「あっ、イズル先輩。おはようございます!」
エントランスのソファーに腰かけてのんびりと過ごしていると、横からそんな声が投げ掛けられた。
そちらを見ると短めの黒髪に端正な顔立ちをした青年――新型神機の新人である岸村ヨウが立っていた。
「おう、期待のルーキーくん」
「からかわないでくださいよ」
「いや、一週間でシュウを狩れるようになるのは常識的に考えておかしいからな?」
「いやあれはリンドウさん達にフォローしてもらったからですよ」
「そうかい…まぁ、そういうことにしておこう」
実際リンドウ達の動きに付いて行けるだけでも充分新人の域を脱している。この一週間、アラガミの行動パターンや銃の取り回しを教えているが、恐ろしいほどに飲み込みが早い。教えたことは一、二回でマスターしそれをすぐさま応用する力もある。アラガミを殺すために生まれてきたと言われても驚かない位の才能がある。
正直なところ嫉妬していないと言えば嘘になる。自分が何年もかけて培ってきた技術をやすやすと修得しそれを飛び越えていく。狙撃に関しては今は俺の方がうえだが一、二年後もたてば抜かされてしまうだろう。
まあ、所詮は自分の実力不足が原因である。なので、そんな暗い感情は一旦胸の奥に仕舞い込みヨウに向けて話しかける。
「まぁ、実力うんぬんは置いておいても気を付けろよー。仕事に少し慣れてくるこの時期は特に危険度が上がるからなぁ」
「はい、分かってます。フィールドに出たら油断せず、奇襲に注意すること。目標を倒しても周囲に敵影がないことを確認すること。危なくなったら一度撤退して体制を立て直すこと。そして…」
「「アラガミに対して容赦は無用。相手に行動する暇を与えないこと」」
「よし、それを頭に置いておけば大抵の場合大丈夫だろう」
絶対に大丈夫とは言えないが最低限必要な心構えである。これを忘れたゴッドイーターは生き残れない――極東とはそういうところである。
「んで、今日のお出掛けはどちらだ?」
「今日はコウタと一緒に愚者の空母でシュウの討伐ですね」
「うげ、あそこかぁー」
「何か苦手なことでもあるんで……あぁ、狙撃ポイントですか」
「そうそう、あそこ特別に高いところがない上に四方に開けているからなぁ」
「そういう場合センパイはどうするんですか?」
「狙撃して近付いてくる相手から逃げながらホールドトラップをばらまく」
「うわぁ……」
ヨウもそうだが自分の戦法を話すたびに周りが引くのはどうにかならないものか。
「………解せぬ」
1主について
・天才的な戦闘技能
・絶対にあきらめない精神力
・高いコミュニケーション能力
これらをみた結果、ISの一夏とFateの白野を足して二で割ったような人間が出来上がった。
………なんだこのチート主人公