・・書いてて死にたくなったよ。
ガンプラ作って心を癒そう・・・そうだ、mgのex-sでも買おうかな?(オイ

次回もお楽しみに‼
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