……ちなみに、水嶋浩一が主人公の本名です。
「――――それでは、次のニュースです。
昨日夕方、○○町××の十字路で、角から飛び出した
尚、このトラックを運転していた
このことについて、事故の関係者は……」
俺は、失意のどん底を突き破るほど意気消沈している中、なんとか腕を持ち上げ、リモコンを手にし、友人の死を告げるニュース番組を流しているテレビに向け、チャンネルを変えた。
代わりに映ったのは、いつか見たバラエティ番組の再放送。とても面白かった記憶があるが、今の俺には、これを視て笑えるような気分じゃなかった。
俺の名前は、
そして、つい昨日友人を亡くした。それも、半ば俺が殺すような形で、だ。
事の発端は、昨日の夕方まで遡る。
部活を終え、家に帰った俺と浩一は、適当に電話越しに談笑していた。ある程度会話が弾んできた頃、浩一が突然こう切り出してきた。
「そう言や、大分前に神霊廟の製品版出たんだっけ。俺まだ買ってねえんだよなぁ……」
丁度この日、俺は通販で神霊廟を買っていた。そこで、俺が「貸してやろうか?」と聞くと
「え、マジで!?借りる借りる!金取ったりしねぇよな!」
「取らねえ、取らねえよ。」
それを聞いて、浩一は雄叫びを上げつつ電話を切った。
……これが、浩一と交わした最後の会話だった。
中で待つのも何か暇だったし、外に出て待つことにした。ついでに、外で渡せるように神霊廟も持って。
外に出ると、肌寒い風が俺を出迎えてくれた。そろそろ長袖出さなきゃな、なんて思いつつ門の前まで歩みを進める。
しばらく待つと、道の向こうから浩一が走ってきているのが見えた。余程これが欲しいのだろう、全力疾走だ。
そんなこんなで、浩一が俺の家から2~30m先の十字路に差し掛かったとき。……悲劇が起きた。
浩一が角を飛び出た瞬間、横からいきなりトラックが飛び出してきたのだ。浩一は思いっきり撥ねられ、十字路の角の向こうへと消えていった。
一方トラックの方は、全く止まる気配なく暴走。直後、巨大な衝突音と共に煙を上げる事態となった。
俺が、俺が貸そうかなんて言ったから、浩一は死んだ。
浩一の家族は、俺が悪いわけじゃないと言ってくれているが、俺の罪悪感が消えることはない。
ああ、もうすぐ登校の時間だ。朝飯も喉を通らない。このまま着替えて学校へ行こう……