という訳で投稿します
「さてと…仕掛けはすんだ」
かつては宗教団体が厭世していた寺院――アラガミに滅ぼされたここは雪が降り積もり寂寥感を感じさせる。
ここの欠点はそれほど高い建造物が存在しないこと。そんななか俺が陣取っているのは集落から少し離れた崖の頂上。ここからなら寺院を見渡すことが出来るが、背後に広がるのは見渡しの悪い森。背後から強襲される危険性は否めない。ゆえに森にはあらかじめワイヤーを用いての罠――何かしらがワイヤーに引っ掛かると爆竹が爆発するという簡単なギミック――を仕掛けてある。
「来たか…」
視線の先にいるのは今回の標的である青い翼を持った鳥人間――シュウ。
この前のヴァジュラと違いシュウのコアは胸部に存在するため、装甲に邪魔されコアに直接ダメージを与えられない。だから今回は別の方法を使う。ダメージによって動きを封じられないなら他の世方法で動きを封じればいい。神機を構えある一点を狙う。放たれた弾丸は正確に標的――シュウの目の前に吊り下げられたスタングレネードのピンを撃ち抜いた。至近距離でスタングレネードを食らえば、たとえアラガミと言えども視覚と聴覚の再生に1秒はかかる。その隙をついてシュウに銃弾を食らわせる。聴覚が麻痺しているためシュウは何処から狙撃されたかを理解できない。
また、この場合当たる場所はそれほど問題ではない。重要なのは、シュウに自分が狙われていることをわからせること。狙われていると分かれば遮蔽物に隠れるのが定石、この場合何処から来るのか分からない狙撃に対する最適解は四方を囲まれた建物の中――すなわち本堂に逃げ込み態勢を立て直すことである。
予想どうりシュウは本堂に逃げ込もうとする。一刻も早く本堂に逃げ込むために低空飛行しながら向かっている。本堂の階段前に差し掛かったところでシュウの足下にあるホールドトラップを撃ち抜く。撃ち抜かれたホールドトラップは内部に閉じ込められたオラクル細胞を撒き散らし、それに触れたシュウの動きを封じ込める。
これで駆け引きの時間は終了した。ここからは只の単純作業――狙いをつけて引き金を引くだけである。
シュウの胸部装甲に灰色で着色された弾丸――封神弾丸を放つ。特殊なオラクル細胞は着弾付近の細胞結合を弱体化させる。続いて放つのはヴァジュラ戦でも用いた徹甲榴弾。ホールドトラップの効果はそろそろ切れてしまうが榴弾によるコアへのダメージがシュウの動きを止める。
後は、ヴァジュラ戦と同じように動かなくなるまで撃ち続ければよい。封神弾丸の効果が切れてもコアの修復が優先されるため胸に空いた穴は治りが遅くなる。その穴を通るように弾丸を放てば、コアに直接ダメージを与えられる。
まもなくして、シュウの狩猟は終了した。俺がやるのは戦闘ではなく狩猟――相手の手が届かない遠方から一方的に攻撃し続ける。
一人で狩りをすると決めたその日から磨いた狙撃技術と人を捨てた身体制御、相手の動作を潰すための戦略。それらを持って今日も俺は狩りをする。
あれ?
イズルの戦い方を考えるとハンニバル相手に詰む…
GEBどうしよう…(汗)